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ドンブリ経営はもう卒業!会社の未来を守る「お金の勉強」を始めよう!
2025.02.28
いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にしたい」
そのために、一生懸命書き続けます。
と言いつつ、約10日ぶりの投稿です。
実は「牡蠣」にやられてしまいました。
近くの漁協から、ホタテと牡蠣の貝毒が発生し
出荷停止との発表が先日ありました。
どのようなタイミングで検査するのかはわかりませんが
貝毒検出の数日前の牡蠣を食べたわけですが
一緒に食べた4人全員がやられてしまいました。
ある意味、気を付けようがないわけですが
皆さんもお気を付けください。
(やっぱり、火を通すしかないのかな~)
さて、本日は
とある経営者からのご相談のお話です。
想像するに、多くの経営者の方にも共通するものがあると
思いましたので、書いてみようと思います。
相談内容は
「今まで、曲がりなりにもやってきたけど
少し会社が大きくなってきた今、今まで通りの
ドンブリ経営に不安を感じる。
本を読んだりセミナーをのぞいたりしているが
マネジメントとか何から手をつけていいかわからない」
こんな感じの相談でした。
どうでしょう?「私も!」って方
いるのではないでしょうか?
その経営者に私は、こう答えました。
何も気に病むことはないと思いますよ。
「社長」って、特別に勉強や資格がなくても、
誰でも手を上げればなれる職業ですから。
「マネジメント」ですが、勉強して損はありませんが
まだ今の状況なら社長が全体に目が届く規模ではないでしょうか。
であれば、全ての社員さんが、お客様や自分の行動に対し
同じ判断をくだせ、行動できるようになるために
「経営理念」や「ミッション」などをしっかりと作成し
「浸透」させるのはどうでしょうか?
現在の社員さんはもちろん、新規採用時にも「経営理念」は
ミスマッチを減らす役割を果たしますから
「人財」の流失防止にも一役買います。
その上で今は、「会社のお金」に関する勉強に
集中なされるのが賢明かと思います。
会社が大きくなってからですと、
今勉強を始めるより何倍もの時間と労力がかかります。
資金繰り表なんて、取引先が多くなると、
もう手に負えなくなりますから
今のうちに、資金繰り表作成のための「仕組みづくり」をお勧めします。
マネジメントなどと違い、資金繰り表作成なんて、
1円にもならない作業です。
しかし、あるとないでは、天と地の差がでてきます。
会社は「現金」のあるなしが生死を分けます。
つい、「売上」や「利益」に目がいきがちですが
どちらも言ってみれば「机上の数字」です。
その証拠に「売上が上がっていて、利益も出ている」会社が
たくさん倒産しています。
いわゆる「黒字倒産」てやつです。
倒産企業の半数が黒字倒産です。
どの会社の社長さんだって、会社を倒産させたくないはずです。
なのに、資金繰り表をつけている会社は少ない。
一番簡単で確実に会社の現金の推移を見ることができるのが
資金繰り表ですから、作成することをお勧めします。
ところで、「お金の勉強」て私、言ってますが
「会社のお金の勉強」となるとどんな勉強を想像なさいますか?
やはり、決算書の読み方とか活かし方ですかね?
実はその勉強はあまり必要ありません。
確かに、貸借対照表(B/S)は読めるようになった方がいいですが
損益計算書(P/L)は、いくら眺めても妙案や対策は出てきません。
更に言えば、会社はB/Sで倒産しP/Lでは倒産しません。
会社経営のどこに手を加えるか、どんな手を打つかの
「経営判断」をしたり「経営計画」を立てるには
「管理会計」がお勧めです。
正直、社長がお金の勉強を始めるのなら「これ一択」だと思います。
売上―経費=利益(黒字! やったー)
決算書の勉強をすると、陥りやすい罠です。
会社経営では「売上」や「利益」よりも、
一番最初に確認すべきは「現金」です。
また、決算書から事業計画を立てるのは、
とても高度な知識が必要です。
「どこに手を打てば利益がでるのか」を知り、
打ち手を考え、会社全体で行動すれば、
社員さんの給料が増え、会社の利益も増えます。
是非、管理会計を身に着けて、使いこなせるようになって下さい。
手前みそになりますが、もし相談して頂ければ
私は「キャッシュフローコーチ」として
社長自身が、数字の根拠を持った
「経営判断」や「計画立案」ができるように
サポートさせていただきます。
こんな会話をしました。
何かの参考になれば幸いです。
みなさん、お久しぶりです!
父! 早よ元気になれ!
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脱・会計丸投げ!成功への鍵は「行動量」と「自己理解」
2025.02.12
「会計は税理士に任せているから大丈夫!」
多くの経営者がそう考えているかもしれません。
しかし、自分の会社の財務状況を自分が把握せずに、
本当に「大丈夫」と言えるのでしょうか?
決算書は、会社の健康診断の結果表のようなものですし、
月次決算や試算表は、こまめな健康チェックと同じようなものです。
自分の体のどこに問題があるのかが、わからなければ、
診察してもらう診療科がわかりませんし、
行うべきことが、治療なのか食生活の改善なのか、
はたまた運動なのかを判断できず、
時には体の状態をさらに悪化させる可能性があります。
病気も早期発見が完治には大切なように、
財務も、弱点や問題点の早期発見が改善にはかかせません。
しかし「そんなことは百も承知」と思っている経営者の多くの方が、
決算期が近づいてきて、「あれ?赤字だ」「結構な黒字になったな~」
とあわてて、資金繰りに走ったり、下手な節税に走ったりしているのが現状です。
日々のキャッシュの確認を疎かにしたせいで、
黒字倒産も倒産企業全体の5割を占める状態が、ずっと続いています。
確かに税理士は、会計業務や税金計算のプロフェッショナルではありますが、
会社の経営状況まで責任を持つわけではありません。
「信頼」という名の「丸投げ」をしていて、
会社が傾いたとしても税理士には、何の責任もありません。
「会社の舵取り」をするのは、紛れもなく経営者であるあなた自身なのです。
財務を知れば、こんな判断も可能に
・「売上を上げて利益を上げる」
・「売上を下げて利益を上げる」
・「経費を下げて利益を上げる」
・「経費を上げて利益を上げる」
利益を上げるための戦略は様々です。
財務を理解すれば、選択すべき判断をつけれるようになります。
その結果として、経営者なら誰もが避けたいゴールである
「倒産」からの距離が遠のくこととなります。
成功への道はシンプル
財務会得に限らず、成功への道のりは、いたってシンプルです。
一般的に財務に対する印象は「難しい」「忙しい」「面倒くさい」「大変そう」
こんな感じではないでしょうか。
しかし、避けて通れる会社は、ほぼないと思います。
また、「何度も挑戦したのだが・・・」という方も、いらっしゃると思います。
そんな方々に「必ずできる」と思ってもらえる心構えと情報をお伝えします。
まず、前段として、失敗した人にのみ、次への挑戦権が与えらるという事実です。
諦めた段階で、挑戦権は消滅です。つまりは、よくて現状維持。
現代では、現状維持は「後退」と同義語です。
会社経営上、後退の先には残念ですが「倒産」というゴールが待ち受けています。
このブログの読者の皆様には、「挑戦や失敗は純資産である」という心構えのもと、
足を止めないでいただきたいと思います。
次に、朗報です。財務がわかるようになる方法です。
ズバリ「挑戦すること」これだけです。
ガッカリなされた方、心配なさらずに。
「挑戦のする回数」もお知らせします。
確立をかなり低めに設定します。「成功確率1%」
つまり「100回に1回」しか成功しないとします。
では、何回やれば、ほぼ必ず成功するのか?
「459回」 です!!!
「アホかこいつ」と思われた方、心配いりません。
これはあくまで数学の計算上の確率です。
現実的には、458回も失敗する方はいませんし、
こんなに財務で失敗してしまったら、
そもそも会社が持ちません。経営者がイーロン・マスクなら話は別ですが。
現実の社会なら、失敗した際に、その原因を特定し、
同じ過ちを繰り返さないように、相応の反省と勉強と努力をするはずです。
つまり、1回目の挑戦は「成功確率1%」だったとしても、
2回目の挑戦の成功確率は、その何十倍にもなっているはずです。
つまり、成功確率は飛躍的に上がるはずです。
「絶対に会得する」という強い意志を持てば、
おそらく数学上の確率の100分の1程度の回数で十分会得できるはずです。
つまり、4~5回程度、本気で取り組めばよいのです。
実はこれ、私が考えたわけでもなく計算したわけでもありません。
成田修造氏の言葉です
。正確には、成田氏がユーグレナ創業者の出雲氏からお聞きになった話のようです。
著書「逆張りの思考」の中に出てきます。
さらにこの本の中には「運の公式」まで書いてあります。
「運の公式」がわかれば、運を引き寄せる、「運を掴む」方法がわかります。
最近の研究で、「成功しやすい人は才能よりも運に恵まれている」
ことが多いという研究結果があるようです。
「俺は、運がよい方ではないから」と思われた方、安心してください。
運を掴む確率を上げる方法が書いてありました。
それは「行動」と「自己理解」この2つが重要です。
行動は、上記に書きましたので、ここでは「自己理解」について。
私は、こう理解しました。
『自分のなりたい姿をはっきりと言語化でき、そこにたどり着くために不足している
「能力・やるべきこと・環境」を明確にとらえる活動や思考』
(成田さん、間違っていたら、ごめんなさい)
と、ここで気づいたのです。この自己理解ですが、
私たちキャッシュフローコーチがクライアントに行う
「VC」(ビジョナリーコーチング)と同じなのです。
個人でも企業でも「明確なビジョン」を持ち、
そこに向かい必要なものを把握し、
問題点を1つ1つクリアしていく先に運が転がっている。
それを掴み上げた姿が運に恵まれた人や
運を掴んだ人と、言えるのではないでしょうか。
成功も運も必然
・成功を掴むためには行動量と自己理解が重要であり、
運は偶然の結果ではなく、自分の努力と準備によって引き寄せるものである。
・チャンスを掴み、成功する確率を上げるには、行動量が重要である。
・運を掴めば、成果が出やすくなるが、運を掴むためには、明確なビジョンやゴールを持ち、
そこに到達するのに不足している条件を明確にとらえ、問題をクリアしていく必要がある。
よし! 今日も一日、目標に向かって行動し続けよう!
「笑う門には福来る~」
運を掴むには「笑顔」も大切
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『収支分岐点と損益分岐点の実務活用法 〜現金と利益の視点から見る経営戦略〜』
2025.01.27
いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にしたい」
そのために、一生懸命書き続けます。
では、スタート!
前回のブログで「収支分岐点売上高」と「損益分岐点売上高」の
簡単な出し方について書きました。
https://sato-insurance.jp/blog/278/
今回は、計算した数字を、
実際の経営にどのように活かすかについて
書いていこうと思います。
「収支分岐点売上高」と「損益分岐点売上高」の
話の前に、よくある話をします。
「利益」と「現金」の違いです。
わかっている方は、飛ばして下さい。
よく経営者の口から出てくる言葉に
「利益は出ているんだけど、思ったように現金が増えない」
があります。
いわゆる「稼いだ金は、どこに行った?」です。
一言で言えば「利益と現金は違う」となってしまいますが
わかりやすく違いを書きます。
「利益」とは
企業が一定期間(多くは1年間)に得た収入(多くは売上)から、
経費や費用(変動費や固定費)を差し引いた残りの金額です。
これは、企業の経済活動の成果を示す指標であり、
損益計算書に書いてある数字です。
ここで大切なのは、利益は「金額」であり「指標」である
ということです。
言ってみれば「計算上の数字」ということです。
「現金」とは
現金は、企業が手元に持っている実際のお金を指します。
これは、銀行口座にある預金や、手元にある現金など、
すぐに使用できる資産です。
現金は、企業の流動性を示す重要な指標です。
もっと平たく言うと
格闘ゲームでいう「HP」つまり「残りの体力」のことです。
ゲームでも、HPが0になったらゲームオーバーですよね。
それと同じです。
ちなみに、「利益」が0になっても、
一般的な企業は、ゲームオーバーになりませんよね。
もっと言えば赤字になっても、ゲームオーバーとは
ならない方が多いはずです。
それは、実際の体力(HP)ではない証拠です。
ここだけ見ても、利益と現金は違うことがわかると思います。
この概念を踏まえた上で、読んでみてください。
1. 収支分岐点売上高:キャッシュフローの視点
収支分岐点売上高は、
企業の収入と支出が均衡する売上高を示します。
つまり、キャッシュの流入と流出が同額となり、
収支が「トントン」になっている状態を指します。
「トントン」と言えば聞こえはいいですが
実際の会社で言えば「顔が水面ギリギリ」
と言う方が正確だと思います。
すなわち「収支分岐点売上高」を下回った売上しか
上げれなかった場合「溺れる」ことになります。
特徴として
・ キャッシュフローに着目した数字
・ 資金ショートのリスクを把握できる
・ 短期的な経営判断に有効
・売上げ目標数字を立てる時に有効
実務での活用例
1. 経営戦略の策定
収支損益分岐点を把握することで、
企業はどの程度の売上が必要かを明確に理解できます。
これにより、価格設定や販売戦略を見直すことができます。
2. 投資判断
新しいプロジェクトや製品の導入を検討する際、
収支損益分岐点を計算することで、
そのプロジェクトが現金を生むかどうかを判断できます。
3. パフォーマンスのモニタリング
企業や商品のパフォーマンスをモニタリングできます。
原材料などが値上がりしている昨今
「本当の利益」言い換えると「現金」を生み出している
商品かどうかなどを知ることができます。
市場環境やコスト構造が変化が激しい今
この数値を把握することで迅速な対応が可能になります。
4. 価格戦略の見直し
製品やサービスの価格戦略を見直すことができます。
競合他社の価格や市場の需要に応じて、
価格を調整することで、利益を確保することが可能です。
2. 損益分岐点売上高:利益の視点
損益分岐点売上高は、売上高から費用を差し引いた
利益がゼロになる売上高を示します。
つまり、この売上高を超えると利益が生まれ、
下回ると損失が出るという、企業の収益力を示す指標です。
特徴として
・ 利益に着目した数字である
・ 企業の収益構造を把握できる
・ 長期的な経営戦略に有効である
実務での活用例
1. 経営計画の策定
損益分岐点を把握することで、企業は売上目標を設定しやすくなります。
例えば、固定費や変動費を考慮し、
どの程度の売上が必要かを明確にすることで、
現実的な経営計画を立てることができます。
これにより、資金繰りや投資計画も立てやすくなります。
2. 価格設定の戦略
損益分岐点を理解することで、
製品やサービスの価格設定においても
戦略的な判断が可能になります。
例えば、価格を「10円」引き上げるた場合に
どれくらいの利益が生まれるのかや、
競合他社との価格競争の際にも、
どこまでなら下げても「利益」がでるのかなどを
計算できます。
3. コストの管理
損益分岐点を基に、固定費や変動費の管理が行いやすくなります。
コスト削減のための施策を講じる際、
「どの費用を削減」すれば損益分岐点を下げられるかを
シミュレーションすることができます。
これにより、効果的で根拠を持った経費削減が可能になり
企業の成長の妨げになるような経費削減を回避することが可能になります。
4. 売上のシミュレーション
損益分岐点を用いて、異なる売上シナリオを
シミュレーションすることができます。
例えば、売上が10%増加した場合や、逆に5%減少した場合や
仕入れ値を@1円下げた場合、家賃を10%下げたらなど
様々な場面を想定した利益状況を予測が可能になります。
5. 投資判断
新規事業や新製品の導入を検討する際、
損益分岐点を計算することで、
その事業がどの程度の売上を必要とするかを把握できます。
これにより、投資の妥当性を評価し、
投資リスクを最小限に抑えることができます。
6. その他
現在の売上高と損益分岐点売上高を比べることにより
あとどれくらいまで売上が下がっても赤字にならないかや
企業の安全性を示す数値の1つとして「安全余裕率」も
はじき出すことができます。
これらは、企業の営業活動、ようは「売上高」が
赤字になるまでどの程度余裕があるかを示しています。
(利益率を変えない。目標売上高達成のための
値引き販売はしない前提の話です)
また、「目標利益」を達成するための売上高の設定も可能です。
長期の視点で計画を立てる際、
現金の出入りは、不確実性が高いと言えますので
中・長期の計画策定には、こちらの方が適していると言えます。
収支分岐点と損益分岐点を活用した経営戦略
収支分岐点と損益分岐点は、
それぞれ単独で活用するだけでなく、
組み合わせて分析することで、より効果的な経営判断が可能になります。
明確な違いは「現金ベース」か「利益ベース」なのかであり
双方とも、実際の活用方法に大きな差異はみつかりません。
よって例えば、新規事業を立ち上げる場合、
損益分岐点分析で長期的な収益性を評価すると同時に、
収支分岐点分析で短期的な資金繰りの
安全性も確認する必要があります。
また、既存事業においても、
損益分岐点を下げるためのコスト削減や販売価格の見直しを行いながら、
収支分岐点を意識した資金管理を行うことで、
安定した経営基盤を築くことができます。
それぞれの指標の特徴を理解し、
適切に活用することで、企業は収益性と安全性を
両立させた経営を実現することができます。
兄弟(本物の兄弟です)で1つの「目標?」見つめてます
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【決算に向けて上手に活用】会社で契約した生命保険、解約以外の賢い活用術!
