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会社の「血流」を改善する3つの処方箋 ~「お金がない」を防ぐキャッシュフロー経営入門
2025.08.08
数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
地元函館や北海道はもちろん、「お金に困まらない経営をしたいあなた」
そのために、一生懸命書き続けます。
2分で読めるAI要約:「売上はあるのにお金が残らない」理由と解決策
「売上は好調なのに、なぜか手元にお金が残らない」と感じる経営者は少なくありません。
その原因は、決算書の「利益」と会社の「現金(キャッシュ)」の流れが一致していないからです。
会社の生命線である現金の流れ(キャッシュフロー)は、①営業・②投資・③財務の3つの活動で成り立っています。
これを①呼吸・②筋肉増強・③循環と捉え、お金が残る体質への改善策を見ていきましょう。
1. 営業キャッシュフロー:「呼吸」を深く、楽にする
本業で稼ぐ現金の流れです。ここがマイナスなのは「呼吸困難」の状態。まずは流れをスムーズにすることが最優先です。
入金を早く:取引先に支払サイトの短縮を交渉する。高額な請求は分割も検討。
在庫を減らす:売れない在庫(罪庫)はセールで現金化し、過剰発注をやめる。在庫は「眠っているお金」です。
支払いを遅く:仕入先に支払サイトの延長を交渉する。
2. 投資キャッシュフロー:「筋肉増強」の刃を研ぐ
将来の成長のための設備投資などです。無計画な投資は会社の体力を奪います。
小さく試す:いきなり大規模投資せず、スモールテストで効果を検証してから拡大する。
資産を現金化:使っていない機械や不動産は「いつか使うかも」と放置せず、売却して現金に変える。
3. 財務キャッシュフロー:「循環」を整える
借入や返済など、資金調達の流れです。ここの管理を誤ると、資金繰りが一気に悪化します。
借入の期間と目的を一致させる:設備のような長期投資には「長期融資」、短期の運転資金には「短期融資」を使い、月々の返済負担を最適化する。
借入は「総額」より「月々の返済額」に注意:低金利に惹かれて安易に借入を重ねると、借入総額は同じでも「本数」が増えることで月々の返済額が膨れ上がり、首を絞めることになります。
まとめ
健全な経営とは、「①営業(呼吸)」で稼いだ現金を「②投資(筋肉増強)」に回し、
足りない分を「③財務(循環)」で賢く補うサイクルを回すことです。
資金難は「数字が苦手」という意識から始まります。
まずはこの3つのキャッシュフローを直視することから、お金に困らない「筋肉質」な経営体質への改善を始めましょう。
本文
「売上は好調なのに、なぜか手元にお金が残らない」
「月末の支払いがいつも不安で、頭から離れない」
もし、あなたがそう感じているなら、
それは決算書の「利益」と、会社の「現金」の流れが一致していないからです。
会社の生命線ともいえるキャッシュフロー(現金の流れ)は、
営業、投資、財務の3つの活動がバランス良く循環してこそ、健全な状態を保てます。
この3つの流れを、それぞれ「呼吸」「筋肉増強」「循環」と捉え、
あなたの会社のお金がなぜ残らないのか、その原因と具体的な改善策を見ていきましょう。
1. 営業キャッシュフロー 「呼吸」を深くする
営業キャッシュフローは、本業でどれだけの現金を稼ぎ出したかを示すものです。
ここがマイナスということは、まさに「呼吸困難」の状態。
まずは、楽に息ができるように、お金の流れをスムーズにすることから始めましょう。
改善のヒント
1. 売掛金の回収を早める
取引先に「支払サイトの短縮」を交渉してみましょう。
「そんなこと無理だ」と思うかもしれません。
しかし、支払いを少しでも早くしてもらえれば、
その分、運転資金として借りているお金を減らせます。当然、利息の負担も軽くなります。
せっかく稼いだ利益が、銀行への利息で消えていくのはもったいないですよね。
そのお金は、もっと前向きなことに使いましょう。
また、高額な売掛金は分割請求も検討し、入金までのタイムラグを圧縮することで、資金繰りに余裕が生まれます。
2. 在庫を圧縮する
いつまでも売れない在庫は、思い切って「処分セール」で現金化しましょう。
そして、発注ロットを見直し、過剰な在庫を持たないように最適化することも重要です。
「年に一度の注文でも、在庫を切らせたくない」という話を聞きます。気持ちわかります。
しかし、その「年一回の注文」の時期を特定し、
その時期に合わせて在庫を確保するなどの工夫はできませんか?
在庫は「眠っているお金」です。お金が固定化されている状態は、資金繰りを圧迫します。
滞留在庫のことを「罪庫」と呼ぶこともあります。
この「罪庫」を解消することは、キャッシュフロー改善に直結します。
3. 仕入れ条件を改善する
仕入先に「支払サイトの延長」を交渉してみるのも一つの手です。
これも難しいと感じるかもしれません。
しかし、取引先にとっても、未回収になるよりはマシなはずです。
選択肢として捨てるべきではありません。
また、もし可能であれば、同業他社と共同で仕入れすることで、
交渉力が上がり、仕入れコストを下げられる可能性もあります。
4. 売上を上げる
これは言わずもがな。キャッシュフローを改善する最も直接的な方法です。
2. 投資キャッシュフロー 「成長の刃」を研ぐ
投資キャッシュフローは、会社の将来的な成長のために行う設備投資や不動産の売買などを示すものです。
リスクとリターンをしっかり見極め、確実に成果を出すことが重要です。
投資3原則
1.スモールテスト → 検証 → 拡大
まず小規模に導入し、成果を確認してから本投資へ向かうようにしましょう。
2.PBP(投資回収期間)を算定
借入金の返済期間や減価償却年数を超えるような投資は
「夢」ではなく「賭け」かもしれません。再検討が必要です。
3.眠れる資産をキャッシュ化
使っていない設備・不動産は売却を検討しましょう。
「いつか使うかも」「いつか値上がりするかも」
これも、その気持ちよくわかります。
しかし、1円も生んでいない資産を持つことは
会社経営として正しい状態ではありません。
3. 財務キャッシュフロー 「循環系」を整える
1. 資金の用途と期間を一致させる
設備投資には、その設備の耐用年数に応じた「長期融資」を、
短期的な運転資金には「短期融資」を使いましょう。
長期借入で運転資金を賄ってしまうと、月々の返済負担が増えてしまいます。
補足
本来は「短期資金は短期借入、設備資金は長期借入」が原則。
長期借入で運転資金を賄うこと自体が“悪”というより、
上記記述は、返済年限が用途より長すぎても短すぎても資金繰りを圧迫するという意味です。
2. 借入は「金額」ではなく「本数」に注意する
「多額の借金で経営破綻」というニュースをよく見ますが、
実は問題は「借入金の総額」だけではありません。
以下の例を見てみましょう。わかりやすさを重視するため
利息は考えないものとします。
借入金A:1200万円(10年返済、月々10万円)
5年後に残債600万円
5年間の返済後、追加で600万円を借り入れたとします
(新たな借入金B、10年返済、月々5万円)
借入総額は1200万円で変わりませんが、
月々の返済額は15万円に増えてしまいます。
(借入Aの返済分10万円と借入Bの返済分5万円)
更に返済期間も実質6.6年と短くなります。
(1200万円÷(15万円×12か月)=6.666年)
金利の低さだけに目を奪われ、無計画に借入を重ねると、
このように月々の返済額が増え、資金繰りが厳しくなることがあります。
銀行へ融資を申し込む際には「借入総額」や「金利の高低」ではなく
「月々の返済金額」と「返済期間」を確認することが大切です。
まとめ
営業CF=呼吸、投資CF=筋肉増強、財務CF=循環です。
「営業CFで生んだ余剰→投資CFへ→足りない分は財務CFで補う」
どれか一つでも滞れば、会社は酸欠や出血多量で倒れてしまいます。
資金難は「数字が苦手」から始まります。
そして、「数字を直視」した瞬間から改善は始まります。
今日から3つのキャッシュフローを診断し、「お金の調子」を整えましょう。
あなたの会社の血液は、きっと再び力強く巡り始め
筋肉質で、美しい経営体質へと変貌するはずです。
本文とは、全く関係ないですが、この兄弟
昨日6歳になりました。
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生き残る会社の財務習慣:「バスタブ理論」と「現金>利益>売上の法則」1
2025.08.07
数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
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2分で読めるAI要約:倒産を防ぐ「現金最優先」という考え方
会社が倒産する理由はただ一つ、「現金が底をつくこと(資金ショート)」です。
それは突然訪れるように見えても、多くの場合、予兆があります。
そして、その事態は「最低限の知識」で防ぐことが可能です。
最重要原則:優先順位をひっくり返す
多くの経営者が無意識に持つ優先順位は「①売上 → ②利益 → ③現金」です。
しかし、会社を絶対に潰さないためには、この順番を逆転させなければなりません。本当に大切な順番はこうです。
現金 (Cash)
利益 (Profit)
売上 (Sales)
手元の現金が減り始めると、多くの人が「どうやって売上を上げるか」を真っ先に考えます。しかし、それは間違った応急処置です。
バスタブの「栓」を閉めていますか?
会社の現金をバスタブのお湯に例えてみましょう。
蛇口から出る水 = 売上や借入(外部要因が絡み、時間がかかる)
バスタブの栓 = 経費、在庫、業務プロセス(自社だけでコントロール可能)
現金が減っている状態は、「栓をせずにバスタブにお湯を注いでいる」のと同じです。
最初にすべきことは、蛇口をひねって水の量を増やすこと(売上増)ではありません。
まず、抜けている「栓」をきっちり閉めることです。
つまり、経費削減や在庫圧縮など、すぐ着手できる社内改善で、お金の流出を止めることが最優先です。
「鎧」より「生身の体」を鍛える
売上は、体を守る「鎧」のようなものです。見栄えは良いですが、脱げば(売上が落ちれば)無防備になります。
収益構造は、「生身の体」そのものです。
日頃からコスト構造を見直し、利益の出やすい筋肉質な「生身の体」を鍛えておけば、
売上という「鎧」が多少脆くなっても、会社は生き残れます。
社内の収益構造の改善は、一度行えば効果が持続し、リバウンドもありません。
会社の未来を守る第一歩は、外部環境に左右される売上を追いかける前に、
まず自社でコントロール可能な「お金の漏れ」を止め、利益体質を鍛え上げることなのです。
本文
夏の暑さが続く中、またひとつ、私の商圏から会社が消えてしまいました。
運送業を営むその会社は、運賃問題、人手不足、就労時間の制限といった厳しい環境の中で、
奮闘していたはずです。詳しい経営破綻の理由はわかりませんが、非常に残念な思いです。
会社が破産に至る唯一の条件は、「資金ショート」です。
つまり、現金が底をついた時です。
それは「ある日突然」起こるように見えるかもしれませんが、
多くの場合、前兆があります。
仮に突然死だったとしても、その時がいつ来るかは、事前に把握できる場合が大半です。
今回は、会社の経営破綻を防ぐために、
最低限押さえておきたいキャッシュフロー経営のポイントをお伝えします。
この「最低限」を実践することは、決して難しくありません。
「やり方がわからない」という方は、
会計士や税理士、商工会議所、そして私たちのようなお金の専門家に、ぜひ相談してみてください。
1 最重要原則:売上よりも現金を優先する
まず、すべての経営者が腹に落とすべき大前提があります。
会社の財務を根本から改善するには、
①売上高 ②利益 ③現金
この「常識的」とも思える順番をひっくり返す必要があります。
会社にとって本当に大切なのは、この順番です。
1. 現金
2. 利益
3. 売上
「そんなことはわかっている」と多くの経営者は言います。
しかし、手元のお金が減り始めると、
真っ先に考えはじめるのは「どうやって売上を上げるか」ではないでしょうか。
売上を上げること自体は悪いことではありません。
しかし、問題は「順序」と「効果が現れるまでの時間」です。
バスタブの「栓」と「蛇口からの水」
会社の現金は、多くのケースで「年単位」の時間をかけて少しずつ減少していきます。
その間も売上はあったはずですし、
銀行からの融資や資産売却で現金が一時的にでも増えたりしていたはずです。
それにもかかわらず現金が減っていく状態は、
まさに「栓をしていないバスタブにお湯を入れている」のと同じです。
これではいつまで経ってもお湯はたまりません。
最初にやるべきことは、まず「バスタブの栓」をすることです。
この「栓」とは、経費削減や業務プロセスの見直し、在庫管理の適正化など、
自社の努力だけでコントロールできることです。
一方、「バスタブの蛇口から出る水」は、
売上増や資金の回収サイトの変更、銀行からの借入方法の見直しなど、
外部の理解や協力がなければ実現できないことを指します。
早く利益を生むためには、まず自社でできる「栓」をすることが不可欠です。
強靭な「生身の体」をつくる
利益を増やすための施策も、やはり「自社内」でできることの方がより効果的です。
なぜなら、一度会社の収益構造を見直して筋肉質な体質に改善すれば、
その状態は持続するからです。人間と違い、「リバウンド」は基本的にありません。
売上は「鎧」のようなものです。
鎧を着ている間は強く見えますが、ひとたび脱いでしまえば(=売上が停滞・下降すれば)、
その真の強さが試されます。
日頃から収益構造という「生身の体」を鍛えていなければ、
厳しい環境下で生き残ることは難しいでしょう。
まずは、社内でできることから着手し、会社の収益構造を鍛え上げること。
それが会社の未来を守るための第一歩なのです。
次回は、「3つのキャッシュフロー」の話から
より具体的な「打ち手」をご紹介します。
本を読めば書いてある話です。
しかし、本を読むのにかかる「数日間」を
ほんの「5分程度」で読めるようにします。
これも、効果が出るまでの「時短」の1つです。
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数字だけでは人は動かない:キャッシュフローコーチが実践する信頼構築と思考整理術の極意
2025.07.30
数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
地元函館や北海道はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
2分で読めるAI要約
:ツールや正論だけでは、なぜ人は動かないのか
どんなに優れた商品や専門知識(ツール)を持っていても、それだけでは相手に響かず、
成果が出ないことがあります。その根本的な原因は、提案の前提となる「信頼関係」が築けていないからです。
人が話を聞く態勢になっていない「痩せた土壌」に、いくら良い種(提案)を蒔いても芽は出ません。
では、どうすれば対話の土壌を耕せるのでしょうか。
答えは「思考整理術」と「質問力」にある
相手を動かすのは、こちらからの「説明」や「説得」ではありません。相手自身の「気づき」です。
その気づきを促すのが「思考整理術」であり、そのための武器が「質問力」です。
これは、答えを与えるのではなく、巧みな問いかけによって相手の内なる想いや考えを引き出し、言語化する手伝いをする技術です。
相手は「話を聞いてもらえた」「自分の考えが整理できた」と感じ、あなたに心を開き、信頼を寄せるようになります。
「やりたいこと」と「できること」を繋ぐ
このプロセスによって、まず相手の価値観やビジョン、つまり「やりたいこと」が明確になります。
その上で、あなたの持つ商品やサービス、専門知識といった「できること(解決策)」を提示するのです。
すると、あなたの提案は単なる売り込みではなく、「相手の夢を実現するための具体的な手段」
として機能し始め、深い納得感と行動を生み出します。
今日から使える3つの問いかけ
未来を問う:「将来、どうありたいですか?」
価値観を問う:「仕事で最も大切にしてきたことは何ですか?」
気づきを問う:「今、話していてハッとしたことはありましたか?」
結論:仕事とは「隣に立つ」ことから始まる
ビジネスやマネジメントの極意は、相手の正面に立って説得することではなく、隣に立って同じ景色を見ることです。
まず相手を深く理解し、その悩みや夢に寄り添う。
その姿勢こそが信頼の土台となり、あらゆるツールや知識を活かすための鍵となります。
【本日あなたへのアドバイス】
「思考整理術」は、特別な場面で使うスキルではなく、日常の姿勢そのものです。
今日はまず、身近な同僚や家族との会話で「自分の意見を言う前に、一つ質問を加えてみる」ことを意識してみてはいかがでしょうか。
例えば、「なるほど、そう思うんだね。ちなみに、なぜそう感じたの?」と一言添えるだけで、
相手の見る景色が少し見えてくるかもしれません。その小さな積み重ねが、信頼という大きな財産に繋がります。
本文
私、佐藤をはじめ、キャッシュフローコーチである私たちは
「お金のブロックパズル」という、経営数字を一目で可視化でき
経営判断のお手伝いができる優れたツールを使い
経営者の隣に座り、会社の未来を一緒に考えるのが
仕事なのですが、実は、どんなに優れたツールを持ち
使いこなせていたとしても、それだけではたいして役には立てません。
ツールが機能する前提である「信頼関係」が不足していると、
せっかくの知識もツールも活きてこないのが現実です。
これは、私たちコーチの仕事に限らず
商品やサービスを販売や提供している全ての社会人に
共通している話です。
また、「営業がうまくいかない」「部下が話を聞いてくれない」などの
悩みを抱える方々のヒントにしてもえらたらと思います。
では、どうしなければならないのか?
