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指導的立場の人間に必要な声かけ「失敗しても大丈夫」 ――背中から支える「お守り」の言葉
2026.01.23
忙しい方へ:1分で読めるAI要約
結論:心が折れそうな人を支える言葉は、前へ引っ張る言葉ではなく「倒れても大丈夫」というセーフティネットの言葉です。
効く一言:「大丈夫。何かあったら私が助けに行く(最後は私が責任を取る)」
理由:この言葉は①全肯定の土台②孤独を消す連帯感③失敗する権利(挑戦の許可)を同時に渡しています
ビジネス応用:期待や結果を押し付ける前に「一緒に背負う」を添えると、相手は恐怖から解放され、力を発揮します
前回の振り返り:アクセルの言葉
前回は、相手の心にワクワクする未来を描き、
一歩前へ踏み出させる「アクセル」のような言葉を扱いました。
しかし人生には、ワクワクする余裕など微塵もなく、
恐怖や絶望に飲み込まれそうな瞬間があります。
足がすくみ、心臓の鼓動が耳元で鳴り響くような、孤独な戦いの場。
そんな時に必要なのは、アクセルではなく
「倒れても大丈夫」というセーフティネットな言葉です。
結論:セーフティネットな言葉は「失敗しても価値は変わらない」を伝える
人が本当に苦しいとき、力を出せない理由は「能力」ではなく、
恐怖(失敗・孤独・否定)に飲み込まれてしまうからです。
この恐怖をほどく言葉が、セーフティネットの言葉。
「大丈夫」「もしもの時は私が受け止める」という、お守りのような一言です。
Q1:どん底で足がすくむとき、人はどんな言葉で前を向けるのか?
答えを、記憶に残る実話から
事例:2014年ソチ五輪、浅田真央選手を救った一言
2014年ソチオリンピック
金メダルの期待を背負った浅田真央選手を襲ったのは、
ショートプログラム16位という衝撃の結果でした。
努力家の彼女にとって、練習のすべてが否定されたかのような夜。
翌日のフリーを前に、リンクサイドに立つ背中は、
見えない重圧で震えていたはずです。
その時、佐藤信夫コーチがかけた言葉は、
「日本中が応援している」でも「練習を信じろ」でもありませんでした。
「大丈夫。何かあったら先生が助けに行くから」
一見、スポーツの指導者らしからぬ言葉です。
演技中にコーチがリンクへ入ることもルール上できません。
それでも、この一言が極限状態の心を救い、
伝説の演技へつながる「魔法の言葉」になりました。
Q2:なぜ「助けに行く」が伝説の演技を引き出したのか?
結論:この言葉は、心の恐怖をほどく3つの働きを同時に持つからです。
①「大丈夫」という土台(全肯定)
「失敗するな」ではなく、
「失敗しても、あなたの価値は変わらない」というメッセージ
崩れかけていた心の土台が、まず修復されます。
②「孤独」を消す連帯感
リンクは、世界で自分ひとりが戦っているような場所。
そこで「先生が助けに行く」は、
最強の味方が背中に張り付くような安心感を与えます。
③「失敗する権利」の付与(挑戦の許可)
「もし転んでも受け止めてもらえる」という確信は、
守りに入らず攻めるための 「勇気の源」 になります。
結果、恐怖から解放された人は、
自分の力を「出せる状態」に戻れるのです。
Q3:ビジネスの現場では、どう言い換えればいい?
結論:期待や結果を押し付ける前に「最後は一緒に背負う」を添えること
私たちは苦しんでいる部下や仲間を励ます時、
つい「前を向かせる言葉」ばかり探してしまいます。
でも本当に折れそうな時に必要なのは、前へ引っ張る力ではなく、
「倒れても大丈夫だよ」という保証なのかもしれません。
例えば、大事なプレゼンや新規プロジェクトで、こんな声をかけていないでしょうか。
「期待しているよ」
「失敗するなよ」
この言葉は、相手の重荷を増やしてしまうことがあります。
佐藤コーチの視点を借りるなら、こう言い換えます。
「大事な場面だね。でも大丈夫。思い切りやっておいで。
何かあったら、最後は私が責任を取るから」
結果を求めることをやめる必要はありません。
「最後は一緒に背負う」という覚悟を添えるだけで、
相手は恐怖から解放され、目の前の仕事に100%集中できるようになります。
今日から使える:セーフティネット言葉テンプレ
迷ったら、この“型”を使ってください。
① 背中に「味方」を貼る型
「大丈夫。私がついてる」
「一人で背負わなくていいよ」
② 責任を「引き受ける」型
「何かあったら最後は私が責任を取る」
「最終的には一緒に受け止めよう」
③ 失敗の許可を出す型
「失敗しても大丈夫。そこから立て直せる」
「完璧じゃなくていい。挑戦していい」
④ 集中へ戻す型
「結果は私がとる。今は目の前の一つに集中しよう」
「大丈夫。やることだけやろう」
よくある質問(FAQ)
Q:責任を肩代わりすると、部下が無責任になりませんか?
A: 逆です。リーダーの覚悟を感じた相手は「この人の期待に応えたい」という強い当事者意識(エンゲージメント)を持ちます。
安心感があるからこそ、自律型人間として自走し始めるのです。
Q:自分の背中を支えるセルフペップトークはありますか?
A: 経営者自身も孤独です。自分に「今日までやってきたことは嘘をつかない」
「大丈夫 大丈夫 私ならできる」と声をかけてあげてください。
Q:財務的にこの「支える言葉」にはどんなメリットがありますか?
A: 心理的安全性は、離職率の低下と生産性の向上に直結します。
恐怖や結果のみで支配する組織より、安心で支える組織の方が、長期的な人的資本の利回りが高くなることは、多くの成功企業が証明しています。
Q:そんなに守ったら、甘やかしになりませんか?
A:甘やかしではありません。挑戦できる土台を作るということです。
恐怖で固まった状態では成果は出ません。「安心」があるから攻められます。
Q:責任を取るって言うのが怖いです
A:「私が全部やる」ではなく、「最終的には一緒に受け止める」でも十分です。
責任の「共有」が、相手の恐怖をほどきます。
Q:部下がミスしそうなときも使えますか?
A:使えます。むしろ効果的です。
「失敗するな」より「起きたら一緒に立て直す」の方が、冷静さを保てます。
まとめ:あなたが届ける「お守り」の言葉
言葉がけ(ペップトーク)には、アクセルの言葉もあれば、
今回のように後ろからそっと支える「お守り」の言葉もあります。
「行け!」の前に「大丈夫」で土台を整える
「結果を出せ」の前に「何かあったら一緒に受け止める」と伝える
この順番を意識するだけで、相手の力はもっと自然に、もっと強く溢れ出します。
あなたの周りに、今、震える背中で戦っている人はいませんか?
その人へ、こんな一言を贈ってみてください。
「大丈夫。私がついている。思い切りやっておいで」
その一言が、誰かにとっての
「絶望を覚悟に変える、魔法の一句」になるはずです。
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箱根駅伝・原監督に学ぶ~「頑張って」より効く応援言葉の正体~
2026.01.20
忙しい方へ:1分で読めるAI要約
結論:人を動かす言葉とは、相手の頭の中にワクワクする未来の映像を映し出す言葉です。
注意点:「頑張って」は時に、相手へ行動の押し付け(Doの強制)になり、負担になることがあります。
共通点:一流のリーダーの言葉は、短くて、すぐ絵が浮かぶ、前向きな言葉を使います。
実例:箱根駅伝・原監督「ここから楽しめ、笑顔だぞ」「お前、ヒーローになってくよ」
結論:人を動かすのは「命令」ではなく「未来の映像」
人が一歩踏み出す瞬間には、必ず何かの「動機付け」があります。
それは「こうなりたい」という能動的な願いだけでなく、
「助けたい」「助けなければ」という倫理観のようなものも含まれます。
そして、もう一つ大事なのが
誰かの言葉がきっかけになって、人は動くということ。
では、その一歩を生む言葉とは何か。
ここではそれを 「応援言葉」 と呼びます。
Q1:なぜ「頑張って」が重荷になることがあるの?