2025.01.07
さぁ!本日も「日本中の中小企業を元気にする」
ミッション達成に向けて
一生懸命書きます。
では、スタート!
「会社で契約している生命保険、解約しようか迷っている…」
3月の決算に向けて、そろそろ考える時期に突入してきます。
生命保険の販売サイドも「作戦会議開始」でしょうか。
会社契約の生命保険は本来、会社の財務状況の確認はもちろん
社長の夢やビジョンや計画に即した設計が必要となりますが
残念ながら、販売サイドにそこまでの能力が備わっているのかは
はなはだ疑問です。
とはいえ、世の中には「法人契約」と言われる生命保険は
たくさん存在しています。
入口(契約時)の時に多い悩みは「保険料」
出口(解約時)の時に多い悩みは「解約返戻金」
会社で契約した生命保険に対する悩みの多くは
この部分かと思います。
しかし、「ちょっと待ってください!」
契約を解約してしまう前に、
「解約以外の賢い活用法」があることをご存知ですか?
解約は最後の手段。保険をもっと戦略的に活用することにより、
会社の財務状況を改善したり、
社長の夢や目標へ近づくことが可能になります。
このブログを読み、一度立ち止まって考えてみて下さい。
法人契約の生命保険に対する考え方
まずは、大前提としての話です。
一昔前まで「節税になる」と人気だった「損金タイプの生命保険」
しかし、実際には「節税」になっているわけではなく
あくまで「利益の先延ばし」になっているだけということを
確認しておきましょう。
この話をすると「赤字とぶつければ節税になる」と話す専門家も
いますが、そもそも、赤字の時を考えるのならば
損金タイプの生命保険を契約してはいけません。
赤字ですから、税金を納める必要がないので
契約時に渡される設計書の通りの節税効果はありません。
ましてや、赤字なのに外部に
「キャッシュアウト」している場合ではないはずです。
また、昨今は「保障がついている投資保険」が発売されていますが
このような保険自体が良い悪いではなく
経営者として会社のお金を「本業以外の投資」に使うのは
そもそも論として「アウト」です。
考えてみてください。
あなたが銀行員だとして、そのようなお金の使い方をしている経営者に
お金を貸したいと思いますか?
私なら、貸しません。「貸したお金が何に使われるかわからない」
ということは、「返してもらえるかわからない」
ということになってしまいますから。
もちろん一方で「契約すべき生命保険」も存在しています。
どこの生命保険会社でも販売しています。
「他人や家族に迷惑を掛けない」
これこそが、経営者として必ず契約すべき生命保険です。
説得力ある根拠の元に提案ができる「生命保険募集人」を探しましょう。
いかがですか?
「たかが保険」ですが、見る人が見れば
人柄まで透けて見えるものなのです。
解約以外の賢い活用法
1. 保険料支払猶予期間を上手に使いキャッシュフローを改善
まず、法人契約の生命保険は「決算月」に契約しましょう。
支払い方法は、「振込」を選択です。
その上で、「保険料支払い猶予期間」を上手に活用しましょう。
「支払い猶予期間」とは、読んで字のごとく
支払いを猶予してもらえる期間のことです。
保険会社や契約内容によって異なることがあるかもしれませんが
概ね「最大で2か月間」猶予期間が設けられています。
この制度の使い方ですが、
「3月決算」で「保険料支払日も3月」の場合
「今期は赤字」ならば、3月の保険料支払いをやめます。
そうするだけで、決算書が「赤字」から「黒字」へ変わることも
ありえますし、少なくとも赤字幅は小さくなります。
当然、銀行融資や信用取引などに対しても
良い効果が生まれます。
また、「半分損金・半分資産」の契約なら
資産計上分の現金が手元から出ていきませんので
キャッシュフローにも良い影響があります。
保険料は、決算が終わった4月か5月に支払いましょう。
2. 「失効」を活用して、上手に資金コントロール
生命保険には「失効」という制度があります。
失効とは、保険契約を解約せずに、保険の効力を一時的に停止する方法のこと。
これにより、「最大で3年間」解約を先延ばしすることができます。
ただし、失効中は保険の保障機能が停止するため、注意が必要です。
つまり「死亡保障はなくなる」ということです。
この制度の上手な使い方は、たくさんありますが
一言で言うと
「当座の資金需要がない時に保険の現金化を先延ばしできる」
と言えます。
予定より、勇退時期が伸びた時や予定の設備投資の延期など
様々な場面で活用することができます。
ただし、ご注意いただきたいところがあります。
この制度は、恐らく、いや確実にあと数年しか使えません。
金融庁が目を付けましたし、保険会社によっては来年から
「失効は、即時強制解約とする」みたいなこと言っています。
いずれにしても、常に情報アンテナを高く張っているような
「生命保険募集人」とのお付き合いが肝要かと思います。
3. 緊急時には「契約者貸付制度」で資金調達
「今すぐ資金が必要だ!」
そんな緊急時には、「契約者貸付制度」を利用しましょう。
これは、解約返戻金の7~8割程度を保険会社から借りることができる制度です。
無審査で、スピーディーに融資を受けられますし
自社の積み立てたお金を現金化しているだけですから
最悪、返済しなくてもよいこともあります。
ただし、掛け捨てタイプの生命保険など、
解約返戻金が少ない保険には利用できない場合があります。
「自分の会社の保険で、どの制度が使えるの?」
そう思った方は、保険証券や決算書を確認してみましょう。
「解約返戻金の推移」や「保険積立金」といった項目があれば、
いわゆる「貯金」となっている部分の有無や
おおよその金額の目安がわかります。
もちろん、保険会社に直接問い合わせるのが一番確実です。
信頼できる専門家との連携を
今回ご紹介した内容は、あくまで一般的な情報です。
保険の契約内容や保険会社によって
使える方法が異なりますし
その時の自社の状況によって最適な方法は異なります。
自社の置かれている財務内容やその時の状況を把握している
信頼できる士業や保険募集人と連携し、
あなたのビジネスに最適なアドバイスや情報を提供してもらいましょう。
特に、最近では税務当局もこれらのスキームを厳しくチェックしています。
安易な情報に飛びつかず、必ず専門家の意見を聞くようにしてください。
いかがでしたか。
本日は生命保険の賢い使い方の一例をご紹介しました。
生命保険は「個人」「法人」を問わず
「そこから先の夢やライフプラン」に沿ったものを契約しましょう。
「なんとなく」や「付き合いで」などの理由で契約していた
バブリーな時代は、とっくに終わっています。
「あなた亡き後」や「あなたの会社の大切なお金」を託す。
生命保険とは、それくらい大切な「人生や社会の部品」です。
たまには、まじめな顔することもあります!
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儲けたお金はどこへ消えた?私は、こうやってお金を貯めました!
2025.01.06
今年も、「日本中の中小企業を元気にする」
「お金に困らない会社経営を目指す」
これを基本に「中小企業を全力応援」していきます!
皆様、よろしくお願いします!
さて、新年の1発目のブログは
【儲けたお金はどこへ消えた?私は、こうやってお金を貯めました!】
と題して、私自身の実際の話を含め
会社のお金が増えた理由と対策を書いていきます。
「財務の素人」の状態で先代から会社を引き継いだ私が
どこを意識し、具体的に何をしたのか。その結果は?
までを含めて、ご紹介します。
「そのまま」「誰でも」「今日から」できることばかりです。
優秀な業績ではないので、恥ずかしい部分はありますが
理論やテクニックではない「真実」の話です。
では、スタート!
皆さん、会社の数字管理、どうされていますか?
「毎月、きちんと数字を見ています!」
先日、ある社長がおっしゃっていました。
具体的に何を見ていたかというと、「毎月の売上高」でした。
悪いとは言いませんが、正直「売上や利益」を見ていても
会社にお金は貯まりません!!!
では、何を見るのか?
ズバリ「通帳残高」
少なくとも私はそうやっていました。
私は、どちらかというと「ずぼら」でしたので
「毎日や毎週、手帳に書き出す」みたいなことは
やっていませんでしたが、
少なくとも「前月の残高」と「今月の残高」を比べていました。
何故、通帳を見るようになったのかというと
私が会社を引き継いだ時点の現金残高が
「眠れないほど、少なかったから」です。
最も少ない月だと、売上の1か月分しかありませんでした。
3年後の現在は、その当時と比べ約2.5倍の金額になっています。
その間、恥ずかしい話ですが売上は増減はあるものの
「ほぼ一緒か、右肩下がりの傾向」ですので
売上や利益が増えたからお金が増えたわけではありません。
また、何か経費を節減したわけでもありません。
むしろ、人件費は以前より増えています。
なぜ預金残高を見るのか?
売上や利益だけを見ていても、
手元にお金がなければ事業は継続できません。
売上や利益が上がっていても、
設備投資でお金が出て行ったり
掛け取引での「サイト負け」などで運転資金が増えたりしても
お金は減ります。
つまり、現金の増減は会社に起きている変化や異常を表しているのです。
ここに「売上が好調なのに、現金が減っている」会社があります。
さて、その理由は何故でしょう?
理由は、たくさん考えられます。
1. 売上増に伴い、仕入れに使うお金が増えた
2. 新規顧客は増えたものの、同時に「サイト負け」も増えた
3. 売上を増えすために、新たな人材を雇った
4. 値上げしたももの、仕入れ値アップに追い付いていない
5. 販売促進のため、安売りや値下げをした
6. 新店舗出店のため借入が増え、その分返済額が増えた
きっと、まだまだ様々な理由があると思います。
決算書や試算表を前年や前月と比べることにより
これらの理由を探ることは可能ですが
現実的に、毎月そんなことにどれだけの時間がさけるでしょうか?
それに、決算書や試算表に出てこない数字もたくさんあります。
そのため、「気づいた時には資金ショート」なんてことも
十分考えられます。
(まさに、これが「黒字倒産」てやつですね)
一方、現金の増減はどうでしょうか?
現金が増減している原因はわかりませんが
「普段と違うことが発生している」ことは、誰にでもわかるはずです。
しかも、一目で。
そうなんです!だから通帳残高を見るのです。
「なんか、頭が痛い」 これが通帳で
「検査してみよう」 これが決算書や試算表
「大変です!脳の血管が!」これが原因
難しい決算書なんて読めなくても
会社経営に必要なシグナルは十分受け取れるはずです。
区切るスパンによって様々な見え方になる
私は、前月の残高と今月の残高を比較していましたが
切り口によっては、様々なことが見えてきます。
例えば
「月初と月末」なら、その月、もしくは2~3か月前の会社の状態が
わかるはずです。前年同月と比べると会社の成長度合いや
返済額の増減なども、少し調べればわかるはずです。
詳しくは書きませんが「借入本数が財務に与えるダメージ」にも
気づくかもしれません。
四半期や半期で比べると
売上に対する季節変動や販売に対するトレンドなんかも
読み取れるかもしれません。
少なくとも、そのような理由を探るきっかけにはなるでしょう。
1年前と比べると
お金がいくら増減したのかが当然わかります。
「増えた」ということは、経営が順調であり
新たな投資や費用に対して前向きになれるのではないでしょうか?
