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ダメ出しを「伸びしろ提案」に変える魔法~「成果を爆上げ」成長を促す3つのステップ
2025.06.17
いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
ビジネスの現場では、日々、限られた時間と資源の中で
結果を出すことが求められます。
チームメンバーの育成、部下への指示、
あるいは仲間との共同プロジェクト。
そこには必ず「フィードバック」がつきものです。
しかし、「せっかくアドバイスしたのに、
なんだかやる気をなくさせてしまった」
「指摘しても改善されないどころか、
職場の雰囲気が悪くなった」
そんな苦い経験、あなたにもありませんか?
私たちはつい「相手のため」と思って、
足りない部分や改善点を指摘しがちです。
でも、その伝え方一つで、
相手のモチベーションは萎み、
成長曲線は停滞してしまいます。
実は、この「ダメ出し」のコミュニケーションこそが、
組織の成長を阻む大きな壁になっているのです。
では、どうすればフィードバックを
「叱責」ではなく、「付加価値」に変え、
チーム全体の成果を最大化できるのでしょうか?
本日は、日本キャッシュフローコーチ協会と
日本ペップトーク普及協会で学んだことを合成したもので
普段のコンサルティングの現場で私が
「意識している言動」をお伝えします。
何度も何度も練習は必要ですが
間違いなく誰もができるようになりますので
是非、自分のものにして、会社内のコミュニケーションや
家庭内での、子育てや夫婦間のやりとりなどに
使ってみて下さい。
周りの反応はおろか、自分の心の中まで変化が起きますよ。
フィードバックが成果を分ける「スイートスポット」
想像してみてください。会社内で長々と部下や同僚に対し
アドバイスができる時間がありますか?
多くの方は、そんな時間は、お互いに取れないと思います。
では、「限られた時間」で「最高の成果」を出すためには
どのようなフィードバックが必要でしょうか?
その答えの一つとして
アドバイスする側が、どれだけ質の高いフィードバックが
できたのかがカギを握ります。
「質の高いフィードバック」とは
実はあらかじめ「設計しておく」ものなのです。
つまり「型」があるということです。
そして、設計された質の高いフィードバックの有無は
・組織やチームのパフォーマンス
・従業員のエンゲージメント
・生産性向上
に大きく貢献するという研究は多数存在します。
従業員のエンゲージメントと生産性の向上
定期的に質の高いフィードバックを受けている従業員は、
そうでない従業員に比べてエンゲージメントが高く、
生産性も向上するというデータがあります。
ある調査では、フィードバックを受けている従業員の85%が
より主体的に行動するとされています。
出典元:The Impact Of Real-Time Feedback On Employee Productivity - SurveyConnect
離職率の低下
定期的なフィードバック、
特に強みに焦点を当てたフィードバックを行っている企業では、
従業員の離職率が有意に低いという報告もあります。
出典元:Surprising Employee Turnover and Retention Statistics - WebMD Health Services
目標達成率の向上
具体的なフィードバックは、個人の目標達成を促進し、
結果的にチームや組織全体の成果に寄与します。
出典元:(PDF) Feedback, goal-setting and task performance revisited. - ResearchGate
出典元:Goals and Progress Feedback: Effects on Self-Efficacy and Writing Achievement By - CORE
学習効果と行動定着
フィードバックが具体的かつタイムリーであるほど、
学習効果が高まり、望ましい行動の定着につながることが示されています。
出典元:Why Giving Instant Feedback is Important for Effective Learning - eduMe
部下が提出した報告書に修正が必要な時
営業ロールプレイングで改善点が露呈した時
子どもの家庭学習時に間違いを見つけた時
日常のあらゆるシーンで訪れる「フィードバック分岐点」で、
「何をどう伝えるか」によって、
相手のモチベーションも、アウトプットの質も大きく変わるのです。
ダメ出しで終われば、相手は萎縮し、成長は停滞します。
しかし、意図的に設計されたフィードバックなら、
学習曲線は急上昇し、チーム全体の生産性が飛躍的に向上するのです。
成果を最大化するフィードバック3ステップ
STEP 1: 自己評価を促す──「自律」を引き出す問いかけ
フィードバックの第一歩は、
相手に「君自身はどう感じた?」と問いかけることです。
人は、自分が「気づいたこと」しか変えることができません。
「人は変えられない」聞いたことありますよね。
外からの指摘は、時に「押しつけ」や「批判」と受け取られ、
防衛反応を引き起こします。
しかし、まず相手自身に内省を促し、
「何を感じ、どう評価したか」を言語化してもらうことで、
「自分ごと」として課題を捉えるスイッチが入ります。
ここで重要なことは、「正解・不正解を示さない」ことです。
大切なのは、「自由に感じたことを語ってもらうこと」です。
このプロセスを通じて、相手は自らのパフォーマンスを客観視し、
改善へのモチベーションを内側から高めていくことができます。
もし、忘れてしまう心配があるのなら
ノート1冊を用意し、なんでもいいので
気づいたことや感じたことをメモすることにより
行動の定着率をさらに高めることができます。
STEP 2: 強みを具体化する──「自信」を育てる承認
次に、相手が「すでにできている部分」を
具体的に言語化して伝えることです。
ここ、結構苦手という人、多いと思います。
実は私も、そうでした。
そんな私がはじめのうちに意識したことは
本来の「褒める」部分とは違うのですが、慣れるまでは
「相手のよいところや出来ているところを褒める」
と捉えることにより、定着速度が上がりました。
たとえば、こんなことを伝えてあげてください。
「今日のプレゼンの資料の色づかいがとても見やすかったよ」
「ストーリー構成が上手で、すごく理解しやすかった」
など、あなたが観察した事実そのままを伝えます。
「何が良かったのか」がクリアになるほど、
相手のセルフイメージは高まり、
「自分はできるんだ」という自信が生まれます。
この自信こそが、次の挑戦への大きなエネルギーとなるのです。
また、強みを具体的に承認することは、
後に伝える改善点を受け入れるための
「心のクッション」にもなります。
さらに、ここで見つけた強みを
第三者にも共有すれば、それは個人だけでなく、
組織全体の「資産」となり、活用されます。
STEP 3: 改善点はアイメッセージで提案
「防衛反応」を防ぎ「共創」へ
そして、いよいよ改善点の指摘についてです。
ここでのポイントは、
「私はこう感じた」というアイ(I)メッセージで伝えることです。
例えば、「この部分は少し聞き取りづらかったよ」
と断定するのではなく、
「私(I)はこの部分が少し聞き取りづらく感じたのですが、
あなた(YOU)はどう思いますか?」と問いかけます。
このように、主語を「私」にし、
相手に意見を求める形にすることで、
命令形や断定的な口調を避け、
相手の防衛本能が働くのを防ぎます。
相手の主体性を尊重しつつ、
具体的な改善策を「一緒に考える」という土台ができます。
フィードバックは、決して一方的な「指摘」ではありません。
「問い」を活用し、改善点を「共創プロジェクト」として捉えることで、
建設的な議論へとつながり、
より良い解決策が生まれる可能性が飛躍的に高まります。
最重要:信頼残高を積み上げる「日頃の貯金」
これら3つのステップが機能するための大前提があります。
それは、日ごろからの「信頼貯金(信頼残高)」です。
普段から感謝や称賛の言葉を伝え合い、
良好な関係性が築かれていれば、
たとえ厳しい指摘であっても、
相手は「自分のことを思ってくれているからこそ言ってくれたんだ」
と好意的に受け止めることができます。
逆に、信頼残高がない、もしくは低い関係性では、
どんなに正論を述べても、
それは単なる批判として跳ね返されてしまうでしょう。
朝礼でのちょっとした一言、チャットでの感謝のスタンプ、
すれ違いざまの短い声かけ。こうした小さな行動の積み重ねが、
着実に信頼口座に積み立てられ、
あなたのアドバイスが大活躍し、
大きな効果が生まれることにつながります。
明日からできる!