結論:「頑張って」は、相手に「今の苦しい行動(Do)」を上乗せする形になりやすいからです。
もちろん「頑張って」で力が出る人もいます。だから「絶対言っちゃダメ」ではありません。
ただ、すでに限界まで努力している人に対しては、
「頑張る」という行動をさらに強要されたように感じ、
意識が「今の辛さ」に固定されてしまうことがあります。
NG寄りの応援(恐れの映像)
「ここで頑張らないでどうする!今までの努力が無駄になるぞ」
理想の応援(未来の映像)
相手の心に「素敵な景色」を映し出す言葉
Q2:「頑張って」の代わりに、どんな言葉がいいの?
結論:相手の頭に「明るい未来の絵」が浮かぶ言葉です。
ここで、箱根駅伝の青山学院・原監督の言葉が参考になります。
例1:ラストスパートの選手へ
「ここから楽しめ 笑顔だぞ!」
この言葉が効く理由は、主に3つです
「笑顔」という単語で余計な力みを外す
前向きな言葉で、脳内イメージをポジティブに切り替える
苦しい局面を「勝負どころ」に置き換え、「やれる感覚」を起こす
例2:タスキを受けた選手へ
「おまえ、ヒーローになってくよ ヒーローに」
この言葉が効く理由は2つ
「なっていくよ」で、未来を先取りさせる
「できる」ではなく「ヒーロー」という役割(Be)を渡している
そして、ここが一番大切です。どちらにも共通しているのは
短い言葉で、すぐ頭に絵が浮かぶ、わかりやすい言葉
Q3:同じ「頑張りどころ」でも、なぜ結果に差が出るの?
結論から言うと、言葉が呼び起こす「映像」が違うからです。
原監督の言葉:未来の映像(楽しい・笑顔・ヒーロー)
「おまえ、ヒーローになってくよ ヒーローに」
叱咤の言葉:恐れの映像(無駄・後悔・責め)
「ここで頑張らないでどうする!今までの努力が無駄になるぞ」
人は、恐れでも動けます。
でも「本来の力を解放する」場面では、恐れは力み・萎縮につながりやすい。
結果として、いつもの力が出せなくなることがあるのです。
実体験:言葉が「先に結果」を見せてくれる瞬間
私がサッカー現役時代、フリーキックの場面がありました
直接狙うか、仲間に預けるか悩む距離
私はベンチを見て、コーチとアイコンタクト
コーチは静かにうなずき、顔を「ゴール」へ向けました
私はこう受け取りました。
「狙え、お前なら決められる」
不思議と、その瞬間に「すでに決めた気分」になっていました。
スポーツをやっている方なら、似た経験があるはずです。
「打てそう」「決まるな」という、あの感覚
そして結果は 「ゴール」
頭の中で「先に見えた通り」の結果が、現実になったのです。
まとめ:人を動かすのは「ワクワクする未来の映像」
結局のところ、人を動かすのは命令ではなく、
その人の頭の中に浮かぶ ワクワクする未来の映像です。
「頑張れ」だと、今の苦しさに意識が向くことがある
「ヒーローになれるぞ」だと、ゴールを切る自分が浮かぶ
誰かの背中を押したいとき、必要なのは追い込む言葉ではなく、
相手の心に 「素敵な景色」 を映し出す言葉。
よくある質問(FAQ)
Q:結局「頑張って」は言わない方がいい?
A:禁止ではありません。相手が負担に感じないならOKです。
ただ、苦しい人には「頑張って(Do)」よりも、その先の姿(Be)が浮かぶ言葉の方が効きやすいです。
Q:応援言葉は長い方が気持ちが伝わる?
A:むしろ逆です。短いほど頭に入り、絵が浮かびます。
Q:心に「絵」を浮かばせるのが苦手です。どうすれば?
A:まずは「絵になる言葉」をストックしてください。
例:ヒーロー/笑顔/景色/主役/ゴールテープ/優勝/拍手
名詞が変わるだけで、言葉の力は一気に上がります。
Q:財務改善の現場でもこの「応援言葉」は使える?
A:もちろんです。数字を「義務」で語るのではなく、
「完済して家族旅行に行く姿」「社員が誇らしげに働く姿」など、
「叶えたい未来の映像」を言葉で共有すると、踏ん張る力が増します。
まとめ あなたなら、どんな「絵」をプレゼントしますか?
あなたの大切な人が、今いちばん苦しいところにいるのなら
あなたなら、どんな「絵」が浮かぶ言葉をプレゼントしますか?
「頑張って」の代わりに、相手が思わずニヤリとしてしまう。
そんな 応援言葉 を、一緒に探してみませんか。
次回は「背中から支える言葉」をお伝えしますね。
執筆者:佐藤保険事務所 代表(日本唯一のペップトーカー財務コンサルタント)
資格:日本キャッシュフローコーチ協会認定 キャッシュフローコーチ
日本ペップトーク普及協会 認定講師/問活(質問力)実践
専門領域:資金繰り・財務改善/組織コミュニケーション/チームビルディング/言葉の選び方/
更新日:2026年1月20日
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「言葉」が財務を変える~言葉の力と質問力が強い会社をつくる~
2026.01.15
忙しい方へ:1分で読めるAI要約
最新:2026年1月11日、「日本ペップトーク普及協会」認定講師試験に合格しました。
核心:「聴く(質問力)」と「話す(ペップトーク)」は、どちらも“同じベクトル”から生まれます。
経営的価値:言葉選びと投げかける順序を整えると、離職率低下/意思決定の加速/自走型社員の育成に直結します。
結論:数字(財務)を動かす起点は「人」。そして人を動かす起点は、「言葉」です。
ご報告:数週間、更新が止まっていた理由
数週間、更新が止まっておりました。
理由は「日本ペップトーク普及協会」の認定講師試験受験のためでした。
昨年1月に、その存在を知り、1年後の 令和8年(2026年)1月11日、試験に合格することができました。
支えてくださった皆さま、本当にありがとうございます。
Q1:なぜ財務コンサルタントが「聴く力」と「話す力」を重視するのですか?
結論:企業の経営資源「人・物・金」のうち、すべての起点は「人」だからです。
そして、その「人」を動かすのが、私たちの 言葉 です。
私はこれまで、質問力(聴く力)を武器に、経営者に寄り添いながら
夢の実現や財務改善のお手伝いをしてきました。
数字は大事。でも、数字だけでは人は動かない。
数字を「行動」に変える推進力が必要だと、強く感じ
昨年の目標を
聴く力(質問力=問活)を鍛える
話す力(ペップトーク)を鍛える
として、スタートしました。
Q2:「聴く」と「話す」のベクトルが同じとはどういう意味ですか?
結論:どちらも私(主体)から生まれる強い動機が出発点、という意味です。
私がこの1年で一番腑に落ちた学びは、
「聴く」と「話す」は、実はベクトルが同じだということでした。
聴く:私は、あなたにとても興味がある。もっと知りたい。
話す:私は、あなたに私のことをもっと知ってもらいたい。
一見、相手のためのようでいて、根っこには「私の動機」があります。
だって、興味がない人や嫌いな人の話を聞いたり、話したりするのは
苦痛でしかないですよね。
たとえ仕事と割り切っていても、心から「知りたい」「知ってほしい」とは
並の人間なら、なかなか思えないはず。
だから私はこう思うようになりました。
本気で「聴く」「話す」ができるのは、
自分の中に「知りたい・知ってほしい」が生まれたときだと。
(※本文では「聴く」と「聞く」が混在していますが、ここではそれぞれがもつ「意味」の違いを込めています)
Q3:質問にも「質の良いもの」と「良くないもの」があるのはなぜ?