社長の夢や希望に近づいていることも実感できるはずです。
当然、破産からの距離も遠のいたことになります。
減ってしまったのなら、原因を探り
適切な対策を講じることで、資金繰りの悪化を防ぐことができます。
専門家の活用
現預金の残高の増減を見比べるだけで、
様々な効果があることを、ご理解いただけたと思います。
とはいえ、預金残高の増減理由の分析は、
自分一人で行うのはなかなか大変です。
そこで、専門家に相談してみるのも良いでしょう。
財務や経営改善に詳しい
公認会計士・税理士・中小企業診断士・コンサルタントなどを選びましょう。
その際には、単に節税対策や補助金対策などの依頼をするのではなく、
「儲けた利益はどこへ消えたのか?」
を一緒に考えてくれる専門家を選びましょう。
預金残高の推移やその理由を共有し、
今後の資金繰り計画や財務戦略について相談することで、
より効果的な経営改善を進めることができるはずです。
「儲けたお金はどこへ消えたのか?」
この問いに答えられるように、
毎月の預金残高とその増減理由をチェックする習慣を
身につけてみてはいかがでしょうか?
それが、健全な財務体質を構築し、
安定した経営を実現するための第一歩となるはずです。
「黒字体質?」 ちょっと違うな・・・
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「財務専門家が教える!中小企業の破産防止と財務管理の極意」
2024.12.26
これが今年最後のブログとなります。
読者の皆様、今年1年間、ブログをお読みいただき
ありがとうございました。
来年も、皆様のお役に立つブログを書いていきますので
引き続きよろしくお願いします。
私は「もう2度と、会社を破産させ落ち込んだ社長の顔を見たくない」
という思いから、財務の勉強を始め、5年以上前から、
大阪・仙台、来年は予定段階ですが東京の先生のところへ
教えを請いに行っています。
大阪の先生は「企業の再生や破産防止」が得意な元銀行員
仙台の先生は「社長の夢実現を、お金(財務)とビジョンの面から実現する」
日本トップクラスの独立系コンサルタント
東京の先生は「中小企業を元気にし、日本経済の発展に寄与する」という理念の元
「継続貢献し続ける」人間を世に送り出している
元金融庁の人まで賛同し協力してくれている塾長
いずれの先生も「突き抜けている」人たちで
私にとっては「神様レベル」なのです。
幸運にも、そういった方々や、その教え子の方々の
仲間に入れていただけただけでも幸せな上に
質問や困ったことがあると「即座に、惜しみなく、全てを」
教えていただけるという、環境を今年一年で築くことができた。
私にとって、環境も知識も意識も大きな転機となった1年でした。
恐らく、来年も圧倒的な体験ができる年になると思うと、ワクワクが止まらない。
来年は、「アウトプット」に力を入れたいと思っています。
というのも、今日の新聞に、私の住む町の、とある企業の破産の記事が出ていた。
直接は知らないし、ましてやクライアント先でもないのだが
この年の瀬と相まって、心が痛む。
クリスマスも正月も、きっと大変苦しい中、過ごしたのだろうと思う。
コロナ以降、中小企業を取り巻く環境は激変している。
会社の経営、とりわけ「お金(財務)」に関して
日本の学校では、MBAなどでない限り教えてくれない。
よって、多くの中小企業の社長さんは、
「無勉強のまま」社長になってしまうのが現実。
ならば、「知れば防げた」破産は、たくさんあったはずだ。
その代表が「黒字倒産」
実に倒産企業の、ほぼ5割が黒字倒産なのが事実。
大変申し訳ないが、黒字倒産の企業にも、
税理士の先生は顧問として付いていたはずだ。
なにも「税理士の先生、何やってんだ!」
ということを言いたいのではない。
「税理士は税の専門家」であり「お金(財務)の専門家」ではないことを
中小企業の社長さんが理解していないことが問題なのである。
事実、税理士試験に「財務諸表論」こそあれど
経営に資する意味での「財務」という科目はない。
確かに、税理士の先生でも財務を勉強し顧問先にアドバイス
している先生もいらっしゃるが、中小企業の社長の経営判断に役立つような
アドバイスまでできている先生は、同業者である税理士に聞いても
「ごく一部」とおっしゃられる。
また、「税務と財務」は、ほとんどの中小企業の場合
実は、相反するものと言える。
中小企業で税務といえば、頭に浮かぶのは「節税」だと思う。
しかし、財務体質を強くするには、
「内部留保」をある一定の目安を超えるまでは
節税している場合ではないというのが現実です。
もちろん、社員への決算賞与や役員への賞与を使った
前向きな節税はありますが、
多くの場合は「やらない方がいい」節税となっているのが多いのが現実です。
では、なぜ内部留保を厚くし、強い企業にしなければいけないのでしょうか?
答えは1つです。
そう「会社を破産させない」「破産から遠ざけるため」です。
私は、社長が目指す「ビジョン」を言語化するお手伝いをしていますが
「ビジョン」や「目標」は、たとえどんなものであれ
社長が100人いれば100通りあって構わないと思いますが、
私が知る限り、社長が何万人いても共通している
「たどり着きたくないゴール」は「破産」だと思います。
そして、私の財務コンサルタントのスタート地点も同じです。
ここまで、私の「想い」を読んで下さり、ありがとうございます。
お礼といってはなんですが、破産から遠ざかる、もしくは
どれくらい破産から距離が離れているかを検証するキーポイントをお知らせします。
チェックするところは2点
1. 現預金残高
2. 自己資本金額
ブログには書けませんが、
現預金には全てのではありませんが「定期積金」は含めないでください。
そのうえで、現預金が
① 月商の3~6か月分
② 固定費の6か月分
上記のいずれかを最低限として目指しましょう。
もちろん、この水準を超えていても、なんら問題はありません。
「資金効率が悪い」などとおっしゃる方もいるかもしれませんが
それは上場企業の話です。
中小企業の株主は、多くの場合、社長が過半数以上を握っていますから
だれに文句をいわれることはないはずです。
しかし、現金がショートしたのなら、社員、取引先、銀行、家族から
文句や苦情の嵐となります。
コロナの流行時を忘れないでください。
それまでは「売上0」なんてあり得ないと思っていたはずです。
しかし、現実に「売上0」になった会社はたくさんあったのです。
たとえ、売り上げ0でも、数か月間から1年間は耐えられる
財務体質、財務の強い会社に「平時の今」なっておかなければ
必ず再び訪れるピンチの際に対応できなくなってしまいます。
次に、自己資本額ですが、
よく「自己資金比率」という言葉を耳にすると思います。
残念ながら自己資本比率は、中小企業において
ほぼ役に立たない指標だと覚えてください。
融資の際に銀行さんは気にすると言われていますが、
銀行の基準を上回っている中小企業は少ないのが現実です。
それでも、融資が実行されていますから、神経を使うところではありません。
それよりも大切なのは「額」です。
理由は1つ
「会社は「額」で破産し「率」では破産しない」からです。
自己資本額を超える負債を抱えると会社は「債務超過」となります。
債務超過は、その瞬間に破産というわけではありませんが
銀行からの新たな融資は大変難しくなります。
となると、出血(赤字)を止めない限り、資金はひたすら流出し
やがては、底をつきます。
また、新たな設備投資などもできなくなりますから
企業活動も大幅に制限されることとなります。
つまりは、「破産のはじまり」と言えます。
また、「率」を気にすると企業活動が委縮しかねません。
「率」は、借金をしなければ、簡単に上がります。
しかし、借金をし、そのお金で商売を回し利益を得るのが
中小企業のスタイルですから、基本的に借金をしなければ
企業の成長は大幅に遅くなります。
聞いたことあると思います
「レバレッジ(てこの原理)を効かす」というやつです。
上記の理由により大切なのは「額」であることが
おわかりいただけたかと思います。
是非、この記事を参考にして、強い財務体質の会社を目指してください。
さて、今年最後のブログとなりましたが
みなさんのお役に立てましたでしょうか?
来年も、地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にしたい」
この想いをより強く持ち、全力で中小企業を応援していきます!
どうぞ、よろしくお願いします!
来年もよろしくお願いします!
チョットだけですが「幸運のお裾分け」です
「ハートのピノ」と「クローバーのトレー」
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【在庫は悪?】眠れる在庫が会社を蝕む!?資金効率UPで黒字経営!
2024.12.16
いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にしたい」
そのために、一生懸命書き続けます。
では、スタート!
「年に1個しか売れない商品も、販売チャンス逃したくない」
その気持ち、よく分かります。でもちょっと待ってください!
その在庫、もしかしたら会社の未来を暗くしているかもしれません。
今回は、「在庫が会社のお金に与える悪影響」 に焦点を当て、
具体的な改善策と合わせて解説していきます。
▼ 本記事の内容
1. 在庫過多の危険性とは?
2. 「資金効率」が悪化するってどういうこと?
3. 今すぐできる!在庫管理改善策3選
この記事を読めば、在庫管理の重要性と、
それが会社にもたらす明るい未来が見えてきます。
ぜひ最後まで読んで、明日からのビジネスに役立ててください!
在庫過多は会社の財政を悪化させる!?
「在庫 = 会社の現金」ということを忘れていませんか?
売れない在庫は、ただ倉庫のスペースを占領しているだけではありません。
会社の資金を眠らせることとなり、
本来、現金として使えたはずの資金が自由に使えないこととなります。
1. 資金効率の悪化
在庫として商品を購入するということは、
会社の資金(現金)が商品に形を変えているということ。
そして、売れない在庫はいつまで経っても現金として戻ってきません。
よって、資金が固定化され、新たな事業投資や設備投資の機会を逃すことになりかねません。
「年1回の販売機会のロス」と「会社の将来へ向けた機会ロス」
どちらを選ぶべきか再考する必要があります。
2. 利益の減少
売れない在庫は、当然ながら利益を生み出しません。
それどころか、保管費用や管理費用などのコストが発生し、利益を圧迫します。
つまりは、せっかく稼いだ「利益」を倉庫の中で寝ている「在庫」が
「溶かしている」ことになります。
3. 資金繰り悪化のリスク
在庫が増えすぎると、商品に投資された資金が回収できず、
会社の資金繰りが悪化する可能性があります。
さらに、金融機関からの評価にも悪影響があることも。
金融機関は、企業の「売上」と「在庫」のバランスを注視しています。
売上に対して在庫が増えすぎている状態、
もしくは、売上が落ちているのに在庫が増えている状態は
経営の健全性や決算内容が疑われ、
融資の判断時に良くない影響を与える可能性があります。
「在庫」は「財庫」にもなれば「罪庫」にもなることを
是非、認識してください。
いますぐできる!在庫管理3つの改善策
では、具体的にどのように在庫管理を改善すればよいのでしょうか?
すぐに実践できる3つの方法を紹介します。
1. 需要予測の精度向上
過去の販売データや市場トレンドを分析し、
需要を細かく予測することで、過剰な在庫を抱えるリスクを減らすことができます。
2. 在庫回転率の向上
在庫回転率は、在庫がどれだけ効率的に販売されているかを示す指標です。
適切な在庫管理システムを導入したり、
販売促進活動を見直したりすることで、在庫回転率を向上させることができます。
売れ筋商品を把握し、重点的に販売する
季節外れ商品をセールで販売する
顧客のニーズに合わせた商品開発を行う
3. 受注後生産や発注の導入
これは、「今すぐ」というわけにはいきませんが
在庫の減少には高い効果があります。
例えば、「オーダー型」の商品販売をしている会社なんかが
その見本です。
自社の商品の中で「受注後生産」ができる商品はないのかを
再検討することは、在庫数の改善、しいては資金繰りの改善に
大きく役立つことでしょう。
また、サプライチェーン全体を可視化し、
サプライヤーとの連携を強化することや、
「長い付き合いだから」ではなく、効率的に仕入れや卸ができるように
することも大切です。
こちらも一度立ち止まり、「なぜ、この会社から仕入れているのか?」
を検討し、仕入れ先への改善提案や最悪、変更なども
考えていく必要があります。
(ローカルベンチマークを用いた業務改善策作成の際などに
このような考えが出てきます。「ロカベン」で検索してみて下さい)
在庫管理は会社の未来を左右する!
「在庫管理は会社の未来を左右する」と書くと
非常に大袈裟に聞こえるかもしれませんが
在庫を抱える企業である以上、永続的に関わる問題です。
その上、「資金繰り改善のために売上を伸ばす」ような施策と違い
ある程度は「自社だけの工夫」で改善できるものです。
つまりは「手が付けやすい改善策」となりますので
積極的に取り入れてほしい施策の一つです。
まとめ
在庫管理は資金効率や収益性に影響を与える重要な業務の1つです。
資金繰りの改善、収益性の向上、しいては、企業価値の向上を実現できます。
まずは、自社の在庫状況を把握し、課題を明確にすることから始めましょう。
人口が増え、自然発生的に市場が拡大する時代には
どんなに頑張っても20年以上はかかります。
財務も在庫も以前と同じ「ドンブリ」では経営は成り立たなくなります。
最後にもう一度
「在庫」は「財庫」にも「罪庫」にもなる
在庫、積み上がってませんか?
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【図解】売上10%減で利益はどうなる?誰でもわかる利益に直結する収益構造を解説
2024.11.29
やっと、Wordpressにログインすることができました。
助けてくれたみなさん、ありがとうございます。
しかし、相変わらず「図形」は上手く載せられません。
これまた、色々と教えていただいたのですが
私の知識では、上手くできませんでした。
なので、格好は悪いのですが図形は「写真」として
載せることとしました。
いつの日か、図形として載せれるよう頑張ってみたいと思います。
「会社の売上減が利益にどれくらい影響するのか?」
前回は計算式で解説しましたが、
今回はより直感的に理解できるよう図解で解説します。
簡単な図で、売上減少が利益に与えるインパクトを、
視覚的に捉えることができると思います。
前提となる収益構造
まずは、以下の図をご覧ください。
前回の記事と同じ会社です。
売上が1億円
変動費が3000万円
粗利が7000万円
固定費が6000万円
利益が1000万円
(見た目悪いのですが、必死さだけは伝わってください)
売上10%減の場合の利益への影響
売上が10%減少すると、利益はどうなるのでしょうか?
セミナーなどで「利益を倍にするには、売上はいくら必要ですか?」
とお聞きします。
普通に「売上も2倍必要」と言う答えが返ってきます。
となると、「売上10%減は、利益も10%減」となるでしょうか?
