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有限会社佐藤保険事務所

2025.06.17ブログ

ダメ出しを「伸びしろ提案」に変える魔法~「成果を爆上げ」成長を促す3つのステップ

いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。

地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」

そのために、一生懸命書き続けます。

 

ビジネスの現場では、日々、限られた時間と資源の中で

結果を出すことが求められます。

チームメンバーの育成、部下への指示、

あるいは仲間との共同プロジェクト。

そこには必ず「フィードバック」がつきものです。

しかし、「せっかくアドバイスしたのに、

なんだかやる気をなくさせてしまった」

「指摘しても改善されないどころか、

職場の雰囲気が悪くなった」

そんな苦い経験、あなたにもありませんか?

私たちはつい「相手のため」と思って、

足りない部分や改善点を指摘しがちです

でも、その伝え方一つで、

相手のモチベーションは萎み、

成長曲線は停滞してしまいます。

実は、この「ダメ出し」のコミュニケーションこそが、

組織の成長を阻む大きな壁になっているのです。

では、どうすればフィードバックを

「叱責」ではなく、「付加価値」に変え、

チーム全体の成果を最大化できるのでしょうか?

本日は、日本キャッシュフローコーチ協会と

日本ペップトーク普及協会で学んだことを合成したもので

普段のコンサルティングの現場で私が

「意識している言動」をお伝えします。

何度も何度も練習は必要ですが

間違いなく誰もができるようになりますので

是非、自分のものにして、会社内のコミュニケーションや

家庭内での、子育てや夫婦間のやりとりなどに

使ってみて下さい。

周りの反応はおろか、自分の心の中まで変化が起きますよ。

フィードバックが成果を分ける「スイートスポット」

 

想像してみてください。会社内で長々と部下や同僚に対し

アドバイスができる時間がありますか?

多くの方は、そんな時間は、お互いに取れないと思います。

では、「限られた時間」で「最高の成果」を出すためには

どのようなフィードバックが必要でしょうか?

その答えの一つとして

アドバイスする側が、どれだけ質の高いフィードバックが

できたのかがカギを握ります。

「質の高いフィードバック」とは

実はあらかじめ「設計しておく」ものなのです。

つまり「型」があるということです。

そして、設計された質の高いフィードバックの有無は

・組織やチームのパフォーマンス

・従業員のエンゲージメント

・生産性向上

に大きく貢献するという研究は多数存在します。

従業員のエンゲージメントと生産性の向上

定期的に質の高いフィードバックを受けている従業員は、

そうでない従業員に比べてエンゲージメントが高く、

生産性も向上するというデータがあります。

ある調査では、フィードバックを受けている従業員の85%が

より主体的に行動するとされています。

出典元The Impact Of Real-Time Feedback On Employee Productivity – SurveyConnect

 

離職率の低下

定期的なフィードバック、

特に強みに焦点を当てたフィードバックを行っている企業では、

従業員の離職率が有意に低いという報告もあります。

出典元Surprising Employee Turnover and Retention Statistics – WebMD Health Services

 

目標達成率の向上

具体的なフィードバックは、個人の目標達成を促進し、

結果的にチームや組織全体の成果に寄与します。

出典元(PDF) Feedback, goal-setting and task performance revisited. – ResearchGate

出典元Goals and Progress Feedback: Effects on Self-Efficacy and Writing Achievement By – CORE

 

学習効果と行動定着

フィードバックが具体的かつタイムリーであるほど、

学習効果が高まり、望ましい行動の定着につながることが示されています。

出典元Why Giving Instant Feedback is Important for Effective Learning – eduMe

 

部下が提出した報告書に修正が必要な時

営業ロールプレイングで改善点が露呈した時

子どもの家庭学習時に間違いを見つけた時

 

日常のあらゆるシーンで訪れる「フィードバック分岐点」で、

「何をどう伝えるか」によって、

相手のモチベーションも、アウトプットの質も大きく変わるのです。

ダメ出しで終われば、相手は萎縮し、成長は停滞します。

しかし、意図的に設計されたフィードバックなら、

学習曲線は急上昇し、チーム全体の生産性が飛躍的に向上するのです。

成果を最大化するフィードバック3ステップ

 