結論:分けるのは「言葉選び」と「順序」、そして「信頼関係」です。
昨年までの私は「質問」つまり「聴く力」を使って経営者に寄り添いながら支援してきました。
でも、質問にも「質」がある。では、その差を生むものは何か?
私は、ずばり 「言葉」だと思います。ただし、ここで言う「言葉」は、単なる単語ではありません。
言葉選び(どんな言葉で)
投げかける順序(どの順番で)
信頼関係(関係性の土台があるか)
同じ内容でも、言葉と順序が違えば、返ってくる答えも、行動も変わります。
Q4:質の高いコミュニケーションは、具体的にどう業績に貢献しますか?
結論:適切な言葉が、組織の自走を促し、コストを利益に変えます。
言葉が変わると、現場の「脳の使い方」が変わります。
責められる言葉
→ 「どう言い訳し、どう逃げるか」を考える脳
問いかけの言葉
→ 「どう改善し、どう達成するか」を考える脳
この切り替えが起きると、経営数字に変化が起きます。
離職率の低下:承認されている実感が増え、人が辞めにくくなる
意思決定の加速:指示待ちが減り、現場で考えて動く
生産性の向上:実行力が上がり、結果として利益が残りやすくなる
「そんなの経営や財務に関係ある?」と思われた方へ。
結論だけ言います。
関係あります。むしろ直結します。
経営者の悩みの大部分は、結局「人・物・金」
そして、その起点は 人
その人を動かす起点が 言葉 です
次回予告:1年の学びを明日から「使える形」でお届けします
明日以降、この1年の学びを具体的にお伝えします。
人を動かす「言葉」とは
どんな順序で投げかけると、一歩前へ踏み出せるのか
なぜ「言葉の力」で離職率・業績に差が出るのか
「知って実践する会社」と「知らないままの会社」では、
業績、離職率、自走型社員の育成に差がつきます。
執筆者:佐藤保険事務所 代表(日本唯一のペップトーカー財務コンサルタント)
資格:日本キャッシュフローコーチ協会認定 キャッシュフローコーチ
日本ペップトーク普及協会 認定講師/問活(質問力)実践
専門領域:資金繰り・財務改善/組織コミュニケーション/チームビルディング/言葉の選び方
更新日:2026年1月15日
日本ペップトーク普及協会代表理事 岩﨑 由純 さん との「認定式」
私の試験の試験官も、岩﨑さんでした。(緊張した~)
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「わからない」は最大のチャンス ~元・数字オンチ社長の告白~
2025.07.23
【1分で読める要約】
「視点」を変えれば、会社の未来は変わる
同じ状況でも、言葉や視点によって全く違う結果が生まれることがあります。
例えば、右ひじの痛みに対し「動かすな」と言う医師と「治して動きたい」
という患者の気持ちに寄り添う医師では、患者の受け止め方は大きく変わります。
これは経営においても同じです。
物理学者・寺田寅彦の「健康な人には病気になる心配があるが、病人には回復するという楽しみがある」
という言葉のように、物事をどう捉えるかで景色は一変します。
多くの中小企業経営者が「数字は苦手」と感じています。
しかし、財務の数字は会社の「健康診断書」であり、「未来の地図」です。
もし現状の数字が芳しくなくても、それは「伸びしろ」であり「回復という楽しみ」があると捉えることができます。
数字が見えないと不安になり、見えると希望が持てる。
資金繰りが厳しい状況でも、数字を整理すれば原因と対策が見え、行動が変わります。
「わからない」は「チャンス」です。
経営数字が読めなくても、それは「学んで会社を大きく変えられるチャンス」に他なりません。
社長にしかできない「視点の転換」があります。
売上減を「ピンチ」ではなく「利益構造を見直すチャンス」、
資金繰りの悪化を「不安」ではなく「ビジネスモデルを見直す好機」と捉えることで、行動と未来が変わります。
「不安」は「希望」の裏返し、「苦手」や「わからない」は「伸びしろ」の別名です。
視点を変え、財務や決算書を「経営判断の力強い味方」にすることで、会社もあなた自身も大きく成長できるはずです。
本文
私は最近、右ひじに余計なカルシウムができ
そのせいで、少し負荷をかけると
右ひじから手先までが痛む。
二人の医師に診察してもらったのですが
私の症状に対してかけられた言葉が正反対で驚いた。
一人は
「痛いなら、動かさなければいいでしょ」
もう一人は
「以前のように動きたいから、治療を受けに来たんだよね」
どちらが、患者にとって前向きに希望を持ち
手術やリハビリに前向きに取り組めるか
答えは、言うまでもありませんよね。
このように、同じ現象や症状に対してでも
「使う言葉」によって全く違う効果や結果が出ることが
ご理解いただけると思います。
本日は、その病院の待合時間に読んだ本
「言いかえ 便利帳」
著者 みらいクリニック院長 今井一彰 より、
寺田寅彦の言葉を基に、財務や決算書が苦手で
その知識が必要なのはわかっているが
後回しにしてしまうことが多い経営者向けに書いていきます。
もちろん一般論として、なかなか最初の一歩を踏み出せないという方の
参考にもなると思います。
「病人には回復という楽しみがある」
「健康な人には病気になるという心配があるが
病人には回復するという楽しみがある」
この言葉を残したのは、物理学者で随筆家の寺田寅彦です。
私たちは、とかく今の状態を「良い」「悪い」
と決めつけてしまいがちです。
しかし、視点を変えるだけで、見える景色は一変します。
これは、経営や財務にもまったく同じことが言えます。
財務は「未来の地図」
中小企業の経営者の多くが、「数字は苦手で」とおっしゃいます。
決算書を見てもピンとこないし、資金繰り表も税理士さん任せ。
「ウチの経営は、感覚と経験が頼りなんだよ」と。
確かに、創業経営者の方々は、鋭い感覚と
豊富な経験を持っている方が多いのは事実です。
しかし、2代目以降は、そうはいきませんよね。
だからと言って、立ち止まっているわけにはいきません。
まずは、視点を少し変えてみてほしいのです。
財務の数字は、あなたの会社の「健康診断書」であり、
「未来への地図」でもあります。
そして、もし今その数字が芳しくないのだとしたら、
それは「伸びしろ」であり、「回復という楽しみ」があるということなのです。
数字が見えないと、不安になる。
数字が見えると、希望が持てる。
たとえば、資金繰りが厳しいとき、
「もう終わりだ…」と感じてしまうのは当然です。
でも、冷静に数字を整理してみると
「売上は変わっていないのに
利益が減ってる。固定費が増えたせいだ」
「在庫が増えて資金が詰まってるだけだ」と
原因と対策が見えてきます。
それはまるで、暗闇の中で光を見つけたような感覚です。
このように、視点が変われば、やるべきことがわかり
行動が変わるはずです。
そして、行動が変われば、結果も変わるはずです。
「わからない」は「チャンス」でもある
私は様々な業種の経営者とお会いしてきました。
どの社長さんも、最初は「わからないことが恥ずかしい」
と思っておられました。
そりゃそうですよね。
経営者という立場にも関わらず、経営数字が読めないだなんて
大っぴらに言えるはずはありません。
何を隠そう、私も7~8年前までは
決算書を読み、戦略や計画を立てるなんて
大企業のやることであり、必要ないだろうと
思っていましたし、それを言い訳にして
全く学ぼうとも思っていませんでした。
1つ1つの勘定科目の意味すら知りませんでした。
しかし、今なら経験上ハッキリ言えます。
「わからないなら、学べばいい」
「わからない」は、「わかるようになれる」という
大きなチャンスだと。
むしろ、今の段階で「数字が見えていない」からこそ