私なりの考えをご紹介します。
1. ツールだけでは埋まらない「対話の土壌」
どんなに優れた商品や指導法を持っていたとしても
相手が「聞く姿勢や状態」になっていなければ
商品は売れませんし、相手を思っての指導も
聞いてはもらえません。もしくは、受け流されてしまいます。
つまり、
数字を示すだけでは、人は動かない
価値観やビジョンを共有してこそ、提案が刺さる
すなわち最低限、相手と自分が同じ土俵や目線にたっていなければ
ならないわけです。
では、そのためにはどうすればよいのか?
そのために必要なことこそ「思考整理術」や「質問力」です。
思考整理術とは、相手の考えを引き出し、整理する技術であり、
質問力はその思考整理を効果的に行うための具体的なスキルなのです。
2. 思考整理術とは?——質問と傾聴で信頼を育てる技法
以下、思考整理術を簡潔にまとめました。
押しつけゼロ:答えを与えず、問いで引き出す
内省を促進:自分の言葉で語ることで考えが整理される
関係性が深化:相手は「聴いてもらえた」と感じ、心を開く
3. 「お金のブロックパズル」と組み合わせるメリット
キャッシュフローコーチが駆使する、中小企業経営者が財務を理解する上で
最適なツールだと思われる「お金のブロックパズル」と思考整理術の関係を
簡潔に対比する形でまとめてみました。
思考整理術
お金のブロックパズル
目的 想いや本音を引き出す
数字を可視化する
着地 価値観・ビジョンが明確になる
資金の流れが一目でわかる
共有 「やりたいこと」を共有
「できること」を検証
結果:ビジョンと数字がつながり、行動計画が合意形成しやすくなる
お金のブロックパズルのところをご自身の商品・サービスに
置き換えてみて下さい。相手の思考や価値観や夢や希望に対し
自分の提供している物が、どんな価値を提供できるのかが整理できます。
4. 今すぐ使える「3つの問いかけ」例
未来志向を引き出す
「将来なりたい、こうありたいと思う姿はどんな姿ですか?」
価値観の優先順位を探る
「仕事や経営をする上で、もっとも大切にしてきたことは何でしょう?」
気づきを言語化させる
「いま話していて「ハッとしたこと」はありましたか?」
5. 仕事とは「隣に立つ」ことから始まる
説明や説得より先に、相手と同じ景色を見ることが大切です。
そのうえで「お金」と「行動」をどう両立させるのかを共に考えることで、
はじめて「提案」が提案として機能します。
相手の「困り事」起点からスタートし、その解決ができる商品・サービスを
提供できたのなら、きっとあなたの望む結果が得られるはずです。
6. あらゆる対話に応用できるスキル
「思考整理術」それを支える「質問力」は、商談時以外にも
様々な応用や活躍場面が存在します。
部下との1on1
初対面の人との会話時
友達や子供や夫婦間の会話時
思考整理術は「相手を尊重する姿勢」や「相手を知りたいと思う気持ち」が
そのベースにあると私は思います。
そして、その姿勢や気持ちは、相手に伝わり
信頼関係を築く土台となります。
では、思考整理術や質問力を身に着けるためには、どうしたらいいのか?
これは、ずばり「練習」し続けることしかありません。
私は月に1回、全国のキャッシュフローコーチ相手に練習をし
フィードバックをもらい、改善し、それを仕事先や家庭内で
意識をしながら会話をしています。
まだまだ、合格点とは思っていませんが、実践を重ねるほど対話の質が磨かれます。
あなたは、相手とどんな未来を描きますか?
そのために、まずは今日、誰かに「最も大切にしてきたことは何ですか?」
と問いかけてみませんか?
書籍のおすすめ
和仁達也『プロの思考整理術』——対話のヒントが凝縮された一冊です。
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視力検査の「C」が教えてくれた「人と組織を伸ばす方法」
2025.07.29
数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
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◆ ランドルト環を見て、ふと思ったこと
視力検査でおなじみの、あの「C」のマーク
正式には「ランドルト環(かん)」って言うそうです。
円の一部が切れていて、どこが空いているかを答えることで視力を測るものだけど、
あるときふと、こんなふうに感じたんです。
「なんで切れているところを見させるんだろう?」って。
私たちの社会も、家庭も、会社も、私自身も、
知らず知らずのうちにこの「ランドルト環の構造」
みたいな視点になってないかな〜って
つまり、「できてないところ」「欠けてるところ」にばかり目を向けて、
それを指摘することに慣れてしまっている…そんな空気、ありませんか?
◆ 本当は「Cの黒い部分」が主役かもしれない
ランドルト環って、よく見ると「切れてる部分」は、ほんの少しで、
ほとんどの部分は『黒く塗られている=すでに「ある」もの』ですよね。
もしかしたら、本当に大事なのはこっちじゃないかって思ったのです。
人は誰でも、「すでに持っているもの」がある。
頑張ってきたこと、工夫していること、
うまく言葉になってない努力だってたくさんあるはずですよね。
でも、そこに気づいてもらえないと、
自信や一歩踏み出す勇気は育たない。
逆に、ちょっとでも
「ちゃんと見てもらえてる」「認めてもらえてる」と感じたとき
人の目はパッと輝き、言葉が前向きになり、心が動き出し
行動につながっていくと思うのです。
◆ 「足りない」より、「ある」に目を向ける関わり方
たとえば…
経営者が社員のミスばかりを指摘するのではなく、
「君のその行動、前より確実に良くなってるよ」って
「ある部分」に光を当てたらどうでしょう?
社内の雰囲気が変わって、報連相が増えて、利益も上がり、
離職も減ったという話をよく聞きます。
人手不足と言われている医療・介護などの業界で
採用や離職防止で実績があがっているのも事実です。
(林田一子さんの研究論文より)
親が子どもに「ここがまだできてない」って言う代わりに、
「この前より、ちょっと工夫してたね!」って伝えたら
その子はきっと、自分の工夫に誇りや自信を持つようになるはずです。
「なぜできない」ではなく
「ここまで、できるようになった」に光を当て
言葉に出すことは、とても大切なことなのです。
自分自身にも、「まだ足りない」って責める代わりに、
「でも、ここまではちゃんとできた」と言ってあげられたら
少しずつ、自信を取り戻していけるはずです。
「相手にやさしく、自分に厳しく」が理想だと言われていますが
頑張った自分を責めたり、追い込んだりしても
よほどの人間ではない限り、成長は止まってしまいます。
脳に「やってもダメな自分」という記憶を残してしまうより
「ここまで、できた。ここまで頑張れた自分」という記憶を
残してあげることは、脳科学的にもとても大切なことであるのは
専門家の間では、広く認知されています。
(ピグマリオン効果 教育心理学 より)
◆ ランドルト環の見方を変えると、関係が変わる
もし、ランドルト環の「切れてる部分」ばかり探すクセに気づいたら、
ちょっとだけ視点を変えてみてください。
黒く塗られた部分=「もうすでに、あなたや相手が持っている力」に
目を向けるようにしてほしいのです。
その見方が、会社に活気を生み、家庭にやさしさを増やし、
そして、あなた自身の心にも、じんわりと温かさを届けてくれるはずです。
その結果は、すぐには現れなくとも
必ず確実に成果として、空気や雰囲気として現れ
いつのまにか、あなたの周りに「前向きでパワー溢れる人間」を
必ずや引き寄せるはずです。
◆ 最後に:今日も、あなたの「C」は輝いている
完璧じゃなくていい。
切れてるところ(足りないところ)があってもいい。
どんな人にもちゃんと「ある」もの(できているところ)が、あるはずです。
それに気づけたとき、人は一歩前に進める。
それを伝えてあげると、人や組織に活力が溢れる。
だから今日も、あなたの「Cの黒い部分」に、そっと目を向けてあげ下さいね。
私も忘れがちです・・・
「いつも心にランドルト環」
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「わからない」は最大のチャンス ~元・数字オンチ社長の告白~
2025.07.23
私は最近、右ひじに余計なカルシウムができ
そのせいで、少し負荷をかけると
右ひじから手先までが痛む。
二人の医師に診察してもらったのですが
私の症状に対してかけられた言葉が正反対で驚いた。
一人は
「痛いなら、動かさなければいいでしょ」
もう一人は
「以前のように動きたいから、治療を受けに来たんだよね」
どちらが、患者にとって前向きに希望を持ち
手術やリハビリに前向きに取り組めるか
答えは、言うまでもありませんよね。
このように、同じ現象や症状に対してでも
「使う言葉」によって全く違う効果や結果が出ることが
ご理解いただけると思います。
本日は、その病院の待合時間に読んだ本
「言いかえ 便利帳」
著者 みらいクリニック院長 今井一彰 より、
寺田寅彦の言葉を基に、財務や決算書が苦手で
その知識が必要なのはわかっているが
後回しにしてしまうことが多い経営者向けに書いていきます。
もちろん一般論として、なかなか最初の一歩を踏み出せないという方の
参考にもなると思います。
「病人には回復という楽しみがある」
「健康な人には病気になるという心配があるが
病人には回復するという楽しみがある」
この言葉を残したのは、物理学者で随筆家の寺田寅彦です。
私たちは、とかく今の状態を「良い」「悪い」
と決めつけてしまいがちです。
しかし、視点を変えるだけで、見える景色は一変します。
これは、経営や財務にもまったく同じことが言えます。
財務は「未来の地図」
中小企業の経営者の多くが、「数字は苦手で」とおっしゃいます。
決算書を見てもピンとこないし、資金繰り表も税理士さん任せ。
「ウチの経営は、感覚と経験が頼りなんだよ」と。
確かに、創業経営者の方々は、鋭い感覚と
豊富な経験を持っている方が多いのは事実です。
しかし、2代目以降は、そうはいきませんよね。
だからと言って、立ち止まっているわけにはいきません。
まずは、視点を少し変えてみてほしいのです。
財務の数字は、あなたの会社の「健康診断書」であり、
「未来への地図」でもあります。
そして、もし今その数字が芳しくないのだとしたら、
それは「伸びしろ」であり、「回復という楽しみ」があるということなのです。
数字が見えないと、不安になる。
数字が見えると、希望が持てる。
たとえば、資金繰りが厳しいとき、
「もう終わりだ…」と感じてしまうのは当然です。
でも、冷静に数字を整理してみると
「売上は変わっていないのに
利益が減ってる。固定費が増えたせいだ」
「在庫が増えて資金が詰まってるだけだ」と
原因と対策が見えてきます。
それはまるで、暗闇の中で光を見つけたような感覚です。
このように、視点が変われば、やるべきことがわかり
行動が変わるはずです。
そして、行動が変われば、結果も変わるはずです。
「わからない」は「チャンス」でもある
私は様々な業種の経営者とお会いしてきました。
どの社長さんも、最初は「わからないことが恥ずかしい」
と思っておられました。
そりゃそうですよね。
経営者という立場にも関わらず、経営数字が読めないだなんて
大っぴらに言えるはずはありません。
何を隠そう、私も7~8年前までは
決算書を読み、戦略や計画を立てるなんて
大企業のやることであり、必要ないだろうと
思っていましたし、それを言い訳にして
全く学ぼうとも思っていませんでした。
1つ1つの勘定科目の意味すら知りませんでした。
しかし、今なら経験上ハッキリ言えます。
「わからないなら、学べばいい」
「わからない」は、「わかるようになれる」という
大きなチャンスだと。
むしろ、今の段階で「数字が見えていない」からこそ
財務の力で会社を大きく変えることができるのです。
社長にしかできない「視点の転換」
良い悪いではなく、当たり前のこととして
社員は自分の「給与を守ること」で精一杯です。
でも社長だけは、視点を変えることができる存在です。
売上が減った →「 ピンチだ」ではなく
売上が減った → 「利益構造を見直すチャンスだ」
資金繰りが悪い → 「不安だ」ではなく
資金繰りが悪い →「 ビジネスモデルを見直す好機だ」
こんなふうに、同じ現象を「どう見るか」で
行動が変わり、未来が変わります。
視点を変えることは、新たな武器を手に入れる
チャンスとも言えます。
経営は常に「決断の連続」です。
そして、その決断は「視点の質や位置」によって変わってきます。
私自身の例ですが
経営の勉強をし、自分の会社の存在意義や目的を明文化し
そのうえに、財務の考え方を積み上げた結果
内部留保は、ここ5年間で5倍以上に増やすことができました。
その結果、今年と2年後に、大きな投資が可能となりました。
ちなみに私は、大学で経済や経営を学んできたわけではありません。
(今、とある市長のおかげで名前が出てくる大学の文学部教育学科卒です)
こんな私だからこそ言います。
「悪いところは良くなるだけ」
「わからないことは、のびしろである」
最後に、寺田寅彦の言葉を、
私の解釈に置き換え、要約してみます。
「不安」は、「希望」の裏返し
「苦手」「わからない」は、「のびしろ」の別名
「売上」や「利益」だけでなく、数字を見る視点を変えれば、
財務や決算書は「経営判断の力強い味方」になります。
さあ、今日から視点を変えて、未来を動かしましょう。
あなたの会社やあなた自身には、まだまだ伸びしろがあるはずです。
「いつか、必ず上がるはず! 可能性は無限大」
(個人的に、この絵ずら大好きです)
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朝ラーで売上30%増!少しの変化が利益3倍を生む理由
2025.07.16
数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
函館はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
朝のテレビ番組内で、ここ数年、日中が暑すぎるので
営業時間を「午前8時」に繰り上げたラーメン屋さんが
テレビに出ていた
いわゆる「朝ラー」ってやつですね。
順番待ちで並ぶのも、気温が低い朝ならば
お客様も楽なので、好評のようだ
私が記事にしようと思ったのは、
そのような工夫が大切ということではなく
瞬時に私の頭の中に出てきた「驚き」によるものです
その「驚き」とは
「売上が30%も伸びたら、一体、利益は何倍になったんだ?」
この場合、私の言っている利益とは
誰もが大好き?「経常利益」のことです
よく、セミナーの席で同じような質問をするのですが
多くの場合、「30%増」と答えられます
では、正解は「何%増」なのでしょうか?
