##損益分岐点 に関連するブログ
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財務が苦手な社長のための『会社の稼ぎ』が見える化できる一番やさしい話 「限界利益編」
2025.10.29
忙しいあなたへ「1分で読める」AI要約
経営判断を「勘」や「売上優先」で行うと、知らないうちに赤字の仕事を受けているかもしれません。
そこで役立つのが、会社の「かせぎ」を示す限界利益(=売上-変動費)です。
これを使えば、「どこまで値引きできるか」という最低ラインが明確になり、
現場での価格交渉がスムーズになります。
さらに、月の固定費を稼ぐために必要な売上高である「損益分岐点」を計算すれば、
月々の最低目標がクリアになります。
案件を受ける際は、以下のの3ステップで判断しましょう。
「①限界利益はプラスか」「②損益分岐点の達成に貢献するか」「③資金繰りは問題ないか」
このフレームワークを使えば、日々の「受けるか、やめるか」の判断を、
自信を持って迅速に行えるようになります。
本文
「財務」で勝ち残りたい社長のための「限界利益」超入門
「この案件、受けるべきか…?」
「値引きの相談が来たけど、どこまで下げて大丈夫かね〜?」
経営者や次期経営者にとって、こういう「その場の判断」は毎日のようにやってくる。
でも、その判断を「勘」と「売上優先」で動いていませんか?
実はそれ、売れば売るほど赤字の仕事を受けているかもしれませんよ。
1.30秒でわかる 「かせぎ」の正体(=限界利益)
まず、今回覚えてほしいのはたった一つの言葉
限界利益=売上 − 変動費
「変動費」ってなにかというと、「売れたら増える費用」のこと
変動費(売れたら増える)
材料費、仕入代
外注費(作れば払う)
決済手数料(カードなど)
送料、梱包費
固定費(売れても変わらない)
給料、オフィス家賃
広告(定額)、リース代
管理系の人件費
限界利益は、「会社にどれだけ“かせぎ”が残ったか」を表します
【3行で計算】
もし1個1,000円の商品を、変動費600円で作って500個売ったら?
限界利益=(1,000−600)×500=200,000円
この20万円が、家賃・人件費などの「固定費」を支える「かせぎ」
2. 値引きOKの「ゼロ点」って、どこ?
「どこまでなら値引きして大丈夫か?」
これを教えてくれるのも、限界利益
【基本ルール】
ゼロ点=変動費
変動費600円の商品なら、600円で売ったら限界利益0円
それ以下の価格は、売れば売るほど赤字
安全マージンを足して「最低ライン」を決めよう(実務編)
送料の上振れ、手数料の見落としなどのいわゆる「諸経費」
600円 × 1.03(安全マージン3%)= 618円
この「618円」が、営業が死守するラインとなる
※マージンをどれくらいに設定するかは、個社判断
ここまでは、言ってみれば営業などの現場の仕事です。
この「618円」が現場で承知されれば
現場レベルで「値引き交渉」に対応ができます。
3. その仕事、受けていい?「損益分岐点」で見える化
売って残る「かせぎ」が限界利益なら
それで「月の固定費をまかなえるか?」を見るのが「損益分岐点」
通常、社員は自社の「固定費」がどれくらいなのか知らない
つまり、ここから先は「経営層」が判断を下すこととなります。
【計算】
損益分岐点=固定費 ÷ 限界利益率
限界利益率=(単価−変動費)÷ 単価
→ 例:(1,000−600)÷ 1,000=40%
固定費が月200万円ならば、200万円 ÷ 0.4=500万円
月500万円売れば、トントンということ。
まず500万円を超えるのが最低目標となります。
ここを超えると利益が増えていくことになります。
4. 【受注判定フロー】この3ステップで判断!
ステップ1:限界利益はプラスか?
「ゼロ点以下なら原則NG」それでも売るべきかどうかは
戦略的に考えましょう
ステップ2:損益分岐点を超える助けになるか?
今月あと少しで届くなら、受ける価値アリ
分岐点500万円、現在480万円、今回の取引の限界利益20万円
このような場合は、前向きに受注を検討しましょう
ステップ3:キャッシュは詰まらないか?
入金が遅くない?前金はもらえないか?
ここが一番重要です
限界利益がプラスでも、「入金が半年後」「前金ゼロ」といった条件だとどうでしょう?