財務の力で会社を大きく変えることができるのです。
社長にしかできない「視点の転換」
良い悪いではなく、当たり前のこととして
社員は自分の「給与を守ること」で精一杯です。
でも社長だけは、視点を変えることができる存在です。
売上が減った →「 ピンチだ」ではなく
売上が減った → 「利益構造を見直すチャンスだ」
資金繰りが悪い → 「不安だ」ではなく
資金繰りが悪い →「 ビジネスモデルを見直す好機だ」
こんなふうに、同じ現象を「どう見るか」で
行動が変わり、未来が変わります。
視点を変えることは、新たな武器を手に入れる
チャンスとも言えます。
経営は常に「決断の連続」です。
そして、その決断は「視点の質や位置」によって変わってきます。
私自身の例ですが
経営の勉強をし、自分の会社の存在意義や目的を明文化し
そのうえに、財務の考え方を積み上げた結果
内部留保は、ここ5年間で5倍以上に増やすことができました。
その結果、今年と2年後に、大きな投資が可能となりました。
ちなみに私は、大学で経済や経営を学んできたわけではありません。
(今、とある市長のおかげで名前が出てくる大学の文学部教育学科卒です)
こんな私だからこそ言います。
「悪いところは良くなるだけ」
「わからないことは、のびしろである」
最後に、寺田寅彦の言葉を、
私の解釈に置き換え、要約してみます。
「不安」は、「希望」の裏返し
「苦手」「わからない」は、「のびしろ」の別名
「売上」や「利益」だけでなく、数字を見る視点を変えれば、
財務や決算書は「経営判断の力強い味方」になります。
さあ、今日から視点を変えて、未来を動かしましょう。
あなたの会社やあなた自身には、まだまだ伸びしろがあるはずです。
「いつか、必ず上がるはず! 可能性は無限大」
(個人的に、この絵ずら大好きです)
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言葉の力で組織を鼓舞する──再挑戦・視点変換・挑戦文化の育み方
2025.05.23
忙しいあなたへ「1分で読めるAI要約」
ビジネスの壁を乗り越える3つの名言
困難な時こそ「言葉の力」が役立ちます。偉人たちの名言を仕事に活かす方法を紹介します。
1. エジソン「もう一度だけ試してみよう」
「諦めるな」より「もう一度挑戦しよう」が効果的。脳は否定語より肯定的な言葉に反応します。
2. フェリーニ「終わりか始まりかは自分次第」
困難を「新たなスタート」と捉える視点転換が大切。自分を励ます「セルフペップトーク」に活用しましょう。
3. カール・ルイス「失敗なくして成功なし」
失敗を許容する心理的安全性が高いパフォーマンスを生みます。「楽しんでこい」のような前向きな言葉がけを。
まとめ: 名言は読むだけでなく「行動トリガー」として使いこなしましょう。
本文
いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
ビジネスでは、誰もが何度も壁にぶつかります。
「もうダメかもしれない」と思う瞬間を乗り越える時に、
ポジティブな「言葉の力」が役に立ちます。
今回は、世界的な偉人たちの言葉から、
仕事に活かせる3つの名言と
その具体的な使い方を紹介します。
────────────────────────
1.トーマス・エジソン
「私たちの最大の弱点はあきらめることにある。
成功するための最も確実な方法は、
常にもう一度だけ試してみることだ」
発明王として知られるエジソンのこの言葉は、
諦めずに挑戦することの大切さを教えてくれます。
「プレゼンテーションがうまくいかなかった」
「重要な契約を逃してしまった」
そんな時こそ、この言葉を思い出してみてください。
「もう一度だけやってみよう」という小さな一歩が、
大きな成果につながる可能性を秘めています。
チーム全体を鼓舞したい時にも有効です。
社長や上司が部下に対して
「諦めるな」と叱咤激励するよりも、
「もう一度、挑戦してみよう」
と優しく声を掛けることで、
前向きな行動を促せるでしょう。
この「諦めるな」と「もう一度だけ」
という言葉遣いは、何も「きれいごと」を
言っているのではありません。
脳科学的にも心理学的にも言われていることなのです。
「諦めるな」は「諦め」+「てはいけない」と
分解できます。そうすると人間の脳は
「諦め」という言葉に反応し
「諦め」をイメージしてしまうそうです。
つまり「もうダメだ」と考えがちになるのです。
また、冷静に考えるとわかることなのですが
うまくいかなかった際に
次に起こしてもらいたい行動は
「再チャレンジ」ではないですか?
もし、言葉を投げかける相手が
自分の子供だったら、家族だったら
間違いなく「再チャレンジしてほしい」
となるはずです。
となると、かける言葉は「やってほしいこと」
すなわち「もう一度、挑戦してみよう」と
なるはずです。
「もうダメだ」ではなく「もう一度」
このわずかな言い換えが、
組織の再挑戦意欲を大きく左右します。
────────────────────────
2.フェデリコ・フェリーニ
「もう終わりだと思うのも、
さあ始まりだと思うのも、どちらも自分だ」
イタリアを代表する映画監督
フェリーニの言葉です。
プロジェクトの頓挫、部署の閉鎖など、
一見「終わり」と思える状況でも、
新たなスタート地点になり得ます。
重要なのは「それをどう捉えるか」
というあなたの視点です。
変化の激しい現代社会において、
この「終わりを始まりに変える」柔軟な思考は、
企業の成長を大きく左右するでしょう。
過去の失敗を糧に、
新たな挑戦へと踏み出す勇気を与えてくれる言葉です。
この言葉の使い方は
「自分に話しかける」です。
ネガティブになりそうな自分を
ポジティブなポジションに持っていく。
そのような場面の際に使ってみましょう。
これを「セルフペップトーク」と言います。
一言で言えば、「自分を励ます」行動です。
私たちは、全く意識していませんが
人は毎日、自分と3千~4千回も会話や問いかけを
しているのそうです。
さすがに、「息をしよう」「心臓を動かそう」は
問いかけることはないですが
「腹が減った」⇒「飯を食おう」
「何を食べるか」⇒「ラーメンにしよう」
「どこの店に行く」⇒「あそこの店にしよう」
この後も、「どうやって行く」「時間は何時に」
「味は何にする」などなど
全て自分で自分に問いかけ、出した答えにのっとり
行動をしています。
だからこそ、自分に投げかける言葉こそ
良質で前向きな言葉を使うべきなのです。
そのようにして、常に前向きで、
バイタリティーあふれる生活を送っていると
幸運やチャンスが、向こうから寄ってくるものなのです。
「終わり」という事実を「新たな挑戦への始まり」
と位置付けることがビジネスの場でも大切になります。
────────────────────────
3.カール・ルイス
「失敗したことのない人間は成功することもない。
たゆまざる挑戦が成功につながるからだ」
陸上競技界のレジェンド
カール・ルイスの言葉は、
失敗を恐れないことの大切さを伝えています。
特に若手社員の育成や新人研修の際に、
この言葉を共有することで、
失敗を前向きに捉える組織文化を築くことができます。
「チャレンジした結果の失敗は評価される」
という雰囲気を作ることで、
社員一人ひとりの成長を促し、
ひいてはチーム全体の能力向上につながります。
失敗を許容する心理的安全性が確保された職場は、
高いパフォーマンスを生み出す土壌となるのです。
私は、今でも鮮明に覚えている。
サッカー女子ワールドカップ決勝の対アメリカ戦
PK戦で、優勝を決めるゴールを決めたのが
今や日本代表のキャプテンであり精神的支柱である
札幌出身の熊谷選手。道民として誇らしい!