早速、わかりやすく検証していきます
基本の損益構造をおさらい
まずは、ラーメン屋さんの一般的なケースを例にとってみましょう
今回は、「わかりやすさ」を重視するため
単純化した数値で書いていきます。
月の売上:100万円
原価(食材費):30万円(原価率30%)
粗利:70万円(粗利率70%)
固定費(人件費、家賃、水道光熱費など):60万円
経常利益:10万円
この「粗利率」や「原価率」のバランスは、
多くの飲食店でよく見られるものです
自分のお店の利益構造がどうなっているのか
確認してみてください
売上が30%アップした場合を計算
では、売上が30%増えて130万円になったとしましょう
原価率が同じ30%の場合、原価も売上に応じて増えます
・新しい原価:130万円 × 30% = 39万円
・新しい粗利額:130万円 − 39万円 = 91万円
固定費は、売上が増えても通常すぐには増えません
今回も60万円のままと仮定します
・新しい経常利益:91万円 − 60万円 = 31万円
経常利益の増加額は
31万円 −10万円 =21万円
では、増加率はどれくらいでしょうか?
・21万円 ÷10万円 ×100 = 210%
増加率は210%、利益額は約3.1倍となりました
まとめ:少しの売上アップが、大きな利益につながる
今回のシンプルな例からも分かる通り、
飲食店においては
売上が少し増えるだけで利益が大きく伸びることがあります。
【実際の計算例まとめ】
現状
売上30%増後
売上
100万円
130万円
原価
30万円
39万円
粗利
70万円
91万円
固定費
60万円
60万円
経常利益
10万円
31万円
・売上は30%アップ
・経常利益増加額は210%(3.1倍)
このように、売上の上積みが
そのまま利益増につながることは、
経営判断をするうえでとても重要なポイントです。
逆に、売上が下がれば
利益も一気に減ってしまうこともあるので、
日々の売上管理や集客の工夫は欠かせません。
「うちの店の場合はどうだろう?」
そんな時は、ぜひ自店の数字でも同じように
計算してみてください。
数字に強くなることが、
より安定した経営につながりますし
より多くの利益を生むことも可能になります。
今後も、経営やお金のしくみを分かりやすく
お伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください!
「最近、蒸し暑い」 「少しは涼しくなりました?」
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自分を動かす魔法の言葉 〜決断を支えるセルフトーク術〜
2025.07.10
数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
函館はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
~言葉ひとつで、心は変えられる~
「やるべきか、やめるべきか」
経営をしていると、判断に迷う場面は日常茶飯事です。
新規事業への投資、値上げのタイミング、
社員の処遇、資金繰りの判断・・・
どれも正解がわからないまま、
最後は「自分で決める」しかありません。
そんなとき、実は私たちの行動を
大きく左右しているものがあります。
それが「セルフペップトーク」です。
セルフペップトークとは何か?
まず、「セルフトーク」とは、
「自分が自分に対して無意識に語っている言葉」のこと。
たとえば、
「失敗したらどうしよう」
「きっとまたうまくいかない」
「自分にはムリかもしれない」
こうした「内なる声」は、知らないうちに心を縛り、
判断を鈍らせ、足を止めさせてしまいます。
逆に、こういう言葉をかけているときはどうでしょうか?
「この経験も、きっと次につながる」
「今は耐えるとき。必ず突破口はある」
「過去にも乗り越えたじゃないか。今回も大丈夫」
同じ状況でも、かける言葉によって
自信や判断の質は大きく変わるのです。
そうです。これが「セルフペップトーク」
自分自身を励まし、前向きにさせ、
最初の一歩を踏み出せるように、そっと背中を押す。
このような、自分で自分にかける
ポジティブな言葉や声かけを言います。
経営判断を左右する「言葉の選び方」
セルフトークには、大きく分けて
「ネガティブ」と「ポジティブ」があります。
❌悪いセルフトークの例
「またうまくいかないかも」
「自分には能力が足りない」
「社員にも理解されないかも」
こうした言葉は、自分のエネルギーを削り、
不安を拡大させるだけです。
まるで「ブレーキをかけながらアクセルを踏む」
ような状態になってしまいます。
これを俗に「セルフプッペトーク」と言います。
(ペップの反対を表現した造語で
ペップをひっくり返しプッペとしてものです)
✅良いセルフトークの例
「今回はうまくいかなかったが、きっと次につながる」
「今は学びのとき。成長のチャンスだ」
「不安なのは挑戦している証拠だ」
前向きな言葉は、自分に「行動する勇気」を与えてくれます。
不安がゼロになるわけではありませんが
「一歩踏み出す力」は確実に高まります。
これが「セルフペップトーク」です。
迷ったときに試したい
「セルフペップトークの実践法」
では、具体的にどうすれば
前向きなセルフペップトークを身につけられるのでしょうか?
様々なやり方があると思いますが
ここでは、私自身が特に効果を実感している
3つのステップをご紹介します。
①「いま、何をつぶやいているか」に気づく
まずは、迷っているときに
自分がどんな言葉を口にしているか、
あるいは心の中でつぶやいているかを
客観的に観察してみましょう。
ノートに書き出してみるのがおすすめです。
②「それ、本当に事実?」と問いかける
多くのネガティブセルフトーク(プッペトーク)は、
感情に基づいた、もしくは、
それまでの失敗などに基づいた「思い込み」です。
たとえば「失敗したら終わり」という言葉は、
本当に「終わり」でしょうか?
多くの場合、そんなことはありませんよね。
事実ではなく、「恐れ」が語らせていることに気づくだけでも、
冷静さを取り戻せます。
コラム
この「思い込みに気づく」プロセスについて、
私が好きなバンドの歌詞に、
まさにぴったりの一節があります。
back numberの曲「高嶺の花子さん」
の後半の歌詞がまさにこれです。
「気になる人の恋人候補は、きっと容姿端麗
俺なんか一つも勝てるところがない」と
勝手に想像したものの、このように気づくのです。
「いや待てよ? そいつ誰だ?」
きっとそれまでの失恋経験から
「また、だめだろう」「俺なんかだめだ」
もしくは、「また傷つきたくない」と「恐れ」が
先行してしまい、悪い想像ばかりしてしまうわけです。
③「未来に向かう言葉」に言い換える
最後に、自分を責める言葉を、
「未来に向かう言葉」に変えてみましょう。
たとえば、
「こんな自分じゃダメだ」
→「この経験を活かせば、もっと良くなれる」
「失敗したらどうしよう」
→「失敗しても、またやり直せる」
「資金繰りが厳しい」
→「大丈夫。これまでも乗り越えてきた。突破口があるはずだ」
言葉の方向を「過去」から「未来」へ向けるだけでも、
自然とエネルギーが湧いてきますよね。
まとめ:経営者の武器は「自分にかける言葉」
経営者の仕事は、決断の連続です。
そしてその決断は、いつも「自分自身との対話」
の上に成り立っています。
だからこそ、自分にどんな言葉をかけるかは、最重要ポイントです。
迷ったときほど、こうつぶやいてください。
「これは自分が成長するためのチャンスだ」と。
あなたの言葉が、あなたを前に進めてくれます。
そして、あなたの進む姿が、
社員や家族、周りの人を勇気づけていくのです。
「全力で前進!!」(しすぎです!!)
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シニア世代の住宅ローン破綻が急増!FP×財務コンサルが解説するリスク管理と3つの対策
2025.07.04
数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
函館はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
本日は、いつもと少し毛色の違うお話です。
最近、「シニア世代」の住宅ローン破綻が増えているみたいです。
その記事を読んでいて
https://news.yahoo.co.jp/articles/10465338fec7fb92bccab9d72f24ffca9c5fdc1f
お金に関する問題は
「結局は個人も法人も大差ない」と感じるところが
多々あったので、今回は
「FP」と「財務コンサルタント」両方の立場から
個人にも経営者にも役に立つような内容の記事を
書いてみたいと思います。
住宅ローン破綻はなぜ起こる? 具体例から見る共通点
住宅ローンの返済に苦しみ、
最終的に自宅を売却したシニア世代の例は
枚挙にいとまがありません。
参考記事によると
① ある50代男性は、55歳で一軒家を購入し、
70歳での完済を目指していました。
しかし、退職後に再就職がうまくいかず、
生活費や介護費用が家計を圧迫。
貯蓄を取り崩し頑張っていましたが、
最終的にはローンの返済が滞り、
自宅売却を余儀なくされました。
② 自営業で一時的に年商5000万円を
超えていた別の男性は、
繰り上げ返済も視野に入れていたようですが
業績悪化とコロナ禍の影響で経済状況が急激に悪化。
さらに妻の病気や葬儀費用といった予期せぬ出費が重なり、
ローン返済が不可能となり、自宅を手放すことになりました。
これらの事例から浮かび上がる共通点は、
「経済環境や人生の変化に対するリスク管理不足」という点です。
具体的に見ていきましょう。
①の例の問題点
何といっても「退職後の再就職」の部分ですよね。
通常、退職するような年齢での再就職の場合
「収入は減少」します。
まずは、この現実をしっかりと自覚する必要があります。
もちろん、増加に転じる方もいます。
しかし、ごく一部でしょう。
では、収入を増やすには、どうしたらよいでしょう。
最もわかりやすい例の1つは「国家資格等の取得」です。
それまでの経験を活かし、中小企業診断士などを取得し
活躍している方は少なからず存在します。
また、資格に頼らなくても、現役時代に「唯一無二」の
スキルを身に着けておくことも、収入増へ向けた手段でしょう。
どちらにしても言えることは
「現在の状況に満足している場合ではない」
ということです。
「記憶が」「体力が」など口にしていてはいけません。
②の例の問題点
ここは、少し財務の観点から見ていきましょう。
そうすると最大の見落としの原因は
「年商5000万円」という売上高に目を奪われ
気が緩んでしまった点だと言えます。
大切な数字は「年商」ではありません。
「利益」や「キャッシュ」です。
借入金に関しても同じです。
借入金の大小が問題ではなく
返済できるだけの、事業を維持するだけの
利益やキャッシュがあるかどうかが大切です。
確かに、コロナによる業績への悪影響は
非常に大きなものでした。
ですが、そのような予期せぬ災難やトラブルの際に
会社を維持できるような「体質」や「体力」を
平時に整えておくことこそが経営者の最大の仕事です。
また、どちらにも共通していることとして
老後や高齢期になると、「お金の使い道」が
それまでとは大きく変化するということです。
収入の柱や社会的立場も大きく変わってきます。
「給与」⇒「年金」
「正社員」⇒「パート」など
このような避けがたい変化は、事前に想像できますので
的確に対応する必要があります。
シニアの住宅ローン破綻が増える社会背景
なぜ、これほどまでにシニア世代の
住宅ローン破綻が増えているのでしょうか。
そこには複数の社会問題が絡んでいるようです。
・住宅取得年齢の高齢化:
晩婚化の影響で住宅購入年齢が上がり、
定年後もローン返済が続くケースが増加しています。
退職金の大幅な減少:
1997年には約2800万円あった大卒の退職金が、
2022年には約1900万円まで減少しています。
(厚生労働省「就労条件総合調査」(平成9年調査および令和5年調査))
社会保険料の増加:
手取り収入が年々減少しており、
家計を圧迫する要因となっています。
上記3つの中から、
FPの立場から「社会保険料の増加」と
「年金の繰り下げ受給」の話です。
年金受給を1か月繰り下げると0.7%
受給額が増えます。
なので、退職後も働き、年金受給を繰り下げつつ
住宅ローンを返済し続け、後に増えた年金額を
ローン返済の一部に充てるという考えですが
これは「捕らぬ狸の皮算用」です。やめましょう。
その時の社会保険料がいくらになるか
わからない上に、繰り下げ受給により年金受給額が増えると
「社会保険料が高くなる可能性があります」
(同じ理屈で、税金も)
つまり、多くのFPが示しているのは「支給額」であり
そこから税金や社会保険料が引かれた額
「手取り額」を示してはいません。
つまり、予定よりも、少なくなる可能性があるわけです。
いかがですか?「皮算用」であることを
ご理解いただけたと思います。
住宅ローン破綻を防ぐための3つの対策
では、こうした事態を避けるためにはどうすれば良いのでしょうか。
1.「最悪の状況」を想定した資金計画を立てる
住宅ローンを組む際は、現在の収入だけでなく、
将来の収入減や予期せぬ出費を考慮した
綿密な資金計画が必要です。
特に定年後もローンが残るような長期ローンは避けましょう。
退職時の住宅ローン残高を早めに確認し、
必要に応じて返済計画を柔軟に見直す姿勢が重要です。
2.金利変動リスクを軽視しない
今後、金利上昇の可能性があります。
変動金利型のローンを利用している場合は、
返済額が増加するリスクを常に意識しましょう。
金利上昇に備え、常に家計に余裕を持たせることが大切です。
反対に、金利が安いというだけで
ローンの乗り換えはやめましょう。
ローン乗り換えの手続きには
様々な手数料が発生します。
しっかり確認した上で、乗り換えを考えましょう。
3.万が一に備えた貯蓄を確保する
収入減少や病気、介護といった想定外の事態に備え、
最低でも住宅ローン返済額の6カ月分程度の貯蓄
(企業の場合は運転資金として
固定費の6カ月分を確保するのと同じ発想です)
を確保しておくことが強く推奨されます。
この備えがあれば、一時的に収入が途絶えたり、
大きな出費があっても、慌てずに対応できます。
また、生命保険の活用も有効です。
ただし、考えられるリスクを
生命保険で全てカバーするのではなく
すでに準備されている「社会保険制度」をフル活用し
それでも足りない部分を民間の保険でカバーしましょう。
住宅ローン破綻は、決して他人事ではありません。
将来の不確実性を念頭に置き、
長期的で柔軟な視点を持った資金計画を立てることが、
ご自身とご家族の未来を守る最善の方法となります。
家庭ですら、このような資金計画が必要なのですから
企業に事業計画や資金繰り表が必要なのは
当たり前のことと言えます。
家庭も会社も「脱★ドンブリ」で、いきましょう!