答えは
売上10%減により、利益は70%減の300万円に減少しました。
収益構造により、各社、違いはありますが
売上減少の影響が、利益に大きく響いていることがわかります。
売上10%増の場合の利益への影響
では、売上が10%増加した場合はどうなるでしょうか?
もう、「利益も10%増」と思っている方はいませんよね。
答えは
売上10%増により、利益は70%増の1700万円に増加しました。
なんと、利益は、1.7倍です!
売上増加は、利益を大きく伸ばすことがわかります。
収益構造を理解して利益の出し方を見極める
これらの図からわかるように、売上は利益に大きく影響します。
そして、自社の収益構造を理解することが、利益を最大化する鍵となります。
また、事業計画や販売計画を立てる際に、
「対前10%up」や「ライバル社に負けるな!」というような
「根拠のない計画」を避けることができるようになります。
正直、社員さんは社長の気合の入った
「対前10%up」や「ライバル社に負けるな!」を聞いても
私の経験上、残念ながら「またかよ・・・」程度しか捉えていません。
ちきんと立てた目標数字の根拠を示し、そのうえで
目標達成時には「ボーナス」などの見返りがあることを示せれば
当然ですが、頑張りようも変わると思いませんか?
また、売上を上げるだけではなく「経費を見直す」でも
当然、利益は増えます。
しかし、ここに関してもよく聞こえるのが
「経費削減だ」という社長の声
社長は一体、どの経費を下げろ、もしくは下げると
言っているのでしょうか?
上記の図でも、わかるように経費には2種類
変動費(売上原価):売上高に応じて変動する費用
固定費(一般管理費):売上高に関わらず一定額発生する費用
どちらの費用を削減すべきかは、会社の状況によって異なります。
例えば、変動費率が高い場合は、
原材料の見直しや製造工程の効率化など、
売上原価を下げる施策が有効です。
一方、固定費率が高い場合は、
家賃交渉や広告費の見直しなどの施策が効果的です。
重要なのは、自社の収益構造を把握し、適切な対策を講じることです。
当たり前ですが、人件費は一番最後です。
人(人件費)や物(設備投資)を削減するのは
確かに効果が高いのですが、同時に「将来の成長の芽」を
摘むことにもなり、もろ刃の剣と言えます。
次回は「値上げ」について解説
今回は、図解で売上と利益の関係性を解説しました。
次回は、原材料費や人件費の高騰が続く中での「値上げ」について解説します。
「値上げはしたいけど、顧客離れが怖い・・・」
わかります。十分、わかります。
「厳しい現実」と「悩みを解決するヒント」をお届けします。
また「見た目は悪いが中身は充実」の内容です。
「いや~、ブログ再開できて、よかったよかった」
(目の前のケーキに夢中なだけなんですが)
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【経営者必見】売上10%減で会社が危ない?知らないと怖い利益構造の基本と対策
2024.11.11
「来月の売上、10%減少しそうです…」
そんな報告を受けたら、あなたはどうしますか?
「たいしたことない」「来月挽回すればいい」
そう思っていませんか?
しかし、それは危険信号かもしれません。
売上10%減の影には、
会社の経営を揺るがす大きな問題が潜んでいる可能性があるのです。
本記事では、あらゆる業種に共通する利益構造の秘密を、
誰でも理解しやすいように解説します。
今回は、考え方の「概論」です。
何回かに分けて書いていきますので
「利益を増やしたい」「利益を残した」という経営者の方
お見逃しないようにしてください。
ステップ1:費用を「仕分け」するだけで、利益のカラクリが見えてくる!
(~今日からできる利益管理術~)
まず、決算書を用意してください。最低2期、できれば3期分
まずは、決算書を「じっくり」見ます。
「売上があかった! 下がった」「利益が増えた! 減った」
「現預金が増えた! 減った」
余程のプロでもない限り、じっくりと見ても
そこからわかるのは、この程度ではないでしょうか?
私が見ても、そんなもんで限界です。
確かに、増えた減ったは知りたいと思いますが
それを知ったところで「だから?」ではないでしょうか。
経営に必要なことは、決算書の数字の意味や増減ではなく
「なぜ、そうなったのか?」ですよね?
ましてや、決算書は「過去の数字」
経営者が知りたいのは「未来の数字」や「未来への打ち手」
ですよね?
また、決算書は外部のステークホルダー
(税務署・銀行・投資家など)のために作るもので
「経営に生かす」ために作られたものではありません。
確かに、バランスシート(B/S)は、経営目標などの目安に
できるものがたくさん出ていますが
残念ながらB/Sを経営に生かしている経営者は非常に少数。
会計事務所からの決算報告時などでも
説明されることは、ほとんどないのではないため
どう見たらよいのかも、わからないのではないでしょうか。
このような理由から、決算書を穴が開くほど見ても
経営判断に役立つ数字は、ほぼ見つけられないと言えます。
では、どうするか。
まずは、損益計算書(P/L)に出ている項目(勘定科目)を
「固定費」と「変動費」に分ける作業をします。
固定費とは「売上が0でも、かかる経費」
(人件費・家賃・光熱費など)
変動費とは「売上に比例して増減する経費」
(仕入れ原価・材料費・外注費など)
この2つのどちらかに、経費を分けます。
そんなに難しくはありません。
(〇〇原価報告書がある業種だけは、注意が必要)
変動費なら変動費をピックアップしたら
それ以外は「固定費」にしてしまうくらいで
問題ありません。
大切なのは「脱 完璧主義」
つい、完璧にやりたくなりますが
はじめから完璧を求めると前に進みません。
まずは、深く考えず分けてみましょう。
1つだけ、顧問先で、よく出る質問があります。
パートさんの人件費です。
海の家を経営してるとかなら、勘案する必要性がありそうですが
「忙しい時に増員する」程度なら固定費で問題ありません。
最近は「すき間バイト」なるものが出てきましたが
考え方として
「売上が2倍(1/2)になったら、バイト賃金が2倍(1/2)になるのか?」
と考えてみてください。通常はならないはずです。
では、このシリーズでの前提となる企業を最後書きます。
固定費と変動費を分けたスタイルで書きます。
具体例(前提条件):
売上:1億円
変動費:3000万円(仕入れ原価) 原価率(変動費率)30%
固定費:6500万円
(内訳)
給与総額:5000万円
家賃:500万円
その他経費:1000万円
利益 500万円
慣れるまでは、これくらいの分け方で十分です。
では、次回から、この企業の売上の増減が
経営にどれほどの影響を及ぼすかをお見せします。
数字に強くない方でもわかるように書きたいと思いますので
「会社の数字が、わかるようになりたい」という方
ブックマークをお忘れなく。
見えなかったものが
ドンドン見えてきます
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経営者必見!中小企業経営者が知っておきたいお金管理のための判断基準
2024.11.01
本日は、多くの経営者が認識違いされている
「経理」と「財務」周りのお話をしようと思う。
中小企業において「会社のお金周り」に強くなることは
利益を増やし現金を増やすためには
とても重要ですし、ましてや、規模が小さい分
体質改善がしやすいものです。
では、その体質改善をする上で
どんな選択肢があるのか、ご紹介します。
また、最後に本日の内容に関連した講座内容で
建設業界や銀行業界から引っ張りだこの大人気講師が
「東京以北初開催予定」のうえ「今回で最後かも」しれない
大人気セミナーのご案内をさせていだきます。
建設業は勿論、製造業の経営者や、
その業界のサポートをしている、サポートをしたい方、必見です。
「経理」と「財務」の違いについて
わかっているようで、明確な答えが返ってこないのがこの質問です。
私は、この質問を受けると、こう答えています。
経理の役割: 日々の取引の記録、請求書の処理、給与支払業務など、
お金の流れを記録したり、動かしている役割
財務の役割: 資金繰りや資金調達の検討など、
会社の将来的な資金管理と運用が役割
経営に必要な資金の計画や銀行との交渉などが含まれます。
「当たり前でしょ」と言われそうですね。
しかし、中小企業の現場で、社長様の口からよく出てくる言葉に
「財務(お金)は、経理に(もしくは税理士に)任せている」があります。
もちろん、財務までできる「経理マン」や「税理士さん」はいます。
しかし、その数は、ほんの少数と言わざるを得ません。
ましてや、財務は、会社経営の根幹に関わる話です。
そこまで深く経営に関わっている、経理や税理士がいるかどうか考えただけでも
「財務(お金)は、経理に(もしくは税理士に)任せている」は
あり得ないことだと、思いませんか。
会計事務所や税理士の業務の範囲
会計事務所や税理士の多くは、決算書や試算表の作成、納税額の計算といった
「税務」や「会計」がメインの仕事であり
基本的に「財務」をカバーするわけではありませんし
税理士の資格は「税の専門家」として与えられた資格です。
とはいえ、全国の税理士の先生の中には、顧問先に対し
財務まで貢献したいとお考えの先生もいらっしゃられます。
財務まで見てくれ、的確にアドバイスしてくれる先生かどうかを
簡単に見分ける方法があります。
それは「顧問料」です。
私の知っている限り、全国の税理士さんで
財務までアドバイスしている方の顧問料は、
おおむね、月額20万以上はします。
もしくは、「うちの顧問料は高いよ~」て宣言している方も
該当するかなと思います。
だとしても、安いと思いませんか?
だって、「社長の右腕」が「新入社員」より安いコストで
手に入るのですから。
中小企業における「財務の自社管理」のコスト
では、自社内、つまりは「優秀な経理マン」を雇ったらどうでしょうか。
自社にノウハウも残りますし、長い目で見ればコストを下げることになります。
中小企業において「財務」までできる経理マンは
ぜひ欲しい人材のひとりです。
なんてったって「社長の右腕」ですから。
では、どれくらいの給料が必要でしょうか。
求人サイトによると、ざっと額面で600万スタートのようです。
そこに、法定福利費などが必要となりますから
年間700万円程度になると思います。
高いか安いかは、それぞれの会社での判断ですね。
正社員ですから、思ったような効果がでなかったとしても
むやみに解雇や給料の減額をすることはできません。
こんなリスクも勘案する必要があります。
社長自らが財務を行う
ある意味、これが一番の理想だと思います。
しかし、現実はどうでしょう?
財務を行うにあたって、本屋さんに行けば山のように
財務本はありますが、多くの場合、
「数ページで本を閉じる」もしくは「眠くなる」
のではないでしょうか。
それでも、根性で最後まで読んだとしても
その本の内容を自社にどう生かせばいいのかがわからない
多くの場合、こんな感じではありませんか?
ならばと、多額のお金と膨大な時間をかけて
財務の講師に教えてもらうというのも手ですよね。
しかし、なかなかそこまでの時間が取れないという方が
多いのではないでしょうか。
ましてや、教えてもらったことが本当に自社に活かせれるのかも
やってみなければというところがあります。
とはいえ、一度会得できれば、情報を更新しなければなりませんが
ずっと使える知識ですから、投資する価値はあるかもしれませんね。
外部コンサルタントを活用する
いわゆる「コンサルタント」を活用するという手もあります。
では、どのようなコンサルタントを選ぶとよいでしょうか。
私が社長なら「いずれ、自社でできるようになること」を目指し
より簡単で、難しい言葉なども出てこないようなものを選びます。
日常使っている用語で分析できたら、わかりやすいですよね。
よく、経営コンサルや財務コンサルというと、
〇〇比率や、なんて読むかわからない横文字なんかを
使う人を思い浮かべると思います。
確かに、カッコはいいのですが残念ながら、
中小企業の経営や財務には、そのような数字はほとんど役に立ちません。
実際の会社の中で、「〇〇比率が下がった要因はなんだ」なんて
会議している中小企業は、ほぼゼロかと思いますし
右か左かを決める際に、「指数や比率」で判断している
中小企業経営者は、いないはずです。
ですから、そのような指標や比率のデータの書いてあるペーパーを
毎月持ってきているコンサルは、あまりお勧めしません。
(もちろん、最初の企業診断の際に使うことは否定しません)
それでも、自社のそのような指標を知りたいという方
独立行政法人 中小企業基盤整備機構(中小機構)のHPに
「経営自己判断システム」というツールがあります。
(リンク HOME|経営自己診断システム|中小機構)
これに、自社の決算書2期分を用意して、打ち込んでみてください。
ものの10分程度です。無料です。登録も不要です。
個別指標の意味の解説もあります。
(リンク 個別指標一覧|経営自己診断システム|中小機構)
すばらしい指標とレポートが出てきます。
(小さな声でいいます。指標分析だけなら、ある程度なら誰でもできるということです)
「数字だけではない」経営判断に必要なもの
経営判断をする際には「数値」だけでなく、
「経営ビジョン」や「将来のゴール」を明確にしておくことは必須です。
経営者の「想いや夢」が明文化され、それが社内で共有できている会社は
非常に強い会社が多いです。
なぜなら、判断に迷った際や社員が一人で判断せざるを得ない場合に
「最後にして最高の基準」となるものだからです。
よく、「理念で飯は食えない」「作るのが難しい」
などとおっしゃる経営者がいます。
その通りです!
理念が営業してくれませんし、なかなかカッコいい言葉も見つかりません。
が!
理念がなければ、ピンチの際にその会社は一瞬で吹き飛びます。
行先もわからない、沈みゆく船にいつまでも乗っている人はいませんし
救助したくても、どこにいるのかわからない船は助けようがありません。
また、カッコいい言葉や小難しい言葉は必要ありません。
むしろ、邪魔です。
社長室に飾られてある、毛筆で書いた「社是」なんてだれも覚えてないでしょ。
普段使いの、誰でもわかる言葉でいいのです。
もっと言ってしまえば、お客様にも伝わる言葉が最高です。
経営・財務コンサルの中には、
お金周りだけでなく、こんなこともお手伝いしている人もいます。
会社が成長し、勤める社員さんはじめ、関わる人みんなを
幸せにするには「ビジョンとお金」この両輪が必要だからです。
「ビジョンづくり」 お勧めです!