あの当時は、まだチーム最年少くらいのはずでしたが
見事に優勝のPKを決めてみせました。
実は私は、「PK」には、とても苦い思い出があります。
同列に並べるわけではありませんが
その当時のコーチに投げかけられた言葉を紹介します。
日本代表監督の言葉同様、「言葉の持つ力」を感じてください。
私も10歳の時から23歳までサッカーをやってきて
「これを決めなければ、負け」という場面のPKキッカー
という経験がある。見事に相手キーパーにセーブされ敗退。
優勝を逃して、上のステージに行けなかった。
今でも、はっきり覚えていますし、
「なぜあの時、自分の一番得意なキックで
得意なコースに蹴らなかったのか?」と
後悔というよりも、「トラウマ」のように
心に刺さっています。
中学生だった私は「もうサッカーなんてやらない」と
声を出して泣きました。
そんな私にコーチが
「そうだよな。悔しいよな。
ならば、その悔しさを晴らすには
どうしたらいいだろう?」
「そうだ、サッカーを続けるんだ。
高校で、その悔しさは晴らすんだ」
そう言われたことを今でも覚えています。
一方、ワールドカップのあのPK戦
日本の佐々木監督は全員で円陣を組み
こう言ったそうです。
「思いっきり楽しんで来い」
選手は、監督の言葉通り自分の持てる力を全て発揮し
とんでもないプレッシャーさえ乗り越え勝利しました。
一方、アメリカの監督はなんと言ったでしょう?
確証はありませんが、広く伝えられている話によると
当時、何年も負けなしで断トツの「世界トップ」
であったアメリカチームだからこそでしょうか
「私たちは、勝てねばならない」と言ったそうです。
「楽しんで来い」vs 「勝たねばならない」
どちらの方が、普段の力が出せるでしょうか?
どちらの方が、目標に向かい挑戦できるでしょうか?
答えは、わかりますよね。
言葉自体は、軽い感じですし
あの場にふさわしい言葉とは感じられない
かもしれませんが
圧倒的に「言葉の持つ力」が違いますよね。
緊張して体が硬くならないはずはありません。
ビジネスの場でもそんな場面
いくらでもあるはずです。
そんな場面に遭遇している相手に
「緊張するな」は逆効果なのです。
悔しくて泣きじゃくっている私に
「なんだ、このくらいのことでやめるなんて」は
前に進む気にはなれない私には
なんの励ましや後押しにはならないのです。
①「悔しい」という事実を受容し
②「悔しい気持ちを晴らす」つまりプラス方向に
もっていくための言葉に変換し
③「自分の力で悔しさを晴らしてほしい」
優しく促し、顔を上げらせ
④「サッカーを続けるんだ。
お前なら、その悔しさを晴らせる!」
と背中を押す
子供を持つ親や
社員や部下をもつ立場の人
そして、どちらにも該当する私も含めて
今一度、自分の言動を振り返ってみてほしいと思います。
新人研修の場や子育ての場で
「失敗はチャレンジの証」と明言し
挑戦しないことこそリスクだと理解させる
経営層や親が、自らの失敗談とともにこの名言を語り、
心理的安全性の風土を醸成する。
失敗を咎める文化では、
イノベーションや前進する力は生まれません。
ルイスの言葉は、挑戦を賞賛する組織文化の礎となります。
まとめ:名言を「行動トリガー」に変える
名言は「読むだけ」で終わらせてはもったいないと思います。
●モチベーションが下がったとき
●部下が落ち込んでいるとき
●判断に迷いが生じ、前に進めないとき
そんな瞬間に引き出しから取り出し、
「具体的な次の一歩」と結びつけてこそ威力を発揮します。
エジソンで「再挑戦」を促し
フェリーニで「視点転換」を行い
ルイスで「挑戦肯定」の文化を育む
これら3つの名言を、
あなた自身とチームの行動指針として使いこなし、
壁を乗り越え続けるビジネス人生を歩んでいきましょう。
「できる できる 君ならできる!」
2026.01.23
忙しい方へ:1分で読めるAI要約
結論:心が折れそうな人を支える言葉は、前へ引っ張る言葉ではなく「倒れても大丈夫」というセーフティネットの言葉です。
効く一言:「大丈夫。何かあったら私が助けに行く(最後は私が責任を取る)」
理由:この言葉は①全肯定の土台②孤独を消す連帯感③失敗する権利(挑戦の許可)を同時に渡しています
ビジネス応用:期待や結果を押し付ける前に「一緒に背負う」を添えると、相手は恐怖から解放され、力を発揮します
前回の振り返り:アクセルの言葉
前回は、相手の心にワクワクする未来を描き、
一歩前へ踏み出させる「アクセル」のような言葉を扱いました。
しかし人生には、ワクワクする余裕など微塵もなく、
恐怖や絶望に飲み込まれそうな瞬間があります。
足がすくみ、心臓の鼓動が耳元で鳴り響くような、孤独な戦いの場。
そんな時に必要なのは、アクセルではなく
「倒れても大丈夫」というセーフティネットな言葉です。
結論:セーフティネットな言葉は「失敗しても価値は変わらない」を伝える
人が本当に苦しいとき、力を出せない理由は「能力」ではなく、
恐怖(失敗・孤独・否定)に飲み込まれてしまうからです。
この恐怖をほどく言葉が、セーフティネットの言葉。
「大丈夫」「もしもの時は私が受け止める」という、お守りのような一言です。
Q1:どん底で足がすくむとき、人はどんな言葉で前を向けるのか?
答えを、記憶に残る実話から
事例:2014年ソチ五輪、浅田真央選手を救った一言
2014年ソチオリンピック
金メダルの期待を背負った浅田真央選手を襲ったのは、
ショートプログラム16位という衝撃の結果でした。
努力家の彼女にとって、練習のすべてが否定されたかのような夜。
翌日のフリーを前に、リンクサイドに立つ背中は、
見えない重圧で震えていたはずです。
その時、佐藤信夫コーチがかけた言葉は、
「日本中が応援している」でも「練習を信じろ」でもありませんでした。
「大丈夫。何かあったら先生が助けに行くから」
一見、スポーツの指導者らしからぬ言葉です。
演技中にコーチがリンクへ入ることもルール上できません。
それでも、この一言が極限状態の心を救い、
伝説の演技へつながる「魔法の言葉」になりました。
Q2:なぜ「助けに行く」が伝説の演技を引き出したのか?
結論:この言葉は、心の恐怖をほどく3つの働きを同時に持つからです。
①「大丈夫」という土台(全肯定)
「失敗するな」ではなく、
「失敗しても、あなたの価値は変わらない」というメッセージ
崩れかけていた心の土台が、まず修復されます。
②「孤独」を消す連帯感
リンクは、世界で自分ひとりが戦っているような場所。
そこで「先生が助けに行く」は、
最強の味方が背中に張り付くような安心感を与えます。
③「失敗する権利」の付与(挑戦の許可)
「もし転んでも受け止めてもらえる」という確信は、
守りに入らず攻めるための 「勇気の源」 になります。
結果、恐怖から解放された人は、
自分の力を「出せる状態」に戻れるのです。
Q3:ビジネスの現場では、どう言い換えればいい?
結論:期待や結果を押し付ける前に「最後は一緒に背負う」を添えること
私たちは苦しんでいる部下や仲間を励ます時、
つい「前を向かせる言葉」ばかり探してしまいます。
でも本当に折れそうな時に必要なのは、前へ引っ張る力ではなく、
「倒れても大丈夫だよ」という保証なのかもしれません。
例えば、大事なプレゼンや新規プロジェクトで、こんな声をかけていないでしょうか。
「期待しているよ」
「失敗するなよ」
この言葉は、相手の重荷を増やしてしまうことがあります。
佐藤コーチの視点を借りるなら、こう言い換えます。
「大事な場面だね。でも大丈夫。思い切りやっておいで。
何かあったら、最後は私が責任を取るから」
結果を求めることをやめる必要はありません。
「最後は一緒に背負う」という覚悟を添えるだけで、
相手は恐怖から解放され、目の前の仕事に100%集中できるようになります。
今日から使える:セーフティネット言葉テンプレ
迷ったら、この“型”を使ってください。
① 背中に「味方」を貼る型
「大丈夫。私がついてる」
「一人で背負わなくていいよ」
② 責任を「引き受ける」型
「何かあったら最後は私が責任を取る」
「最終的には一緒に受け止めよう」
③ 失敗の許可を出す型
「失敗しても大丈夫。そこから立て直せる」
「完璧じゃなくていい。挑戦していい」
④ 集中へ戻す型
「結果は私がとる。今は目の前の一つに集中しよう」
「大丈夫。やることだけやろう」
よくある質問(FAQ)
Q:責任を肩代わりすると、部下が無責任になりませんか?