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銀行からの評価を高める『経営計画書』の作り方 ─ 信頼を勝ち取るための実践ポイント
2025.06.27
数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
函館はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
銀行から「経営計画書の提出をお願いします」
と言われた経験はありませんか?
これは決して珍しいことではなく、
多くの中小企業が融資を受ける際に求められる必須の書類です。
何を隠そう、当社も現在、銀行からの融資を
検討していて、銀行提出用の事業計画書や
資金繰り表の作成をしている最中なのです。
銀行は単に数字を見たいわけではなく、
あなたの会社が今後どう成長していくのか、
その計画の現実性や将来性を確認したいのです。
しかし、実際には多くの中小企業が
経営計画書を作成していないようです。
参考 2 経営計画の策定状況等について
出典元 中小企業庁
裏を返せば、経営計画書をきちんと作成して
銀行に提出するだけで、あなたの会社は銀行から
一歩抜きん出た信頼を得られるチャンスとなるのです。
(実は当社は銀行から、事業計画書や資金繰り表を
求められていません。だからこそあえて提出するのです。
これも、銀行取引を上手く進める手段の1つです。)
経営計画書は「作るだけ」で銀行評価は上がる
自ら作成した経営計画書や資金繰り表を
融資の提案を受ける際に、決算書などと一緒に
相手が求める前に提出しましょう。
融資の審査はスムーズに進み、
条件も良好なものに近づくはずです。
銀行員さんの、反応をみるとわかります。
多くの場合、驚かれます。
経営者自身が自分のビジョンと数字を整理していることが伝わると、
銀行は「この会社は未来に向けて計画的に経営している」
と判断するのです。
「立派なものや見栄えのいいもの」である必要はありません。
ただし、経営計画書は「質」が重要
とはいえ、ただ闇雲に計画書を作って
提出すれば良いわけではありません。
非現実的な計画書は逆効果になることもあります。
よくある失敗例として、
売上も利益も順調に伸びていく
「右肩上がりになる計画」があります。
今現在、もしくは、ここ数年間の売上や利益が
横ばいか下降傾向なのに、
今年度以降は、順調に成長していく計画は
銀行だけでなく誰が見ても
「信じられない」「ありえないな~」と思われてしまいます。
このような計画は、
かえって無計画だと思われてしまい、
銀行からの信頼を損ねてしまうのです。
いくら未来の計画とはいえ、
「未来は現在の延長線上」にしか存在しません。
確かに、売上や利益が右肩下がりの計画書は
提出しづらいと思いますが、
銀行がチェックしているのは「返済能力」ですから
「現在より1割、売上や利益が落ち込んでも返済可能」
であることを示した方が信頼が得られやすいでしょう。
銀行に信頼される経営計画書のポイント
では、銀行にとって信頼できる経営計画書とはどのようなものでしょうか?
現実的な数字に基づいていること
過去の実績や市場の動向、
具体的な営業戦略などを踏まえ、
実現可能な計画を立てることが大切です。
根拠のある計画は銀行に安心感を与えます。
数字の根拠が説明できること
ただ数字を並べるだけではなく、
「なぜこの数字が出せるのか?」を
説明できる内容にすること。
ここで大切なことは、とにかく
「自分の口で」「経営者自身が」話すことです。
「会計事務所に作ってもらった」
「経理の人に作ってもらった」
このような計画がいけないと
言っているのではありません。
誰かに作ってもらった計画であっても
そこに経営者の「想い」や「熱意」がこもっていて
「語る」ことができるようにすることが大切なのです。
無理のない利益計画
「売上増加」=「利益の増加」
となる時代は、遠い昔の話だと考えましょう。
昨今は、原材料、人件費等の値上がりが激しく
恐らく、銀行交渉よりも頭を悩ます
「値上げ交渉」ができなければ
売上が上がったとしても利益が必ず出る時代ではないはずです。
過度に楽観的な利益計画は「夢物語」と受け取られます。
経営計画書を自分で作り、銀行に提出しよう
経営計画書は自分で作成し、
自分の言葉で銀行に説明することが最も効果的です。
「銀行から言われて仕方なく作る」のではなく、
計画を通じて自社の未来を明確に描くことが重要です。
経営計画書があると、銀行との信頼関係が深まるだけでなく、
経営者自身も経営の舵取りに自信を持てるようになります。
経営者の皆さまが、しっかりとした計画で
銀行と良好な関係を築き、
事業の安定と発展を実現されることを心より願っています。
私も、頑張って作ります!
「雨は、大嫌いです!でも頑張ってウ〇チしてきます!」
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眠れるキャッシュを呼び戻す! 法人保険“見直し”で資金繰りが劇的改善
2025.06.25
いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
はじめに
経営者の皆さまにとって、
資金繰りは常に頭を悩ませる
重要課題の1つではないでしょうか?
売上や利益が安定していても、
なぜか手元の現金が足りずに焦る経験はありませんか?
その原因のひとつに「法人保険の見直し不足」や
「法人保険の設計ミス」が挙げられます。
多くの企業が過去の加入契約をそのまま継続し、
現状に合っていない支出が続いているケースだったり
そもそもの目的に合致していない契約が見られます。
本記事では、法人保険の見直しが
なぜ資金繰り改善につながるのか、
その理由と具体的な進め方をわかりやすく解説します。
1.法人保険が資金繰りに与える影響とは?
法人保険は、企業のリスクヘッジや
退職金準備などに役立つ重要な財務ツールです。
しかし、加入当初は適切だったプランも、
経営環境や会社のフェーズが変われば、
必ずしも最適とは限りません。
また、「一時の利益」に対する「節税や利益の先延ばし」
のような「近視眼的」な設計が多数みられます。
それにより、
以下のような問題点が放置されることが多いのです。
・保険料が高額で、キャッシュフローを圧迫している
・解約返戻金のピークを過ぎてしまい、資金効率が悪化している
・保険目的が曖昧で、出口戦略もない
・解約返戻金に多額の法人税が発生
これらは見過ごすと、毎月の無駄な固定費となったり、
解約し現金化したのはいいが、想像以上の税金が発生したりし
経営の柔軟性を奪います。
逆に言えば、法人保険の見直しは、
短期間で確実に支出削減と資金改善を実現できる有効策なのです。
2.見直しで改善できる3つのポイント
(1)無駄な保険料の削減
多くの企業が複数の保険に加入していますが、
契約内容を整理せずに支払いを続けているケースが目立ちます。
たとえば、既に解約返戻金のピークを過ぎている保険や、
重複した保障が含まれている場合は見直し対象です。
また、保険販売側の知識不足により、最悪の場合
多額の借金だけが残されるような保険を
契約している場合も、相当数みられます。
これらを整理するだけで、
年間数十万円〜数百万円の削減も可能です。
(2)資金効率の改善
法人保険には貯蓄性のあるものもありますが、
契約形態や解約のタイミングによっては、
将来受け取れる解約返戻金の額が
期待より低くなることがあります。
最適なタイミングで見直しや解約を行うことで、
手元資金を早期に確保でき、
資金繰りにゆとりが生まれます。
(3)財務戦略の一環として活用
法人保険は単なる保障ではなく、
経営戦略の一部として活用できます。
例えば、退職金の準備や事業承継資金の積み立て
として計画的に運用することで、
税務面のメリットも享受できます。
目的を明確にしたプラン設計が重要です。
3.法人保険見直しの具体的な進め方
ステップ1:現在の契約内容を「見える化」する
まずは加入している保険契約の一覧を作成します。
契約期間、保険料、被保険者、
解約返戻金の状況、支払い原資が
「経費扱い」なのか「現預金からの支出」なのかなどを整理し、
実態を把握しましょう。
ステップ2:保険の目的と経営課題を再確認
契約時と現在の経営環境や目的が一致しているかを検証します。
不要な保障や重複する保険はないか、
資金繰りに負担をかけていないかを見極めます。
ステップ3:改善案を検討し実行
専門家のアドバイスを受けながら、
解約や契約変更、新規加入を検討します。
また、単なる解約ではなく
払い済みや失効制度などを使うことにより
自社の現在の財務状況に最も適した対策を
取ることができます。
しかし、残念ながら「最も適した」対策を提案できる
保険屋さんや会計事務所は非常に少ないのが現状です。
コラム
つい数か月前に実際に起きた悲劇をお伝えします。
10年くらい前に契約した、いわゆる「節税保険」
「解約返戻金がピーク」ということで
解約された会社があります。
しかし、多額の節税保険の支払いができるほどの会社ですから
当然「黒字経営」「繰越欠損金」も、なしでした。
解約返戻金が、「数千万円」・・・
もう、おわかりですね。
今まで、せっせと行ってきた「節税」は、一瞬で水の泡に。
今期は、多額の法人税を支払う羽目に・・・
毎月、素早く試算表を作るシステムを
企業・会計事務所双方で導入していなかったとはいえ
決算書を作り始めてすぐに、
会計事務所も頭を抱えていました。
関係のない私も「解約前に相談してくれれば」と・・・
まさに、「財務を知らない保険屋」と「財務を知らない社長」
の間で起きた悲劇です。
参考までに、以前に生命保険の使い方を書いたブログが
ありますので、リンクを張っておきます。
https://sato-insurance.jp/blog/255/
4.成功事例:資金繰り改善で経営の安定化を実現
ある中小企業では、法人保険の見直しにより、
年間約150万円の保険料削減に成功
さらに、解約返戻金の活用で約500万円の現金を確保し、
それを有効活用。
結果として、銀行借入依存度が下がったり、
資金繰りが楽になったり、
財務の健全化と経営の安定が実現できました。
5. 最重要「苦しいから解約」で更なる苦境へ
資金繰りが苦しくなった時に使おうと契約した生命保険
「苦しくなったから解約」して何が悪い?
おっしゃる通り、何も悪くはありません。
赤字の補填や設備投資の原資に充てるのであれば
合理的な判断でしょう。何の問題もありません。
しかし、被保険者である社長の体況が悪く
新契約ができないとしたら、どうしますか?
もし、病気で長期入院してしまったり
亡くなってしまった場合、銀行からの借入は
「誰が、どのようにして」返済なさるのでしょうか?
借入金の「保証人の地位」は、立派な相続財産です。
配偶者だけでなく、未成年の子供であっても
その地位からは、逃れられません。
この記事では、詳しくは書きませんが
法人契約の生命保険の死亡保険金の受取のために
一時、配偶者が事業を承継した場合でも
正しい順序で継承手続きをしなければ
最悪、相続放棄もできなくなります。
相続放棄したとしても、残された家族は
「家無し」「金なし」となります。
(これを簡単に防ぐ方法はあります)
6. 法人保険は「最も簡単な資金繰り改善方法」
資金繰りの不安は、経営者にとって大きなストレス源です。
法人保険の見直しは専門的な作業に思えますが、
適切なサポートを受けながら進めることで、
確実に、またスピーディーに効果を実感できます。
会社のお金の「見える化」と「目的の明確化」を行い
今一度、保険契約の棚卸しを検討してみてはいかがでしょうか。
もし詳しい見直し方法や具体的な相談が必要であれば、
お気軽にお問い合わせください。
あなたの経営を力強くサポートします。
「力強い!」 意味が違います!
