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有限会社佐藤保険事務所

2024.10.28ブログ

節税が利益を減らす?中小企業が取り組むべき「お金の貯め方」と財務改善の方法

先日、生命保険の保険料の「出どころ」について触れましたが、

本日は、財務体質の強い会社になるための1つの方法をお伝えします。

たとえ専門家が傍にいなくてもできることですので

「稼いだ金は、どこに消えた?」「利益が出ているのにお金が増えない」

「もっと銀行交渉を有利に進めたい」など

疑問や希望をお持ちの方は、ご覧ください。

 

 

忙しいあなたへ「1分で読めるAI要約」

 

「利益は出ているのにお金がない」と感じる経営者の方へ。その原因は、行き過ぎた「節税」にあるかもしれません。

「節税」の落とし穴

多くの節税策は、単なる「利益の繰り延べ」に過ぎません。

税金を30万円減らすために100万円の経費を使うと、確かに税金は減りますが、

手元から100万円のお金がなくなってしまいます。

「あえて納税する」という選択

一方、100万円の利益に対して30万円の税金を払うと、手元には70万円の現金が残ります。

この70万円が、決算書(B/S)の「利益剰余金」として会社に蓄積されていきます。

利益剰余金を貯めるメリット

  • 財務体質の強化: 会社の内部留保が増え、いざという時の備えになる。
  • 銀行信用の向上: 融資審査が有利に進み、資金調達がしやすくなる。
  • 挑戦の原資: 新規事業や設備投資など、未来への挑戦に使える資金が増える。
  • 経営者の安心: 会社の財務が安定し、経営者は安心して本業に集中できる。

結論

目先の節税に囚われず、しっかりと納税して利益剰余金を積み上げることが、

結果的に会社の財務体質を強くし、持続的な成長を可能にします。

節税に使っていた時間とお金を「自社」という最高の投資先に使いましょう。

 

本文

1. 「節税」の実態と利益確保

 

まず、前提として「節税は、けしからん!」と言っているわけではありません。

私だって、できることなら税金は少なくしたいと思っています。

しかし、現実には「節税」と言われているものの多くは「利益の繰り延べ」に

すぎないことが多いのが現実です。

もちろん、節税による手残り増加の手法も存在しますが、

私が知る限り、そのような優れた節税を実施できる専門家には

多額の顧問料が発生します。「年間数百万円の顧問料」が必要となり

その金額以上の節税効果がなければ、意味がないケースがほとんどです。

 

更に、節税できる金額の「約3倍」の利益を「毎年出す」ことが必要なうえ

決算直前に慌ててできるものには、節税効果が小さなものが多いので

裏を返せば、毎月きっちりと数字を管理できている会社でなければ

期待している効果をあげることはできません。

この前提から考えると、これだけ先が不透明な時代に

節税が本当に必要で、その効果が期待以上のものになるのかは疑問が残ります。

 

 

2. 「お金」で確認してますか?

 

確かに「節税」という言葉は、耳障りはイイ。

では、しっかりと「お金」の貯め方の方向からみているだろうか?

 

簡単な考え方なので、ぜひ覚えていただきたいと思う。

 

仮に税率を30%とすると、「30万円の節税」のためには、

どれだけのお金を使う必要があるだろうか?

答えは、簡単ですよね。

そうです「100万円」

100万円の利益を潰す、つまり、手元からなくなることにより

はじめて30万円の税金を減らすことが可能になります。

「どうしても必要」なものならまだしも、多くの場合

「いずれ使うだろう」「利益に直結しないもの」に費やされていないだろうか?

 

一方、節税しなかった場合は、「税金を30万円支払う」(痛い!)

しかし、手元には70万円が残ります。

決算書で言えば、当期純利益のところが「70万円」となります。

 

 

3. 会社にとってのメリット

 

P/Lの「当期純利益」は結果として、B/Sの「利益余剰金」を積み増すこととなります。

利益余剰金は、「いざという時の備え」はもちろん

新たなことへのチャレンジの際などにも、自由に使えます。

もちろん、残念ながらの赤字の際にも、その穴埋めとして使えます。

 

ここで、少し考えてみましょう。中小企業という前提です。

利益余剰金が「100万円の会社」VS「1億円の会社」

 

新規事業に進出しようとした際に、どちらの会社が成功に近いと感じますか?

もし、資金として3000万円必要としたら、どちらの会社が先発できますか

もし、あなたが銀行員なら、3000万の融資を申し込まれたのなら

どちらの会社に融資しますか

もし、新規事業が失敗した場合、どちらの会社の方が危険な状態になりそうですか?

 

残念ながら、戦う前から結果が見えていると思います。

このように、新たなチャレンジの際だけでなく、銀行融資、資金繰り

そしてなによりも「社長の睡眠や健康状態」に好影響をもたらします。

 

 

4. 節税にとらわれず、企業価値を高めるための考え方

 

いかがでしたか? 何百万もの経費を掛けなくても会社は強くなります。

さらに、節税しないという選択をすることにより

 

1. 節税のために使っていた時間を本業やお客様に使える

2. 節税のために使っていたお金を本業の発展や従業員のために使える

など

企業の成長に必要不可欠なことに使うことも可能になります。

限られたリソースをフル活用し、企業価値を向上させていきましょう!

 

最後に、日本中の頑張っている社長様に向けて

 

最も効率的な投資先は「自分」や「自社」です。

自己投資は成功確率100%、さらに収益は無限大です。

 

 

「お届け物で~す」

今日もお仕事頑張ります!

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