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2025.10.03ブログ

新人だった私を育てた、上司の「最高の失敗のさせ方」~成功を望むなら、失敗の数を倍にせよ~

忙しいあなたへ「1分で読めるAI要約」

新しい挑戦は怖いものですが、変化の速い現代では「何もしないこと」が最大のリスクです。

成功する組織は、失敗を恐れるのではなく「価値ある学習データ」と捉えています。

賢く挑戦するためのポイントは3つ

①「ここまでならOK」という損失の上限を決める

②仮説と検証計画を立て、学びを得る設計をする

③小さく、速く、複数の挑戦を並行して行う

失敗は敗北ではなく「最短の学び」です。

振り返りでは、事実から原因を探り、次の一手へ繋げましょう。

小さな決断と行動を繰り返すこと。

それこそが、未来を拓く最も確実な一歩となります。

 

本文

新しい挑戦の前で足がすくむ——その気持ちは自然です。

けれど、忘れてはいけないことが一つあります。

決断すれば成功も失敗も起こるが、決断しなければ何も起こらない。

表面上は安全でも、変化の速い今の市場では「何もしない=相対的な後退」です。

現状維持は、静かに積み上がる最大のリスクなのです。

「伸びている会社ほど、外から見えにくい失敗の数が多い」試行回数と学習速度が、のちの成長を決めます。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは失敗からの学びを「教育費」と捉え、

IBMのトーマス・J・ワトソンは「成功を望むなら失敗の数を倍にせよ」と言いました。

彼らは、失敗=価値あるデータとして扱い、次の意思決定の質を高めていったのです。

 

 

では、どう決断し、どう学ぶかですが、ポイントは3つ。

①上限損失を決めてから動く

金額・期間・評判の三軸で「ここまでなら負けて良い」を前置きする。上限がある挑戦は、実は安全です

②学習設計のない挑戦はただの賭け

事前に仮説・測定指標・やめる基準を決める。結果が振るわなくても、学びが残れば期待値はプラス

③小さく速く、並列に

一発大勝ちの発想を捨て、少額・短期・複線。同時に3つ走らせ、小さな当たりを太らせる

撤退は敗北ではなく最短学習です。

 

また、振り返りは責める時間ではありません。事実→因果→次の一手の順で考えましょう

  • 何が起きたか(感情抜きの事実確認)
  • 何が因果で、何が偶然か(一連の洞察)
  • 誰が・いつまでに・何をやめ/続け/増やすか(行動・実行)

 

また、言葉は文化(社風)を作ります。振り返りの際には頭の中を切り替えましょう

「失敗の言い換え辞典」

「失敗」→「結果を検証しよう」

「無駄」→「学習コスト・教育費」

「責任追及」→「次回の成功への設計図を考えよう」

 

この『失敗を恐れない文化』を、私自身が新入社員時代に身をもって体験したことがあります。

 

入社1年目、「どうすればキーマンや決裁者に会えるか」を考え、

先輩の名刺を借りて営業エリア内のキーマンを一覧化。飛び込み時は名前を指名して訪ねる

という方法を思いつき、デスク一面に名刺を並べて整理していました。

それを見た上司に趣旨を説明すると、返ってきたのは二言

  1. 「よし、やってみろ。1チーム与える。人選は任せる」
  2. 「1か月間、毎週30万円の契約を上げろ。未達の時点でチーム解散」

 

私は内務にベテランを1名、営業3名+内勤1名は同期の新人で編成。

社内最大規模の支社で、100人近い先輩方が温かく見守る中、走り出しました。

結果、皆の協力で1か月の目標を無事達成。

ご褒美もいただき、チーム全員で「すっぽん鍋」へ。部長、ご馳走さまでした。

 

 

今考えると、部長は、入社数か月の私に

1 「失敗を恐れるな」と背中を押し

2 「失敗の上限を示し」

3 「チャレンジしていいんだ」と思わせてくれた

 

今でこそ、こうして言葉にすることができますが

当時の私には、それがどんなに恵まれたことだったのかは知る由もありません。

社会人としての今の私の基礎を作り上げてくれたと思います。

 

このように、会社に大きな損害を与えない程度の挑戦と権限を与えることは

意思決定の回数を増やし、学習の速度を格段に上げることにつながり、

組織は「自走できる人」の集まりと自然になっていきます。

 

まとめ

結論はシンプルです。決断は結果ではなく、前進を生む行為

成功も失敗も、立ち止まらなければすべてが糧になります。

だから、歩みを止めない。小さく決める。素早く動く。

痛みを学びに変えて、また決める。

あなたの次の一歩が、未来を拓く最も確実な投資となります。

 

 

 

 

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