A: 逆です。リーダーの覚悟を感じた相手は「この人の期待に応えたい」という強い当事者意識(エンゲージメント)を持ちます。
安心感があるからこそ、自律型人間として自走し始めるのです。
Q:自分の背中を支えるセルフペップトークはありますか?
A: 経営者自身も孤独です。自分に「今日までやってきたことは嘘をつかない」
「大丈夫 大丈夫 私ならできる」と声をかけてあげてください。
Q:財務的にこの「支える言葉」にはどんなメリットがありますか?
A: 心理的安全性は、離職率の低下と生産性の向上に直結します。
恐怖や結果のみで支配する組織より、安心で支える組織の方が、長期的な人的資本の利回りが高くなることは、多くの成功企業が証明しています。
Q:そんなに守ったら、甘やかしになりませんか?
A:甘やかしではありません。挑戦できる土台を作るということです。
恐怖で固まった状態では成果は出ません。「安心」があるから攻められます。
Q:責任を取るって言うのが怖いです
A:「私が全部やる」ではなく、「最終的には一緒に受け止める」でも十分です。
責任の「共有」が、相手の恐怖をほどきます。
Q:部下がミスしそうなときも使えますか?
A:使えます。むしろ効果的です。
「失敗するな」より「起きたら一緒に立て直す」の方が、冷静さを保てます。
まとめ:あなたが届ける「お守り」の言葉
言葉がけ(ペップトーク)には、アクセルの言葉もあれば、
今回のように後ろからそっと支える「お守り」の言葉もあります。
「行け!」の前に「大丈夫」で土台を整える
「結果を出せ」の前に「何かあったら一緒に受け止める」と伝える
この順番を意識するだけで、相手の力はもっと自然に、もっと強く溢れ出します。
あなたの周りに、今、震える背中で戦っている人はいませんか?
その人へ、こんな一言を贈ってみてください。
「大丈夫。私がついている。思い切りやっておいで」
その一言が、誰かにとっての
「絶望を覚悟に変える、魔法の一句」になるはずです。
2026.01.20
忙しい方へ:1分で読めるAI要約
結論:人を動かす言葉とは、相手の頭の中にワクワクする未来の映像を映し出す言葉です。
注意点:「頑張って」は時に、相手へ行動の押し付け(Doの強制)になり、負担になることがあります。
共通点:一流のリーダーの言葉は、短くて、すぐ絵が浮かぶ、前向きな言葉を使います。
実例:箱根駅伝・原監督「ここから楽しめ、笑顔だぞ」「お前、ヒーローになってくよ」
結論:人を動かすのは「命令」ではなく「未来の映像」
人が一歩踏み出す瞬間には、必ず何かの「動機付け」があります。
それは「こうなりたい」という能動的な願いだけでなく、
「助けたい」「助けなければ」という倫理観のようなものも含まれます。
そして、もう一つ大事なのが
誰かの言葉がきっかけになって、人は動くということ。
では、その一歩を生む言葉とは何か。
ここではそれを 「応援言葉」 と呼びます。
Q1:なぜ「頑張って」が重荷になることがあるの?
結論:「頑張って」は、相手に「今の苦しい行動(Do)」を上乗せする形になりやすいからです。
もちろん「頑張って」で力が出る人もいます。だから「絶対言っちゃダメ」ではありません。
ただ、すでに限界まで努力している人に対しては、
「頑張る」という行動をさらに強要されたように感じ、
意識が「今の辛さ」に固定されてしまうことがあります。
NG寄りの応援(恐れの映像)
「ここで頑張らないでどうする!今までの努力が無駄になるぞ」
理想の応援(未来の映像)
相手の心に「素敵な景色」を映し出す言葉
Q2:「頑張って」の代わりに、どんな言葉がいいの?
結論:相手の頭に「明るい未来の絵」が浮かぶ言葉です。
ここで、箱根駅伝の青山学院・原監督の言葉が参考になります。
例1:ラストスパートの選手へ
「ここから楽しめ 笑顔だぞ!」
この言葉が効く理由は、主に3つです
「笑顔」という単語で余計な力みを外す
前向きな言葉で、脳内イメージをポジティブに切り替える
苦しい局面を「勝負どころ」に置き換え、「やれる感覚」を起こす
例2:タスキを受けた選手へ
「おまえ、ヒーローになってくよ ヒーローに」
この言葉が効く理由は2つ
「なっていくよ」で、未来を先取りさせる
「できる」ではなく「ヒーロー」という役割(Be)を渡している
そして、ここが一番大切です。どちらにも共通しているのは
短い言葉で、すぐ頭に絵が浮かぶ、わかりやすい言葉
Q3:同じ「頑張りどころ」でも、なぜ結果に差が出るの?
結論から言うと、言葉が呼び起こす「映像」が違うからです。
原監督の言葉:未来の映像(楽しい・笑顔・ヒーロー)
「おまえ、ヒーローになってくよ ヒーローに」
叱咤の言葉:恐れの映像(無駄・後悔・責め)
「ここで頑張らないでどうする!今までの努力が無駄になるぞ」
人は、恐れでも動けます。
でも「本来の力を解放する」場面では、恐れは力み・萎縮につながりやすい。
結果として、いつもの力が出せなくなることがあるのです。
実体験:言葉が「先に結果」を見せてくれる瞬間
私がサッカー現役時代、フリーキックの場面がありました
直接狙うか、仲間に預けるか悩む距離
私はベンチを見て、コーチとアイコンタクト
コーチは静かにうなずき、顔を「ゴール」へ向けました
私はこう受け取りました。
「狙え、お前なら決められる」
不思議と、その瞬間に「すでに決めた気分」になっていました。
スポーツをやっている方なら、似た経験があるはずです。
「打てそう」「決まるな」という、あの感覚
そして結果は 「ゴール」
頭の中で「先に見えた通り」の結果が、現実になったのです。
まとめ:人を動かすのは「ワクワクする未来の映像」
結局のところ、人を動かすのは命令ではなく、
その人の頭の中に浮かぶ ワクワクする未来の映像です。
「頑張れ」だと、今の苦しさに意識が向くことがある
「ヒーローになれるぞ」だと、ゴールを切る自分が浮かぶ
誰かの背中を押したいとき、必要なのは追い込む言葉ではなく、
相手の心に 「素敵な景色」 を映し出す言葉。
よくある質問(FAQ)
Q:結局「頑張って」は言わない方がいい?
A:禁止ではありません。相手が負担に感じないならOKです。
ただ、苦しい人には「頑張って(Do)」よりも、その先の姿(Be)が浮かぶ言葉の方が効きやすいです。
Q:応援言葉は長い方が気持ちが伝わる?
A:むしろ逆です。短いほど頭に入り、絵が浮かびます。
Q:心に「絵」を浮かばせるのが苦手です。どうすれば?
A:まずは「絵になる言葉」をストックしてください。
例:ヒーロー/笑顔/景色/主役/ゴールテープ/優勝/拍手
名詞が変わるだけで、言葉の力は一気に上がります。
Q:財務改善の現場でもこの「応援言葉」は使える?
A:もちろんです。数字を「義務」で語るのではなく、
「完済して家族旅行に行く姿」「社員が誇らしげに働く姿」など、
「叶えたい未来の映像」を言葉で共有すると、踏ん張る力が増します。
まとめ あなたなら、どんな「絵」をプレゼントしますか?