あなたのチームを変えるチェックリスト
さあ、明日から早速このフィードバック設計を実践してみましょう。
まずは1on1ミーティングや
小規模なチーム内での会話で試してみてください。
まだ、信頼貯金が貯まっていないのなら
まずは、日常会話を大切にしましょう。
では、ここでも私が貯金を増やすために行ったことを
お伝えします。 誰でもできます!
それは・・・
「ありがとう」の回数を増やすことです。
今まで言ったことがない人がいきなり
「アドバイス」的なことを話しても
恐らく相手は、相当驚かれると思います。
なので、それくらいならば、まずは「ありがとう」から
スタートしましょう。
フィードバックの際には、以下の点をチェックしてみてください。
チェックリストを作成するとよいでしょう。
もし、「チェックリストがほしい」という方には
プレゼントしますので、トップページ右上の
「お問い合わせ」https://sato-insurance.jp/contact/
より「チェックリストほしい」と書いて
連絡ください。
・KGI(目標やゴール)を相手と共有したか
・自己評価を引き出す質問をしたか
・強みを具体的に言語化できたか
・改善案を「一緒に解決していく問題」として提示できたか
・次回の日時を設定する
指導やフィードバックの質は、
組織全体のパフォーマンスの上限を決定します。
「ダメ出し」していた時間を
「成長のための時間」へと転換できた瞬間、
「ダメ出し」が「伸びしろ提案」に変わった瞬間、
部下やお子さんや会社の成果曲線は加速度的に伸び
あなたの大切な人や、組織の未来は、
大きく、そして明るく開けていくはずです。
伸びる~~~
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「失敗を恐れる心の正体~損失回避の法則を味方につける経営戦略~」
2025.06.06
いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
今朝のテレビで一瞬だったのですが
こんなことを相談している小学生がいました。
「失敗すると、それが気になり集中できない」
「え!小学生が!」私はショックを受けました。
同時に、違うかもしれませんが
あの子は失敗するたびに、周りの大人に
「なぜ、失敗したのか」みたいな言葉を
幼いころから投げかけられていたのかなと思い
とても、残念に思いました。
(個人の勝手な思いです)
もし、失敗という事実は受け止め
チャレンジした過程を褒めていたら
「うまくいかなかったね、残念。
でも、このチャレンジをしたあなたは
すごいと思うよ」
こう語りかけていたら
きっと、あの子はそんな質問しないだろうな~と
勝手に考えてしまいました。
今日のブログは、その想いから生まれ出たものです。
振り返ってみると、私自身も含め
「それ、アカンやろー」という言葉を発しているなと思い
自戒の念も含めて書いてみました。
前段からは想像もつかない程
ビジネス寄りの内容です。
「もし失敗したらどうしよう」
新しい挑戦を前に足が止まるとき、
あなたの頭に浮かぶのは成功のイメージよりも、
失敗して失うかもしれない時間やお金ではないでしょうか。
これは性格の弱さではなく、人類に共通する心理的傾向です。
行動経済学者ダニエル・カーネマンと
エイモス・トヴェルスキーが提唱した
プロスペクト理論によれば、
人は利益よりも損失を約2~2.5倍強く感じ取ると言われています。
この現象を「損失回避の法則(Loss Aversion)」と呼びます。
ビジネスの世界でも、この法則に則ってしまい
チャンスを逸することが少なくありません。
申し訳ないのですが、行政のやることは
私が見ている限り「ほぼ100%」、この法則にハマります。
「仕方ない」と言えばそれまでですが
あらゆる世界の概念が急速に変わっている今
行政だけが、「以前のまま」でいいわけはありません。
特に、衰退が激しい地方都市の自治体においては
「損失回避の法則」を勇気をもって打ち破らなければ
また、そのような文化を育成しなければ
衰退の速度が増し、手遅れとなると思われます。
(そうです。私の住んでる街「函館」のことを
言っているのです)
では、「何をどうすればいいのか」ですが
ブログを読み進めていってもらえれば
そのヒントが書いてあります。
1. 数字で味わう損失の痛み
あなたに二つの選択肢があるとします。
A:確実に1万円もらえる
B:50%の確率で2万円もらえるが、50%の確率で0円
多くの人はAを選びます。
Bの期待値は1万円で同じにもかかわらず、
「もらえない」リスクを避けたいからです。
ところが場面を「損失」に変えると判断は逆転します。
C:確実に1万円失う
D:50%の確率で2万円失うが、50%の確率で0円
今度はDを選ぶ人が増えます。
確実な損失を避けるために、
ギャンブル的な選択に手を伸ばすのです。
利益と損失で意思決定の軸が入れ替わる典型例と言えます。
2.ビジネス現場に潜む損失回避
損失回避は会議室でもコンビニのレジ前でも姿を現します。
導入決定が遅れる
新しい商品の市場への導入は
導入効果より「売れなかったら大損」という
不安で棚上げされがちです。
もちろん、限界利益など
採算をとるために最低限必要な売上高や売上個数を
事前に把握するためにも「管理会計」の導入は
必要不可欠ですが、
そのような「数字の裏付け」があっても
「予定通りにいかなかった場合」つまりは
「損失」のことが頭の中を支配し
なかなか前に進めないことが少なくありません。
値決め戦略が保守的になる
価格を上げれば利益率向上が見込めても、
「顧客離れ」という損失が怖くて踏み切れない。
これも、多くの中小企業で起きている現象です。
大手と言われるところは、消費者からすると
「問答無用」状態で値上げし
確実に利益を確保しています。
そうしなければ、顧客へのサービスや
商品提供ができなくなるからです。
そうするかどうかは、個別の判断ですが
今は値上げし、原価等が下がったら
値下げをし顧客に喜んでいただく。
こうやって、世の中に合わせ、フレキシブルに
値決めをしていくことが、必要なのかもしれません。
マーケティング的にいうのなら「今だけ」が効く
「本日終了」「残り3席」といった表現は、
得を逃す=損失と感じさせ、購買率を高めます。
昔で言えば、万年「閉店セール」ですね。
(これ知ってる人は、それなりの年齢の方だけですね)
また、日付や席数や個数など
目に見えるものだけではなく
最近では「特別な経験」など
形のないものでも、購買意欲を高める手法が
使われています。
やはり「限定」や「あなただけに」は
心揺さぶられますよね。
「このチャンスを逸しては損だ」という心理を
ついているわけです。
3.損失回避を乗り越える4つのステップ
1.リスクを数字で「見える化」する
感情ではなくデータで判断する癖をつけましょう。
その為にも、やはり「管理会計」の導入は
企業経営には必須です。
例を書きます。
決算書の「損益計算書」を思い浮かべてください。
新商品のお菓子を発売したとしましょう。
今回は、わかりやすいように
今回発売する「お菓子のみ」しか扱っていない会社とします。
売上600万-製造原価300万=利益300万
つい、このように考えてしまいませんか?
製造し、すぐに市場に投入し、一瞬で完売なら
ほぼ、この計算で間違いありません。
では、完売まで3か月かかったらどうなるでしょうか?
実は利益がグッと下がります。
なぜなら、製造していなくても原価が増えるからです。
何が増えるのか?
そうです。人件費です。
たとえ工場が止まっていても、工場で働く人の
給料は、発生し続けます。
これが、損益計算書(P/L)経営の落とし穴なのです。
このような計算ミスを防ぐためにも
会社経営には「管理会計」が必須なのです。
2.スモールスタート
大きな変化ではなく、少しずつ試し
失敗コストを最小化し
心理的ハードルを下げることが大切です。
いきなりの設備投資や人員増強は避け
「失敗しても痛くない」もしくは
「失敗しても会社の経営に支障はない」程度から
スタートしましょう。
では、「痛くない」や「経営に支障がない」投資金額て
どれくらいなのでしょう?