2025.08.08

数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
地元函館や北海道はもちろん、「お金に困まらない経営をしたいあなた」
そのために、一生懸命書き続けます。
2分で読めるAI要約:「売上はあるのにお金が残らない」理由と解決策
「売上は好調なのに、なぜか手元にお金が残らない」と感じる経営者は少なくありません。
その原因は、決算書の「利益」と会社の「現金(キャッシュ)」の流れが一致していないからです。
会社の生命線である現金の流れ(キャッシュフロー)は、①営業・②投資・③財務の3つの活動で成り立っています。
これを①呼吸・②筋肉増強・③循環と捉え、お金が残る体質への改善策を見ていきましょう。
1. 営業キャッシュフロー:「呼吸」を深く、楽にする
本業で稼ぐ現金の流れです。ここがマイナスなのは「呼吸困難」の状態。まずは流れをスムーズにすることが最優先です。
入金を早く:取引先に支払サイトの短縮を交渉する。高額な請求は分割も検討。
在庫を減らす:売れない在庫(罪庫)はセールで現金化し、過剰発注をやめる。在庫は「眠っているお金」です。
支払いを遅く:仕入先に支払サイトの延長を交渉する。
2. 投資キャッシュフロー:「筋肉増強」の刃を研ぐ
将来の成長のための設備投資などです。無計画な投資は会社の体力を奪います。
小さく試す:いきなり大規模投資せず、スモールテストで効果を検証してから拡大する。
資産を現金化:使っていない機械や不動産は「いつか使うかも」と放置せず、売却して現金に変える。
3. 財務キャッシュフロー:「循環」を整える
借入や返済など、資金調達の流れです。ここの管理を誤ると、資金繰りが一気に悪化します。
借入の期間と目的を一致させる:設備のような長期投資には「長期融資」、短期の運転資金には「短期融資」を使い、月々の返済負担を最適化する。
借入は「総額」より「月々の返済額」に注意:低金利に惹かれて安易に借入を重ねると、借入総額は同じでも「本数」が増えることで月々の返済額が膨れ上がり、首を絞めることになります。
まとめ
健全な経営とは、「①営業(呼吸)」で稼いだ現金を「②投資(筋肉増強)」に回し、
足りない分を「③財務(循環)」で賢く補うサイクルを回すことです。
資金難は「数字が苦手」という意識から始まります。
まずはこの3つのキャッシュフローを直視することから、お金に困らない「筋肉質」な経営体質への改善を始めましょう。
本文
「売上は好調なのに、なぜか手元にお金が残らない」
「月末の支払いがいつも不安で、頭から離れない」
もし、あなたがそう感じているなら、
それは決算書の「利益」と、会社の「現金」の流れが一致していないからです。
会社の生命線ともいえるキャッシュフロー(現金の流れ)は、
営業、投資、財務の3つの活動がバランス良く循環してこそ、健全な状態を保てます。
この3つの流れを、それぞれ「呼吸」「筋肉増強」「循環」と捉え、
あなたの会社のお金がなぜ残らないのか、その原因と具体的な改善策を見ていきましょう。
1. 営業キャッシュフロー 「呼吸」を深くする
営業キャッシュフローは、本業でどれだけの現金を稼ぎ出したかを示すものです。
ここがマイナスということは、まさに「呼吸困難」の状態。
まずは、楽に息ができるように、お金の流れをスムーズにすることから始めましょう。
改善のヒント
1. 売掛金の回収を早める
取引先に「支払サイトの短縮」を交渉してみましょう。
「そんなこと無理だ」と思うかもしれません。
しかし、支払いを少しでも早くしてもらえれば、
その分、運転資金として借りているお金を減らせます。当然、利息の負担も軽くなります。
せっかく稼いだ利益が、銀行への利息で消えていくのはもったいないですよね。
そのお金は、もっと前向きなことに使いましょう。
また、高額な売掛金は分割請求も検討し、入金までのタイムラグを圧縮することで、資金繰りに余裕が生まれます。
2. 在庫を圧縮する
いつまでも売れない在庫は、思い切って「処分セール」で現金化しましょう。
そして、発注ロットを見直し、過剰な在庫を持たないように最適化することも重要です。
「年に一度の注文でも、在庫を切らせたくない」という話を聞きます。気持ちわかります。
しかし、その「年一回の注文」の時期を特定し、
その時期に合わせて在庫を確保するなどの工夫はできませんか?
在庫は「眠っているお金」です。お金が固定化されている状態は、資金繰りを圧迫します。
滞留在庫のことを「罪庫」と呼ぶこともあります。
この「罪庫」を解消することは、キャッシュフロー改善に直結します。
3. 仕入れ条件を改善する
仕入先に「支払サイトの延長」を交渉してみるのも一つの手です。
これも難しいと感じるかもしれません。
しかし、取引先にとっても、未回収になるよりはマシなはずです。
選択肢として捨てるべきではありません。
また、もし可能であれば、同業他社と共同で仕入れすることで、
交渉力が上がり、仕入れコストを下げられる可能性もあります。
4. 売上を上げる
これは言わずもがな。キャッシュフローを改善する最も直接的な方法です。
2. 投資キャッシュフロー 「成長の刃」を研ぐ
投資キャッシュフローは、会社の将来的な成長のために行う設備投資や不動産の売買などを示すものです。
リスクとリターンをしっかり見極め、確実に成果を出すことが重要です。
投資3原則
1.スモールテスト → 検証 → 拡大
まず小規模に導入し、成果を確認してから本投資へ向かうようにしましょう。
2.PBP(投資回収期間)を算定
借入金の返済期間や減価償却年数を超えるような投資は
「夢」ではなく「賭け」かもしれません。再検討が必要です。
3.眠れる資産をキャッシュ化
使っていない設備・不動産は売却を検討しましょう。
「いつか使うかも」「いつか値上がりするかも」
これも、その気持ちよくわかります。
しかし、1円も生んでいない資産を持つことは
会社経営として正しい状態ではありません。
3. 財務キャッシュフロー 「循環系」を整える
1. 資金の用途と期間を一致させる
設備投資には、その設備の耐用年数に応じた「長期融資」を、
短期的な運転資金には「短期融資」を使いましょう。
長期借入で運転資金を賄ってしまうと、月々の返済負担が増えてしまいます。
補足
本来は「短期資金は短期借入、設備資金は長期借入」が原則。
長期借入で運転資金を賄うこと自体が“悪”というより、
上記記述は、返済年限が用途より長すぎても短すぎても資金繰りを圧迫するという意味です。
2. 借入は「金額」ではなく「本数」に注意する
「多額の借金で経営破綻」というニュースをよく見ますが、
実は問題は「借入金の総額」だけではありません。
以下の例を見てみましょう。わかりやすさを重視するため
利息は考えないものとします。
借入金A:1200万円(10年返済、月々10万円)
5年後に残債600万円
5年間の返済後、追加で600万円を借り入れたとします
(新たな借入金B、10年返済、月々5万円)
借入総額は1200万円で変わりませんが、
月々の返済額は15万円に増えてしまいます。
(借入Aの返済分10万円と借入Bの返済分5万円)
更に返済期間も実質6.6年と短くなります。
(1200万円÷(15万円×12か月)=6.666年)
金利の低さだけに目を奪われ、無計画に借入を重ねると、
このように月々の返済額が増え、資金繰りが厳しくなることがあります。
銀行へ融資を申し込む際には「借入総額」や「金利の高低」ではなく
「月々の返済金額」と「返済期間」を確認することが大切です。
まとめ
営業CF=呼吸、投資CF=筋肉増強、財務CF=循環です。
「営業CFで生んだ余剰→投資CFへ→足りない分は財務CFで補う」
どれか一つでも滞れば、会社は酸欠や出血多量で倒れてしまいます。
資金難は「数字が苦手」から始まります。
そして、「数字を直視」した瞬間から改善は始まります。
今日から3つのキャッシュフローを診断し、「お金の調子」を整えましょう。
あなたの会社の血液は、きっと再び力強く巡り始め
筋肉質で、美しい経営体質へと変貌するはずです。
本文とは、全く関係ないですが、この兄弟
昨日6歳になりました。
2025.08.07

数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
地元函館や北海道はもちろん、「お金に困まらない経営をしたいあなた」
そのために、一生懸命書き続けます。
2分で読めるAI要約:倒産を防ぐ「現金最優先」という考え方
会社が倒産する理由はただ一つ、「現金が底をつくこと(資金ショート)」です。
それは突然訪れるように見えても、多くの場合、予兆があります。
そして、その事態は「最低限の知識」で防ぐことが可能です。
最重要原則:優先順位をひっくり返す
多くの経営者が無意識に持つ優先順位は「①売上 → ②利益 → ③現金」です。
しかし、会社を絶対に潰さないためには、この順番を逆転させなければなりません。本当に大切な順番はこうです。
現金 (Cash)
利益 (Profit)
売上 (Sales)
手元の現金が減り始めると、多くの人が「どうやって売上を上げるか」を真っ先に考えます。しかし、それは間違った応急処置です。
バスタブの「栓」を閉めていますか?
会社の現金をバスタブのお湯に例えてみましょう。
蛇口から出る水 = 売上や借入(外部要因が絡み、時間がかかる)
バスタブの栓 = 経費、在庫、業務プロセス(自社だけでコントロール可能)
現金が減っている状態は、「栓をせずにバスタブにお湯を注いでいる」のと同じです。
最初にすべきことは、蛇口をひねって水の量を増やすこと(売上増)ではありません。
まず、抜けている「栓」をきっちり閉めることです。
つまり、経費削減や在庫圧縮など、すぐ着手できる社内改善で、お金の流出を止めることが最優先です。
「鎧」より「生身の体」を鍛える
売上は、体を守る「鎧」のようなものです。見栄えは良いですが、脱げば(売上が落ちれば)無防備になります。
収益構造は、「生身の体」そのものです。
日頃からコスト構造を見直し、利益の出やすい筋肉質な「生身の体」を鍛えておけば、
売上という「鎧」が多少脆くなっても、会社は生き残れます。
社内の収益構造の改善は、一度行えば効果が持続し、リバウンドもありません。
会社の未来を守る第一歩は、外部環境に左右される売上を追いかける前に、
まず自社でコントロール可能な「お金の漏れ」を止め、利益体質を鍛え上げることなのです。
本文
夏の暑さが続く中、またひとつ、私の商圏から会社が消えてしまいました。
運送業を営むその会社は、運賃問題、人手不足、就労時間の制限といった厳しい環境の中で、
奮闘していたはずです。詳しい経営破綻の理由はわかりませんが、非常に残念な思いです。
会社が破産に至る唯一の条件は、「資金ショート」です。
つまり、現金が底をついた時です。
それは「ある日突然」起こるように見えるかもしれませんが、
多くの場合、前兆があります。
仮に突然死だったとしても、その時がいつ来るかは、事前に把握できる場合が大半です。
今回は、会社の経営破綻を防ぐために、
最低限押さえておきたいキャッシュフロー経営のポイントをお伝えします。
この「最低限」を実践することは、決して難しくありません。
「やり方がわからない」という方は、
会計士や税理士、商工会議所、そして私たちのようなお金の専門家に、ぜひ相談してみてください。
1 最重要原則:売上よりも現金を優先する
まず、すべての経営者が腹に落とすべき大前提があります。
会社の財務を根本から改善するには、
①売上高 ②利益 ③現金
この「常識的」とも思える順番をひっくり返す必要があります。
会社にとって本当に大切なのは、この順番です。
1. 現金
2. 利益
3. 売上
「そんなことはわかっている」と多くの経営者は言います。
しかし、手元のお金が減り始めると、
真っ先に考えはじめるのは「どうやって売上を上げるか」ではないでしょうか。
売上を上げること自体は悪いことではありません。
しかし、問題は「順序」と「効果が現れるまでの時間」です。
バスタブの「栓」と「蛇口からの水」
会社の現金は、多くのケースで「年単位」の時間をかけて少しずつ減少していきます。
その間も売上はあったはずですし、
銀行からの融資や資産売却で現金が一時的にでも増えたりしていたはずです。
それにもかかわらず現金が減っていく状態は、
まさに「栓をしていないバスタブにお湯を入れている」のと同じです。
これではいつまで経ってもお湯はたまりません。
最初にやるべきことは、まず「バスタブの栓」をすることです。
この「栓」とは、経費削減や業務プロセスの見直し、在庫管理の適正化など、
自社の努力だけでコントロールできることです。
一方、「バスタブの蛇口から出る水」は、
売上増や資金の回収サイトの変更、銀行からの借入方法の見直しなど、
外部の理解や協力がなければ実現できないことを指します。
早く利益を生むためには、まず自社でできる「栓」をすることが不可欠です。
強靭な「生身の体」をつくる
利益を増やすための施策も、やはり「自社内」でできることの方がより効果的です。
なぜなら、一度会社の収益構造を見直して筋肉質な体質に改善すれば、
その状態は持続するからです。人間と違い、「リバウンド」は基本的にありません。
売上は「鎧」のようなものです。
鎧を着ている間は強く見えますが、ひとたび脱いでしまえば(=売上が停滞・下降すれば)、
その真の強さが試されます。
日頃から収益構造という「生身の体」を鍛えていなければ、
厳しい環境下で生き残ることは難しいでしょう。
まずは、社内でできることから着手し、会社の収益構造を鍛え上げること。
それが会社の未来を守るための第一歩なのです。
次回は、「3つのキャッシュフロー」の話から
より具体的な「打ち手」をご紹介します。
本を読めば書いてある話です。
しかし、本を読むのにかかる「数日間」を
ほんの「5分程度」で読めるようにします。
これも、効果が出るまでの「時短」の1つです。
2025.07.30

数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
地元函館や北海道はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
2分で読めるAI要約
:ツールや正論だけでは、なぜ人は動かないのか
どんなに優れた商品や専門知識(ツール)を持っていても、それだけでは相手に響かず、
成果が出ないことがあります。その根本的な原因は、提案の前提となる「信頼関係」が築けていないからです。
人が話を聞く態勢になっていない「痩せた土壌」に、いくら良い種(提案)を蒔いても芽は出ません。
では、どうすれば対話の土壌を耕せるのでしょうか。
答えは「思考整理術」と「質問力」にある
相手を動かすのは、こちらからの「説明」や「説得」ではありません。相手自身の「気づき」です。
その気づきを促すのが「思考整理術」であり、そのための武器が「質問力」です。
これは、答えを与えるのではなく、巧みな問いかけによって相手の内なる想いや考えを引き出し、言語化する手伝いをする技術です。
相手は「話を聞いてもらえた」「自分の考えが整理できた」と感じ、あなたに心を開き、信頼を寄せるようになります。
「やりたいこと」と「できること」を繋ぐ
このプロセスによって、まず相手の価値観やビジョン、つまり「やりたいこと」が明確になります。
その上で、あなたの持つ商品やサービス、専門知識といった「できること(解決策)」を提示するのです。
すると、あなたの提案は単なる売り込みではなく、「相手の夢を実現するための具体的な手段」
として機能し始め、深い納得感と行動を生み出します。
今日から使える3つの問いかけ
未来を問う:「将来、どうありたいですか?」
価値観を問う:「仕事で最も大切にしてきたことは何ですか?」
気づきを問う:「今、話していてハッとしたことはありましたか?」
結論:仕事とは「隣に立つ」ことから始まる
ビジネスやマネジメントの極意は、相手の正面に立って説得することではなく、隣に立って同じ景色を見ることです。
まず相手を深く理解し、その悩みや夢に寄り添う。
その姿勢こそが信頼の土台となり、あらゆるツールや知識を活かすための鍵となります。
【本日あなたへのアドバイス】
「思考整理術」は、特別な場面で使うスキルではなく、日常の姿勢そのものです。
今日はまず、身近な同僚や家族との会話で「自分の意見を言う前に、一つ質問を加えてみる」ことを意識してみてはいかがでしょうか。
例えば、「なるほど、そう思うんだね。ちなみに、なぜそう感じたの?」と一言添えるだけで、
相手の見る景色が少し見えてくるかもしれません。その小さな積み重ねが、信頼という大きな財産に繋がります。
本文
私、佐藤をはじめ、キャッシュフローコーチである私たちは
「お金のブロックパズル」という、経営数字を一目で可視化でき
経営判断のお手伝いができる優れたツールを使い
経営者の隣に座り、会社の未来を一緒に考えるのが
仕事なのですが、実は、どんなに優れたツールを持ち
使いこなせていたとしても、それだけではたいして役には立てません。
ツールが機能する前提である「信頼関係」が不足していると、
せっかくの知識もツールも活きてこないのが現実です。
これは、私たちコーチの仕事に限らず
商品やサービスを販売や提供している全ての社会人に
共通している話です。
また、「営業がうまくいかない」「部下が話を聞いてくれない」などの
悩みを抱える方々のヒントにしてもえらたらと思います。
では、どうしなければならないのか?