あなたの大切な人が、今いちばん苦しいところにいるのなら
あなたなら、どんな「絵」が浮かぶ言葉をプレゼントしますか?
「頑張って」の代わりに、相手が思わずニヤリとしてしまう。
そんな 応援言葉 を、一緒に探してみませんか。
次回は「背中から支える言葉」をお伝えしますね。
執筆者:佐藤保険事務所 代表(日本唯一のペップトーカー財務コンサルタント)
資格:日本キャッシュフローコーチ協会認定 キャッシュフローコーチ
日本ペップトーク普及協会 認定講師/問活(質問力)実践
専門領域:資金繰り・財務改善/組織コミュニケーション/チームビルディング/言葉の選び方/
更新日:2026年1月20日
2026.01.15
忙しい方へ:1分で読めるAI要約
最新:2026年1月11日、「日本ペップトーク普及協会」認定講師試験に合格しました。
核心:「聴く(質問力)」と「話す(ペップトーク)」は、どちらも“同じベクトル”から生まれます。
経営的価値:言葉選びと投げかける順序を整えると、離職率低下/意思決定の加速/自走型社員の育成に直結します。
結論:数字(財務)を動かす起点は「人」。そして人を動かす起点は、「言葉」です。
ご報告:数週間、更新が止まっていた理由
数週間、更新が止まっておりました。
理由は「日本ペップトーク普及協会」の認定講師試験受験のためでした。
昨年1月に、その存在を知り、1年後の 令和8年(2026年)1月11日、試験に合格することができました。
支えてくださった皆さま、本当にありがとうございます。
Q1:なぜ財務コンサルタントが「聴く力」と「話す力」を重視するのですか?
結論:企業の経営資源「人・物・金」のうち、すべての起点は「人」だからです。
そして、その「人」を動かすのが、私たちの 言葉 です。
私はこれまで、質問力(聴く力)を武器に、経営者に寄り添いながら
夢の実現や財務改善のお手伝いをしてきました。
数字は大事。でも、数字だけでは人は動かない。
数字を「行動」に変える推進力が必要だと、強く感じ
昨年の目標を
聴く力(質問力=問活)を鍛える
話す力(ペップトーク)を鍛える
として、スタートしました。
Q2:「聴く」と「話す」のベクトルが同じとはどういう意味ですか?
結論:どちらも私(主体)から生まれる強い動機が出発点、という意味です。
私がこの1年で一番腑に落ちた学びは、
「聴く」と「話す」は、実はベクトルが同じだということでした。
聴く:私は、あなたにとても興味がある。もっと知りたい。
話す:私は、あなたに私のことをもっと知ってもらいたい。
一見、相手のためのようでいて、根っこには「私の動機」があります。
だって、興味がない人や嫌いな人の話を聞いたり、話したりするのは
苦痛でしかないですよね。
たとえ仕事と割り切っていても、心から「知りたい」「知ってほしい」とは
並の人間なら、なかなか思えないはず。
だから私はこう思うようになりました。
本気で「聴く」「話す」ができるのは、
自分の中に「知りたい・知ってほしい」が生まれたときだと。
(※本文では「聴く」と「聞く」が混在していますが、ここではそれぞれがもつ「意味」の違いを込めています)
Q3:質問にも「質の良いもの」と「良くないもの」があるのはなぜ?
結論:分けるのは「言葉選び」と「順序」、そして「信頼関係」です。
昨年までの私は「質問」つまり「聴く力」を使って経営者に寄り添いながら支援してきました。
でも、質問にも「質」がある。では、その差を生むものは何か?
私は、ずばり 「言葉」だと思います。ただし、ここで言う「言葉」は、単なる単語ではありません。
言葉選び(どんな言葉で)
投げかける順序(どの順番で)
信頼関係(関係性の土台があるか)
同じ内容でも、言葉と順序が違えば、返ってくる答えも、行動も変わります。
Q4:質の高いコミュニケーションは、具体的にどう業績に貢献しますか?
結論:適切な言葉が、組織の自走を促し、コストを利益に変えます。
言葉が変わると、現場の「脳の使い方」が変わります。
責められる言葉
→ 「どう言い訳し、どう逃げるか」を考える脳
問いかけの言葉
→ 「どう改善し、どう達成するか」を考える脳
この切り替えが起きると、経営数字に変化が起きます。
離職率の低下:承認されている実感が増え、人が辞めにくくなる
意思決定の加速:指示待ちが減り、現場で考えて動く
生産性の向上:実行力が上がり、結果として利益が残りやすくなる
「そんなの経営や財務に関係ある?」と思われた方へ。
結論だけ言います。
関係あります。むしろ直結します。
経営者の悩みの大部分は、結局「人・物・金」
そして、その起点は 人
その人を動かす起点が 言葉 です
次回予告:1年の学びを明日から「使える形」でお届けします
明日以降、この1年の学びを具体的にお伝えします。
人を動かす「言葉」とは
どんな順序で投げかけると、一歩前へ踏み出せるのか
なぜ「言葉の力」で離職率・業績に差が出るのか
「知って実践する会社」と「知らないままの会社」では、
業績、離職率、自走型社員の育成に差がつきます。
執筆者:佐藤保険事務所 代表(日本唯一のペップトーカー財務コンサルタント)
資格:日本キャッシュフローコーチ協会認定 キャッシュフローコーチ
日本ペップトーク普及協会 認定講師/問活(質問力)実践
専門領域:資金繰り・財務改善/組織コミュニケーション/チームビルディング/言葉の選び方
更新日:2026年1月15日
日本ペップトーク普及協会代表理事 岩﨑 由純 さん との「認定式」
私の試験の試験官も、岩﨑さんでした。(緊張した~)
2025.07.23
【1分で読める要約】
「視点」を変えれば、会社の未来は変わる
同じ状況でも、言葉や視点によって全く違う結果が生まれることがあります。
例えば、右ひじの痛みに対し「動かすな」と言う医師と「治して動きたい」
という患者の気持ちに寄り添う医師では、患者の受け止め方は大きく変わります。
これは経営においても同じです。
物理学者・寺田寅彦の「健康な人には病気になる心配があるが、病人には回復するという楽しみがある」
という言葉のように、物事をどう捉えるかで景色は一変します。
多くの中小企業経営者が「数字は苦手」と感じています。
しかし、財務の数字は会社の「健康診断書」であり、「未来の地図」です。
もし現状の数字が芳しくなくても、それは「伸びしろ」であり「回復という楽しみ」があると捉えることができます。
数字が見えないと不安になり、見えると希望が持てる。
資金繰りが厳しい状況でも、数字を整理すれば原因と対策が見え、行動が変わります。
「わからない」は「チャンス」です。
経営数字が読めなくても、それは「学んで会社を大きく変えられるチャンス」に他なりません。
社長にしかできない「視点の転換」があります。
売上減を「ピンチ」ではなく「利益構造を見直すチャンス」、
資金繰りの悪化を「不安」ではなく「ビジネスモデルを見直す好機」と捉えることで、行動と未来が変わります。
「不安」は「希望」の裏返し、「苦手」や「わからない」は「伸びしろ」の別名です。
視点を変え、財務や決算書を「経営判断の力強い味方」にすることで、会社もあなた自身も大きく成長できるはずです。
本文
私は最近、右ひじに余計なカルシウムができ
そのせいで、少し負荷をかけると
右ひじから手先までが痛む。
二人の医師に診察してもらったのですが
私の症状に対してかけられた言葉が正反対で驚いた。
一人は
「痛いなら、動かさなければいいでしょ」
もう一人は
「以前のように動きたいから、治療を受けに来たんだよね」
どちらが、患者にとって前向きに希望を持ち
手術やリハビリに前向きに取り組めるか
答えは、言うまでもありませんよね。
このように、同じ現象や症状に対してでも
「使う言葉」によって全く違う効果や結果が出ることが
ご理解いただけると思います。
本日は、その病院の待合時間に読んだ本
「言いかえ 便利帳」