先に変動費(仕入代)や固定費(給料)の支払いが来てしまい、資金繰りが詰まります(黒字倒産)
限界利益が薄い(例:5%)のに、大量の受注をすると、売れば売るほど手元の現金が減っていく事態にもなります
この3つがすべてOKなら、「GOサイン」を出せる仕事と言えます。
1つでも怪しい、もしくは「今回だけは」などの戦略的判断や
「支払い条件の交渉」などは、まさに「社長の腕の見せどころ」となります。
5.今日からやってみること
1.変動費の定義を社内で統一する
→ 材料費?外注費?まずは見える化
2.代表商品の「限界利益」「ゼロ点」を出してみる
→ 価格交渉が楽になり、判断基準が明確になる
3.損益分岐点(=最低売上目標)を1回だけでいいから計算する
→ 今月の「目安」が見えてくる。通常、固定費は大きく変わらないはず
6. よくある“落とし穴”と回避策
落とし穴:売上至上主義(限界利益が薄い大量受注で資金ショート)回避:限界利益率の下限を設定(例:20%未満の新規は要決裁など)
落とし穴:最低売価の未共有(現場が気づかず値引き)回避:商品別・顧客別の最低売価一覧を営業に配布
落とし穴:利益OKでもキャッシュNG(入金遅延)回避:着手金・中間金・サイト短縮を標準の提案項目に盛り込む
7. 30秒テンプレ(そのまま使える!)
限界利益:(単価_____ − 変動費_____) × 数量_____ = _____円
最低売価:変動費_____ × 1.03〜1.05 = _____円
分岐点:固定費_____ ÷ 限界利益率_____ = 売上_____円
まとめ
限界利益で「案件のかせぎ」を即確認
最低売価で「値引きのデッドライン」を全社共有
損益分岐点で「今月のクリアライン(最低目標売上高)」を把握
この3点セットで、「受ける・値引く・やめる」を1分で判断できます。
まずは主力商品の変動費→最低売価→限界利益率を今日中に書き出して、
営業全員に配布しましょう。明日から、判断の質が変わります。
ちょっとひと言
「数字は苦手でね」という経営者ほど、限界利益を知ると行動が変わってきます。
損益分岐点を知ると、会社にお金が貯まってきます。
「なんだこれ、赤字だったのか!」って気づいたらもう前進
頑張りすぎず、ひとつずつ、「数字と仲よく」していきましょう。
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『誰でもわかる!収支分岐点売上高と損益分岐点売上高の計算方法 〜ブロックパズルで簡単算出〜』
2025.01.24
忙しいあなたへ「1分で読めるAI要約」
収支分岐点売上高=「会社が続くために最低限必要な売上高(返済も含む)」
損益分岐点売上高=「利益が出始める売上高(固定費を回収できるライン)」
難しい計算が苦手でも、ブロックパズル(逆算)で必要売上が出せます
さらに実務では、変動費(原価)上昇も織り込んで“現実的な必要売上”を作ります
結論:この2つを知ると、経営の不安が「数字」で小さくなる
経営者が本当に知りたいのは、突き詰めると次の2つです。
会社を終わらせないための「最低売上」(=収支分岐点売上高)
ここを超えたら利益が出る「分岐点」(=損益分岐点売上高)
この2つがわかると、売上の目標が「気合」ではなく根拠ある数字になります。
Q1. 収支分岐点売上高と損益分岐点売上高の違いは?
収支分岐点売上高とは?
収支がプラスマイナスゼロになる売上高です。
ここでは実務的に、次も含めて考えます。
固定費(人件費・家賃など)
変動費(仕入・原価など)
借入金返済額(=キャッシュ的に重要)
減価償却費(※任意。後で解説)
ひとことで言うと、「企業存続に最低限必要な売上高」です。
損益分岐点売上高とは?
利益が出し始める売上高です。
一般的には「固定費を回収できる売上高」と捉えるとOKです。
Q2. まず何を準備すれば計算できますか?
結論、これだけです(細かくなくて大丈夫)
固定費(ざっくり月or年)
借入金返済額(月or年)
売上
粗利(=売上−変動費) もしくは 粗利率
(任意)減価償却費
(任意)法人税率(目安でも可)
コツ:精度は「万円単位」でOK
慣れるまでは、細かすぎると挫折します。
まずは 万円単位+切り上げで進めましょう。
Q3. 収支分岐点売上高はどうやって出すの?
