数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
地元函館や北海道はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
私、佐藤をはじめ、キャッシュフローコーチである私たちは
「お金のブロックパズル」という、経営数字を一目で可視化でき
経営判断のお手伝いができる優れたツールを使い
経営者の隣に座り、会社の未来を一緒に考えるのが
仕事なのですが、実は、どんなに優れたツールを持ち
使いこなせていたとしても、それだけではたいして役には立てません。
ツールが機能する前提である「信頼関係」が不足していると、
せっかくの知識もツールも活きてこないのが現実です。
これは、私たちコーチの仕事に限らず
商品やサービスを販売や提供している全ての社会人に
共通している話です。
また、「営業がうまくいかない」「部下が話を聞いてくれない」などの
悩みを抱える方々のヒントにしてもえらたらと思います。
では、どうしなければならないのか?
私なりの考えをご紹介します。
1. ツールだけでは埋まらない「対話の土壌」
どんなに優れた商品や指導法を持っていたとしても
相手が「聞く姿勢や状態」になっていなければ
商品は売れませんし、相手を思っての指導も
聞いてはもらえません。もしくは、受け流されてしまいます。
つまり、
数字を示すだけでは、人は動かない
価値観やビジョンを共有してこそ、提案が刺さる
すなわち最低限、相手と自分が同じ土俵や目線にたっていなければ
ならないわけです。
では、そのためにはどうすればよいのか?
そのために必要なことこそ「思考整理術」や「質問力」です。
思考整理術とは、相手の考えを引き出し、整理する技術であり、
質問力はその思考整理を効果的に行うための具体的なスキルなのです。
2. 思考整理術とは?——質問と傾聴で信頼を育てる技法
以下、思考整理術を簡潔にまとめました。
押しつけゼロ:答えを与えず、問いで引き出す
内省を促進:自分の言葉で語ることで考えが整理される
関係性が深化:相手は「聴いてもらえた」と感じ、心を開く
3. 「お金のブロックパズル」と組み合わせるメリット
キャッシュフローコーチが駆使する、中小企業経営者が財務を理解する上で
最適なツールだと思われる「お金のブロックパズル」と思考整理術の関係を
簡潔に対比する形でまとめてみました。
思考整理術
お金のブロックパズル
目的 想いや本音を引き出す
数字を可視化する
着地 価値観・ビジョンが明確になる
資金の流れが一目でわかる
共有 「やりたいこと」を共有
「できること」を検証
結果:ビジョンと数字がつながり、行動計画が合意形成しやすくなる
お金のブロックパズルのところをご自身の商品・サービスに
置き換えてみて下さい。相手の思考や価値観や夢や希望に対し
自分の提供している物が、どんな価値を提供できるのかが整理できます。
4. 今すぐ使える「3つの問いかけ」例
未来志向を引き出す
「将来なりたい、こうありたいと思う姿はどんな姿ですか?」
価値観の優先順位を探る
「仕事や経営をする上で、もっとも大切にしてきたことは何でしょう?」
気づきを言語化させる
「いま話していて「ハッとしたこと」はありましたか?」
5. 仕事とは「隣に立つ」ことから始まる
説明や説得より先に、相手と同じ景色を見ることが大切です。
そのうえで「お金」と「行動」をどう両立させるのかを共に考えることで、
はじめて「提案」が提案として機能します。
相手の「困り事」起点からスタートし、その解決ができる商品・サービスを
提供できたのなら、きっとあなたの望む結果が得られるはずです。
6. あらゆる対話に応用できるスキル
「思考整理術」それを支える「質問力」は、商談時以外にも
様々な応用や活躍場面が存在します。
部下との1on1
初対面の人との会話時
友達や子供や夫婦間の会話時
思考整理術は「相手を尊重する姿勢」や「相手を知りたいと思う気持ち」が
そのベースにあると私は思います。
そして、その姿勢や気持ちは、相手に伝わり
信頼関係を築く土台となります。
では、思考整理術や質問力を身に着けるためには、どうしたらいいのか?
これは、ずばり「練習」し続けることしかありません。
私は月に1回、全国のキャッシュフローコーチ相手に練習をし
フィードバックをもらい、改善し、それを仕事先や家庭内で
意識をしながら会話をしています。
まだまだ、合格点とは思っていませんが、実践を重ねるほど対話の質が磨かれます。
あなたは、相手とどんな未来を描きますか?
そのために、まずは今日、誰かに「最も大切にしてきたことは何ですか?」
と問いかけてみませんか?
書籍のおすすめ
和仁達也『プロの思考整理術』——対話のヒントが凝縮された一冊です。