ここでも、「感情」による判断をしてはいけません。
やはり「数字」による判断が必要です。
具体的には、というより論理的には
今度は「貸借対照表」(B/S)の数字で判断します。
どの数字か?
そうです。一番右下の「繰越利益剰余金」です。
この金額の範囲内なら、たとえ新事業が失敗しても
会社が「債務超過」などに陥ることはありません。
(ただし、あくまで会計上のお金ですから
いわゆる「現金」とは違います)
3.損失の上限を設計
「最悪でもここでやめる」という出口戦略を決めましょう。
つまりは「引き際」をはじめから設定しておくのです。
ここでもつい「損したくない」「損を取り返した」
「せめて投資額だけでも、回収したい」という
損失回避の法則が働きます。
しかし、その判断もやはり「感情」による判断と言えます。
やはりここでも「1000万損失を出したら撤退」など
数字による明確な意思決定が大切です。
撤退の金額の目安は、先ほど書いた通りです。
4.学習コストという投資思考
失敗=損ではなく、
次の成功確率を上げるデータ取得と捉えましょう。
この考え方を腹落ちさせると
理論上は世の中から失敗はなくなります。
トライ&エラーを恐れず繰り返し
知識資産を蓄積しましょう。
4.現状維持バイアスとの関係
損失回避は「現状維持が一番安全」
という誤解を強化します。
しかし環境が変わり続ける現代において、
現状維持は実質的な後退です。
短期的な安心と引き換えに、
中長期的な機会損失を抱え込むリスクに
気づく必要があります。
これが冒頭に書いた「行政機関」の陥っている穴の正体です。
民間企業である私たちは、
是非とも「現状維持バイアス」の居心地の良さに打ち勝ち
前進し続けていきましょう。
5.最後に──恐怖の正体を数字で照らす
「失敗したらどうしよう」という声が聞こえたら、
それは損失回避の法則が働いている証拠です。
その声を無視するのではなく、
認識し、分析し、そして活用しましょう。
リスクを数値化し、段階的に進み、
学習機会として捉える。
そして時には、損失回避の力を借りて、
より良い習慣や仕組みを作る。
私たちの脳に組み込まれた
この古代からの警報システムを理解することで、
より賢明な選択ができるようになるのです。
「恐怖に支配されるのではなく、恐怖と共に前進する。」
それが、現代を生きる私たちに求められる知恵なのかもしれません。
「真っ黒だけど、いつもの私です」
みなさん、熱中症には、気を付けて下さいね~
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言葉の力で組織を鼓舞する──再挑戦・視点変換・挑戦文化の育み方
2025.05.23
いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
ビジネスでは、誰もが何度も壁にぶつかります。
「もうダメかもしれない」と思う瞬間を乗り越える時に、
ポジティブな「言葉の力」が役に立ちます。
今回は、世界的な偉人たちの言葉から、
仕事に活かせる3つの名言と
その具体的な使い方を紹介します。
────────────────────────
1.トーマス・エジソン
「私たちの最大の弱点はあきらめることにある。
成功するための最も確実な方法は、
常にもう一度だけ試してみることだ」
発明王として知られるエジソンのこの言葉は、
諦めずに挑戦することの大切さを教えてくれます。
「プレゼンテーションがうまくいかなかった」
「重要な契約を逃してしまった」
そんな時こそ、この言葉を思い出してみてください。
「もう一度だけやってみよう」という小さな一歩が、
大きな成果につながる可能性を秘めています。
チーム全体を鼓舞したい時にも有効です。
社長や上司が部下に対して
「諦めるな」と叱咤激励するよりも、
「もう一度、挑戦してみよう」
と優しく声を掛けることで、
前向きな行動を促せるでしょう。
この「諦めるな」と「もう一度だけ」
という言葉遣いは、何も「きれいごと」を
言っているのではありません。
脳科学的にも心理学的にも言われていることなのです。
「諦めるな」は「諦め」+「てはいけない」と
分解できます。そうすると人間の脳は
「諦め」という言葉に反応し
「諦め」をイメージしてしまうそうです。
つまり「もうダメだ」と考えがちになるのです。
また、冷静に考えるとわかることなのですが
うまくいかなかった際に
次に起こしてもらいたい行動は
「再チャレンジ」ではないですか?
もし、言葉を投げかける相手が
自分の子供だったら、家族だったら
間違いなく「再チャレンジしてほしい」
となるはずです。
となると、かける言葉は「やってほしいこと」
すなわち「もう一度、挑戦してみよう」と
なるはずです。
「もうダメだ」ではなく「もう一度」
このわずかな言い換えが、
組織の再挑戦意欲を大きく左右します。
────────────────────────
2.フェデリコ・フェリーニ
「もう終わりだと思うのも、
さあ始まりだと思うのも、どちらも自分だ」
イタリアを代表する映画監督
フェリーニの言葉です。
プロジェクトの頓挫、部署の閉鎖など、
一見「終わり」と思える状況でも、
新たなスタート地点になり得ます。
重要なのは「それをどう捉えるか」
というあなたの視点です。
変化の激しい現代社会において、
この「終わりを始まりに変える」柔軟な思考は、
企業の成長を大きく左右するでしょう。
過去の失敗を糧に、
新たな挑戦へと踏み出す勇気を与えてくれる言葉です。
この言葉の使い方は
「自分に話しかける」です。
ネガティブになりそうな自分を
ポジティブなポジションに持っていく。
そのような場面の際に使ってみましょう。
これを「セルフペップトーク」と言います。
一言で言えば、「自分を励ます」行動です。
私たちは、全く意識していませんが
人は毎日、自分と3千~4千回も会話や問いかけを
しているのそうです。
さすがに、「息をしよう」「心臓を動かそう」は
問いかけることはないですが
「腹が減った」⇒「飯を食おう」
「何を食べるか」⇒「ラーメンにしよう」
「どこの店に行く」⇒「あそこの店にしよう」
この後も、「どうやって行く」「時間は何時に」
「味は何にする」などなど
全て自分で自分に問いかけ、出した答えにのっとり
行動をしています。
だからこそ、自分に投げかける言葉こそ
良質で前向きな言葉を使うべきなのです。
そのようにして、常に前向きで、
バイタリティーあふれる生活を送っていると
幸運やチャンスが、向こうから寄ってくるものなのです。
「終わり」という事実を「新たな挑戦への始まり」
と位置付けることがビジネスの場でも大切になります。
────────────────────────
3.カール・ルイス
「失敗したことのない人間は成功することもない。
たゆまざる挑戦が成功につながるからだ」
陸上競技界のレジェンド
カール・ルイスの言葉は、
失敗を恐れないことの大切さを伝えています。
特に若手社員の育成や新人研修の際に、
この言葉を共有することで、
失敗を前向きに捉える組織文化を築くことができます。
「チャレンジした結果の失敗は評価される」
という雰囲気を作ることで、
社員一人ひとりの成長を促し、
ひいてはチーム全体の能力向上につながります。
失敗を許容する心理的安全性が確保された職場は、
高いパフォーマンスを生み出す土壌となるのです。
私は、今でも鮮明に覚えている。
サッカー女子ワールドカップ決勝の対アメリカ戦
PK戦で、優勝を決めるゴールを決めたのが
今や日本代表のキャプテンであり精神的支柱である
札幌出身の熊谷選手。道民として誇らしい!