結論:ブロックパズルは「右から左へ逆算」するだけ
式を見ると嫌になりますが、考え方は単純です。
返済に困らない状態をつくるために、必要な利益→粗利→売上を逆算します。
【ブロックパズル手順】収支分岐点売上高の出し方(5ステップ)
ステップ1:返済額を入れる
まず、借入金返済額(年or月)を置きます。
(必要なら、資産計上型の生命保険などの要素も「現金が減るもの」として加味)
ステップ2:減価償却費を引く(任意)
減価償却費は現金支出がないので、
「返済に必要な最低利益」を見る目的なら差し引きして考えることがあります。
厳しめに見たいなら:減価償却を引かない
現実的に見たいなら:減価償却を引く
ステップ3:税金を上乗せして「税引前利益」にする
税引後で必要な利益が20万円なら、税率30%の場合は
20万 ÷ (1−0.3) ≒ 28.6万(税引前利益)
税金分 8.6万
ステップ4:固定費を足して「必要粗利」にする
税引前利益(必要利益)に固定費を足すと、必要粗利(限界利益)が出ます。
※ここでは難しく考えず、粗利=限界利益でOKです。
ステップ5:必要粗利 ÷ 粗利率=必要売上
粗利率が50%なら、必要売上=必要粗利 ÷ 0.5
Q4. 変動費(原価)が上がりそうなときはどう調整する?
結論:粗利率を下げて計算し直す
たとえば、原価上昇で変動費率が上がるなら、粗利率は下がります。
粗利率50%(変動費率50%)→ もし変動費率が60%になるなら粗利率40%
必要粗利が78.6万円なら
78.6 ÷ 0.5 = 157.2万円(粗利率50%のとき)
78.6 ÷ 0.4 = 196.5万円(粗利率40%のとき)
こうして、今年の現実に合わせた“必要売上を作れます。
Q5. 損益分岐点売上高の計算はもっと簡単?
はい、シンプルです。
損益分岐点売上高(ざっくり版)
損益分岐点売上高=固定費 ÷ 粗利率
(粗利率=1−変動費率)
収支分岐点売上高を出すときに粗利率が出ていれば、同じ粗利率を使って固定費を割るだけです。
よくある質問(FAQ)
Q. どっちを先に出すべき?
迷ったら先に 収支分岐点売上高です。
「会社を終わらせない最低売上」が決まると、次に「利益を出すライン(損益分岐点)」が活きます。
Q. 減価償却費は引いていいの?引かない方がいいの?
目的で決めてOKです。
目標数字に余裕を持たせる(厳しめ):引かない
実態に近づける:引く
まずは一回計算して「感覚」をつかむのが大事です。
Q. 税率は正確に出さないとダメ?
最初は目安でOKです(例:30%)
精度より「自社の最低売上が見える化できること」が先です。
Q. 年で出す?月で出す?
どちらでもOKですが、借入返済や資金繰りは月で見やすいので、
慣れるまでは 月がおすすめです。
Q. どこから数字を拾えばいい?
固定費・売上・粗利は決算書(損益計算書)から、返済は返済予定表や試算表から拾えます。
拾い方やそもそも決算書が苦手という方は、私たちコンサルや税理士に聞いてください。
執筆者: 佐藤保険事務所 佐藤 和也(ペップトーク財務コンサルタント)
専門領域: 資金繰り改善、経営計画策定、言葉によるチームビルディング
実績: 中小企業を黒字化へ導く・言葉がけで組織の温度を2度上げる伴走型支援を提供
更新日: 2026年1月8日
今日の「言葉の投資」アドバイス
財務コンサルタントとして、一つ付け加えます。
「収支分岐点」を計算し終えたら、自分自身にこう問いかけてみてください。
「この数字を超えたとき、私は社員と一緒にどんな喜びを分かち合いたいか?」
数字(ロジック)で安心を担保し、言葉(エモーション)で未来を彩る。
これこそが、増収と自走型社員の育成と離職率低下を両立させる「最強の財務管理」です。
まとめ
収支分岐点売上高=「会社を続ける最低売上」
損益分岐点売上高=「利益が出始める売上」
ブロックパズルで、式が苦手でも 逆算で出せる
さらに、変動費上昇を織り込めば 今年の現実に強い計画になる
次回は、この2つの数字を使って
「何を変えれば利益が残るのか(値上げ/粗利改善/固定費見直し/返済設計)」を、専門用語なしで解説します。
「だんだん見えてくる~」
「帰らない。まだ遊びたい。」こうやって「籠城」します
(熊に食われるぞーおい!)