最後にお伝えする、講師の講座ですが
基本的には、コンサルタント向けですが、実業の方でも参加でき
その上、小難しい決算書とにらめっこしなくても
「ドンブリ勘定」から抜け出すことが「誰でも」できる方法を
会得できます。
「決算書はよくわからん」「稼いだ金は、どこ行った?」
「今よりもっと、お客様の役に立ちたい」
などとお考えのコンサルタントや経営者の皆様
今まで、見えなかったことや、曖昧でバラバラだった知識や経験が
一気に繋がりますよ。
銀行や外部要因により左右されていた経営を
自分の手に取り戻すチャンスです。
「お金の心配をしなくていい経営者」や
「あなたのコンサルは、わかりやすい」と言われるようになれますよ。
まずは、プレセミナーからどうぞ。
本日は、うちの宣伝部長犬ではありません。
2025.02.28

いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にしたい」
そのために、一生懸命書き続けます。
と言いつつ、約10日ぶりの投稿です。
実は「牡蠣」にやられてしまいました。
近くの漁協から、ホタテと牡蠣の貝毒が発生し
出荷停止との発表が先日ありました。
どのようなタイミングで検査するのかはわかりませんが
貝毒検出の数日前の牡蠣を食べたわけですが
一緒に食べた4人全員がやられてしまいました。
ある意味、気を付けようがないわけですが
皆さんもお気を付けください。
(やっぱり、火を通すしかないのかな~)
さて、本日は
とある経営者からのご相談のお話です。
想像するに、多くの経営者の方にも共通するものがあると
思いましたので、書いてみようと思います。
相談内容は
「今まで、曲がりなりにもやってきたけど
少し会社が大きくなってきた今、今まで通りの
ドンブリ経営に不安を感じる。
本を読んだりセミナーをのぞいたりしているが
マネジメントとか何から手をつけていいかわからない」
こんな感じの相談でした。
どうでしょう?「私も!」って方
いるのではないでしょうか?
その経営者に私は、こう答えました。
何も気に病むことはないと思いますよ。
「社長」って、特別に勉強や資格がなくても、
誰でも手を上げればなれる職業ですから。
「マネジメント」ですが、勉強して損はありませんが
まだ今の状況なら社長が全体に目が届く規模ではないでしょうか。
であれば、全ての社員さんが、お客様や自分の行動に対し
同じ判断をくだせ、行動できるようになるために
「経営理念」や「ミッション」などをしっかりと作成し
「浸透」させるのはどうでしょうか?
現在の社員さんはもちろん、新規採用時にも「経営理念」は
ミスマッチを減らす役割を果たしますから
「人財」の流失防止にも一役買います。
その上で今は、「会社のお金」に関する勉強に
集中なされるのが賢明かと思います。
会社が大きくなってからですと、
今勉強を始めるより何倍もの時間と労力がかかります。
資金繰り表なんて、取引先が多くなると、
もう手に負えなくなりますから
今のうちに、資金繰り表作成のための「仕組みづくり」をお勧めします。
マネジメントなどと違い、資金繰り表作成なんて、
1円にもならない作業です。
しかし、あるとないでは、天と地の差がでてきます。
会社は「現金」のあるなしが生死を分けます。
つい、「売上」や「利益」に目がいきがちですが
どちらも言ってみれば「机上の数字」です。
その証拠に「売上が上がっていて、利益も出ている」会社が
たくさん倒産しています。
いわゆる「黒字倒産」てやつです。
倒産企業の半数が黒字倒産です。
どの会社の社長さんだって、会社を倒産させたくないはずです。
なのに、資金繰り表をつけている会社は少ない。
一番簡単で確実に会社の現金の推移を見ることができるのが
資金繰り表ですから、作成することをお勧めします。
ところで、「お金の勉強」て私、言ってますが
「会社のお金の勉強」となるとどんな勉強を想像なさいますか?
やはり、決算書の読み方とか活かし方ですかね?
実はその勉強はあまり必要ありません。
確かに、貸借対照表(B/S)は読めるようになった方がいいですが
損益計算書(P/L)は、いくら眺めても妙案や対策は出てきません。
更に言えば、会社はB/Sで倒産しP/Lでは倒産しません。
会社経営のどこに手を加えるか、どんな手を打つかの
「経営判断」をしたり「経営計画」を立てるには
「管理会計」がお勧めです。
正直、社長がお金の勉強を始めるのなら「これ一択」だと思います。
売上―経費=利益(黒字! やったー)
決算書の勉強をすると、陥りやすい罠です。
会社経営では「売上」や「利益」よりも、
一番最初に確認すべきは「現金」です。
また、決算書から事業計画を立てるのは、
とても高度な知識が必要です。
「どこに手を打てば利益がでるのか」を知り、
打ち手を考え、会社全体で行動すれば、
社員さんの給料が増え、会社の利益も増えます。
是非、管理会計を身に着けて、使いこなせるようになって下さい。
手前みそになりますが、もし相談して頂ければ
私は「キャッシュフローコーチ」として
社長自身が、数字の根拠を持った
「経営判断」や「計画立案」ができるように
サポートさせていただきます。
こんな会話をしました。
何かの参考になれば幸いです。
みなさん、お久しぶりです!
父! 早よ元気になれ!
2025.02.12

「会計は税理士に任せているから大丈夫!」
多くの経営者がそう考えているかもしれません。
しかし、自分の会社の財務状況を自分が把握せずに、
本当に「大丈夫」と言えるのでしょうか?
決算書は、会社の健康診断の結果表のようなものですし、
月次決算や試算表は、こまめな健康チェックと同じようなものです。
自分の体のどこに問題があるのかが、わからなければ、
診察してもらう診療科がわかりませんし、
行うべきことが、治療なのか食生活の改善なのか、
はたまた運動なのかを判断できず、
時には体の状態をさらに悪化させる可能性があります。
病気も早期発見が完治には大切なように、
財務も、弱点や問題点の早期発見が改善にはかかせません。
しかし「そんなことは百も承知」と思っている経営者の多くの方が、
決算期が近づいてきて、「あれ?赤字だ」「結構な黒字になったな~」
とあわてて、資金繰りに走ったり、下手な節税に走ったりしているのが現状です。
日々のキャッシュの確認を疎かにしたせいで、
黒字倒産も倒産企業全体の5割を占める状態が、ずっと続いています。
確かに税理士は、会計業務や税金計算のプロフェッショナルではありますが、
会社の経営状況まで責任を持つわけではありません。
「信頼」という名の「丸投げ」をしていて、
会社が傾いたとしても税理士には、何の責任もありません。
「会社の舵取り」をするのは、紛れもなく経営者であるあなた自身なのです。
財務を知れば、こんな判断も可能に
・「売上を上げて利益を上げる」
・「売上を下げて利益を上げる」
・「経費を下げて利益を上げる」
・「経費を上げて利益を上げる」
利益を上げるための戦略は様々です。
財務を理解すれば、選択すべき判断をつけれるようになります。
その結果として、経営者なら誰もが避けたいゴールである
「倒産」からの距離が遠のくこととなります。
成功への道はシンプル
財務会得に限らず、成功への道のりは、いたってシンプルです。
一般的に財務に対する印象は「難しい」「忙しい」「面倒くさい」「大変そう」
こんな感じではないでしょうか。
しかし、避けて通れる会社は、ほぼないと思います。
また、「何度も挑戦したのだが・・・」という方も、いらっしゃると思います。
そんな方々に「必ずできる」と思ってもらえる心構えと情報をお伝えします。
まず、前段として、失敗した人にのみ、次への挑戦権が与えらるという事実です。
諦めた段階で、挑戦権は消滅です。つまりは、よくて現状維持。
現代では、現状維持は「後退」と同義語です。
会社経営上、後退の先には残念ですが「倒産」というゴールが待ち受けています。
このブログの読者の皆様には、「挑戦や失敗は純資産である」という心構えのもと、
足を止めないでいただきたいと思います。
次に、朗報です。財務がわかるようになる方法です。
ズバリ「挑戦すること」これだけです。
ガッカリなされた方、心配なさらずに。
「挑戦のする回数」もお知らせします。
確立をかなり低めに設定します。「成功確率1%」
つまり「100回に1回」しか成功しないとします。
では、何回やれば、ほぼ必ず成功するのか?
「459回」 です!!!
「アホかこいつ」と思われた方、心配いりません。
これはあくまで数学の計算上の確率です。
現実的には、458回も失敗する方はいませんし、
こんなに財務で失敗してしまったら、
そもそも会社が持ちません。経営者がイーロン・マスクなら話は別ですが。
現実の社会なら、失敗した際に、その原因を特定し、
同じ過ちを繰り返さないように、相応の反省と勉強と努力をするはずです。
つまり、1回目の挑戦は「成功確率1%」だったとしても、
2回目の挑戦の成功確率は、その何十倍にもなっているはずです。
つまり、成功確率は飛躍的に上がるはずです。
「絶対に会得する」という強い意志を持てば、
おそらく数学上の確率の100分の1程度の回数で十分会得できるはずです。
つまり、4~5回程度、本気で取り組めばよいのです。
実はこれ、私が考えたわけでもなく計算したわけでもありません。
成田修造氏の言葉です
。正確には、成田氏がユーグレナ創業者の出雲氏からお聞きになった話のようです。
著書「逆張りの思考」の中に出てきます。
さらにこの本の中には「運の公式」まで書いてあります。
「運の公式」がわかれば、運を引き寄せる、「運を掴む」方法がわかります。
最近の研究で、「成功しやすい人は才能よりも運に恵まれている」
ことが多いという研究結果があるようです。
「俺は、運がよい方ではないから」と思われた方、安心してください。
運を掴む確率を上げる方法が書いてありました。
それは「行動」と「自己理解」この2つが重要です。
行動は、上記に書きましたので、ここでは「自己理解」について。
私は、こう理解しました。
『自分のなりたい姿をはっきりと言語化でき、そこにたどり着くために不足している
「能力・やるべきこと・環境」を明確にとらえる活動や思考』
(成田さん、間違っていたら、ごめんなさい)
と、ここで気づいたのです。この自己理解ですが、
私たちキャッシュフローコーチがクライアントに行う
「VC」(ビジョナリーコーチング)と同じなのです。
個人でも企業でも「明確なビジョン」を持ち、
そこに向かい必要なものを把握し、
問題点を1つ1つクリアしていく先に運が転がっている。
それを掴み上げた姿が運に恵まれた人や
運を掴んだ人と、言えるのではないでしょうか。
成功も運も必然
・成功を掴むためには行動量と自己理解が重要であり、
運は偶然の結果ではなく、自分の努力と準備によって引き寄せるものである。
・チャンスを掴み、成功する確率を上げるには、行動量が重要である。
・運を掴めば、成果が出やすくなるが、運を掴むためには、明確なビジョンやゴールを持ち、
そこに到達するのに不足している条件を明確にとらえ、問題をクリアしていく必要がある。
よし! 今日も一日、目標に向かって行動し続けよう!
「笑う門には福来る~」
運を掴むには「笑顔」も大切
2025.01.27

いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にしたい」
そのために、一生懸命書き続けます。
では、スタート!
前回のブログで「収支分岐点売上高」と「損益分岐点売上高」の
簡単な出し方について書きました。
https://sato-insurance.jp/blog/278/
今回は、計算した数字を、
実際の経営にどのように活かすかについて
書いていこうと思います。
「収支分岐点売上高」と「損益分岐点売上高」の
話の前に、よくある話をします。
「利益」と「現金」の違いです。
わかっている方は、飛ばして下さい。
よく経営者の口から出てくる言葉に
「利益は出ているんだけど、思ったように現金が増えない」
があります。
いわゆる「稼いだ金は、どこに行った?」です。
一言で言えば「利益と現金は違う」となってしまいますが
わかりやすく違いを書きます。
「利益」とは
企業が一定期間(多くは1年間)に得た収入(多くは売上)から、
経費や費用(変動費や固定費)を差し引いた残りの金額です。
これは、企業の経済活動の成果を示す指標であり、
損益計算書に書いてある数字です。
ここで大切なのは、利益は「金額」であり「指標」である
ということです。
言ってみれば「計算上の数字」ということです。
「現金」とは
現金は、企業が手元に持っている実際のお金を指します。
これは、銀行口座にある預金や、手元にある現金など、
すぐに使用できる資産です。
現金は、企業の流動性を示す重要な指標です。
もっと平たく言うと
格闘ゲームでいう「HP」つまり「残りの体力」のことです。
ゲームでも、HPが0になったらゲームオーバーですよね。
それと同じです。
ちなみに、「利益」が0になっても、
一般的な企業は、ゲームオーバーになりませんよね。
もっと言えば赤字になっても、ゲームオーバーとは
ならない方が多いはずです。
それは、実際の体力(HP)ではない証拠です。
ここだけ見ても、利益と現金は違うことがわかると思います。
この概念を踏まえた上で、読んでみてください。
1. 収支分岐点売上高:キャッシュフローの視点
収支分岐点売上高は、
企業の収入と支出が均衡する売上高を示します。
つまり、キャッシュの流入と流出が同額となり、
収支が「トントン」になっている状態を指します。
「トントン」と言えば聞こえはいいですが
実際の会社で言えば「顔が水面ギリギリ」
と言う方が正確だと思います。
すなわち「収支分岐点売上高」を下回った売上しか
上げれなかった場合「溺れる」ことになります。
特徴として
・ キャッシュフローに着目した数字
・ 資金ショートのリスクを把握できる
・ 短期的な経営判断に有効
・売上げ目標数字を立てる時に有効
実務での活用例
1. 経営戦略の策定
収支損益分岐点を把握することで、
企業はどの程度の売上が必要かを明確に理解できます。
これにより、価格設定や販売戦略を見直すことができます。
2. 投資判断
新しいプロジェクトや製品の導入を検討する際、
収支損益分岐点を計算することで、
そのプロジェクトが現金を生むかどうかを判断できます。
3. パフォーマンスのモニタリング
企業や商品のパフォーマンスをモニタリングできます。
原材料などが値上がりしている昨今
「本当の利益」言い換えると「現金」を生み出している
商品かどうかなどを知ることができます。
市場環境やコスト構造が変化が激しい今
この数値を把握することで迅速な対応が可能になります。
4. 価格戦略の見直し
製品やサービスの価格戦略を見直すことができます。
競合他社の価格や市場の需要に応じて、
価格を調整することで、利益を確保することが可能です。
2. 損益分岐点売上高:利益の視点
損益分岐点売上高は、売上高から費用を差し引いた
利益がゼロになる売上高を示します。
つまり、この売上高を超えると利益が生まれ、
下回ると損失が出るという、企業の収益力を示す指標です。
特徴として
・ 利益に着目した数字である
・ 企業の収益構造を把握できる
・ 長期的な経営戦略に有効である
実務での活用例
1. 経営計画の策定
損益分岐点を把握することで、企業は売上目標を設定しやすくなります。
例えば、固定費や変動費を考慮し、
どの程度の売上が必要かを明確にすることで、
現実的な経営計画を立てることができます。
これにより、資金繰りや投資計画も立てやすくなります。
2. 価格設定の戦略
損益分岐点を理解することで、
製品やサービスの価格設定においても
戦略的な判断が可能になります。
例えば、価格を「10円」引き上げるた場合に
どれくらいの利益が生まれるのかや、
競合他社との価格競争の際にも、
どこまでなら下げても「利益」がでるのかなどを
計算できます。
3. コストの管理
損益分岐点を基に、固定費や変動費の管理が行いやすくなります。
コスト削減のための施策を講じる際、
「どの費用を削減」すれば損益分岐点を下げられるかを
シミュレーションすることができます。
これにより、効果的で根拠を持った経費削減が可能になり
企業の成長の妨げになるような経費削減を回避することが可能になります。
4. 売上のシミュレーション
損益分岐点を用いて、異なる売上シナリオを
シミュレーションすることができます。
例えば、売上が10%増加した場合や、逆に5%減少した場合や
仕入れ値を@1円下げた場合、家賃を10%下げたらなど
様々な場面を想定した利益状況を予測が可能になります。
5. 投資判断
新規事業や新製品の導入を検討する際、
損益分岐点を計算することで、
その事業がどの程度の売上を必要とするかを把握できます。
これにより、投資の妥当性を評価し、
投資リスクを最小限に抑えることができます。
6. その他
現在の売上高と損益分岐点売上高を比べることにより
あとどれくらいまで売上が下がっても赤字にならないかや
企業の安全性を示す数値の1つとして「安全余裕率」も
はじき出すことができます。
これらは、企業の営業活動、ようは「売上高」が
赤字になるまでどの程度余裕があるかを示しています。
(利益率を変えない。目標売上高達成のための
値引き販売はしない前提の話です)
また、「目標利益」を達成するための売上高の設定も可能です。
長期の視点で計画を立てる際、
現金の出入りは、不確実性が高いと言えますので
中・長期の計画策定には、こちらの方が適していると言えます。
収支分岐点と損益分岐点を活用した経営戦略
収支分岐点と損益分岐点は、
それぞれ単独で活用するだけでなく、
組み合わせて分析することで、より効果的な経営判断が可能になります。
明確な違いは「現金ベース」か「利益ベース」なのかであり
双方とも、実際の活用方法に大きな差異はみつかりません。
よって例えば、新規事業を立ち上げる場合、
損益分岐点分析で長期的な収益性を評価すると同時に、
収支分岐点分析で短期的な資金繰りの
安全性も確認する必要があります。
また、既存事業においても、
損益分岐点を下げるためのコスト削減や販売価格の見直しを行いながら、
収支分岐点を意識した資金管理を行うことで、
安定した経営基盤を築くことができます。
それぞれの指標の特徴を理解し、
適切に活用することで、企業は収益性と安全性を
両立させた経営を実現することができます。
兄弟(本物の兄弟です)で1つの「目標?」見つめてます
2025.01.07

さぁ!本日も「日本中の中小企業を元気にする」
ミッション達成に向けて
一生懸命書きます。
では、スタート!