私なりの考えをご紹介します。
1. ツールだけでは埋まらない「対話の土壌」
どんなに優れた商品や指導法を持っていたとしても
相手が「聞く姿勢や状態」になっていなければ
商品は売れませんし、相手を思っての指導も
聞いてはもらえません。もしくは、受け流されてしまいます。
つまり、
数字を示すだけでは、人は動かない
価値観やビジョンを共有してこそ、提案が刺さる
すなわち最低限、相手と自分が同じ土俵や目線にたっていなければ
ならないわけです。
では、そのためにはどうすればよいのか?
そのために必要なことこそ「思考整理術」や「質問力」です。
思考整理術とは、相手の考えを引き出し、整理する技術であり、
質問力はその思考整理を効果的に行うための具体的なスキルなのです。
2. 思考整理術とは?——質問と傾聴で信頼を育てる技法
以下、思考整理術を簡潔にまとめました。
押しつけゼロ:答えを与えず、問いで引き出す
内省を促進:自分の言葉で語ることで考えが整理される
関係性が深化:相手は「聴いてもらえた」と感じ、心を開く
3. 「お金のブロックパズル」と組み合わせるメリット
キャッシュフローコーチが駆使する、中小企業経営者が財務を理解する上で
最適なツールだと思われる「お金のブロックパズル」と思考整理術の関係を
簡潔に対比する形でまとめてみました。
思考整理術
お金のブロックパズル
目的 想いや本音を引き出す
数字を可視化する
着地 価値観・ビジョンが明確になる
資金の流れが一目でわかる
共有 「やりたいこと」を共有
「できること」を検証
結果:ビジョンと数字がつながり、行動計画が合意形成しやすくなる
お金のブロックパズルのところをご自身の商品・サービスに
置き換えてみて下さい。相手の思考や価値観や夢や希望に対し
自分の提供している物が、どんな価値を提供できるのかが整理できます。
4. 今すぐ使える「3つの問いかけ」例
未来志向を引き出す
「将来なりたい、こうありたいと思う姿はどんな姿ですか?」
価値観の優先順位を探る
「仕事や経営をする上で、もっとも大切にしてきたことは何でしょう?」
気づきを言語化させる
「いま話していて「ハッとしたこと」はありましたか?」
5. 仕事とは「隣に立つ」ことから始まる
説明や説得より先に、相手と同じ景色を見ることが大切です。
そのうえで「お金」と「行動」をどう両立させるのかを共に考えることで、
はじめて「提案」が提案として機能します。
相手の「困り事」起点からスタートし、その解決ができる商品・サービスを
提供できたのなら、きっとあなたの望む結果が得られるはずです。
6. あらゆる対話に応用できるスキル
「思考整理術」それを支える「質問力」は、商談時以外にも
様々な応用や活躍場面が存在します。
部下との1on1
初対面の人との会話時
友達や子供や夫婦間の会話時
思考整理術は「相手を尊重する姿勢」や「相手を知りたいと思う気持ち」が
そのベースにあると私は思います。
そして、その姿勢や気持ちは、相手に伝わり
信頼関係を築く土台となります。
では、思考整理術や質問力を身に着けるためには、どうしたらいいのか?
これは、ずばり「練習」し続けることしかありません。
私は月に1回、全国のキャッシュフローコーチ相手に練習をし
フィードバックをもらい、改善し、それを仕事先や家庭内で
意識をしながら会話をしています。
まだまだ、合格点とは思っていませんが、実践を重ねるほど対話の質が磨かれます。
あなたは、相手とどんな未来を描きますか?
そのために、まずは今日、誰かに「最も大切にしてきたことは何ですか?」
と問いかけてみませんか?
書籍のおすすめ
和仁達也『プロの思考整理術』——対話のヒントが凝縮された一冊です。
2025.07.29

数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
地元函館や北海道はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
◆ ランドルト環を見て、ふと思ったこと
視力検査でおなじみの、あの「C」のマーク
正式には「ランドルト環(かん)」って言うそうです。
円の一部が切れていて、どこが空いているかを答えることで視力を測るものだけど、
あるときふと、こんなふうに感じたんです。
「なんで切れているところを見させるんだろう?」って。
私たちの社会も、家庭も、会社も、私自身も、
知らず知らずのうちにこの「ランドルト環の構造」
みたいな視点になってないかな〜って
つまり、「できてないところ」「欠けてるところ」にばかり目を向けて、
それを指摘することに慣れてしまっている…そんな空気、ありませんか?
◆ 本当は「Cの黒い部分」が主役かもしれない
ランドルト環って、よく見ると「切れてる部分」は、ほんの少しで、
ほとんどの部分は『黒く塗られている=すでに「ある」もの』ですよね。
もしかしたら、本当に大事なのはこっちじゃないかって思ったのです。
人は誰でも、「すでに持っているもの」がある。
頑張ってきたこと、工夫していること、
うまく言葉になってない努力だってたくさんあるはずですよね。
でも、そこに気づいてもらえないと、
自信や一歩踏み出す勇気は育たない。
逆に、ちょっとでも
「ちゃんと見てもらえてる」「認めてもらえてる」と感じたとき
人の目はパッと輝き、言葉が前向きになり、心が動き出し
行動につながっていくと思うのです。
◆ 「足りない」より、「ある」に目を向ける関わり方
たとえば…
経営者が社員のミスばかりを指摘するのではなく、
「君のその行動、前より確実に良くなってるよ」って
「ある部分」に光を当てたらどうでしょう?
社内の雰囲気が変わって、報連相が増えて、利益も上がり、
離職も減ったという話をよく聞きます。
人手不足と言われている医療・介護などの業界で
採用や離職防止で実績があがっているのも事実です。
(林田一子さんの研究論文より)
親が子どもに「ここがまだできてない」って言う代わりに、
「この前より、ちょっと工夫してたね!」って伝えたら
その子はきっと、自分の工夫に誇りや自信を持つようになるはずです。
「なぜできない」ではなく
「ここまで、できるようになった」に光を当て
言葉に出すことは、とても大切なことなのです。
自分自身にも、「まだ足りない」って責める代わりに、
「でも、ここまではちゃんとできた」と言ってあげられたら
少しずつ、自信を取り戻していけるはずです。
「相手にやさしく、自分に厳しく」が理想だと言われていますが
頑張った自分を責めたり、追い込んだりしても
よほどの人間ではない限り、成長は止まってしまいます。
脳に「やってもダメな自分」という記憶を残してしまうより
「ここまで、できた。ここまで頑張れた自分」という記憶を
残してあげることは、脳科学的にもとても大切なことであるのは
専門家の間では、広く認知されています。
(ピグマリオン効果 教育心理学 より)
◆ ランドルト環の見方を変えると、関係が変わる
もし、ランドルト環の「切れてる部分」ばかり探すクセに気づいたら、
ちょっとだけ視点を変えてみてください。
黒く塗られた部分=「もうすでに、あなたや相手が持っている力」に
目を向けるようにしてほしいのです。
その見方が、会社に活気を生み、家庭にやさしさを増やし、
そして、あなた自身の心にも、じんわりと温かさを届けてくれるはずです。
その結果は、すぐには現れなくとも
必ず確実に成果として、空気や雰囲気として現れ
いつのまにか、あなたの周りに「前向きでパワー溢れる人間」を
必ずや引き寄せるはずです。
◆ 最後に:今日も、あなたの「C」は輝いている
完璧じゃなくていい。
切れてるところ(足りないところ)があってもいい。
どんな人にもちゃんと「ある」もの(できているところ)が、あるはずです。
それに気づけたとき、人は一歩前に進める。
それを伝えてあげると、人や組織に活力が溢れる。
だから今日も、あなたの「Cの黒い部分」に、そっと目を向けてあげ下さいね。
私も忘れがちです・・・
「いつも心にランドルト環」
2025.07.23

私は最近、右ひじに余計なカルシウムができ
そのせいで、少し負荷をかけると
右ひじから手先までが痛む。
二人の医師に診察してもらったのですが
私の症状に対してかけられた言葉が正反対で驚いた。
一人は
「痛いなら、動かさなければいいでしょ」
もう一人は
「以前のように動きたいから、治療を受けに来たんだよね」
どちらが、患者にとって前向きに希望を持ち
手術やリハビリに前向きに取り組めるか
答えは、言うまでもありませんよね。
このように、同じ現象や症状に対してでも
「使う言葉」によって全く違う効果や結果が出ることが
ご理解いただけると思います。
本日は、その病院の待合時間に読んだ本
「言いかえ 便利帳」
著者 みらいクリニック院長 今井一彰 より、
寺田寅彦の言葉を基に、財務や決算書が苦手で
その知識が必要なのはわかっているが
後回しにしてしまうことが多い経営者向けに書いていきます。
もちろん一般論として、なかなか最初の一歩を踏み出せないという方の
参考にもなると思います。
「病人には回復という楽しみがある」
「健康な人には病気になるという心配があるが
病人には回復するという楽しみがある」
この言葉を残したのは、物理学者で随筆家の寺田寅彦です。
私たちは、とかく今の状態を「良い」「悪い」
と決めつけてしまいがちです。
しかし、視点を変えるだけで、見える景色は一変します。
これは、経営や財務にもまったく同じことが言えます。
財務は「未来の地図」
中小企業の経営者の多くが、「数字は苦手で」とおっしゃいます。
決算書を見てもピンとこないし、資金繰り表も税理士さん任せ。
「ウチの経営は、感覚と経験が頼りなんだよ」と。
確かに、創業経営者の方々は、鋭い感覚と
豊富な経験を持っている方が多いのは事実です。
しかし、2代目以降は、そうはいきませんよね。
だからと言って、立ち止まっているわけにはいきません。
まずは、視点を少し変えてみてほしいのです。
財務の数字は、あなたの会社の「健康診断書」であり、
「未来への地図」でもあります。
そして、もし今その数字が芳しくないのだとしたら、
それは「伸びしろ」であり、「回復という楽しみ」があるということなのです。
数字が見えないと、不安になる。
数字が見えると、希望が持てる。
たとえば、資金繰りが厳しいとき、
「もう終わりだ…」と感じてしまうのは当然です。
でも、冷静に数字を整理してみると
「売上は変わっていないのに
利益が減ってる。固定費が増えたせいだ」
「在庫が増えて資金が詰まってるだけだ」と
原因と対策が見えてきます。
それはまるで、暗闇の中で光を見つけたような感覚です。
このように、視点が変われば、やるべきことがわかり
行動が変わるはずです。
そして、行動が変われば、結果も変わるはずです。
「わからない」は「チャンス」でもある
私は様々な業種の経営者とお会いしてきました。
どの社長さんも、最初は「わからないことが恥ずかしい」
と思っておられました。
そりゃそうですよね。
経営者という立場にも関わらず、経営数字が読めないだなんて
大っぴらに言えるはずはありません。
何を隠そう、私も7~8年前までは
決算書を読み、戦略や計画を立てるなんて
大企業のやることであり、必要ないだろうと
思っていましたし、それを言い訳にして
全く学ぼうとも思っていませんでした。
1つ1つの勘定科目の意味すら知りませんでした。
しかし、今なら経験上ハッキリ言えます。
「わからないなら、学べばいい」
「わからない」は、「わかるようになれる」という
大きなチャンスだと。
むしろ、今の段階で「数字が見えていない」からこそ
財務の力で会社を大きく変えることができるのです。
社長にしかできない「視点の転換」
良い悪いではなく、当たり前のこととして
社員は自分の「給与を守ること」で精一杯です。
でも社長だけは、視点を変えることができる存在です。
売上が減った →「 ピンチだ」ではなく
売上が減った → 「利益構造を見直すチャンスだ」
資金繰りが悪い → 「不安だ」ではなく
資金繰りが悪い →「 ビジネスモデルを見直す好機だ」
こんなふうに、同じ現象を「どう見るか」で
行動が変わり、未来が変わります。
視点を変えることは、新たな武器を手に入れる
チャンスとも言えます。
経営は常に「決断の連続」です。
そして、その決断は「視点の質や位置」によって変わってきます。
私自身の例ですが
経営の勉強をし、自分の会社の存在意義や目的を明文化し
そのうえに、財務の考え方を積み上げた結果
内部留保は、ここ5年間で5倍以上に増やすことができました。
その結果、今年と2年後に、大きな投資が可能となりました。
ちなみに私は、大学で経済や経営を学んできたわけではありません。
(今、とある市長のおかげで名前が出てくる大学の文学部教育学科卒です)
こんな私だからこそ言います。
「悪いところは良くなるだけ」
「わからないことは、のびしろである」
最後に、寺田寅彦の言葉を、
私の解釈に置き換え、要約してみます。
「不安」は、「希望」の裏返し
「苦手」「わからない」は、「のびしろ」の別名
「売上」や「利益」だけでなく、数字を見る視点を変えれば、
財務や決算書は「経営判断の力強い味方」になります。
さあ、今日から視点を変えて、未来を動かしましょう。
あなたの会社やあなた自身には、まだまだ伸びしろがあるはずです。
「いつか、必ず上がるはず! 可能性は無限大」
(個人的に、この絵ずら大好きです)
2025.07.16

数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
函館はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
朝のテレビ番組内で、ここ数年、日中が暑すぎるので
営業時間を「午前8時」に繰り上げたラーメン屋さんが
テレビに出ていた
いわゆる「朝ラー」ってやつですね。
順番待ちで並ぶのも、気温が低い朝ならば
お客様も楽なので、好評のようだ
私が記事にしようと思ったのは、
そのような工夫が大切ということではなく
瞬時に私の頭の中に出てきた「驚き」によるものです
その「驚き」とは
「売上が30%も伸びたら、一体、利益は何倍になったんだ?」
この場合、私の言っている利益とは
誰もが大好き?「経常利益」のことです
よく、セミナーの席で同じような質問をするのですが
多くの場合、「30%増」と答えられます
では、正解は「何%増」なのでしょうか?