2025.10.29
忙しいあなたへ「1分で読める」AI要約
経営判断を「勘」や「売上優先」で行うと、知らないうちに赤字の仕事を受けているかもしれません。
そこで役立つのが、会社の「かせぎ」を示す限界利益(=売上-変動費)です。
これを使えば、「どこまで値引きできるか」という最低ラインが明確になり、
現場での価格交渉がスムーズになります。
さらに、月の固定費を稼ぐために必要な売上高である「損益分岐点」を計算すれば、
月々の最低目標がクリアになります。
案件を受ける際は、以下のの3ステップで判断しましょう。
「①限界利益はプラスか」「②損益分岐点の達成に貢献するか」「③資金繰りは問題ないか」
このフレームワークを使えば、日々の「受けるか、やめるか」の判断を、
自信を持って迅速に行えるようになります。
本文
「財務」で勝ち残りたい社長のための「限界利益」超入門
「この案件、受けるべきか…?」
「値引きの相談が来たけど、どこまで下げて大丈夫かね〜?」
経営者や次期経営者にとって、こういう「その場の判断」は毎日のようにやってくる。
でも、その判断を「勘」と「売上優先」で動いていませんか?
実はそれ、売れば売るほど赤字の仕事を受けているかもしれませんよ。
1.30秒でわかる 「かせぎ」の正体(=限界利益)
まず、今回覚えてほしいのはたった一つの言葉
限界利益=売上 − 変動費
「変動費」ってなにかというと、「売れたら増える費用」のこと
変動費(売れたら増える)
材料費、仕入代
外注費(作れば払う)
決済手数料(カードなど)
送料、梱包費
固定費(売れても変わらない)
給料、オフィス家賃
広告(定額)、リース代
管理系の人件費
限界利益は、「会社にどれだけ“かせぎ”が残ったか」を表します
【3行で計算】
もし1個1,000円の商品を、変動費600円で作って500個売ったら?
限界利益=(1,000−600)×500=200,000円
この20万円が、家賃・人件費などの「固定費」を支える「かせぎ」
2. 値引きOKの「ゼロ点」って、どこ?
「どこまでなら値引きして大丈夫か?」
これを教えてくれるのも、限界利益
【基本ルール】
ゼロ点=変動費
変動費600円の商品なら、600円で売ったら限界利益0円
それ以下の価格は、売れば売るほど赤字
安全マージンを足して「最低ライン」を決めよう(実務編)
送料の上振れ、手数料の見落としなどのいわゆる「諸経費」
600円 × 1.03(安全マージン3%)= 618円
この「618円」が、営業が死守するラインとなる
※マージンをどれくらいに設定するかは、個社判断
ここまでは、言ってみれば営業などの現場の仕事です。
この「618円」が現場で承知されれば
現場レベルで「値引き交渉」に対応ができます。
3. その仕事、受けていい?「損益分岐点」で見える化
売って残る「かせぎ」が限界利益なら
それで「月の固定費をまかなえるか?」を見るのが「損益分岐点」
通常、社員は自社の「固定費」がどれくらいなのか知らない
つまり、ここから先は「経営層」が判断を下すこととなります。
【計算】
損益分岐点=固定費 ÷ 限界利益率
限界利益率=(単価−変動費)÷ 単価
→ 例:(1,000−600)÷ 1,000=40%
固定費が月200万円ならば、200万円 ÷ 0.4=500万円
月500万円売れば、トントンということ。
まず500万円を超えるのが最低目標となります。
ここを超えると利益が増えていくことになります。
4. 【受注判定フロー】この3ステップで判断!
ステップ1:限界利益はプラスか?
「ゼロ点以下なら原則NG」それでも売るべきかどうかは
戦略的に考えましょう
ステップ2:損益分岐点を超える助けになるか?
今月あと少しで届くなら、受ける価値アリ
分岐点500万円、現在480万円、今回の取引の限界利益20万円
このような場合は、前向きに受注を検討しましょう
ステップ3:キャッシュは詰まらないか?
入金が遅くない?前金はもらえないか?
ここが一番重要です
限界利益がプラスでも、「入金が半年後」「前金ゼロ」といった条件だとどうでしょう?
