忙しい方へ:1分で読めるAI要約
結論:人を動かす言葉とは、相手の頭の中にワクワクする未来の映像を映し出す言葉です。
注意点:「頑張って」は時に、相手へ行動の押し付け(Doの強制)になり、負担になることがあります。
共通点:一流のリーダーの言葉は、短くて、すぐ絵が浮かぶ、前向きな言葉を使います。
実例:箱根駅伝・原監督「ここから楽しめ、笑顔だぞ」「お前、ヒーローになってくよ」
結論:人を動かすのは「命令」ではなく「未来の映像」
人が一歩踏み出す瞬間には、必ず何かの「動機付け」があります。
それは「こうなりたい」という能動的な願いだけでなく、
「助けたい」「助けなければ」という倫理観のようなものも含まれます。
そして、もう一つ大事なのが
誰かの言葉がきっかけになって、人は動くということ。
では、その一歩を生む言葉とは何か。
ここではそれを 「応援言葉」 と呼びます。
Q1:なぜ「頑張って」が重荷になることがあるの?
結論:「頑張って」は、相手に「今の苦しい行動(Do)」を上乗せする形になりやすいからです。
もちろん「頑張って」で力が出る人もいます。だから「絶対言っちゃダメ」ではありません。
ただ、すでに限界まで努力している人に対しては、
「頑張る」という行動をさらに強要されたように感じ、
意識が「今の辛さ」に固定されてしまうことがあります。
NG寄りの応援(恐れの映像)
「ここで頑張らないでどうする!今までの努力が無駄になるぞ」
理想の応援(未来の映像)
相手の心に「素敵な景色」を映し出す言葉
Q2:「頑張って」の代わりに、どんな言葉がいいの?
結論:相手の頭に「明るい未来の絵」が浮かぶ言葉です。
ここで、箱根駅伝の青山学院・原監督の言葉が参考になります。
例1:ラストスパートの選手へ
「ここから楽しめ 笑顔だぞ!」
この言葉が効く理由は、主に3つです
「笑顔」という単語で余計な力みを外す
前向きな言葉で、脳内イメージをポジティブに切り替える
苦しい局面を「勝負どころ」に置き換え、「やれる感覚」を起こす
例2:タスキを受けた選手へ
「おまえ、ヒーローになってくよ ヒーローに」
この言葉が効く理由は2つ
「なっていくよ」で、未来を先取りさせる
「できる」ではなく「ヒーロー」という役割(Be)を渡している
そして、ここが一番大切です。どちらにも共通しているのは
短い言葉で、すぐ頭に絵が浮かぶ、わかりやすい言葉
Q3:同じ「頑張りどころ」でも、なぜ結果に差が出るの?
結論から言うと、言葉が呼び起こす「映像」が違うからです。
原監督の言葉:未来の映像(楽しい・笑顔・ヒーロー)
「おまえ、ヒーローになってくよ ヒーローに」
叱咤の言葉:恐れの映像(無駄・後悔・責め)
「ここで頑張らないでどうする!今までの努力が無駄になるぞ」
人は、恐れでも動けます。
でも「本来の力を解放する」場面では、恐れは力み・萎縮につながりやすい。
結果として、いつもの力が出せなくなることがあるのです。
実体験:言葉が「先に結果」を見せてくれる瞬間
私がサッカー現役時代、フリーキックの場面がありました
直接狙うか、仲間に預けるか悩む距離
私はベンチを見て、コーチとアイコンタクト
コーチは静かにうなずき、顔を「ゴール」へ向けました
私はこう受け取りました。
「狙え、お前なら決められる」
不思議と、その瞬間に「すでに決めた気分」になっていました。
スポーツをやっている方なら、似た経験があるはずです。
「打てそう」「決まるな」という、あの感覚
そして結果は 「ゴール」
頭の中で「先に見えた通り」の結果が、現実になったのです。
まとめ:人を動かすのは「ワクワクする未来の映像」
結局のところ、人を動かすのは命令ではなく、
その人の頭の中に浮かぶ ワクワクする未来の映像です。
「頑張れ」だと、今の苦しさに意識が向くことがある
「ヒーローになれるぞ」だと、ゴールを切る自分が浮かぶ
誰かの背中を押したいとき、必要なのは追い込む言葉ではなく、
相手の心に 「素敵な景色」 を映し出す言葉。
よくある質問(FAQ)
Q:結局「頑張って」は言わない方がいい?
A:禁止ではありません。相手が負担に感じないならOKです。
ただ、苦しい人には「頑張って(Do)」よりも、その先の姿(Be)が浮かぶ言葉の方が効きやすいです。
Q:応援言葉は長い方が気持ちが伝わる?
A:むしろ逆です。短いほど頭に入り、絵が浮かびます。
Q:心に「絵」を浮かばせるのが苦手です。どうすれば?
A:まずは「絵になる言葉」をストックしてください。
例:ヒーロー/笑顔/景色/主役/ゴールテープ/優勝/拍手
名詞が変わるだけで、言葉の力は一気に上がります。
Q:財務改善の現場でもこの「応援言葉」は使える?
A:もちろんです。数字を「義務」で語るのではなく、
「完済して家族旅行に行く姿」「社員が誇らしげに働く姿」など、
「叶えたい未来の映像」を言葉で共有すると、踏ん張る力が増します。
まとめ あなたなら、どんな「絵」をプレゼントしますか?
あなたの大切な人が、今いちばん苦しいところにいるのなら
あなたなら、どんな「絵」が浮かぶ言葉をプレゼントしますか?
「頑張って」の代わりに、相手が思わずニヤリとしてしまう。
そんな 応援言葉 を、一緒に探してみませんか。
次回は「背中から支える言葉」をお伝えしますね。
執筆者:佐藤保険事務所 代表(日本唯一のペップトーカー財務コンサルタント)
資格:日本キャッシュフローコーチ協会認定 キャッシュフローコーチ
日本ペップトーク普及協会 認定講師/問活(質問力)実践
専門領域:資金繰り・財務改善/組織コミュニケーション/チームビルディング/言葉の選び方/
更新日:2026年1月20日