早速、わかりやすく検証していきます
基本の損益構造をおさらい
まずは、ラーメン屋さんの一般的なケースを例にとってみましょう
今回は、「わかりやすさ」を重視するため
単純化した数値で書いていきます。
月の売上:100万円
原価(食材費):30万円(原価率30%)
粗利:70万円(粗利率70%)
固定費(人件費、家賃、水道光熱費など):60万円
経常利益:10万円
この「粗利率」や「原価率」のバランスは、
多くの飲食店でよく見られるものです
自分のお店の利益構造がどうなっているのか
確認してみてください
売上が30%アップした場合を計算
では、売上が30%増えて130万円になったとしましょう
原価率が同じ30%の場合、原価も売上に応じて増えます
・新しい原価:130万円 × 30% = 39万円
・新しい粗利額:130万円 − 39万円 = 91万円
固定費は、売上が増えても通常すぐには増えません
今回も60万円のままと仮定します
・新しい経常利益:91万円 − 60万円 = 31万円
経常利益の増加額は
31万円 −10万円 =21万円
では、増加率はどれくらいでしょうか?
・21万円 ÷10万円 ×100 = 210%
増加率は210%、利益額は約3.1倍となりました
まとめ:少しの売上アップが、大きな利益につながる
今回のシンプルな例からも分かる通り、
飲食店においては
売上が少し増えるだけで利益が大きく伸びることがあります。
【実際の計算例まとめ】
現状
売上30%増後
売上
100万円
130万円
原価
30万円
39万円
粗利
70万円
91万円
固定費
60万円
60万円
経常利益
10万円
31万円
・売上は30%アップ
・経常利益増加額は210%(3.1倍)
このように、売上の上積みが
そのまま利益増につながることは、
経営判断をするうえでとても重要なポイントです。
逆に、売上が下がれば
利益も一気に減ってしまうこともあるので、
日々の売上管理や集客の工夫は欠かせません。
「うちの店の場合はどうだろう?」
そんな時は、ぜひ自店の数字でも同じように
計算してみてください。
数字に強くなることが、
より安定した経営につながりますし
より多くの利益を生むことも可能になります。
今後も、経営やお金のしくみを分かりやすく
お伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください!
「最近、蒸し暑い」 「少しは涼しくなりました?」
2025.07.10

数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
函館はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
~言葉ひとつで、心は変えられる~
「やるべきか、やめるべきか」
経営をしていると、判断に迷う場面は日常茶飯事です。
新規事業への投資、値上げのタイミング、
社員の処遇、資金繰りの判断・・・
どれも正解がわからないまま、
最後は「自分で決める」しかありません。
そんなとき、実は私たちの行動を
大きく左右しているものがあります。
それが「セルフペップトーク」です。
セルフペップトークとは何か?
まず、「セルフトーク」とは、
「自分が自分に対して無意識に語っている言葉」のこと。
たとえば、
「失敗したらどうしよう」
「きっとまたうまくいかない」
「自分にはムリかもしれない」
こうした「内なる声」は、知らないうちに心を縛り、
判断を鈍らせ、足を止めさせてしまいます。
逆に、こういう言葉をかけているときはどうでしょうか?
「この経験も、きっと次につながる」
「今は耐えるとき。必ず突破口はある」
「過去にも乗り越えたじゃないか。今回も大丈夫」
同じ状況でも、かける言葉によって
自信や判断の質は大きく変わるのです。
そうです。これが「セルフペップトーク」
自分自身を励まし、前向きにさせ、
最初の一歩を踏み出せるように、そっと背中を押す。
このような、自分で自分にかける
ポジティブな言葉や声かけを言います。
経営判断を左右する「言葉の選び方」
セルフトークには、大きく分けて
「ネガティブ」と「ポジティブ」があります。
❌悪いセルフトークの例
「またうまくいかないかも」
「自分には能力が足りない」
「社員にも理解されないかも」
こうした言葉は、自分のエネルギーを削り、
不安を拡大させるだけです。
まるで「ブレーキをかけながらアクセルを踏む」
ような状態になってしまいます。
これを俗に「セルフプッペトーク」と言います。
(ペップの反対を表現した造語で
ペップをひっくり返しプッペとしてものです)
✅良いセルフトークの例
「今回はうまくいかなかったが、きっと次につながる」
「今は学びのとき。成長のチャンスだ」
「不安なのは挑戦している証拠だ」
前向きな言葉は、自分に「行動する勇気」を与えてくれます。
不安がゼロになるわけではありませんが
「一歩踏み出す力」は確実に高まります。
これが「セルフペップトーク」です。
迷ったときに試したい
「セルフペップトークの実践法」
では、具体的にどうすれば
前向きなセルフペップトークを身につけられるのでしょうか?
様々なやり方があると思いますが
ここでは、私自身が特に効果を実感している
3つのステップをご紹介します。
①「いま、何をつぶやいているか」に気づく
まずは、迷っているときに
自分がどんな言葉を口にしているか、
あるいは心の中でつぶやいているかを
客観的に観察してみましょう。
ノートに書き出してみるのがおすすめです。
②「それ、本当に事実?」と問いかける
多くのネガティブセルフトーク(プッペトーク)は、
感情に基づいた、もしくは、
それまでの失敗などに基づいた「思い込み」です。
たとえば「失敗したら終わり」という言葉は、
本当に「終わり」でしょうか?
多くの場合、そんなことはありませんよね。
事実ではなく、「恐れ」が語らせていることに気づくだけでも、
冷静さを取り戻せます。
コラム
この「思い込みに気づく」プロセスについて、
私が好きなバンドの歌詞に、
まさにぴったりの一節があります。
back numberの曲「高嶺の花子さん」
の後半の歌詞がまさにこれです。
「気になる人の恋人候補は、きっと容姿端麗
俺なんか一つも勝てるところがない」と
勝手に想像したものの、このように気づくのです。
「いや待てよ? そいつ誰だ?」
きっとそれまでの失恋経験から
「また、だめだろう」「俺なんかだめだ」
もしくは、「また傷つきたくない」と「恐れ」が
先行してしまい、悪い想像ばかりしてしまうわけです。
③「未来に向かう言葉」に言い換える
最後に、自分を責める言葉を、
「未来に向かう言葉」に変えてみましょう。
たとえば、
「こんな自分じゃダメだ」
→「この経験を活かせば、もっと良くなれる」
「失敗したらどうしよう」
→「失敗しても、またやり直せる」
「資金繰りが厳しい」
→「大丈夫。これまでも乗り越えてきた。突破口があるはずだ」
言葉の方向を「過去」から「未来」へ向けるだけでも、
自然とエネルギーが湧いてきますよね。
まとめ:経営者の武器は「自分にかける言葉」
経営者の仕事は、決断の連続です。
そしてその決断は、いつも「自分自身との対話」
の上に成り立っています。
だからこそ、自分にどんな言葉をかけるかは、最重要ポイントです。
迷ったときほど、こうつぶやいてください。
「これは自分が成長するためのチャンスだ」と。
あなたの言葉が、あなたを前に進めてくれます。
そして、あなたの進む姿が、
社員や家族、周りの人を勇気づけていくのです。
「全力で前進!!」(しすぎです!!)
2025.07.04

数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
函館はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
本日は、いつもと少し毛色の違うお話です。
最近、「シニア世代」の住宅ローン破綻が増えているみたいです。
その記事を読んでいて
https://news.yahoo.co.jp/articles/10465338fec7fb92bccab9d72f24ffca9c5fdc1f
お金に関する問題は
「結局は個人も法人も大差ない」と感じるところが
多々あったので、今回は
「FP」と「財務コンサルタント」両方の立場から
個人にも経営者にも役に立つような内容の記事を
書いてみたいと思います。
住宅ローン破綻はなぜ起こる? 具体例から見る共通点
住宅ローンの返済に苦しみ、
最終的に自宅を売却したシニア世代の例は
枚挙にいとまがありません。
参考記事によると
① ある50代男性は、55歳で一軒家を購入し、
70歳での完済を目指していました。
しかし、退職後に再就職がうまくいかず、
生活費や介護費用が家計を圧迫。
貯蓄を取り崩し頑張っていましたが、
最終的にはローンの返済が滞り、
自宅売却を余儀なくされました。
② 自営業で一時的に年商5000万円を
超えていた別の男性は、
繰り上げ返済も視野に入れていたようですが
業績悪化とコロナ禍の影響で経済状況が急激に悪化。
さらに妻の病気や葬儀費用といった予期せぬ出費が重なり、
ローン返済が不可能となり、自宅を手放すことになりました。
これらの事例から浮かび上がる共通点は、
「経済環境や人生の変化に対するリスク管理不足」という点です。
具体的に見ていきましょう。
①の例の問題点
何といっても「退職後の再就職」の部分ですよね。
通常、退職するような年齢での再就職の場合
「収入は減少」します。
まずは、この現実をしっかりと自覚する必要があります。
もちろん、増加に転じる方もいます。
しかし、ごく一部でしょう。
では、収入を増やすには、どうしたらよいでしょう。
最もわかりやすい例の1つは「国家資格等の取得」です。
それまでの経験を活かし、中小企業診断士などを取得し
活躍している方は少なからず存在します。
また、資格に頼らなくても、現役時代に「唯一無二」の
スキルを身に着けておくことも、収入増へ向けた手段でしょう。
どちらにしても言えることは
「現在の状況に満足している場合ではない」
ということです。
「記憶が」「体力が」など口にしていてはいけません。
②の例の問題点
ここは、少し財務の観点から見ていきましょう。
そうすると最大の見落としの原因は
「年商5000万円」という売上高に目を奪われ
気が緩んでしまった点だと言えます。
大切な数字は「年商」ではありません。
「利益」や「キャッシュ」です。
借入金に関しても同じです。
借入金の大小が問題ではなく
返済できるだけの、事業を維持するだけの
利益やキャッシュがあるかどうかが大切です。
確かに、コロナによる業績への悪影響は
非常に大きなものでした。
ですが、そのような予期せぬ災難やトラブルの際に
会社を維持できるような「体質」や「体力」を
平時に整えておくことこそが経営者の最大の仕事です。
また、どちらにも共通していることとして
老後や高齢期になると、「お金の使い道」が
それまでとは大きく変化するということです。
収入の柱や社会的立場も大きく変わってきます。
「給与」⇒「年金」
「正社員」⇒「パート」など
このような避けがたい変化は、事前に想像できますので
的確に対応する必要があります。
シニアの住宅ローン破綻が増える社会背景
なぜ、これほどまでにシニア世代の
住宅ローン破綻が増えているのでしょうか。
そこには複数の社会問題が絡んでいるようです。
・住宅取得年齢の高齢化:
晩婚化の影響で住宅購入年齢が上がり、
定年後もローン返済が続くケースが増加しています。
退職金の大幅な減少:
1997年には約2800万円あった大卒の退職金が、
2022年には約1900万円まで減少しています。
(厚生労働省「就労条件総合調査」(平成9年調査および令和5年調査))
社会保険料の増加:
手取り収入が年々減少しており、
家計を圧迫する要因となっています。
上記3つの中から、
FPの立場から「社会保険料の増加」と
「年金の繰り下げ受給」の話です。
年金受給を1か月繰り下げると0.7%
受給額が増えます。
なので、退職後も働き、年金受給を繰り下げつつ
住宅ローンを返済し続け、後に増えた年金額を
ローン返済の一部に充てるという考えですが
これは「捕らぬ狸の皮算用」です。やめましょう。
その時の社会保険料がいくらになるか
わからない上に、繰り下げ受給により年金受給額が増えると
「社会保険料が高くなる可能性があります」
(同じ理屈で、税金も)
つまり、多くのFPが示しているのは「支給額」であり
そこから税金や社会保険料が引かれた額
「手取り額」を示してはいません。
つまり、予定よりも、少なくなる可能性があるわけです。
いかがですか?「皮算用」であることを
ご理解いただけたと思います。
住宅ローン破綻を防ぐための3つの対策
では、こうした事態を避けるためにはどうすれば良いのでしょうか。
1.「最悪の状況」を想定した資金計画を立てる
住宅ローンを組む際は、現在の収入だけでなく、
将来の収入減や予期せぬ出費を考慮した
綿密な資金計画が必要です。
特に定年後もローンが残るような長期ローンは避けましょう。
退職時の住宅ローン残高を早めに確認し、
必要に応じて返済計画を柔軟に見直す姿勢が重要です。
2.金利変動リスクを軽視しない
今後、金利上昇の可能性があります。
変動金利型のローンを利用している場合は、
返済額が増加するリスクを常に意識しましょう。
金利上昇に備え、常に家計に余裕を持たせることが大切です。
反対に、金利が安いというだけで
ローンの乗り換えはやめましょう。
ローン乗り換えの手続きには
様々な手数料が発生します。
しっかり確認した上で、乗り換えを考えましょう。
3.万が一に備えた貯蓄を確保する
収入減少や病気、介護といった想定外の事態に備え、
最低でも住宅ローン返済額の6カ月分程度の貯蓄
(企業の場合は運転資金として
固定費の6カ月分を確保するのと同じ発想です)
を確保しておくことが強く推奨されます。
この備えがあれば、一時的に収入が途絶えたり、
大きな出費があっても、慌てずに対応できます。
また、生命保険の活用も有効です。
ただし、考えられるリスクを
生命保険で全てカバーするのではなく
すでに準備されている「社会保険制度」をフル活用し
それでも足りない部分を民間の保険でカバーしましょう。
住宅ローン破綻は、決して他人事ではありません。
将来の不確実性を念頭に置き、
長期的で柔軟な視点を持った資金計画を立てることが、
ご自身とご家族の未来を守る最善の方法となります。
家庭ですら、このような資金計画が必要なのですから
企業に事業計画や資金繰り表が必要なのは
当たり前のことと言えます。
家庭も会社も「脱★ドンブリ」で、いきましょう!