あの当時は、まだチーム最年少くらいのはずでしたが
見事に優勝のPKを決めてみせました。
実は私は、「PK」には、とても苦い思い出があります。
同列に並べるわけではありませんが
その当時のコーチに投げかけられた言葉を紹介します。
日本代表監督の言葉同様、「言葉の持つ力」を感じてください。
私も10歳の時から23歳までサッカーをやってきて
「これを決めなければ、負け」という場面のPKキッカー
という経験がある。見事に相手キーパーにセーブされ敗退。
優勝を逃して、上のステージに行けなかった。
今でも、はっきり覚えていますし、
「なぜあの時、自分の一番得意なキックで
得意なコースに蹴らなかったのか?」と
後悔というよりも、「トラウマ」のように
心に刺さっています。
中学生だった私は「もうサッカーなんてやらない」と
声を出して泣きました。
そんな私にコーチが
「そうだよな。悔しいよな。
ならば、その悔しさを晴らすには
どうしたらいいだろう?」
「そうだ、サッカーを続けるんだ。
高校で、その悔しさは晴らすんだ」
そう言われたことを今でも覚えています。
一方、ワールドカップのあのPK戦
日本の佐々木監督は全員で円陣を組み
こう言ったそうです。
「思いっきり楽しんで来い」
選手は、監督の言葉通り自分の持てる力を全て発揮し
とんでもないプレッシャーさえ乗り越え勝利しました。
一方、アメリカの監督はなんと言ったでしょう?
確証はありませんが、広く伝えられている話によると
当時、何年も負けなしで断トツの「世界トップ」
であったアメリカチームだからこそでしょうか
「私たちは、勝てねばならない」と言ったそうです。
「楽しんで来い」vs 「勝たねばならない」
どちらの方が、普段の力が出せるでしょうか?
どちらの方が、目標に向かい挑戦できるでしょうか?
答えは、わかりますよね。
言葉自体は、軽い感じですし
あの場にふさわしい言葉とは感じられない
かもしれませんが
圧倒的に「言葉の持つ力」が違いますよね。
緊張して体が硬くならないはずはありません。
ビジネスの場でもそんな場面
いくらでもあるはずです。
そんな場面に遭遇している相手に
「緊張するな」は逆効果なのです。
悔しくて泣きじゃくっている私に
「なんだ、このくらいのことでやめるなんて」は
前に進む気にはなれない私には
なんの励ましや後押しにはならないのです。
①「悔しい」という事実を受容し
②「悔しい気持ちを晴らす」つまりプラス方向に
もっていくための言葉に変換し
③「自分の力で悔しさを晴らしてほしい」
優しく促し、顔を上げらせ
④「サッカーを続けるんだ。
お前なら、その悔しさを晴らせる!」
と背中を押す
子供を持つ親や
社員や部下をもつ立場の人
そして、どちらにも該当する私も含めて
今一度、自分の言動を振り返ってみてほしいと思います。
新人研修の場や子育ての場で
「失敗はチャレンジの証」と明言し
挑戦しないことこそリスクだと理解させる
経営層や親が、自らの失敗談とともにこの名言を語り、
心理的安全性の風土を醸成する。
失敗を咎める文化では、
イノベーションや前進する力は生まれません。
ルイスの言葉は、挑戦を賞賛する組織文化の礎となります。
まとめ:名言を「行動トリガー」に変える
名言は「読むだけ」で終わらせてはもったいないと思います。
●モチベーションが下がったとき
●部下が落ち込んでいるとき
●判断に迷いが生じ、前に進めないとき
そんな瞬間に引き出しから取り出し、
「具体的な次の一歩」と結びつけてこそ威力を発揮します。
エジソンで「再挑戦」を促し
フェリーニで「視点転換」を行い
ルイスで「挑戦肯定」の文化を育む
これら3つの名言を、
あなた自身とチームの行動指針として使いこなし、
壁を乗り越え続けるビジネス人生を歩んでいきましょう。
「できる できる 君ならできる!」
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「見方を変えれば未来は変わる:アドラー流思考と実践」~ペップトークと心理学が導く、新しい自分~
2025.04.15
いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にしたい」
そのために、一生懸命書き続けます。
過去の偉人の言葉のご紹介です。
本日は精神科医で心理学者の「アルフレッド・アドラー」
の言葉です。
私は最近、「ペップトーク」に強い関心があり
実際、勉強させてもらっている。
元々「聴くこと」が仕事であり
そこにフォーカスし、経営者に寄り添いながら
問題解決をし、「こうなりたい」という
経営者の夢を叶えるお手伝いをするのが仕事なのですが
ペップトークを勉強していくうちに私の中で
『「聴く」と「話す」は表裏一体の双子のようなもの』
と言う感覚が芽生えてきた。
そして、「物事の見方は、使う言葉を変えれば変えられる」
ことを教えられました。
その時ふと、本日のアドラーの言葉を思い出した。
その言葉の意味を、今一度ビジネスの現場に置き換えて考えてみました。
心理学の本を真剣に読み返すなんて
大学生の時以来でした。
「物事の見方は自分が変えたいと思えば変えられる」
アルフレッド・アドラーは、
「わたしたちは過去の経験に支配されるのではなく、
そこに与える意味によって自分を方向づけている」と説きました。
私なりの解釈では「そこに与える」の「そこ」とは
「こうありたい自分」や「目標としているもの」と捉えました。
いかに困難に見える状況であっても、
そこにポジティブな意味を見いだすことができるなら、
未来を切り拓く行動へとつなげられるということです。
この考え方は、原因よりも目的を重視する、
アドラー特有の「目的論」に基づいている。
わたしたちは自分の行動を過去のせいにするのではなく、
「これからどうありたいか」という
未来の目的によって変えていける、ということだと思う。
たとえば、ビジネスの現場でも
「このままではうまくいかない」という場面は多々ある。
しかし、「過去の失敗や環境が悪いからうまくいかない」
という“原因”に注目するのではなく、
「新たな方法を探り、チームの能力を最大限に発揮させる」
という“目的”を明確にすることで、
行動の質も、そして結果も大きく変わると思う。
アドラーはまた、勇気の大切さも強調している。
何かを変えようとするとき、
誰だって自然と不安を覚える。
しかし、その不安にとらわれずに一歩踏み出す
「勇気」を持てれば、たとえ環境に恵まれなかったとしても、
自分の意志で未来を切り開いていくことができる。
「人間のすべての悩みは対人関係の悩みだ」
とアドラーは言ったが、
それはビジネスの世界においても例外ではない。
上司や部下、取引先、顧客など、
あらゆる“人”との関係を良好に築き、
互いに成長し合うためにも、
まずは自分自身が「こうありたい」という目的を掲げ、
それに向かって勇気を持って踏み出す必要がある。
本当に自分の意志で「変わろう」と
決めることができたなら、見えてくる世界は劇的に変わる。
まずは「変わりたい」と思うこと。
そうすれば、見方が変わり、見方が変われば行動が変わる。
(「見方」とは「捉え方」と解釈した方が
わかりやすいかもしれない。)
そして、行動が変われば結果が変わる。
これは若手の経営者や次期リーダー、
新社会人が、これからビジネスの世界で成果を出し、
社会に貢献しようとするうえで、
大いに役立つ考え方だと思うし
「一歩前に踏み出そう」とする際の
勇気の源の1つになりそうな気がします。
書いてて少し恥ずかしいくらいの
論文調になってしまったので、ここまできたら
アドラーの言葉を書こうと思う。
「勇気とは、恐怖がないことではなく、
恐怖よりも重要なものがあると判断することである」
最後に、せっかく学んでいるのだから
下手くそな「ペップトーク」を。
いや、まだまだ「ペップトーク風」レベルだと思います。
今の、目の前の状況は
君の「見方」ひとつで変わるんだ。
「うまくいかない」「壁が高い」って思うのも、
「これはチャンスだ」「成長のきっかけだ」って思うのも、
どちらも正解。でも、選ぶのは君自身だ。
変えたいと思えば、見方は変えられる。
見方が変われば、行動が変わる。
そして、結果だって変えられる!