先に変動費(仕入代)や固定費(給料)の支払いが来てしまい、資金繰りが詰まります(黒字倒産)
限界利益が薄い(例:5%)のに、大量の受注をすると、売れば売るほど手元の現金が減っていく事態にもなります
この3つがすべてOKなら、「GOサイン」を出せる仕事と言えます。
1つでも怪しい、もしくは「今回だけは」などの戦略的判断や
「支払い条件の交渉」などは、まさに「社長の腕の見せどころ」となります。
5.今日からやってみること
1.変動費の定義を社内で統一する
→ 材料費?外注費?まずは見える化
2.代表商品の「限界利益」「ゼロ点」を出してみる
→ 価格交渉が楽になり、判断基準が明確になる
3.損益分岐点(=最低売上目標)を1回だけでいいから計算する
→ 今月の「目安」が見えてくる。通常、固定費は大きく変わらないはず
6. よくある“落とし穴”と回避策
落とし穴:売上至上主義(限界利益が薄い大量受注で資金ショート)回避:限界利益率の下限を設定(例:20%未満の新規は要決裁など)
落とし穴:最低売価の未共有(現場が気づかず値引き)回避:商品別・顧客別の最低売価一覧を営業に配布
落とし穴:利益OKでもキャッシュNG(入金遅延)回避:着手金・中間金・サイト短縮を標準の提案項目に盛り込む
7. 30秒テンプレ(そのまま使える!)
限界利益:(単価_____ − 変動費_____) × 数量_____ = _____円
最低売価:変動費_____ × 1.03〜1.05 = _____円
分岐点:固定費_____ ÷ 限界利益率_____ = 売上_____円
まとめ
限界利益で「案件のかせぎ」を即確認
最低売価で「値引きのデッドライン」を全社共有
損益分岐点で「今月のクリアライン(最低目標売上高)」を把握
この3点セットで、「受ける・値引く・やめる」を1分で判断できます。
まずは主力商品の変動費→最低売価→限界利益率を今日中に書き出して、
営業全員に配布しましょう。明日から、判断の質が変わります。
ちょっとひと言
「数字は苦手でね」という経営者ほど、限界利益を知ると行動が変わってきます。
損益分岐点を知ると、会社にお金が貯まってきます。
「なんだこれ、赤字だったのか!」って気づいたらもう前進
頑張りすぎず、ひとつずつ、「数字と仲よく」していきましょう。
2025.01.24
忙しいあなたへ「1分で読めるAI要約」
収支分岐点売上高=「会社が続くために最低限必要な売上高(返済も含む)」
損益分岐点売上高=「利益が出始める売上高(固定費を回収できるライン)」
難しい計算が苦手でも、ブロックパズル(逆算)で必要売上が出せます
さらに実務では、変動費(原価)上昇も織り込んで“現実的な必要売上”を作ります
結論:この2つを知ると、経営の不安が「数字」で小さくなる
経営者が本当に知りたいのは、突き詰めると次の2つです。
会社を終わらせないための「最低売上」(=収支分岐点売上高)
ここを超えたら利益が出る「分岐点」(=損益分岐点売上高)
この2つがわかると、売上の目標が「気合」ではなく根拠ある数字になります。
Q1. 収支分岐点売上高と損益分岐点売上高の違いは?
収支分岐点売上高とは?
収支がプラスマイナスゼロになる売上高です。
ここでは実務的に、次も含めて考えます。
固定費(人件費・家賃など)
変動費(仕入・原価など)
借入金返済額(=キャッシュ的に重要)
減価償却費(※任意。後で解説)
ひとことで言うと、「企業存続に最低限必要な売上高」です。
損益分岐点売上高とは?
利益が出し始める売上高です。
一般的には「固定費を回収できる売上高」と捉えるとOKです。
Q2. まず何を準備すれば計算できますか?
結論、これだけです(細かくなくて大丈夫)
固定費(ざっくり月or年)
借入金返済額(月or年)
売上
粗利(=売上−変動費) もしくは 粗利率
(任意)減価償却費
(任意)法人税率(目安でも可)
コツ:精度は「万円単位」でOK
慣れるまでは、細かすぎると挫折します。
まずは 万円単位+切り上げで進めましょう。
Q3. 収支分岐点売上高はどうやって出すの?