「会社で契約している生命保険、解約しようか迷っている…」
3月の決算に向けて、そろそろ考える時期に突入してきます。
生命保険の販売サイドも「作戦会議開始」でしょうか。
会社契約の生命保険は本来、会社の財務状況の確認はもちろん
社長の夢やビジョンや計画に即した設計が必要となりますが
残念ながら、販売サイドにそこまでの能力が備わっているのかは
はなはだ疑問です。
とはいえ、世の中には「法人契約」と言われる生命保険は
たくさん存在しています。
入口(契約時)の時に多い悩みは「保険料」
出口(解約時)の時に多い悩みは「解約返戻金」
会社で契約した生命保険に対する悩みの多くは
この部分かと思います。
しかし、「ちょっと待ってください!」
契約を解約してしまう前に、
「解約以外の賢い活用法」があることをご存知ですか?
解約は最後の手段。保険をもっと戦略的に活用することにより、
会社の財務状況を改善したり、
社長の夢や目標へ近づくことが可能になります。
このブログを読み、一度立ち止まって考えてみて下さい。
法人契約の生命保険に対する考え方
まずは、大前提としての話です。
一昔前まで「節税になる」と人気だった「損金タイプの生命保険」
しかし、実際には「節税」になっているわけではなく
あくまで「利益の先延ばし」になっているだけということを
確認しておきましょう。
この話をすると「赤字とぶつければ節税になる」と話す専門家も
いますが、そもそも、赤字の時を考えるのならば
損金タイプの生命保険を契約してはいけません。
赤字ですから、税金を納める必要がないので
契約時に渡される設計書の通りの節税効果はありません。
ましてや、赤字なのに外部に
「キャッシュアウト」している場合ではないはずです。
また、昨今は「保障がついている投資保険」が発売されていますが
このような保険自体が良い悪いではなく
経営者として会社のお金を「本業以外の投資」に使うのは
そもそも論として「アウト」です。
考えてみてください。
あなたが銀行員だとして、そのようなお金の使い方をしている経営者に
お金を貸したいと思いますか?
私なら、貸しません。「貸したお金が何に使われるかわからない」
ということは、「返してもらえるかわからない」
ということになってしまいますから。
もちろん一方で「契約すべき生命保険」も存在しています。
どこの生命保険会社でも販売しています。
「他人や家族に迷惑を掛けない」
これこそが、経営者として必ず契約すべき生命保険です。
説得力ある根拠の元に提案ができる「生命保険募集人」を探しましょう。
いかがですか?
「たかが保険」ですが、見る人が見れば
人柄まで透けて見えるものなのです。
解約以外の賢い活用法
1. 保険料支払猶予期間を上手に使いキャッシュフローを改善
まず、法人契約の生命保険は「決算月」に契約しましょう。
支払い方法は、「振込」を選択です。
その上で、「保険料支払い猶予期間」を上手に活用しましょう。
「支払い猶予期間」とは、読んで字のごとく
支払いを猶予してもらえる期間のことです。
保険会社や契約内容によって異なることがあるかもしれませんが
概ね「最大で2か月間」猶予期間が設けられています。
この制度の使い方ですが、
「3月決算」で「保険料支払日も3月」の場合
「今期は赤字」ならば、3月の保険料支払いをやめます。
そうするだけで、決算書が「赤字」から「黒字」へ変わることも
ありえますし、少なくとも赤字幅は小さくなります。
当然、銀行融資や信用取引などに対しても
良い効果が生まれます。
また、「半分損金・半分資産」の契約なら
資産計上分の現金が手元から出ていきませんので
キャッシュフローにも良い影響があります。
保険料は、決算が終わった4月か5月に支払いましょう。
2. 「失効」を活用して、上手に資金コントロール
生命保険には「失効」という制度があります。
失効とは、保険契約を解約せずに、保険の効力を一時的に停止する方法のこと。
これにより、「最大で3年間」解約を先延ばしすることができます。
ただし、失効中は保険の保障機能が停止するため、注意が必要です。
つまり「死亡保障はなくなる」ということです。
この制度の上手な使い方は、たくさんありますが
一言で言うと
「当座の資金需要がない時に保険の現金化を先延ばしできる」
と言えます。
予定より、勇退時期が伸びた時や予定の設備投資の延期など
様々な場面で活用することができます。
ただし、ご注意いただきたいところがあります。
この制度は、恐らく、いや確実にあと数年しか使えません。
金融庁が目を付けましたし、保険会社によっては来年から
「失効は、即時強制解約とする」みたいなこと言っています。
いずれにしても、常に情報アンテナを高く張っているような
「生命保険募集人」とのお付き合いが肝要かと思います。
3. 緊急時には「契約者貸付制度」で資金調達
「今すぐ資金が必要だ!」
そんな緊急時には、「契約者貸付制度」を利用しましょう。
これは、解約返戻金の7~8割程度を保険会社から借りることができる制度です。
無審査で、スピーディーに融資を受けられますし
自社の積み立てたお金を現金化しているだけですから
最悪、返済しなくてもよいこともあります。
ただし、掛け捨てタイプの生命保険など、
解約返戻金が少ない保険には利用できない場合があります。
「自分の会社の保険で、どの制度が使えるの?」
そう思った方は、保険証券や決算書を確認してみましょう。
「解約返戻金の推移」や「保険積立金」といった項目があれば、
いわゆる「貯金」となっている部分の有無や
おおよその金額の目安がわかります。
もちろん、保険会社に直接問い合わせるのが一番確実です。
信頼できる専門家との連携を
今回ご紹介した内容は、あくまで一般的な情報です。
保険の契約内容や保険会社によって
使える方法が異なりますし
その時の自社の状況によって最適な方法は異なります。
自社の置かれている財務内容やその時の状況を把握している
信頼できる士業や保険募集人と連携し、
あなたのビジネスに最適なアドバイスや情報を提供してもらいましょう。
特に、最近では税務当局もこれらのスキームを厳しくチェックしています。
安易な情報に飛びつかず、必ず専門家の意見を聞くようにしてください。
いかがでしたか。
本日は生命保険の賢い使い方の一例をご紹介しました。
生命保険は「個人」「法人」を問わず
「そこから先の夢やライフプラン」に沿ったものを契約しましょう。
「なんとなく」や「付き合いで」などの理由で契約していた
バブリーな時代は、とっくに終わっています。
「あなた亡き後」や「あなたの会社の大切なお金」を託す。
生命保険とは、それくらい大切な「人生や社会の部品」です。
たまには、まじめな顔することもあります!
2025.01.06

今年も、「日本中の中小企業を元気にする」
「お金に困らない会社経営を目指す」
これを基本に「中小企業を全力応援」していきます!
皆様、よろしくお願いします!
さて、新年の1発目のブログは
【儲けたお金はどこへ消えた?私は、こうやってお金を貯めました!】
と題して、私自身の実際の話を含め
会社のお金が増えた理由と対策を書いていきます。
「財務の素人」の状態で先代から会社を引き継いだ私が
どこを意識し、具体的に何をしたのか。その結果は?
までを含めて、ご紹介します。
「そのまま」「誰でも」「今日から」できることばかりです。
優秀な業績ではないので、恥ずかしい部分はありますが
理論やテクニックではない「真実」の話です。
では、スタート!
皆さん、会社の数字管理、どうされていますか?
「毎月、きちんと数字を見ています!」
先日、ある社長がおっしゃっていました。
具体的に何を見ていたかというと、「毎月の売上高」でした。
悪いとは言いませんが、正直「売上や利益」を見ていても
会社にお金は貯まりません!!!
では、何を見るのか?
ズバリ「通帳残高」
少なくとも私はそうやっていました。
私は、どちらかというと「ずぼら」でしたので
「毎日や毎週、手帳に書き出す」みたいなことは
やっていませんでしたが、
少なくとも「前月の残高」と「今月の残高」を比べていました。
何故、通帳を見るようになったのかというと
私が会社を引き継いだ時点の現金残高が
「眠れないほど、少なかったから」です。
最も少ない月だと、売上の1か月分しかありませんでした。
3年後の現在は、その当時と比べ約2.5倍の金額になっています。
その間、恥ずかしい話ですが売上は増減はあるものの
「ほぼ一緒か、右肩下がりの傾向」ですので
売上や利益が増えたからお金が増えたわけではありません。
また、何か経費を節減したわけでもありません。
むしろ、人件費は以前より増えています。
なぜ預金残高を見るのか?
売上や利益だけを見ていても、
手元にお金がなければ事業は継続できません。
売上や利益が上がっていても、
設備投資でお金が出て行ったり
掛け取引での「サイト負け」などで運転資金が増えたりしても
お金は減ります。
つまり、現金の増減は会社に起きている変化や異常を表しているのです。
ここに「売上が好調なのに、現金が減っている」会社があります。
さて、その理由は何故でしょう?
理由は、たくさん考えられます。
1. 売上増に伴い、仕入れに使うお金が増えた
2. 新規顧客は増えたものの、同時に「サイト負け」も増えた
3. 売上を増えすために、新たな人材を雇った
4. 値上げしたももの、仕入れ値アップに追い付いていない
5. 販売促進のため、安売りや値下げをした
6. 新店舗出店のため借入が増え、その分返済額が増えた
きっと、まだまだ様々な理由があると思います。
決算書や試算表を前年や前月と比べることにより
これらの理由を探ることは可能ですが
現実的に、毎月そんなことにどれだけの時間がさけるでしょうか?
それに、決算書や試算表に出てこない数字もたくさんあります。
そのため、「気づいた時には資金ショート」なんてことも
十分考えられます。
(まさに、これが「黒字倒産」てやつですね)
一方、現金の増減はどうでしょうか?
現金が増減している原因はわかりませんが
「普段と違うことが発生している」ことは、誰にでもわかるはずです。
しかも、一目で。
そうなんです!だから通帳残高を見るのです。
「なんか、頭が痛い」 これが通帳で
「検査してみよう」 これが決算書や試算表
「大変です!脳の血管が!」これが原因
難しい決算書なんて読めなくても
会社経営に必要なシグナルは十分受け取れるはずです。
区切るスパンによって様々な見え方になる
私は、前月の残高と今月の残高を比較していましたが
切り口によっては、様々なことが見えてきます。
例えば
「月初と月末」なら、その月、もしくは2~3か月前の会社の状態が
わかるはずです。前年同月と比べると会社の成長度合いや
返済額の増減なども、少し調べればわかるはずです。
詳しくは書きませんが「借入本数が財務に与えるダメージ」にも
気づくかもしれません。
四半期や半期で比べると
売上に対する季節変動や販売に対するトレンドなんかも
読み取れるかもしれません。
少なくとも、そのような理由を探るきっかけにはなるでしょう。
1年前と比べると
お金がいくら増減したのかが当然わかります。
「増えた」ということは、経営が順調であり
新たな投資や費用に対して前向きになれるのではないでしょうか?