今こそ、変わる勇気を持って、一歩を踏み出そう!
「できる できる 君ならできる」
「応援するぞ!」
2025.06.17

いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
ビジネスの現場では、日々、限られた時間と資源の中で
結果を出すことが求められます。
チームメンバーの育成、部下への指示、
あるいは仲間との共同プロジェクト。
そこには必ず「フィードバック」がつきものです。
しかし、「せっかくアドバイスしたのに、
なんだかやる気をなくさせてしまった」
「指摘しても改善されないどころか、
職場の雰囲気が悪くなった」
そんな苦い経験、あなたにもありませんか?
私たちはつい「相手のため」と思って、
足りない部分や改善点を指摘しがちです。
でも、その伝え方一つで、
相手のモチベーションは萎み、
成長曲線は停滞してしまいます。
実は、この「ダメ出し」のコミュニケーションこそが、
組織の成長を阻む大きな壁になっているのです。
では、どうすればフィードバックを
「叱責」ではなく、「付加価値」に変え、
チーム全体の成果を最大化できるのでしょうか?
本日は、日本キャッシュフローコーチ協会と
日本ペップトーク普及協会で学んだことを合成したもので
普段のコンサルティングの現場で私が
「意識している言動」をお伝えします。
何度も何度も練習は必要ですが
間違いなく誰もができるようになりますので
是非、自分のものにして、会社内のコミュニケーションや
家庭内での、子育てや夫婦間のやりとりなどに
使ってみて下さい。
周りの反応はおろか、自分の心の中まで変化が起きますよ。
フィードバックが成果を分ける「スイートスポット」
想像してみてください。会社内で長々と部下や同僚に対し
アドバイスができる時間がありますか?
多くの方は、そんな時間は、お互いに取れないと思います。
では、「限られた時間」で「最高の成果」を出すためには
どのようなフィードバックが必要でしょうか?
その答えの一つとして
アドバイスする側が、どれだけ質の高いフィードバックが
できたのかがカギを握ります。
「質の高いフィードバック」とは
実はあらかじめ「設計しておく」ものなのです。
つまり「型」があるということです。
そして、設計された質の高いフィードバックの有無は
・組織やチームのパフォーマンス
・従業員のエンゲージメント
・生産性向上
に大きく貢献するという研究は多数存在します。
従業員のエンゲージメントと生産性の向上
定期的に質の高いフィードバックを受けている従業員は、
そうでない従業員に比べてエンゲージメントが高く、
生産性も向上するというデータがあります。
ある調査では、フィードバックを受けている従業員の85%が
より主体的に行動するとされています。
出典元:The Impact Of Real-Time Feedback On Employee Productivity - SurveyConnect
離職率の低下
定期的なフィードバック、
特に強みに焦点を当てたフィードバックを行っている企業では、
従業員の離職率が有意に低いという報告もあります。
出典元:Surprising Employee Turnover and Retention Statistics - WebMD Health Services
目標達成率の向上
具体的なフィードバックは、個人の目標達成を促進し、
結果的にチームや組織全体の成果に寄与します。
出典元:(PDF) Feedback, goal-setting and task performance revisited. - ResearchGate
出典元:Goals and Progress Feedback: Effects on Self-Efficacy and Writing Achievement By - CORE
学習効果と行動定着
フィードバックが具体的かつタイムリーであるほど、
学習効果が高まり、望ましい行動の定着につながることが示されています。
出典元:Why Giving Instant Feedback is Important for Effective Learning - eduMe
部下が提出した報告書に修正が必要な時
営業ロールプレイングで改善点が露呈した時
子どもの家庭学習時に間違いを見つけた時
日常のあらゆるシーンで訪れる「フィードバック分岐点」で、
「何をどう伝えるか」によって、
相手のモチベーションも、アウトプットの質も大きく変わるのです。
ダメ出しで終われば、相手は萎縮し、成長は停滞します。
しかし、意図的に設計されたフィードバックなら、
学習曲線は急上昇し、チーム全体の生産性が飛躍的に向上するのです。
成果を最大化するフィードバック3ステップ
STEP 1: 自己評価を促す──「自律」を引き出す問いかけ
フィードバックの第一歩は、
相手に「君自身はどう感じた?」と問いかけることです。
人は、自分が「気づいたこと」しか変えることができません。
「人は変えられない」聞いたことありますよね。
外からの指摘は、時に「押しつけ」や「批判」と受け取られ、
防衛反応を引き起こします。
しかし、まず相手自身に内省を促し、
「何を感じ、どう評価したか」を言語化してもらうことで、
「自分ごと」として課題を捉えるスイッチが入ります。
ここで重要なことは、「正解・不正解を示さない」ことです。
大切なのは、「自由に感じたことを語ってもらうこと」です。
このプロセスを通じて、相手は自らのパフォーマンスを客観視し、
改善へのモチベーションを内側から高めていくことができます。
もし、忘れてしまう心配があるのなら
ノート1冊を用意し、なんでもいいので
気づいたことや感じたことをメモすることにより
行動の定着率をさらに高めることができます。
STEP 2: 強みを具体化する──「自信」を育てる承認
次に、相手が「すでにできている部分」を
具体的に言語化して伝えることです。
ここ、結構苦手という人、多いと思います。
実は私も、そうでした。
そんな私がはじめのうちに意識したことは
本来の「褒める」部分とは違うのですが、慣れるまでは
「相手のよいところや出来ているところを褒める」
と捉えることにより、定着速度が上がりました。
たとえば、こんなことを伝えてあげてください。
「今日のプレゼンの資料の色づかいがとても見やすかったよ」
「ストーリー構成が上手で、すごく理解しやすかった」
など、あなたが観察した事実そのままを伝えます。
「何が良かったのか」がクリアになるほど、
相手のセルフイメージは高まり、
「自分はできるんだ」という自信が生まれます。
この自信こそが、次の挑戦への大きなエネルギーとなるのです。
また、強みを具体的に承認することは、
後に伝える改善点を受け入れるための
「心のクッション」にもなります。
さらに、ここで見つけた強みを
第三者にも共有すれば、それは個人だけでなく、
組織全体の「資産」となり、活用されます。
STEP 3: 改善点はアイメッセージで提案
「防衛反応」を防ぎ「共創」へ
そして、いよいよ改善点の指摘についてです。
ここでのポイントは、
「私はこう感じた」というアイ(I)メッセージで伝えることです。
例えば、「この部分は少し聞き取りづらかったよ」
と断定するのではなく、
「私(I)はこの部分が少し聞き取りづらく感じたのですが、
あなた(YOU)はどう思いますか?」と問いかけます。
このように、主語を「私」にし、
相手に意見を求める形にすることで、
命令形や断定的な口調を避け、
相手の防衛本能が働くのを防ぎます。
相手の主体性を尊重しつつ、
具体的な改善策を「一緒に考える」という土台ができます。
フィードバックは、決して一方的な「指摘」ではありません。
「問い」を活用し、改善点を「共創プロジェクト」として捉えることで、
建設的な議論へとつながり、
より良い解決策が生まれる可能性が飛躍的に高まります。
最重要:信頼残高を積み上げる「日頃の貯金」
これら3つのステップが機能するための大前提があります。
それは、日ごろからの「信頼貯金(信頼残高)」です。
普段から感謝や称賛の言葉を伝え合い、
良好な関係性が築かれていれば、
たとえ厳しい指摘であっても、
相手は「自分のことを思ってくれているからこそ言ってくれたんだ」
と好意的に受け止めることができます。
逆に、信頼残高がない、もしくは低い関係性では、
どんなに正論を述べても、
それは単なる批判として跳ね返されてしまうでしょう。
朝礼でのちょっとした一言、チャットでの感謝のスタンプ、
すれ違いざまの短い声かけ。こうした小さな行動の積み重ねが、
着実に信頼口座に積み立てられ、
あなたのアドバイスが大活躍し、
大きな効果が生まれることにつながります。
明日からできる!
