0138-55-0087
受付時間 9:00~18:00

脱★ドンブリ経営 黒字化計画
たまに 生命保険

有限会社佐藤保険事務所

2026.03.06ブログ

「ミスしてもいい」がミスを招く?脳科学で読み解く、「ペップトーク」のすすめ

いよいよ、WBCやミラノコルティナパラリンピックが開幕しましたね。

きっと、心躍る感動の名シーンがたくさん生まれることと思います。

また、前回のWBC決勝戦の前での、大谷選手の「憧れるのをやめましょう」

みたいな有名なペップトークも生まれることと思います。

本来であれば、シリーズ第3弾をアップする予定でしたが

「ペップトーク」が「世界で一番受けたい授業」で紹介された記念として

私たちが普段何気なく、「相手を最大限思いやっている」つもり

発している、「ある言葉」について書こうと思います。

もちろん、「その言葉がけ」が悪いというつもりは毛頭ありません。

ですが、言葉の力を勉強している身として

心理学や脳科学の面から解説していきたいと思います。

多くの方のお役に立てると思いますので、ご一読下さい。


忙しい方へ:1分で読めるAI要約

【結論】「ミスしてもいい」という言葉は、脳内で無意識に「ミスのイメージ」を再生させてしまいます。

人間の脳は否定形と肯定系を瞬時に区別してイメージするのが苦手なため、

激励するなら「成功の姿」を肯定文で伝えるのが正解です。

相手の可能性を信じ、「お前ならできる」と肯定文で言い切ることが、本番での本領発揮を引き出す鍵となります。


1. その優しさが「ブレーキ」になっていないか?

スポーツの試合や大事なプレゼンの前、私たちはついこんな言葉をかけてしまいます。

「ミスしてもいいから、思い切ってやれ!」

プレッシャーを和らげようとする温かい配慮ですが、実はここに「言葉の罠」が隠れています。

かつての私も、これが最高の励ましだと思って疑いませんでした。

しかし、心理学や脳科学を学ぶと、この言葉が持つ「意外な副作用」が見えてきたのです。


2. 脳科学が証明する「否定形の罠」

なぜ「ミスしてもいい」が逆効果になり得るのか。

それは、人間の脳は「〜するな」「〜しなくていい」という否定文を、直接イメージするのが苦手だからです。

例えば、「梅干しを想像しないでください」と言われると、

頭の中には真っ先に「梅干し」が浮かんでしまいますよね。

これと同じことがいたるところで起きています。

  • 「ミスしてもいい」 → 脳内には「ミスをする自分」が鮮明に描かれる

  • 「そんなに固く(緊張)ならなくていい」 → 脳内には「ガチガチに緊張した自分」が浮かぶ

言葉によって作られたイメージは、無意識に体の動き(筋出力や反応速度)に影響を与えます。

つまり、良かれと思った一言が、皮肉にも「失敗のシミュレーション」をさせてしまっているのです。


3. ペップトークが教える「可能性へのフォーカス」

ペップトーク(Pep Talk)とは、本番直前に指導的な立場の人が贈る

「短くて・わかりやすい」激励の言葉です。

私がチームビルディングや離職防止の現場で大切にしているのは、

相手の「可能性に焦点を当てる」ことです。一流のリーダーは、次のような言葉を選びます。

❌ 避けるべき「ミス前提」の言葉 ⭕ 本領を発揮させる「成功前提」の言葉
「ミスしてもいいぞ」 「大丈夫、お前ならできるよ」
「負けても後悔するな」 「今の力を全部出そう
「緊張するなよ」 「ここからが勝負だ。楽しんでこい」

これらの言葉の共通点は、「できる力がある」という前提で語られていることです。

脳内に「成功のイメージ」が満たされたとき、人は初めて本来のパフォーマンスを発揮できるのです。


4. 「よくある質問(FAQ)」

Q:プレッシャーに弱い相手には、どう声をかけるべきですか?

A: 不安が強い場合は、以前の記事でも触れた「存在承認」を先に伝えます。

「結果がどうあれ、お前が努力してきた事実は変わらない。俺はそれを知っている。だから、今日はその力を出し切るだけだ」と、

土台を固めてから肯定文で送り出してください。

Q:ビジネスシーンでの「ミスしてもいい」はどうですか?

A: 挑戦を促す文化作り(心理的安全性の確保)としては有効な考え方です。

しかし、「実行の直前」であれば、「失敗を恐れるな」と言うよりも

「君の得意な〇〇を活かして、思い切りぶつかってこい」と、ポジティブな行動に意識を向けさせる方が生産的です。

Q:言葉だけで本当に結果が変わるのでしょうか?

A: 言葉は「思考」を作り、思考は「行動」を作ります。

リーダーの一言が社員のセルフイメージを書き換え、それが離職率の低下や売上アップに直結することを、

私は財務コンサルタントの現場で、目の当たりにしてきました。


まとめ (ペップトークらしく短くて、わかりやすく)

  • 「本番直前は「否定系の言葉」を避け、「成功の映像と言葉」を相手に渡す」
  • 「言い切り+具体行動(何をするか)で送り出す」

「その考えや想いは、素晴らしい。思い切ってプレゼンしてこい」


【著者】

日本唯一のペップトーカー財務コンサルタント

佐藤保険事務所 代表  佐藤 和也

日本キャッシュフローコーチ協会認定 キャッシュフローコーチ

日本ペップトーク普及協会 認定講師

問活(質問力)実践者

【専門領域】

資金繰り改善、組織コミュニケーション、チームビルディング、リーダーシップ開発

【更新日】

2026年3月6日


関連タグ一覧

お問い合わせ

TEL. 0138-55-0087

(営業時間:9:00~18:00 / 定休日:土日祝日)