社長の夢や希望に近づいていることも実感できるはずです。
当然、破産からの距離も遠のいたことになります。
減ってしまったのなら、原因を探り
適切な対策を講じることで、資金繰りの悪化を防ぐことができます。
専門家の活用
現預金の残高の増減を見比べるだけで、
様々な効果があることを、ご理解いただけたと思います。
とはいえ、預金残高の増減理由の分析は、
自分一人で行うのはなかなか大変です。
そこで、専門家に相談してみるのも良いでしょう。
財務や経営改善に詳しい
公認会計士・税理士・中小企業診断士・コンサルタントなどを選びましょう。
その際には、単に節税対策や補助金対策などの依頼をするのではなく、
「儲けた利益はどこへ消えたのか?」
を一緒に考えてくれる専門家を選びましょう。
預金残高の推移やその理由を共有し、
今後の資金繰り計画や財務戦略について相談することで、
より効果的な経営改善を進めることができるはずです。
「儲けたお金はどこへ消えたのか?」
この問いに答えられるように、
毎月の預金残高とその増減理由をチェックする習慣を
身につけてみてはいかがでしょうか?
それが、健全な財務体質を構築し、
安定した経営を実現するための第一歩となるはずです。
「黒字体質?」 ちょっと違うな・・・
2024.12.26

これが今年最後のブログとなります。
読者の皆様、今年1年間、ブログをお読みいただき
ありがとうございました。
来年も、皆様のお役に立つブログを書いていきますので
引き続きよろしくお願いします。
私は「もう2度と、会社を破産させ落ち込んだ社長の顔を見たくない」
という思いから、財務の勉強を始め、5年以上前から、
大阪・仙台、来年は予定段階ですが東京の先生のところへ
教えを請いに行っています。
大阪の先生は「企業の再生や破産防止」が得意な元銀行員
仙台の先生は「社長の夢実現を、お金(財務)とビジョンの面から実現する」
日本トップクラスの独立系コンサルタント
東京の先生は「中小企業を元気にし、日本経済の発展に寄与する」という理念の元
「継続貢献し続ける」人間を世に送り出している
元金融庁の人まで賛同し協力してくれている塾長
いずれの先生も「突き抜けている」人たちで
私にとっては「神様レベル」なのです。
幸運にも、そういった方々や、その教え子の方々の
仲間に入れていただけただけでも幸せな上に
質問や困ったことがあると「即座に、惜しみなく、全てを」
教えていただけるという、環境を今年一年で築くことができた。
私にとって、環境も知識も意識も大きな転機となった1年でした。
恐らく、来年も圧倒的な体験ができる年になると思うと、ワクワクが止まらない。
来年は、「アウトプット」に力を入れたいと思っています。
というのも、今日の新聞に、私の住む町の、とある企業の破産の記事が出ていた。
直接は知らないし、ましてやクライアント先でもないのだが
この年の瀬と相まって、心が痛む。
クリスマスも正月も、きっと大変苦しい中、過ごしたのだろうと思う。
コロナ以降、中小企業を取り巻く環境は激変している。
会社の経営、とりわけ「お金(財務)」に関して
日本の学校では、MBAなどでない限り教えてくれない。
よって、多くの中小企業の社長さんは、
「無勉強のまま」社長になってしまうのが現実。
ならば、「知れば防げた」破産は、たくさんあったはずだ。
その代表が「黒字倒産」
実に倒産企業の、ほぼ5割が黒字倒産なのが事実。
大変申し訳ないが、黒字倒産の企業にも、
税理士の先生は顧問として付いていたはずだ。
なにも「税理士の先生、何やってんだ!」
ということを言いたいのではない。
「税理士は税の専門家」であり「お金(財務)の専門家」ではないことを
中小企業の社長さんが理解していないことが問題なのである。
事実、税理士試験に「財務諸表論」こそあれど
経営に資する意味での「財務」という科目はない。
確かに、税理士の先生でも財務を勉強し顧問先にアドバイス
している先生もいらっしゃるが、中小企業の社長の経営判断に役立つような
アドバイスまでできている先生は、同業者である税理士に聞いても
「ごく一部」とおっしゃられる。
また、「税務と財務」は、ほとんどの中小企業の場合
実は、相反するものと言える。
中小企業で税務といえば、頭に浮かぶのは「節税」だと思う。
しかし、財務体質を強くするには、
「内部留保」をある一定の目安を超えるまでは
節税している場合ではないというのが現実です。
もちろん、社員への決算賞与や役員への賞与を使った
前向きな節税はありますが、
多くの場合は「やらない方がいい」節税となっているのが多いのが現実です。
では、なぜ内部留保を厚くし、強い企業にしなければいけないのでしょうか?
答えは1つです。
そう「会社を破産させない」「破産から遠ざけるため」です。
私は、社長が目指す「ビジョン」を言語化するお手伝いをしていますが
「ビジョン」や「目標」は、たとえどんなものであれ
社長が100人いれば100通りあって構わないと思いますが、
私が知る限り、社長が何万人いても共通している
「たどり着きたくないゴール」は「破産」だと思います。
そして、私の財務コンサルタントのスタート地点も同じです。
ここまで、私の「想い」を読んで下さり、ありがとうございます。
お礼といってはなんですが、破産から遠ざかる、もしくは
どれくらい破産から距離が離れているかを検証するキーポイントをお知らせします。
チェックするところは2点
1. 現預金残高
2. 自己資本金額
ブログには書けませんが、
現預金には全てのではありませんが「定期積金」は含めないでください。
そのうえで、現預金が
① 月商の3~6か月分
② 固定費の6か月分
上記のいずれかを最低限として目指しましょう。
もちろん、この水準を超えていても、なんら問題はありません。
「資金効率が悪い」などとおっしゃる方もいるかもしれませんが
それは上場企業の話です。
中小企業の株主は、多くの場合、社長が過半数以上を握っていますから
だれに文句をいわれることはないはずです。
しかし、現金がショートしたのなら、社員、取引先、銀行、家族から
文句や苦情の嵐となります。
コロナの流行時を忘れないでください。
それまでは「売上0」なんてあり得ないと思っていたはずです。
しかし、現実に「売上0」になった会社はたくさんあったのです。
たとえ、売り上げ0でも、数か月間から1年間は耐えられる
財務体質、財務の強い会社に「平時の今」なっておかなければ
必ず再び訪れるピンチの際に対応できなくなってしまいます。
次に、自己資本額ですが、
よく「自己資金比率」という言葉を耳にすると思います。
残念ながら自己資本比率は、中小企業において
ほぼ役に立たない指標だと覚えてください。
融資の際に銀行さんは気にすると言われていますが、
銀行の基準を上回っている中小企業は少ないのが現実です。
それでも、融資が実行されていますから、神経を使うところではありません。
それよりも大切なのは「額」です。
理由は1つ
「会社は「額」で破産し「率」では破産しない」からです。
自己資本額を超える負債を抱えると会社は「債務超過」となります。
債務超過は、その瞬間に破産というわけではありませんが
銀行からの新たな融資は大変難しくなります。
となると、出血(赤字)を止めない限り、資金はひたすら流出し
やがては、底をつきます。
また、新たな設備投資などもできなくなりますから
企業活動も大幅に制限されることとなります。
つまりは、「破産のはじまり」と言えます。
また、「率」を気にすると企業活動が委縮しかねません。
「率」は、借金をしなければ、簡単に上がります。
しかし、借金をし、そのお金で商売を回し利益を得るのが
中小企業のスタイルですから、基本的に借金をしなければ
企業の成長は大幅に遅くなります。
聞いたことあると思います
「レバレッジ(てこの原理)を効かす」というやつです。
上記の理由により大切なのは「額」であることが
おわかりいただけたかと思います。
是非、この記事を参考にして、強い財務体質の会社を目指してください。
さて、今年最後のブログとなりましたが
みなさんのお役に立てましたでしょうか?
来年も、地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にしたい」
この想いをより強く持ち、全力で中小企業を応援していきます!
どうぞ、よろしくお願いします!
来年もよろしくお願いします!
チョットだけですが「幸運のお裾分け」です
「ハートのピノ」と「クローバーのトレー」
2024.12.16

いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にしたい」
そのために、一生懸命書き続けます。
では、スタート!
「年に1個しか売れない商品も、販売チャンス逃したくない」
その気持ち、よく分かります。でもちょっと待ってください!
その在庫、もしかしたら会社の未来を暗くしているかもしれません。
今回は、「在庫が会社のお金に与える悪影響」 に焦点を当て、
具体的な改善策と合わせて解説していきます。
▼ 本記事の内容
1. 在庫過多の危険性とは?
2. 「資金効率」が悪化するってどういうこと?
3. 今すぐできる!在庫管理改善策3選
この記事を読めば、在庫管理の重要性と、
それが会社にもたらす明るい未来が見えてきます。
ぜひ最後まで読んで、明日からのビジネスに役立ててください!
在庫過多は会社の財政を悪化させる!?
「在庫 = 会社の現金」ということを忘れていませんか?
売れない在庫は、ただ倉庫のスペースを占領しているだけではありません。
会社の資金を眠らせることとなり、
本来、現金として使えたはずの資金が自由に使えないこととなります。
1. 資金効率の悪化
在庫として商品を購入するということは、
会社の資金(現金)が商品に形を変えているということ。
そして、売れない在庫はいつまで経っても現金として戻ってきません。
よって、資金が固定化され、新たな事業投資や設備投資の機会を逃すことになりかねません。
「年1回の販売機会のロス」と「会社の将来へ向けた機会ロス」
どちらを選ぶべきか再考する必要があります。
2. 利益の減少
売れない在庫は、当然ながら利益を生み出しません。
それどころか、保管費用や管理費用などのコストが発生し、利益を圧迫します。
つまりは、せっかく稼いだ「利益」を倉庫の中で寝ている「在庫」が
「溶かしている」ことになります。
3. 資金繰り悪化のリスク
在庫が増えすぎると、商品に投資された資金が回収できず、
会社の資金繰りが悪化する可能性があります。
さらに、金融機関からの評価にも悪影響があることも。
金融機関は、企業の「売上」と「在庫」のバランスを注視しています。
売上に対して在庫が増えすぎている状態、
もしくは、売上が落ちているのに在庫が増えている状態は
経営の健全性や決算内容が疑われ、
融資の判断時に良くない影響を与える可能性があります。
「在庫」は「財庫」にもなれば「罪庫」にもなることを
是非、認識してください。
いますぐできる!在庫管理3つの改善策
では、具体的にどのように在庫管理を改善すればよいのでしょうか?
すぐに実践できる3つの方法を紹介します。
1. 需要予測の精度向上
過去の販売データや市場トレンドを分析し、
需要を細かく予測することで、過剰な在庫を抱えるリスクを減らすことができます。
2. 在庫回転率の向上
在庫回転率は、在庫がどれだけ効率的に販売されているかを示す指標です。
適切な在庫管理システムを導入したり、
販売促進活動を見直したりすることで、在庫回転率を向上させることができます。
売れ筋商品を把握し、重点的に販売する
季節外れ商品をセールで販売する
顧客のニーズに合わせた商品開発を行う
3. 受注後生産や発注の導入
これは、「今すぐ」というわけにはいきませんが
在庫の減少には高い効果があります。
例えば、「オーダー型」の商品販売をしている会社なんかが
その見本です。
自社の商品の中で「受注後生産」ができる商品はないのかを
再検討することは、在庫数の改善、しいては資金繰りの改善に
大きく役立つことでしょう。
また、サプライチェーン全体を可視化し、
サプライヤーとの連携を強化することや、
「長い付き合いだから」ではなく、効率的に仕入れや卸ができるように
することも大切です。
こちらも一度立ち止まり、「なぜ、この会社から仕入れているのか?」
を検討し、仕入れ先への改善提案や最悪、変更なども
考えていく必要があります。
(ローカルベンチマークを用いた業務改善策作成の際などに
このような考えが出てきます。「ロカベン」で検索してみて下さい)
在庫管理は会社の未来を左右する!
「在庫管理は会社の未来を左右する」と書くと
非常に大袈裟に聞こえるかもしれませんが
在庫を抱える企業である以上、永続的に関わる問題です。
その上、「資金繰り改善のために売上を伸ばす」ような施策と違い
ある程度は「自社だけの工夫」で改善できるものです。
つまりは「手が付けやすい改善策」となりますので
積極的に取り入れてほしい施策の一つです。
まとめ
在庫管理は資金効率や収益性に影響を与える重要な業務の1つです。
資金繰りの改善、収益性の向上、しいては、企業価値の向上を実現できます。
まずは、自社の在庫状況を把握し、課題を明確にすることから始めましょう。
人口が増え、自然発生的に市場が拡大する時代には
どんなに頑張っても20年以上はかかります。
財務も在庫も以前と同じ「ドンブリ」では経営は成り立たなくなります。
最後にもう一度
「在庫」は「財庫」にも「罪庫」にもなる
在庫、積み上がってませんか?
2024.11.29

やっと、Wordpressにログインすることができました。
助けてくれたみなさん、ありがとうございます。
しかし、相変わらず「図形」は上手く載せられません。
これまた、色々と教えていただいたのですが
私の知識では、上手くできませんでした。
なので、格好は悪いのですが図形は「写真」として
載せることとしました。
いつの日か、図形として載せれるよう頑張ってみたいと思います。
「会社の売上減が利益にどれくらい影響するのか?」
前回は計算式で解説しましたが、
今回はより直感的に理解できるよう図解で解説します。
簡単な図で、売上減少が利益に与えるインパクトを、
視覚的に捉えることができると思います。
前提となる収益構造
まずは、以下の図をご覧ください。
前回の記事と同じ会社です。
売上が1億円
変動費が3000万円
粗利が7000万円
固定費が6000万円
利益が1000万円
(見た目悪いのですが、必死さだけは伝わってください)
売上10%減の場合の利益への影響
売上が10%減少すると、利益はどうなるのでしょうか?
セミナーなどで「利益を倍にするには、売上はいくら必要ですか?」
とお聞きします。
普通に「売上も2倍必要」と言う答えが返ってきます。
となると、「売上10%減は、利益も10%減」となるでしょうか?
答えは
売上10%減により、利益は70%減の300万円に減少しました。
収益構造により、各社、違いはありますが
売上減少の影響が、利益に大きく響いていることがわかります。
売上10%増の場合の利益への影響
では、売上が10%増加した場合はどうなるでしょうか?