あなたのチームを変えるチェックリスト
さあ、明日から早速このフィードバック設計を実践してみましょう。
まずは1on1ミーティングや
小規模なチーム内での会話で試してみてください。
まだ、信頼貯金が貯まっていないのなら
まずは、日常会話を大切にしましょう。
では、ここでも私が貯金を増やすために行ったことを
お伝えします。 誰でもできます!
それは・・・
「ありがとう」の回数を増やすことです。
今まで言ったことがない人がいきなり
「アドバイス」的なことを話しても
恐らく相手は、相当驚かれると思います。
なので、それくらいならば、まずは「ありがとう」から
スタートしましょう。
フィードバックの際には、以下の点をチェックしてみてください。
チェックリストを作成するとよいでしょう。
もし、「チェックリストがほしい」という方には
プレゼントしますので、トップページ右上の
「お問い合わせ」https://sato-insurance.jp/contact/
より「チェックリストほしい」と書いて
連絡ください。
・KGI(目標やゴール)を相手と共有したか
・自己評価を引き出す質問をしたか
・強みを具体的に言語化できたか
・改善案を「一緒に解決していく問題」として提示できたか
・次回の日時を設定する
指導やフィードバックの質は、
組織全体のパフォーマンスの上限を決定します。
「ダメ出し」していた時間を
「成長のための時間」へと転換できた瞬間、
「ダメ出し」が「伸びしろ提案」に変わった瞬間、
部下やお子さんや会社の成果曲線は加速度的に伸び
あなたの大切な人や、組織の未来は、
大きく、そして明るく開けていくはずです。
伸びる~~~
2025.06.06

いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
今朝のテレビで一瞬だったのですが
こんなことを相談している小学生がいました。
「失敗すると、それが気になり集中できない」
「え!小学生が!」私はショックを受けました。
同時に、違うかもしれませんが
あの子は失敗するたびに、周りの大人に
「なぜ、失敗したのか」みたいな言葉を
幼いころから投げかけられていたのかなと思い
とても、残念に思いました。
(個人の勝手な思いです)
もし、失敗という事実は受け止め
チャレンジした過程を褒めていたら
「うまくいかなかったね、残念。
でも、このチャレンジをしたあなたは
すごいと思うよ」
こう語りかけていたら
きっと、あの子はそんな質問しないだろうな~と
勝手に考えてしまいました。
今日のブログは、その想いから生まれ出たものです。
振り返ってみると、私自身も含め
「それ、アカンやろー」という言葉を発しているなと思い
自戒の念も含めて書いてみました。
前段からは想像もつかない程
ビジネス寄りの内容です。
「もし失敗したらどうしよう」
新しい挑戦を前に足が止まるとき、
あなたの頭に浮かぶのは成功のイメージよりも、
失敗して失うかもしれない時間やお金ではないでしょうか。
これは性格の弱さではなく、人類に共通する心理的傾向です。
行動経済学者ダニエル・カーネマンと
エイモス・トヴェルスキーが提唱した
プロスペクト理論によれば、
人は利益よりも損失を約2~2.5倍強く感じ取ると言われています。
この現象を「損失回避の法則(Loss Aversion)」と呼びます。
ビジネスの世界でも、この法則に則ってしまい
チャンスを逸することが少なくありません。
申し訳ないのですが、行政のやることは
私が見ている限り「ほぼ100%」、この法則にハマります。
「仕方ない」と言えばそれまでですが
あらゆる世界の概念が急速に変わっている今
行政だけが、「以前のまま」でいいわけはありません。
特に、衰退が激しい地方都市の自治体においては
「損失回避の法則」を勇気をもって打ち破らなければ
また、そのような文化を育成しなければ
衰退の速度が増し、手遅れとなると思われます。
(そうです。私の住んでる街「函館」のことを
言っているのです)
では、「何をどうすればいいのか」ですが
ブログを読み進めていってもらえれば
そのヒントが書いてあります。
1. 数字で味わう損失の痛み
あなたに二つの選択肢があるとします。
A:確実に1万円もらえる
B:50%の確率で2万円もらえるが、50%の確率で0円
多くの人はAを選びます。
Bの期待値は1万円で同じにもかかわらず、
「もらえない」リスクを避けたいからです。
ところが場面を「損失」に変えると判断は逆転します。
C:確実に1万円失う
D:50%の確率で2万円失うが、50%の確率で0円
今度はDを選ぶ人が増えます。
確実な損失を避けるために、
ギャンブル的な選択に手を伸ばすのです。
利益と損失で意思決定の軸が入れ替わる典型例と言えます。
2.ビジネス現場に潜む損失回避
損失回避は会議室でもコンビニのレジ前でも姿を現します。
導入決定が遅れる
新しい商品の市場への導入は
導入効果より「売れなかったら大損」という
不安で棚上げされがちです。
もちろん、限界利益など
採算をとるために最低限必要な売上高や売上個数を
事前に把握するためにも「管理会計」の導入は
必要不可欠ですが、
そのような「数字の裏付け」があっても
「予定通りにいかなかった場合」つまりは
「損失」のことが頭の中を支配し
なかなか前に進めないことが少なくありません。
値決め戦略が保守的になる
価格を上げれば利益率向上が見込めても、
「顧客離れ」という損失が怖くて踏み切れない。
これも、多くの中小企業で起きている現象です。
大手と言われるところは、消費者からすると
「問答無用」状態で値上げし
確実に利益を確保しています。
そうしなければ、顧客へのサービスや
商品提供ができなくなるからです。
そうするかどうかは、個別の判断ですが
今は値上げし、原価等が下がったら
値下げをし顧客に喜んでいただく。
こうやって、世の中に合わせ、フレキシブルに
値決めをしていくことが、必要なのかもしれません。
マーケティング的にいうのなら「今だけ」が効く
「本日終了」「残り3席」といった表現は、
得を逃す=損失と感じさせ、購買率を高めます。
昔で言えば、万年「閉店セール」ですね。
(これ知ってる人は、それなりの年齢の方だけですね)
また、日付や席数や個数など
目に見えるものだけではなく
最近では「特別な経験」など
形のないものでも、購買意欲を高める手法が
使われています。
やはり「限定」や「あなただけに」は
心揺さぶられますよね。
「このチャンスを逸しては損だ」という心理を
ついているわけです。
3.損失回避を乗り越える4つのステップ
1.リスクを数字で「見える化」する
感情ではなくデータで判断する癖をつけましょう。
その為にも、やはり「管理会計」の導入は
企業経営には必須です。
例を書きます。
決算書の「損益計算書」を思い浮かべてください。
新商品のお菓子を発売したとしましょう。
今回は、わかりやすいように
今回発売する「お菓子のみ」しか扱っていない会社とします。
売上600万-製造原価300万=利益300万
つい、このように考えてしまいませんか?
製造し、すぐに市場に投入し、一瞬で完売なら
ほぼ、この計算で間違いありません。
では、完売まで3か月かかったらどうなるでしょうか?
実は利益がグッと下がります。
なぜなら、製造していなくても原価が増えるからです。
何が増えるのか?
そうです。人件費です。
たとえ工場が止まっていても、工場で働く人の
給料は、発生し続けます。
これが、損益計算書(P/L)経営の落とし穴なのです。
このような計算ミスを防ぐためにも
会社経営には「管理会計」が必須なのです。
2.スモールスタート
大きな変化ではなく、少しずつ試し
失敗コストを最小化し
心理的ハードルを下げることが大切です。
いきなりの設備投資や人員増強は避け
「失敗しても痛くない」もしくは
「失敗しても会社の経営に支障はない」程度から
スタートしましょう。
では、「痛くない」や「経営に支障がない」投資金額て
どれくらいなのでしょう?