2025.06.27

数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
函館はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
銀行から「経営計画書の提出をお願いします」
と言われた経験はありませんか?
これは決して珍しいことではなく、
多くの中小企業が融資を受ける際に求められる必須の書類です。
何を隠そう、当社も現在、銀行からの融資を
検討していて、銀行提出用の事業計画書や
資金繰り表の作成をしている最中なのです。
銀行は単に数字を見たいわけではなく、
あなたの会社が今後どう成長していくのか、
その計画の現実性や将来性を確認したいのです。
しかし、実際には多くの中小企業が
経営計画書を作成していないようです。
参考 2 経営計画の策定状況等について
出典元 中小企業庁
裏を返せば、経営計画書をきちんと作成して
銀行に提出するだけで、あなたの会社は銀行から
一歩抜きん出た信頼を得られるチャンスとなるのです。
(実は当社は銀行から、事業計画書や資金繰り表を
求められていません。だからこそあえて提出するのです。
これも、銀行取引を上手く進める手段の1つです。)
経営計画書は「作るだけ」で銀行評価は上がる
自ら作成した経営計画書や資金繰り表を
融資の提案を受ける際に、決算書などと一緒に
相手が求める前に提出しましょう。
融資の審査はスムーズに進み、
条件も良好なものに近づくはずです。
銀行員さんの、反応をみるとわかります。
多くの場合、驚かれます。
経営者自身が自分のビジョンと数字を整理していることが伝わると、
銀行は「この会社は未来に向けて計画的に経営している」
と判断するのです。
「立派なものや見栄えのいいもの」である必要はありません。
ただし、経営計画書は「質」が重要
とはいえ、ただ闇雲に計画書を作って
提出すれば良いわけではありません。
非現実的な計画書は逆効果になることもあります。
よくある失敗例として、
売上も利益も順調に伸びていく
「右肩上がりになる計画」があります。
今現在、もしくは、ここ数年間の売上や利益が
横ばいか下降傾向なのに、
今年度以降は、順調に成長していく計画は
銀行だけでなく誰が見ても
「信じられない」「ありえないな~」と思われてしまいます。
このような計画は、
かえって無計画だと思われてしまい、
銀行からの信頼を損ねてしまうのです。
いくら未来の計画とはいえ、
「未来は現在の延長線上」にしか存在しません。
確かに、売上や利益が右肩下がりの計画書は
提出しづらいと思いますが、
銀行がチェックしているのは「返済能力」ですから
「現在より1割、売上や利益が落ち込んでも返済可能」
であることを示した方が信頼が得られやすいでしょう。
銀行に信頼される経営計画書のポイント
では、銀行にとって信頼できる経営計画書とはどのようなものでしょうか?
現実的な数字に基づいていること
過去の実績や市場の動向、
具体的な営業戦略などを踏まえ、
実現可能な計画を立てることが大切です。
根拠のある計画は銀行に安心感を与えます。
数字の根拠が説明できること
ただ数字を並べるだけではなく、
「なぜこの数字が出せるのか?」を
説明できる内容にすること。
ここで大切なことは、とにかく
「自分の口で」「経営者自身が」話すことです。
「会計事務所に作ってもらった」
「経理の人に作ってもらった」
このような計画がいけないと
言っているのではありません。
誰かに作ってもらった計画であっても
そこに経営者の「想い」や「熱意」がこもっていて
「語る」ことができるようにすることが大切なのです。
無理のない利益計画
「売上増加」=「利益の増加」
となる時代は、遠い昔の話だと考えましょう。
昨今は、原材料、人件費等の値上がりが激しく
恐らく、銀行交渉よりも頭を悩ます
「値上げ交渉」ができなければ
売上が上がったとしても利益が必ず出る時代ではないはずです。
過度に楽観的な利益計画は「夢物語」と受け取られます。
経営計画書を自分で作り、銀行に提出しよう
経営計画書は自分で作成し、
自分の言葉で銀行に説明することが最も効果的です。
「銀行から言われて仕方なく作る」のではなく、
計画を通じて自社の未来を明確に描くことが重要です。
経営計画書があると、銀行との信頼関係が深まるだけでなく、
経営者自身も経営の舵取りに自信を持てるようになります。
経営者の皆さまが、しっかりとした計画で
銀行と良好な関係を築き、
事業の安定と発展を実現されることを心より願っています。
私も、頑張って作ります!
「雨は、大嫌いです!でも頑張ってウ〇チしてきます!」
2025.06.25

いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
はじめに
経営者の皆さまにとって、
資金繰りは常に頭を悩ませる
重要課題の1つではないでしょうか?
売上や利益が安定していても、
なぜか手元の現金が足りずに焦る経験はありませんか?
その原因のひとつに「法人保険の見直し不足」や
「法人保険の設計ミス」が挙げられます。
多くの企業が過去の加入契約をそのまま継続し、
現状に合っていない支出が続いているケースだったり
そもそもの目的に合致していない契約が見られます。
本記事では、法人保険の見直しが
なぜ資金繰り改善につながるのか、
その理由と具体的な進め方をわかりやすく解説します。
1.法人保険が資金繰りに与える影響とは?
法人保険は、企業のリスクヘッジや
退職金準備などに役立つ重要な財務ツールです。
しかし、加入当初は適切だったプランも、
経営環境や会社のフェーズが変われば、
必ずしも最適とは限りません。
また、「一時の利益」に対する「節税や利益の先延ばし」
のような「近視眼的」な設計が多数みられます。
それにより、
以下のような問題点が放置されることが多いのです。
・保険料が高額で、キャッシュフローを圧迫している
・解約返戻金のピークを過ぎてしまい、資金効率が悪化している
・保険目的が曖昧で、出口戦略もない
・解約返戻金に多額の法人税が発生
これらは見過ごすと、毎月の無駄な固定費となったり、
解約し現金化したのはいいが、想像以上の税金が発生したりし
経営の柔軟性を奪います。
逆に言えば、法人保険の見直しは、
短期間で確実に支出削減と資金改善を実現できる有効策なのです。
2.見直しで改善できる3つのポイント
(1)無駄な保険料の削減
多くの企業が複数の保険に加入していますが、
契約内容を整理せずに支払いを続けているケースが目立ちます。
たとえば、既に解約返戻金のピークを過ぎている保険や、
重複した保障が含まれている場合は見直し対象です。
また、保険販売側の知識不足により、最悪の場合
多額の借金だけが残されるような保険を
契約している場合も、相当数みられます。
これらを整理するだけで、
年間数十万円〜数百万円の削減も可能です。
(2)資金効率の改善
法人保険には貯蓄性のあるものもありますが、
契約形態や解約のタイミングによっては、
将来受け取れる解約返戻金の額が
期待より低くなることがあります。
最適なタイミングで見直しや解約を行うことで、
手元資金を早期に確保でき、
資金繰りにゆとりが生まれます。
(3)財務戦略の一環として活用
法人保険は単なる保障ではなく、
経営戦略の一部として活用できます。
例えば、退職金の準備や事業承継資金の積み立て
として計画的に運用することで、
税務面のメリットも享受できます。
目的を明確にしたプラン設計が重要です。
3.法人保険見直しの具体的な進め方
ステップ1:現在の契約内容を「見える化」する
まずは加入している保険契約の一覧を作成します。
契約期間、保険料、被保険者、
解約返戻金の状況、支払い原資が
「経費扱い」なのか「現預金からの支出」なのかなどを整理し、
実態を把握しましょう。
ステップ2:保険の目的と経営課題を再確認
契約時と現在の経営環境や目的が一致しているかを検証します。
不要な保障や重複する保険はないか、
資金繰りに負担をかけていないかを見極めます。
ステップ3:改善案を検討し実行
専門家のアドバイスを受けながら、
解約や契約変更、新規加入を検討します。
また、単なる解約ではなく
払い済みや失効制度などを使うことにより
自社の現在の財務状況に最も適した対策を
取ることができます。
しかし、残念ながら「最も適した」対策を提案できる
保険屋さんや会計事務所は非常に少ないのが現状です。
コラム
つい数か月前に実際に起きた悲劇をお伝えします。
10年くらい前に契約した、いわゆる「節税保険」
「解約返戻金がピーク」ということで
解約された会社があります。
しかし、多額の節税保険の支払いができるほどの会社ですから
当然「黒字経営」「繰越欠損金」も、なしでした。
解約返戻金が、「数千万円」・・・
もう、おわかりですね。
今まで、せっせと行ってきた「節税」は、一瞬で水の泡に。
今期は、多額の法人税を支払う羽目に・・・
毎月、素早く試算表を作るシステムを
企業・会計事務所双方で導入していなかったとはいえ
決算書を作り始めてすぐに、
会計事務所も頭を抱えていました。
関係のない私も「解約前に相談してくれれば」と・・・
まさに、「財務を知らない保険屋」と「財務を知らない社長」
の間で起きた悲劇です。
参考までに、以前に生命保険の使い方を書いたブログが
ありますので、リンクを張っておきます。
https://sato-insurance.jp/blog/255/
4.成功事例:資金繰り改善で経営の安定化を実現
ある中小企業では、法人保険の見直しにより、
年間約150万円の保険料削減に成功
さらに、解約返戻金の活用で約500万円の現金を確保し、
それを有効活用。
結果として、銀行借入依存度が下がったり、
資金繰りが楽になったり、
財務の健全化と経営の安定が実現できました。
5. 最重要「苦しいから解約」で更なる苦境へ
資金繰りが苦しくなった時に使おうと契約した生命保険
「苦しくなったから解約」して何が悪い?
おっしゃる通り、何も悪くはありません。
赤字の補填や設備投資の原資に充てるのであれば
合理的な判断でしょう。何の問題もありません。
しかし、被保険者である社長の体況が悪く
新契約ができないとしたら、どうしますか?
もし、病気で長期入院してしまったり
亡くなってしまった場合、銀行からの借入は
「誰が、どのようにして」返済なさるのでしょうか?
借入金の「保証人の地位」は、立派な相続財産です。
配偶者だけでなく、未成年の子供であっても
その地位からは、逃れられません。
この記事では、詳しくは書きませんが
法人契約の生命保険の死亡保険金の受取のために
一時、配偶者が事業を承継した場合でも
正しい順序で継承手続きをしなければ
最悪、相続放棄もできなくなります。
相続放棄したとしても、残された家族は
「家無し」「金なし」となります。
(これを簡単に防ぐ方法はあります)
6. 法人保険は「最も簡単な資金繰り改善方法」
資金繰りの不安は、経営者にとって大きなストレス源です。
法人保険の見直しは専門的な作業に思えますが、
適切なサポートを受けながら進めることで、
確実に、またスピーディーに効果を実感できます。
会社のお金の「見える化」と「目的の明確化」を行い
今一度、保険契約の棚卸しを検討してみてはいかがでしょうか。
もし詳しい見直し方法や具体的な相談が必要であれば、
お気軽にお問い合わせください。
あなたの経営を力強くサポートします。
「力強い!」 意味が違います!