「計画を立てても、その通りに進まないから意味がない」と感じている方も多いかもしれません。
確かに、計画通りに物事が進むことは稀です。しかし、だからこそ計画を立てる意味があるのです。
計画は、ただ目標を追いかけるためのものではなく、未達成の理由や改善策を見つけるチャンスでもあります。
計画は「予想外」のために立てる
計画を立てることは、目標が未達だったり、上回ったりしたときに、その理由を考える機会となります。
つまりは、「予想外」「予定外」かどうかを、見分けるために立てるのです。
そのうえで、予想外の理由を探ることが重要となります。
例えば、目標数字に届かなければ、商品の問題や集客方法に課題があるかもしれません。
一方、目標を大きく上回ったなら、ビジネス拡大の機会と捉え、
人材を増やすなどの次のステップを考える必要があります。
よく「数字に強い人」という言葉を聞きますが
真に数字に強い人とは、単に数字の増減の計算が速いとか
その増減に常に目を光らせている人を指すのではなく
出てきた数字の「意味」や「理由」を読み解ける人を指すものなのです。
では、具体的にどのような観点で「予想外」となったのか。
その探り方の一例を書き出してみます。
数字だけではない、計画の活かし方
一番多いのは、これではないでしょうか。「目標達成率」や「売上金額の予達未達」
こればかり注目してしまうと、「数字、数字、数字」になりがちです。
そして、上司から出てくる言葉は「なぜ、届かないんだ!」ですよね。
しかし、計画の本質は数字の先にある理由を探ること。
目標に届かない原因や、どうすれば達成できるのかを「チームで話し合う場」にすることが重要です。
1個人に原因を求めても、改善できたとしても、あくまで1人にしか効果は生まれません。
しかし、チームの問題と捉えることにより、その効果は「チーム全体」のものとなります。
また、多人数で話し合うことは、それだけ広く、市場やお客様の情報
貴重な経験や視点を共有することになりますので、より効果的な施策が生まれる可能性が広がり
チーム全体、ひいては会社全体に、よい波及効果が生まれます。
また、一見数字と関係なさそうな製造部門などにも参加してもらいましょう。
営業部隊が聞いてきた「お客様の声」を聞き、新商品の開発や既存商品の見直しなどは
新たな売上を作り出す、利益率を上げるなど、様々な効果が生まれるはずです。
計画は「新しい種」を生み出す
計画に対して、結果として出できた数字は単なる目安であり、
その結果の背後にある意味を考えることがビジネスの成長につながります。
次の会議では、数字が示す結果だけでなく、どうすれば次のステップに進めるかをしっかり議論し、
ビジネスにおける「新しい種」を見つけ出しましょう。
その際に、「安心」「安全」「ポジティブ」な場づくりが重要となります。
経営者や責任者が前に陣取っていては、なかなか意見は言いづらいものです。
ここは、思い切って、会場の後ろに静かに座り、じっと我慢。
若手に司会進行を任せるなど、空気感を変えてみるのも、必要かもしれませんね。
「安心」「安全」「ポジティブ?」
大好きな、お姉ちゃんに全力で甘えてます
安心・安全・・・