ここでも、「感情」による判断をしてはいけません。
やはり「数字」による判断が必要です。
具体的には、というより論理的には
今度は「貸借対照表」(B/S)の数字で判断します。
どの数字か?
そうです。一番右下の「繰越利益剰余金」です。
この金額の範囲内なら、たとえ新事業が失敗しても
会社が「債務超過」などに陥ることはありません。
(ただし、あくまで会計上のお金ですから
いわゆる「現金」とは違います)
3.損失の上限を設計
「最悪でもここでやめる」という出口戦略を決めましょう。
つまりは「引き際」をはじめから設定しておくのです。
ここでもつい「損したくない」「損を取り返した」
「せめて投資額だけでも、回収したい」という
損失回避の法則が働きます。
しかし、その判断もやはり「感情」による判断と言えます。
やはりここでも「1000万損失を出したら撤退」など
数字による明確な意思決定が大切です。
撤退の金額の目安は、先ほど書いた通りです。
4.学習コストという投資思考
失敗=損ではなく、
次の成功確率を上げるデータ取得と捉えましょう。
この考え方を腹落ちさせると
理論上は世の中から失敗はなくなります。
トライ&エラーを恐れず繰り返し
知識資産を蓄積しましょう。
4.現状維持バイアスとの関係
損失回避は「現状維持が一番安全」
という誤解を強化します。
しかし環境が変わり続ける現代において、
現状維持は実質的な後退です。
短期的な安心と引き換えに、
中長期的な機会損失を抱え込むリスクに
気づく必要があります。
これが冒頭に書いた「行政機関」の陥っている穴の正体です。
民間企業である私たちは、
是非とも「現状維持バイアス」の居心地の良さに打ち勝ち
前進し続けていきましょう。
5.最後に──恐怖の正体を数字で照らす
「失敗したらどうしよう」という声が聞こえたら、
それは損失回避の法則が働いている証拠です。
その声を無視するのではなく、
認識し、分析し、そして活用しましょう。
リスクを数値化し、段階的に進み、
学習機会として捉える。
そして時には、損失回避の力を借りて、
より良い習慣や仕組みを作る。
私たちの脳に組み込まれた
この古代からの警報システムを理解することで、
より賢明な選択ができるようになるのです。
「恐怖に支配されるのではなく、恐怖と共に前進する。」
それが、現代を生きる私たちに求められる知恵なのかもしれません。
「真っ黒だけど、いつもの私です」
みなさん、熱中症には、気を付けて下さいね~
2025.05.23

いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
ビジネスでは、誰もが何度も壁にぶつかります。
「もうダメかもしれない」と思う瞬間を乗り越える時に、
ポジティブな「言葉の力」が役に立ちます。
今回は、世界的な偉人たちの言葉から、
仕事に活かせる3つの名言と
その具体的な使い方を紹介します。
────────────────────────
1.トーマス・エジソン
「私たちの最大の弱点はあきらめることにある。
成功するための最も確実な方法は、
常にもう一度だけ試してみることだ」
発明王として知られるエジソンのこの言葉は、
諦めずに挑戦することの大切さを教えてくれます。
「プレゼンテーションがうまくいかなかった」
「重要な契約を逃してしまった」
そんな時こそ、この言葉を思い出してみてください。
「もう一度だけやってみよう」という小さな一歩が、
大きな成果につながる可能性を秘めています。
チーム全体を鼓舞したい時にも有効です。
社長や上司が部下に対して
「諦めるな」と叱咤激励するよりも、
「もう一度、挑戦してみよう」
と優しく声を掛けることで、
前向きな行動を促せるでしょう。
この「諦めるな」と「もう一度だけ」
という言葉遣いは、何も「きれいごと」を
言っているのではありません。
脳科学的にも心理学的にも言われていることなのです。
「諦めるな」は「諦め」+「てはいけない」と
分解できます。そうすると人間の脳は
「諦め」という言葉に反応し
「諦め」をイメージしてしまうそうです。
つまり「もうダメだ」と考えがちになるのです。
また、冷静に考えるとわかることなのですが
うまくいかなかった際に
次に起こしてもらいたい行動は
「再チャレンジ」ではないですか?
もし、言葉を投げかける相手が
自分の子供だったら、家族だったら
間違いなく「再チャレンジしてほしい」
となるはずです。
となると、かける言葉は「やってほしいこと」
すなわち「もう一度、挑戦してみよう」と
なるはずです。
「もうダメだ」ではなく「もう一度」
このわずかな言い換えが、
組織の再挑戦意欲を大きく左右します。
────────────────────────
2.フェデリコ・フェリーニ
「もう終わりだと思うのも、
さあ始まりだと思うのも、どちらも自分だ」
イタリアを代表する映画監督
フェリーニの言葉です。
プロジェクトの頓挫、部署の閉鎖など、
一見「終わり」と思える状況でも、
新たなスタート地点になり得ます。
重要なのは「それをどう捉えるか」
というあなたの視点です。
変化の激しい現代社会において、
この「終わりを始まりに変える」柔軟な思考は、
企業の成長を大きく左右するでしょう。
過去の失敗を糧に、
新たな挑戦へと踏み出す勇気を与えてくれる言葉です。
この言葉の使い方は
「自分に話しかける」です。
ネガティブになりそうな自分を
ポジティブなポジションに持っていく。
そのような場面の際に使ってみましょう。
これを「セルフペップトーク」と言います。
一言で言えば、「自分を励ます」行動です。
私たちは、全く意識していませんが
人は毎日、自分と3千~4千回も会話や問いかけを
しているのそうです。
さすがに、「息をしよう」「心臓を動かそう」は
問いかけることはないですが
「腹が減った」⇒「飯を食おう」
「何を食べるか」⇒「ラーメンにしよう」
「どこの店に行く」⇒「あそこの店にしよう」
この後も、「どうやって行く」「時間は何時に」
「味は何にする」などなど
全て自分で自分に問いかけ、出した答えにのっとり
行動をしています。
だからこそ、自分に投げかける言葉こそ
良質で前向きな言葉を使うべきなのです。
そのようにして、常に前向きで、
バイタリティーあふれる生活を送っていると
幸運やチャンスが、向こうから寄ってくるものなのです。
「終わり」という事実を「新たな挑戦への始まり」
と位置付けることがビジネスの場でも大切になります。
────────────────────────
3.カール・ルイス
「失敗したことのない人間は成功することもない。
たゆまざる挑戦が成功につながるからだ」
陸上競技界のレジェンド
カール・ルイスの言葉は、
失敗を恐れないことの大切さを伝えています。
特に若手社員の育成や新人研修の際に、
この言葉を共有することで、
失敗を前向きに捉える組織文化を築くことができます。
「チャレンジした結果の失敗は評価される」
という雰囲気を作ることで、
社員一人ひとりの成長を促し、
ひいてはチーム全体の能力向上につながります。
失敗を許容する心理的安全性が確保された職場は、
高いパフォーマンスを生み出す土壌となるのです。
私は、今でも鮮明に覚えている。
サッカー女子ワールドカップ決勝の対アメリカ戦
PK戦で、優勝を決めるゴールを決めたのが
今や日本代表のキャプテンであり精神的支柱である
札幌出身の熊谷選手。道民として誇らしい!