もう、「利益も10%増」と思っている方はいませんよね。
答えは
売上10%増により、利益は70%増の1700万円に増加しました。
なんと、利益は、1.7倍です!
売上増加は、利益を大きく伸ばすことがわかります。
収益構造を理解して利益の出し方を見極める
これらの図からわかるように、売上は利益に大きく影響します。
そして、自社の収益構造を理解することが、利益を最大化する鍵となります。
また、事業計画や販売計画を立てる際に、
「対前10%up」や「ライバル社に負けるな!」というような
「根拠のない計画」を避けることができるようになります。
正直、社員さんは社長の気合の入った
「対前10%up」や「ライバル社に負けるな!」を聞いても
私の経験上、残念ながら「またかよ・・・」程度しか捉えていません。
ちきんと立てた目標数字の根拠を示し、そのうえで
目標達成時には「ボーナス」などの見返りがあることを示せれば
当然ですが、頑張りようも変わると思いませんか?
また、売上を上げるだけではなく「経費を見直す」でも
当然、利益は増えます。
しかし、ここに関してもよく聞こえるのが
「経費削減だ」という社長の声
社長は一体、どの経費を下げろ、もしくは下げると
言っているのでしょうか?
上記の図でも、わかるように経費には2種類
変動費(売上原価):売上高に応じて変動する費用
固定費(一般管理費):売上高に関わらず一定額発生する費用
どちらの費用を削減すべきかは、会社の状況によって異なります。
例えば、変動費率が高い場合は、
原材料の見直しや製造工程の効率化など、
売上原価を下げる施策が有効です。
一方、固定費率が高い場合は、
家賃交渉や広告費の見直しなどの施策が効果的です。
重要なのは、自社の収益構造を把握し、適切な対策を講じることです。
当たり前ですが、人件費は一番最後です。
人(人件費)や物(設備投資)を削減するのは
確かに効果が高いのですが、同時に「将来の成長の芽」を
摘むことにもなり、もろ刃の剣と言えます。
次回は「値上げ」について解説
今回は、図解で売上と利益の関係性を解説しました。
次回は、原材料費や人件費の高騰が続く中での「値上げ」について解説します。
「値上げはしたいけど、顧客離れが怖い・・・」
わかります。十分、わかります。
「厳しい現実」と「悩みを解決するヒント」をお届けします。
また「見た目は悪いが中身は充実」の内容です。
「いや~、ブログ再開できて、よかったよかった」
(目の前のケーキに夢中なだけなんですが)
2024.11.11

「来月の売上、10%減少しそうです…」
そんな報告を受けたら、あなたはどうしますか?
「たいしたことない」「来月挽回すればいい」
そう思っていませんか?
しかし、それは危険信号かもしれません。
売上10%減の影には、
会社の経営を揺るがす大きな問題が潜んでいる可能性があるのです。
本記事では、あらゆる業種に共通する利益構造の秘密を、
誰でも理解しやすいように解説します。
今回は、考え方の「概論」です。
何回かに分けて書いていきますので
「利益を増やしたい」「利益を残した」という経営者の方
お見逃しないようにしてください。
ステップ1:費用を「仕分け」するだけで、利益のカラクリが見えてくる!
(~今日からできる利益管理術~)
まず、決算書を用意してください。最低2期、できれば3期分
まずは、決算書を「じっくり」見ます。
「売上があかった! 下がった」「利益が増えた! 減った」
「現預金が増えた! 減った」
余程のプロでもない限り、じっくりと見ても
そこからわかるのは、この程度ではないでしょうか?
私が見ても、そんなもんで限界です。
確かに、増えた減ったは知りたいと思いますが
それを知ったところで「だから?」ではないでしょうか。
経営に必要なことは、決算書の数字の意味や増減ではなく
「なぜ、そうなったのか?」ですよね?
ましてや、決算書は「過去の数字」
経営者が知りたいのは「未来の数字」や「未来への打ち手」
ですよね?
また、決算書は外部のステークホルダー
(税務署・銀行・投資家など)のために作るもので
「経営に生かす」ために作られたものではありません。
確かに、バランスシート(B/S)は、経営目標などの目安に
できるものがたくさん出ていますが
残念ながらB/Sを経営に生かしている経営者は非常に少数。
会計事務所からの決算報告時などでも
説明されることは、ほとんどないのではないため
どう見たらよいのかも、わからないのではないでしょうか。
このような理由から、決算書を穴が開くほど見ても
経営判断に役立つ数字は、ほぼ見つけられないと言えます。
では、どうするか。
まずは、損益計算書(P/L)に出ている項目(勘定科目)を
「固定費」と「変動費」に分ける作業をします。
固定費とは「売上が0でも、かかる経費」
(人件費・家賃・光熱費など)
変動費とは「売上に比例して増減する経費」
(仕入れ原価・材料費・外注費など)
この2つのどちらかに、経費を分けます。
そんなに難しくはありません。
(〇〇原価報告書がある業種だけは、注意が必要)
変動費なら変動費をピックアップしたら
それ以外は「固定費」にしてしまうくらいで
問題ありません。
大切なのは「脱 完璧主義」
つい、完璧にやりたくなりますが
はじめから完璧を求めると前に進みません。
まずは、深く考えず分けてみましょう。
1つだけ、顧問先で、よく出る質問があります。
パートさんの人件費です。
海の家を経営してるとかなら、勘案する必要性がありそうですが
「忙しい時に増員する」程度なら固定費で問題ありません。
最近は「すき間バイト」なるものが出てきましたが
考え方として
「売上が2倍(1/2)になったら、バイト賃金が2倍(1/2)になるのか?」
と考えてみてください。通常はならないはずです。
では、このシリーズでの前提となる企業を最後書きます。
固定費と変動費を分けたスタイルで書きます。
具体例(前提条件):
売上:1億円
変動費:3000万円(仕入れ原価) 原価率(変動費率)30%
固定費:6500万円
(内訳)
給与総額:5000万円
家賃:500万円
その他経費:1000万円
利益 500万円
慣れるまでは、これくらいの分け方で十分です。
では、次回から、この企業の売上の増減が
経営にどれほどの影響を及ぼすかをお見せします。
数字に強くない方でもわかるように書きたいと思いますので
「会社の数字が、わかるようになりたい」という方
ブックマークをお忘れなく。
見えなかったものが
ドンドン見えてきます
2024.11.01

本日は、多くの経営者が認識違いされている
「経理」と「財務」周りのお話をしようと思う。
中小企業において「会社のお金周り」に強くなることは
利益を増やし現金を増やすためには
とても重要ですし、ましてや、規模が小さい分
体質改善がしやすいものです。
では、その体質改善をする上で
どんな選択肢があるのか、ご紹介します。
また、最後に本日の内容に関連した講座内容で
建設業界や銀行業界から引っ張りだこの大人気講師が
「東京以北初開催予定」のうえ「今回で最後かも」しれない
大人気セミナーのご案内をさせていだきます。
建設業は勿論、製造業の経営者や、
その業界のサポートをしている、サポートをしたい方、必見です。
「経理」と「財務」の違いについて
わかっているようで、明確な答えが返ってこないのがこの質問です。
私は、この質問を受けると、こう答えています。
経理の役割: 日々の取引の記録、請求書の処理、給与支払業務など、
お金の流れを記録したり、動かしている役割
財務の役割: 資金繰りや資金調達の検討など、
会社の将来的な資金管理と運用が役割
経営に必要な資金の計画や銀行との交渉などが含まれます。
「当たり前でしょ」と言われそうですね。
しかし、中小企業の現場で、社長様の口からよく出てくる言葉に
「財務(お金)は、経理に(もしくは税理士に)任せている」があります。
もちろん、財務までできる「経理マン」や「税理士さん」はいます。
しかし、その数は、ほんの少数と言わざるを得ません。
ましてや、財務は、会社経営の根幹に関わる話です。
そこまで深く経営に関わっている、経理や税理士がいるかどうか考えただけでも
「財務(お金)は、経理に(もしくは税理士に)任せている」は
あり得ないことだと、思いませんか。
会計事務所や税理士の業務の範囲
会計事務所や税理士の多くは、決算書や試算表の作成、納税額の計算といった
「税務」や「会計」がメインの仕事であり
基本的に「財務」をカバーするわけではありませんし
税理士の資格は「税の専門家」として与えられた資格です。
とはいえ、全国の税理士の先生の中には、顧問先に対し
財務まで貢献したいとお考えの先生もいらっしゃられます。
財務まで見てくれ、的確にアドバイスしてくれる先生かどうかを
簡単に見分ける方法があります。
それは「顧問料」です。
私の知っている限り、全国の税理士さんで
財務までアドバイスしている方の顧問料は、
おおむね、月額20万以上はします。
もしくは、「うちの顧問料は高いよ~」て宣言している方も
該当するかなと思います。
だとしても、安いと思いませんか?
だって、「社長の右腕」が「新入社員」より安いコストで
手に入るのですから。
中小企業における「財務の自社管理」のコスト
では、自社内、つまりは「優秀な経理マン」を雇ったらどうでしょうか。
自社にノウハウも残りますし、長い目で見ればコストを下げることになります。
中小企業において「財務」までできる経理マンは
ぜひ欲しい人材のひとりです。
なんてったって「社長の右腕」ですから。
では、どれくらいの給料が必要でしょうか。
求人サイトによると、ざっと額面で600万スタートのようです。
そこに、法定福利費などが必要となりますから
年間700万円程度になると思います。
高いか安いかは、それぞれの会社での判断ですね。
正社員ですから、思ったような効果がでなかったとしても
むやみに解雇や給料の減額をすることはできません。
こんなリスクも勘案する必要があります。
社長自らが財務を行う
ある意味、これが一番の理想だと思います。
しかし、現実はどうでしょう?
財務を行うにあたって、本屋さんに行けば山のように
財務本はありますが、多くの場合、
「数ページで本を閉じる」もしくは「眠くなる」
のではないでしょうか。
それでも、根性で最後まで読んだとしても
その本の内容を自社にどう生かせばいいのかがわからない
多くの場合、こんな感じではありませんか?
ならばと、多額のお金と膨大な時間をかけて
財務の講師に教えてもらうというのも手ですよね。
しかし、なかなかそこまでの時間が取れないという方が
多いのではないでしょうか。
ましてや、教えてもらったことが本当に自社に活かせれるのかも
やってみなければというところがあります。
とはいえ、一度会得できれば、情報を更新しなければなりませんが
ずっと使える知識ですから、投資する価値はあるかもしれませんね。
外部コンサルタントを活用する
いわゆる「コンサルタント」を活用するという手もあります。
では、どのようなコンサルタントを選ぶとよいでしょうか。
私が社長なら「いずれ、自社でできるようになること」を目指し
より簡単で、難しい言葉なども出てこないようなものを選びます。
日常使っている用語で分析できたら、わかりやすいですよね。
よく、経営コンサルや財務コンサルというと、
〇〇比率や、なんて読むかわからない横文字なんかを
使う人を思い浮かべると思います。
確かに、カッコはいいのですが残念ながら、
中小企業の経営や財務には、そのような数字はほとんど役に立ちません。
実際の会社の中で、「〇〇比率が下がった要因はなんだ」なんて
会議している中小企業は、ほぼゼロかと思いますし
右か左かを決める際に、「指数や比率」で判断している
中小企業経営者は、いないはずです。
ですから、そのような指標や比率のデータの書いてあるペーパーを
毎月持ってきているコンサルは、あまりお勧めしません。
(もちろん、最初の企業診断の際に使うことは否定しません)
それでも、自社のそのような指標を知りたいという方
独立行政法人 中小企業基盤整備機構(中小機構)のHPに
「経営自己判断システム」というツールがあります。
(リンク HOME|経営自己診断システム|中小機構)
これに、自社の決算書2期分を用意して、打ち込んでみてください。
ものの10分程度です。無料です。登録も不要です。
個別指標の意味の解説もあります。
(リンク 個別指標一覧|経営自己診断システム|中小機構)
すばらしい指標とレポートが出てきます。
(小さな声でいいます。指標分析だけなら、ある程度なら誰でもできるということです)
「数字だけではない」経営判断に必要なもの
経営判断をする際には「数値」だけでなく、
「経営ビジョン」や「将来のゴール」を明確にしておくことは必須です。
経営者の「想いや夢」が明文化され、それが社内で共有できている会社は
非常に強い会社が多いです。
なぜなら、判断に迷った際や社員が一人で判断せざるを得ない場合に
「最後にして最高の基準」となるものだからです。
よく、「理念で飯は食えない」「作るのが難しい」
などとおっしゃる経営者がいます。
その通りです!
理念が営業してくれませんし、なかなかカッコいい言葉も見つかりません。
が!
理念がなければ、ピンチの際にその会社は一瞬で吹き飛びます。
行先もわからない、沈みゆく船にいつまでも乗っている人はいませんし
救助したくても、どこにいるのかわからない船は助けようがありません。
また、カッコいい言葉や小難しい言葉は必要ありません。
むしろ、邪魔です。
社長室に飾られてある、毛筆で書いた「社是」なんてだれも覚えてないでしょ。
普段使いの、誰でもわかる言葉でいいのです。
もっと言ってしまえば、お客様にも伝わる言葉が最高です。
経営・財務コンサルの中には、
お金周りだけでなく、こんなこともお手伝いしている人もいます。
会社が成長し、勤める社員さんはじめ、関わる人みんなを
幸せにするには「ビジョンとお金」この両輪が必要だからです。
「ビジョンづくり」 お勧めです!
最後にお伝えする、講師の講座ですが
基本的には、コンサルタント向けですが、実業の方でも参加でき
その上、小難しい決算書とにらめっこしなくても
「ドンブリ勘定」から抜け出すことが「誰でも」できる方法を
会得できます。
「決算書はよくわからん」「稼いだ金は、どこ行った?」
「今よりもっと、お客様の役に立ちたい」
などとお考えのコンサルタントや経営者の皆様
今まで、見えなかったことや、曖昧でバラバラだった知識や経験が
一気に繋がりますよ。
銀行や外部要因により左右されていた経営を
自分の手に取り戻すチャンスです。
「お金の心配をしなくていい経営者」や
「あなたのコンサルは、わかりやすい」と言われるようになれますよ。
まずは、プレセミナーからどうぞ。
本日は、うちの宣伝部長犬ではありません。