結論:ブロックパズルは「右から左へ逆算」するだけ
式を見ると嫌になりますが、考え方は単純です。
返済に困らない状態をつくるために、必要な利益→粗利→売上を逆算します。
【ブロックパズル手順】収支分岐点売上高の出し方(5ステップ)
ステップ1:返済額を入れる
まず、借入金返済額(年or月)を置きます。
(必要なら、資産計上型の生命保険などの要素も「現金が減るもの」として加味)
ステップ2:減価償却費を引く(任意)
減価償却費は現金支出がないので、
「返済に必要な最低利益」を見る目的なら差し引きして考えることがあります。
厳しめに見たいなら:減価償却を引かない
現実的に見たいなら:減価償却を引く
ステップ3:税金を上乗せして「税引前利益」にする
税引後で必要な利益が20万円なら、税率30%の場合は
20万 ÷ (1−0.3) ≒ 28.6万(税引前利益)
税金分 8.6万
ステップ4:固定費を足して「必要粗利」にする
税引前利益(必要利益)に固定費を足すと、必要粗利(限界利益)が出ます。
※ここでは難しく考えず、粗利=限界利益でOKです。
ステップ5:必要粗利 ÷ 粗利率=必要売上
粗利率が50%なら、必要売上=必要粗利 ÷ 0.5
Q4. 変動費(原価)が上がりそうなときはどう調整する?
結論:粗利率を下げて計算し直す
たとえば、原価上昇で変動費率が上がるなら、粗利率は下がります。
粗利率50%(変動費率50%)→ もし変動費率が60%になるなら粗利率40%
必要粗利が78.6万円なら
78.6 ÷ 0.5 = 157.2万円(粗利率50%のとき)
78.6 ÷ 0.4 = 196.5万円(粗利率40%のとき)
こうして、今年の現実に合わせた“必要売上を作れます。
Q5. 損益分岐点売上高の計算はもっと簡単?
はい、シンプルです。
損益分岐点売上高(ざっくり版)
損益分岐点売上高=固定費 ÷ 粗利率
(粗利率=1−変動費率)
収支分岐点売上高を出すときに粗利率が出ていれば、同じ粗利率を使って固定費を割るだけです。
よくある質問(FAQ)
Q. どっちを先に出すべき?
迷ったら先に 収支分岐点売上高です。
「会社を終わらせない最低売上」が決まると、次に「利益を出すライン(損益分岐点)」が活きます。
Q. 減価償却費は引いていいの?引かない方がいいの?
目的で決めてOKです。
目標数字に余裕を持たせる(厳しめ):引かない
実態に近づける:引く
まずは一回計算して「感覚」をつかむのが大事です。
Q. 税率は正確に出さないとダメ?
最初は目安でOKです(例:30%)
精度より「自社の最低売上が見える化できること」が先です。
Q. 年で出す?月で出す?
どちらでもOKですが、借入返済や資金繰りは月で見やすいので、
慣れるまでは 月がおすすめです。
Q. どこから数字を拾えばいい?
固定費・売上・粗利は決算書(損益計算書)から、返済は返済予定表や試算表から拾えます。
拾い方やそもそも決算書が苦手という方は、私たちコンサルや税理士に聞いてください。
執筆者: 佐藤保険事務所 佐藤 和也(ペップトーク財務コンサルタント)
専門領域: 資金繰り改善、経営計画策定、言葉によるチームビルディング
実績: 中小企業を黒字化へ導く・言葉がけで組織の温度を2度上げる伴走型支援を提供
更新日: 2026年1月8日
今日の「言葉の投資」アドバイス
財務コンサルタントとして、一つ付け加えます。
「収支分岐点」を計算し終えたら、自分自身にこう問いかけてみてください。
「この数字を超えたとき、私は社員と一緒にどんな喜びを分かち合いたいか?」
数字(ロジック)で安心を担保し、言葉(エモーション)で未来を彩る。
これこそが、増収と自走型社員の育成と離職率低下を両立させる「最強の財務管理」です。
まとめ
収支分岐点売上高=「会社を続ける最低売上」
損益分岐点売上高=「利益が出始める売上」
ブロックパズルで、式が苦手でも 逆算で出せる
さらに、変動費上昇を織り込めば 今年の現実に強い計画になる
次回は、この2つの数字を使って
「何を変えれば利益が残るのか(値上げ/粗利改善/固定費見直し/返済設計)」を、専門用語なしで解説します。
「だんだん見えてくる~」
「帰らない。まだ遊びたい。」こうやって「籠城」します
(熊に食われるぞーおい!)