あの当時は、まだチーム最年少くらいのはずでしたが
見事に優勝のPKを決めてみせました。
実は私は、「PK」には、とても苦い思い出があります。
同列に並べるわけではありませんが
その当時のコーチに投げかけられた言葉を紹介します。
日本代表監督の言葉同様、「言葉の持つ力」を感じてください。
私も10歳の時から23歳までサッカーをやってきて
「これを決めなければ、負け」という場面のPKキッカー
という経験がある。見事に相手キーパーにセーブされ敗退。
優勝を逃して、上のステージに行けなかった。
今でも、はっきり覚えていますし、
「なぜあの時、自分の一番得意なキックで
得意なコースに蹴らなかったのか?」と
後悔というよりも、「トラウマ」のように
心に刺さっています。
中学生だった私は「もうサッカーなんてやらない」と
声を出して泣きました。
そんな私にコーチが
「そうだよな。悔しいよな。
ならば、その悔しさを晴らすには
どうしたらいいだろう?」
「そうだ、サッカーを続けるんだ。
高校で、その悔しさは晴らすんだ」
そう言われたことを今でも覚えています。
一方、ワールドカップのあのPK戦
日本の佐々木監督は全員で円陣を組み
こう言ったそうです。
「思いっきり楽しんで来い」
選手は、監督の言葉通り自分の持てる力を全て発揮し
とんでもないプレッシャーさえ乗り越え勝利しました。
一方、アメリカの監督はなんと言ったでしょう?
確証はありませんが、広く伝えられている話によると
当時、何年も負けなしで断トツの「世界トップ」
であったアメリカチームだからこそでしょうか
「私たちは、勝てねばならない」と言ったそうです。
「楽しんで来い」vs 「勝たねばならない」
どちらの方が、普段の力が出せるでしょうか?
どちらの方が、目標に向かい挑戦できるでしょうか?
答えは、わかりますよね。
言葉自体は、軽い感じですし
あの場にふさわしい言葉とは感じられない
かもしれませんが
圧倒的に「言葉の持つ力」が違いますよね。
緊張して体が硬くならないはずはありません。
ビジネスの場でもそんな場面
いくらでもあるはずです。
そんな場面に遭遇している相手に
「緊張するな」は逆効果なのです。
悔しくて泣きじゃくっている私に
「なんだ、このくらいのことでやめるなんて」は
前に進む気にはなれない私には
なんの励ましや後押しにはならないのです。
①「悔しい」という事実を受容し
②「悔しい気持ちを晴らす」つまりプラス方向に
もっていくための言葉に変換し
③「自分の力で悔しさを晴らしてほしい」
優しく促し、顔を上げらせ
④「サッカーを続けるんだ。
お前なら、その悔しさを晴らせる!」
と背中を押す
子供を持つ親や
社員や部下をもつ立場の人
そして、どちらにも該当する私も含めて
今一度、自分の言動を振り返ってみてほしいと思います。
新人研修の場や子育ての場で
「失敗はチャレンジの証」と明言し
挑戦しないことこそリスクだと理解させる
経営層や親が、自らの失敗談とともにこの名言を語り、
心理的安全性の風土を醸成する。
失敗を咎める文化では、
イノベーションや前進する力は生まれません。
ルイスの言葉は、挑戦を賞賛する組織文化の礎となります。
まとめ:名言を「行動トリガー」に変える
名言は「読むだけ」で終わらせてはもったいないと思います。
●モチベーションが下がったとき
●部下が落ち込んでいるとき
●判断に迷いが生じ、前に進めないとき
そんな瞬間に引き出しから取り出し、
「具体的な次の一歩」と結びつけてこそ威力を発揮します。
エジソンで「再挑戦」を促し
フェリーニで「視点転換」を行い
ルイスで「挑戦肯定」の文化を育む
これら3つの名言を、
あなた自身とチームの行動指針として使いこなし、
壁を乗り越え続けるビジネス人生を歩んでいきましょう。
「できる できる 君ならできる!」
2025.04.15

いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にしたい」
そのために、一生懸命書き続けます。
過去の偉人の言葉のご紹介です。
本日は精神科医で心理学者の「アルフレッド・アドラー」
の言葉です。
私は最近、「ペップトーク」に強い関心があり
実際、勉強させてもらっている。
元々「聴くこと」が仕事であり
そこにフォーカスし、経営者に寄り添いながら
問題解決をし、「こうなりたい」という
経営者の夢を叶えるお手伝いをするのが仕事なのですが
ペップトークを勉強していくうちに私の中で
『「聴く」と「話す」は表裏一体の双子のようなもの』
と言う感覚が芽生えてきた。
そして、「物事の見方は、使う言葉を変えれば変えられる」
ことを教えられました。
その時ふと、本日のアドラーの言葉を思い出した。
その言葉の意味を、今一度ビジネスの現場に置き換えて考えてみました。
心理学の本を真剣に読み返すなんて
大学生の時以来でした。
「物事の見方は自分が変えたいと思えば変えられる」
アルフレッド・アドラーは、
「わたしたちは過去の経験に支配されるのではなく、
そこに与える意味によって自分を方向づけている」と説きました。
私なりの解釈では「そこに与える」の「そこ」とは
「こうありたい自分」や「目標としているもの」と捉えました。
いかに困難に見える状況であっても、
そこにポジティブな意味を見いだすことができるなら、
未来を切り拓く行動へとつなげられるということです。
この考え方は、原因よりも目的を重視する、
アドラー特有の「目的論」に基づいている。
わたしたちは自分の行動を過去のせいにするのではなく、
「これからどうありたいか」という
未来の目的によって変えていける、ということだと思う。
たとえば、ビジネスの現場でも
「このままではうまくいかない」という場面は多々ある。
しかし、「過去の失敗や環境が悪いからうまくいかない」
という“原因”に注目するのではなく、
「新たな方法を探り、チームの能力を最大限に発揮させる」
という“目的”を明確にすることで、
行動の質も、そして結果も大きく変わると思う。
アドラーはまた、勇気の大切さも強調している。
何かを変えようとするとき、
誰だって自然と不安を覚える。
しかし、その不安にとらわれずに一歩踏み出す
「勇気」を持てれば、たとえ環境に恵まれなかったとしても、
自分の意志で未来を切り開いていくことができる。
「人間のすべての悩みは対人関係の悩みだ」
とアドラーは言ったが、
それはビジネスの世界においても例外ではない。
上司や部下、取引先、顧客など、
あらゆる“人”との関係を良好に築き、
互いに成長し合うためにも、
まずは自分自身が「こうありたい」という目的を掲げ、
それに向かって勇気を持って踏み出す必要がある。
本当に自分の意志で「変わろう」と
決めることができたなら、見えてくる世界は劇的に変わる。
まずは「変わりたい」と思うこと。
そうすれば、見方が変わり、見方が変われば行動が変わる。
(「見方」とは「捉え方」と解釈した方が
わかりやすいかもしれない。)
そして、行動が変われば結果が変わる。
これは若手の経営者や次期リーダー、
新社会人が、これからビジネスの世界で成果を出し、
社会に貢献しようとするうえで、
大いに役立つ考え方だと思うし
「一歩前に踏み出そう」とする際の
勇気の源の1つになりそうな気がします。
書いてて少し恥ずかしいくらいの
論文調になってしまったので、ここまできたら
アドラーの言葉を書こうと思う。
「勇気とは、恐怖がないことではなく、
恐怖よりも重要なものがあると判断することである」
最後に、せっかく学んでいるのだから
下手くそな「ペップトーク」を。
いや、まだまだ「ペップトーク風」レベルだと思います。
今の、目の前の状況は
君の「見方」ひとつで変わるんだ。
「うまくいかない」「壁が高い」って思うのも、
「これはチャンスだ」「成長のきっかけだ」って思うのも、
どちらも正解。でも、選ぶのは君自身だ。
変えたいと思えば、見方は変えられる。
見方が変われば、行動が変わる。
そして、結果だって変えられる!
今こそ、変わる勇気を持って、一歩を踏み出そう!
「できる できる 君ならできる」
「応援するぞ!」