STEP 1: 自己評価を促す──「自律」を引き出す問いかけ

フィードバックの第一歩は、

相手に「君自身はどう感じた?」と問いかけることです。

人は、自分が「気づいたこと」しか変えることができません

「人は変えられない」聞いたことありますよね。

外からの指摘は、時に「押しつけ」や「批判」と受け取られ、

防衛反応を引き起こします。

しかし、まず相手自身に内省を促し、

「何を感じ、どう評価したか」を言語化してもらうことで、

「自分ごと」として課題を捉えるスイッチが入ります。

ここで重要なことは、「正解・不正解を示さない」ことです。

大切なのは、「自由に感じたことを語ってもらうこと」です。

このプロセスを通じて、相手は自らのパフォーマンスを客観視し、

改善へのモチベーションを内側から高めていくことができます。

もし、忘れてしまう心配があるのなら

ノート1冊を用意し、なんでもいいので

気づいたことや感じたことをメモすることにより

行動の定着率をさらに高めることができます。

STEP 2: 強みを具体化する──「自信」を育てる承認

次に、相手が「すでにできている部分」を

具体的に言語化して伝えることです。

ここ、結構苦手という人、多いと思います。

実は私も、そうでした。

そんな私がはじめのうちに意識したことは

本来の「褒める」部分とは違うのですが、慣れるまでは

「相手のよいところや出来ているところを褒める」

と捉えることにより、定着速度が上がりました。

たとえば、こんなことを伝えてあげてください。

「今日のプレゼンの資料の色づかいがとても見やすかったよ」

「ストーリー構成が上手で、すごく理解しやすかった」

など、あなたが観察した事実そのままを伝えます。

「何が良かったのか」がクリアになるほど、

相手のセルフイメージは高まり、

「自分はできるんだ」という自信が生まれます。

この自信こそが、次の挑戦への大きなエネルギーとなるのです。

また、強みを具体的に承認することは、

後に伝える改善点を受け入れるための

「心のクッション」にもなります。

さらに、ここで見つけた強みを

第三者にも共有すれば、それは個人だけでなく、

組織全体の「資産」となり、活用されます。

STEP 3: 改善点はアイメッセージで提案

     「防衛反応」を防ぎ「共創」へ

 

そして、いよいよ改善点の指摘についてです。

ここでのポイントは、

「私はこう感じた」というアイ(I)メッセージで伝えることです。

例えば、「この部分は少し聞き取りづらかったよ」

と断定するのではなく、

私(I)はこの部分が少し聞き取りづらく感じたのですが、

あなた(YOU)はどう思いますか?」と問いかけます。

このように、主語を「私」にし、

相手に意見を求める形にすることで、

命令形や断定的な口調を避け、

相手の防衛本能が働くのを防ぎます

相手の主体性を尊重しつつ、

具体的な改善策を「一緒に考える」という土台ができます。

フィードバックは、決して一方的な「指摘」ではありません。

「問い」を活用し、改善点を「共創プロジェクト」として捉えることで、

建設的な議論へとつながり、

より良い解決策が生まれる可能性が飛躍的に高まります。

最重要:信頼残高を積み上げる「日頃の貯金」

 

これら3つのステップが機能するための大前提があります。

それは、日ごろからの「信頼貯金(信頼残高)」です。

普段から感謝や称賛の言葉を伝え合い、

良好な関係性が築かれていれば、

たとえ厳しい指摘であっても、

相手は「自分のことを思ってくれているからこそ言ってくれたんだ」

と好意的に受け止めることができます。

逆に、信頼残高がない、もしくは低い関係性では、

どんなに正論を述べても、

それは単なる批判として跳ね返されてしまうでしょう。

朝礼でのちょっとした一言、チャットでの感謝のスタンプ、

すれ違いざまの短い声かけ。こうした小さな行動の積み重ねが、

着実に信頼口座に積み立てられ、

あなたのアドバイスが大活躍し、

大きな効果が生まれることにつながります。

 

明日からできる!

あなたのチームを変えるチェックリスト

 

さあ、明日から早速このフィードバック設計を実践してみましょう。

まずは1on1ミーティングや

小規模なチーム内での会話で試してみてください。

まだ、信頼貯金が貯まっていないのなら

まずは、日常会話を大切にしましょう。

では、ここでも私が貯金を増やすために行ったことを

お伝えします。  誰でもできます!

それは・・・

「ありがとう」の回数を増やすことです。

今まで言ったことがない人がいきなり

「アドバイス」的なことを話しても

恐らく相手は、相当驚かれると思います。

なので、それくらいならば、まずは「ありがとう」から

スタートしましょう。

フィードバックの際には、以下の点をチェックしてみてください。

チェックリストを作成するとよいでしょう。

もし、「チェックリストがほしい」という方には

プレゼントしますので、トップページ右上の

「お問い合わせ」https://sato-insurance.jp/contact/

より「チェックリストほしい」と書いて

連絡ください。

・KGI(目標やゴール)を相手と共有したか

・自己評価を引き出す質問をしたか

・強みを具体的に言語化できたか

・改善案を「一緒に解決していく問題」として提示できたか

・次回の日時を設定する

指導やフィードバックの質は、

組織全体のパフォーマンスの上限を決定します。

「ダメ出し」していた時間を

「成長のための時間」へと転換できた瞬間、

「ダメ出し」が「伸びしろ提案」に変わった瞬間、

部下やお子さんや会社の成果曲線は加速度的に伸び

あなたの大切な人や、組織の未来は、

大きく、そして明るく開けていくはずです。

伸びる~~~

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