2025.07.16ブログ
朝ラーで売上30%増!少しの変化が利益3倍を生む理由
数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
函館はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
朝のテレビ番組内で、ここ数年、日中が暑すぎるので
営業時間を「午前8時」に繰り上げたラーメン屋さんが
テレビに出ていた
いわゆる「朝ラー」ってやつですね。
順番待ちで並ぶのも、気温が低い朝ならば
お客様も楽なので、好評のようだ
私が記事にしようと思ったのは、
そのような工夫が大切ということではなく
瞬時に私の頭の中に出てきた「驚き」によるものです
その「驚き」とは
「売上が30%も伸びたら、一体、利益は何倍になったんだ?」
この場合、私の言っている利益とは
誰もが大好き?「経常利益」のことです
よく、セミナーの席で同じような質問をするのですが
多くの場合、「30%増」と答えられます
では、正解は「何%増」なのでしょうか?
早速、わかりやすく検証していきます
基本の損益構造をおさらい
まずは、ラーメン屋さんの一般的なケースを例にとってみましょう
今回は、「わかりやすさ」を重視するため
単純化した数値で書いていきます。
- 月の売上:100万円
- 原価(食材費):30万円(原価率30%)
- 粗利:70万円(粗利率70%)
- 固定費(人件費、家賃、水道光熱費など):60万円
- 経常利益:10万円
この「粗利率」や「原価率」のバランスは、
多くの飲食店でよく見られるものです
自分のお店の利益構造がどうなっているのか
確認してみてください
売上が30%アップした場合を計算
では、売上が30%増えて130万円になったとしましょう
原価率が同じ30%の場合、原価も売上に応じて増えます
・新しい原価:130万円 × 30% = 39万円
・新しい粗利額:130万円 − 39万円 = 91万円
固定費は、売上が増えても通常すぐには増えません
今回も60万円のままと仮定します
・新しい経常利益:91万円 − 60万円 = 31万円
経常利益の増加額は
31万円 −10万円 =21万円
では、増加率はどれくらいでしょうか?
・21万円 ÷10万円 ×100 = 210%
増加率は210%、利益額は約3.1倍となりました
まとめ:少しの売上アップが、大きな利益につながる
今回のシンプルな例からも分かる通り、
飲食店においては
売上が少し増えるだけで利益が大きく伸びることがあります。
【実際の計算例まとめ】
現状 | 売上30%増後 | |
---|---|---|
売上 | 100万円 | 130万円 |
原価 | 30万円 | 39万円 |
粗利 | 70万円 | 91万円 |
固定費 | 60万円 | 60万円 |
経常利益 | 10万円 | 31万円 |
・売上は30%アップ
・経常利益増加額は210%(3.1倍)
このように、売上の上積みが
そのまま利益増につながることは、
経営判断をするうえでとても重要なポイントです。
逆に、売上が下がれば
利益も一気に減ってしまうこともあるので、
日々の売上管理や集客の工夫は欠かせません。
「うちの店の場合はどうだろう?」
そんな時は、ぜひ自店の数字でも同じように
計算してみてください。
数字に強くなることが、
より安定した経営につながりますし
より多くの利益を生むことも可能になります。
今後も、経営やお金のしくみを分かりやすく
お伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください!
「最近、蒸し暑い」 「少しは涼しくなりました?」
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