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有限会社佐藤保険事務所

2024.10.25ブログ

中小企業が陥りがちな「生命保険」の罠とは?資金繰りとリスク管理から考える最適化方法

会社の決算書に「保険料」が計上されていない会社は

まず存在しないと思います。

しかし、その保険が本当に必要なのかどうかを検討する必要性があります。

今日は、会社経営と保険の関係について

「財務」「資金繰り」「リスク」「相続」などの観点から見ていきましょう。

 

 

1. その保険は本当に必要か?

多くの企業が保険を経費として計上しますが、

その保険が本当に必要なのか見直すことは非常に重要です。

特に、過去には生命保険を使った「節税」や「退職金積立」などが一般的でしたが、

必ずしも以前契約した保険が現在の経営状況に適しているとは限りません

 

その上、保険セールスパーソンの中で、会社の財務やキャッシュフロー

その会社が抱えるリスクなど、多角的に判断した上で

生命保険提案をできる人間は、残念ながら全体の5%前後

と言って過言ではありません。

 

こんなことを書くと、怒られてしまいそうですが

生命保険の話をしていると「たった5%」の理由がよくわかります。

 

「なぜ、この生命保険の契約をなさったのですか?」

 

こう問いかけた際に、返ってくる答えが

「節税」「借入金額が、これくらいだから」「なんとなく不安だから」

「士業の先生に勧められたから」「付き合いで」「聞いてもよくわからんし」

95%が、こんな答えです。

 

今回は、詳しくは説明しませんが

生命保険は、「なんとなく」で入るものでは当然ありませんし

付き合いで入るにしては、高額すぎますし

ご存じの方も多くなってきましたが、節税にはなりません

借入金同等額の保険金では、万が一の際には、借金の全額返済はできません

ましてや、聞いてわからないものにお金を払うなんて

ほかの商品では、あり得ませんよね。

 

 

2. 会社の経費削減と保険契約の見直し

 

よく聞く「経費削減」ですが、削減候補として真っ先に頭に浮かぶのが

保険料や広告費や研修費ではないでしょうか。

本当は、もっと手を付けたい経費があるが、そこに手を付けるのは

なかなか難しい経費もあると思います。

 

では、なぜ、保険料や広告費、研修費などは削減の1番手なのでしょう?

それは、短期的には会社に与える影響が少ないからです。

しかし、長期的には売上や会社や社員の成長に悪影響を与える可能性があります。

 

「とはいえ、ここを乗り越えなければ」という場面になったのなら

やはり、「削減の1番バッター」は「保険料」その中でも「生命保険料」だと思います。

多くの場合は、それが正解だと思われます。理由としては

「削ったからといって、直ちに売上が減少するわけではなく、

生命保険の業績への貢献度は低いから」ではないでしょうか。

 

 

3.  会社のお金に縛りがかかっていないか?

 

今度は角度を変え、「保険料の支払い」という観点から検証してみようと思う。

保険料を毎月、毎年支払うことにより、

その分のお金は「使えないお金」として縛られます。

 

多くの企業は業績が好調なときに、なんらかの理由で生命保険を契約しますが、

業績が悪化するとその保険料の負担が重く感じられることがあります。

となれば、「解約する」という選択をすると思いますが

生命保険の場合、解約を躊躇させてしまう仕組みがあります。

その理由の一つが、「元金割れのリスク」ではないでしょうか?

 

頑張って支払ってきたお金が減って返ってくるのですから当然のことと思います。

しかし、その保険料の支払いにより、会社の資金繰りが厳しくなるのなら

当然の話として、躊躇している場合ではありませんし

そこまで深刻ではないにしても、将来の事業環境が不透明であれば、

銀行への返済のお金や保険料のように「支払わなくてはいけないお金」

誤解を恐れずに言えば、減らすべきです。

(様々な理由で減らせない場合があります)

 

将来の成長のために借りたお金の返済ならともかく

明確な目的もなく契約した生命保険の保険料支払いにより

経営の意思決定に縛りがかかるような事態は避けるべきです。

 

 

4. 保険料の出どころと経営リスク

 

「半損」と呼ばれる生命保険(例えば養老保険を使った福利厚生プラン)は、

半分は損金、半分は資産計上として扱われますが、

その資産計上されている保険料がどこから出ているのかを考えたことありますか?

 

実はこれ、「税引き後利益」から出ていくお金なのです。

税引き後利益から出ていくお金やその用途は代表的なものとして

 

「銀行への返済のお金」(元本部分)

「将来への投資の為のお金」

「いざという時の為の貯金のお金」

 

などがあります。

 

つまりは最後に残った、それはそれは「大切なお金」です。

 

資産計上分がある生命保険に入るということは、こういうことなのです。

もちろん、ある明確な目的をもって、このような生命保険に入る場合もあります。

ですので、その全てを否定するものではありません。

実際私も、企業や目的によって、資産計上がある生命保険を契約する場合もあります。

 

しかし、こうしたキャッシュは、中小企業にとっての命綱である

銀行の借入金の元本返済にも充てられる大切な資金です。

この資金を保険料として長期間ロックしてしまうことは、

経営の自由度を奪うリスクがあることをしっかりと把握しておきましょう。

 

 

5. 「会社や家族」大切なものを守ろう

 

例えば、事故や災害時に賠償金や再建に備える

「自動車保険」「火災保険」「賠償保険」などは、

事故が起きた場合、会社の存続や社会的信用にも影響を与えるため、

解約の意思決定は慎重に行うべきです。

 

また、特に中小企業の場合、社長の死亡保障は不可欠です。

多くの中小企業では、社長がトップセールスマンであり、会社の信用そのものです。

社長が倒れた場合、会社が存続できないばかりか、

家族に「個人保証」という形で負債が相続されてしまう可能性があります。

このようなリスクに対処するためには、適切な保険を適切な保険金額で

契約することが必要です。

 

さらに、会社を取り巻く状況は日々変化していきます。

そのため、生命保険のように契約期間が長いものは、

変化にあわせたメンテナンスが必要不可欠となります。

冒頭に出ました「5%」の保険セールスパーソンとは

こういったことに対する正しい知識や経験を持っています。

 

大切な会社や家族を守るために、

一度立ち止まって考えてみませんか?

夢や願望を叶えつつ、お金の不安がない人生が開けますよ。

 

 

 

これが、私の夢を叶えた姿

泥を見ると、どうしても「ゴロスリ」したくなるのよね~

 

 

 

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