著者 みらいクリニック院長 今井一彰 より、
寺田寅彦の言葉を基に、財務や決算書が苦手で
その知識が必要なのはわかっているが
後回しにしてしまうことが多い経営者向けに書いていきます。
もちろん一般論として、なかなか最初の一歩を踏み出せないという方の
参考にもなると思います。
「病人には回復という楽しみがある」
「健康な人には病気になるという心配があるが
病人には回復するという楽しみがある」
この言葉を残したのは、物理学者で随筆家の寺田寅彦です。
私たちは、とかく今の状態を「良い」「悪い」
と決めつけてしまいがちです。
しかし、視点を変えるだけで、見える景色は一変します。
これは、経営や財務にもまったく同じことが言えます。
財務は「未来の地図」
中小企業の経営者の多くが、「数字は苦手で」とおっしゃいます。
決算書を見てもピンとこないし、資金繰り表も税理士さん任せ。
「ウチの経営は、感覚と経験が頼りなんだよ」と。
確かに、創業経営者の方々は、鋭い感覚と
豊富な経験を持っている方が多いのは事実です。
しかし、2代目以降は、そうはいきませんよね。
だからと言って、立ち止まっているわけにはいきません。
まずは、視点を少し変えてみてほしいのです。
財務の数字は、あなたの会社の「健康診断書」であり、
「未来への地図」でもあります。
そして、もし今その数字が芳しくないのだとしたら、
それは「伸びしろ」であり、「回復という楽しみ」があるということなのです。
数字が見えないと、不安になる。
数字が見えると、希望が持てる。
たとえば、資金繰りが厳しいとき、
「もう終わりだ…」と感じてしまうのは当然です。
でも、冷静に数字を整理してみると
「売上は変わっていないのに
利益が減ってる。固定費が増えたせいだ」
「在庫が増えて資金が詰まってるだけだ」と
原因と対策が見えてきます。
それはまるで、暗闇の中で光を見つけたような感覚です。
このように、視点が変われば、やるべきことがわかり
行動が変わるはずです。
そして、行動が変われば、結果も変わるはずです。
「わからない」は「チャンス」でもある
私は様々な業種の経営者とお会いしてきました。
どの社長さんも、最初は「わからないことが恥ずかしい」
と思っておられました。
そりゃそうですよね。
経営者という立場にも関わらず、経営数字が読めないだなんて
大っぴらに言えるはずはありません。
何を隠そう、私も7~8年前までは
決算書を読み、戦略や計画を立てるなんて
大企業のやることであり、必要ないだろうと
思っていましたし、それを言い訳にして
全く学ぼうとも思っていませんでした。
1つ1つの勘定科目の意味すら知りませんでした。
しかし、今なら経験上ハッキリ言えます。
「わからないなら、学べばいい」
「わからない」は、「わかるようになれる」という
大きなチャンスだと。
むしろ、今の段階で「数字が見えていない」からこそ
財務の力で会社を大きく変えることができるのです。
社長にしかできない「視点の転換」
良い悪いではなく、当たり前のこととして
社員は自分の「給与を守ること」で精一杯です。
でも社長だけは、視点を変えることができる存在です。
売上が減った →「 ピンチだ」ではなく
売上が減った → 「利益構造を見直すチャンスだ」
資金繰りが悪い → 「不安だ」ではなく
資金繰りが悪い →「 ビジネスモデルを見直す好機だ」
こんなふうに、同じ現象を「どう見るか」で
行動が変わり、未来が変わります。
視点を変えることは、新たな武器を手に入れる
チャンスとも言えます。
経営は常に「決断の連続」です。
そして、その決断は「視点の質や位置」によって変わってきます。
私自身の例ですが
経営の勉強をし、自分の会社の存在意義や目的を明文化し
そのうえに、財務の考え方を積み上げた結果
内部留保は、ここ5年間で5倍以上に増やすことができました。
その結果、今年と2年後に、大きな投資が可能となりました。
ちなみに私は、大学で経済や経営を学んできたわけではありません。
(今、とある市長のおかげで名前が出てくる大学の文学部教育学科卒です)
こんな私だからこそ言います。
「悪いところは良くなるだけ」
「わからないことは、のびしろである」
最後に、寺田寅彦の言葉を、
私の解釈に置き換え、要約してみます。
「不安」は、「希望」の裏返し
「苦手」「わからない」は、「のびしろ」の別名
「売上」や「利益」だけでなく、数字を見る視点を変えれば、
財務や決算書は「経営判断の力強い味方」になります。
さあ、今日から視点を変えて、未来を動かしましょう。
あなたの会社やあなた自身には、まだまだ伸びしろがあるはずです。
「いつか、必ず上がるはず! 可能性は無限大」
(個人的に、この絵ずら大好きです)
2025.05.23
忙しいあなたへ「1分で読めるAI要約」
ビジネスの壁を乗り越える3つの名言
困難な時こそ「言葉の力」が役立ちます。偉人たちの名言を仕事に活かす方法を紹介します。
1. エジソン「もう一度だけ試してみよう」
「諦めるな」より「もう一度挑戦しよう」が効果的。脳は否定語より肯定的な言葉に反応します。
2. フェリーニ「終わりか始まりかは自分次第」
困難を「新たなスタート」と捉える視点転換が大切。自分を励ます「セルフペップトーク」に活用しましょう。
3. カール・ルイス「失敗なくして成功なし」
失敗を許容する心理的安全性が高いパフォーマンスを生みます。「楽しんでこい」のような前向きな言葉がけを。
まとめ: 名言は読むだけでなく「行動トリガー」として使いこなしましょう。
本文
いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
ビジネスでは、誰もが何度も壁にぶつかります。
「もうダメかもしれない」と思う瞬間を乗り越える時に、
ポジティブな「言葉の力」が役に立ちます。
今回は、世界的な偉人たちの言葉から、
仕事に活かせる3つの名言と
その具体的な使い方を紹介します。
────────────────────────
1.トーマス・エジソン
「私たちの最大の弱点はあきらめることにある。
成功するための最も確実な方法は、
常にもう一度だけ試してみることだ」
発明王として知られるエジソンのこの言葉は、
諦めずに挑戦することの大切さを教えてくれます。
「プレゼンテーションがうまくいかなかった」
「重要な契約を逃してしまった」
そんな時こそ、この言葉を思い出してみてください。
「もう一度だけやってみよう」という小さな一歩が、
大きな成果につながる可能性を秘めています。
チーム全体を鼓舞したい時にも有効です。
社長や上司が部下に対して
「諦めるな」と叱咤激励するよりも、
「もう一度、挑戦してみよう」
と優しく声を掛けることで、
前向きな行動を促せるでしょう。
この「諦めるな」と「もう一度だけ」
という言葉遣いは、何も「きれいごと」を
言っているのではありません。
脳科学的にも心理学的にも言われていることなのです。
「諦めるな」は「諦め」+「てはいけない」と
分解できます。そうすると人間の脳は
「諦め」という言葉に反応し
「諦め」をイメージしてしまうそうです。
つまり「もうダメだ」と考えがちになるのです。
また、冷静に考えるとわかることなのですが
うまくいかなかった際に
次に起こしてもらいたい行動は
「再チャレンジ」ではないですか?
もし、言葉を投げかける相手が
自分の子供だったら、家族だったら
間違いなく「再チャレンジしてほしい」
となるはずです。
となると、かける言葉は「やってほしいこと」
すなわち「もう一度、挑戦してみよう」と
なるはずです。
「もうダメだ」ではなく「もう一度」
このわずかな言い換えが、
組織の再挑戦意欲を大きく左右します。
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2.フェデリコ・フェリーニ
「もう終わりだと思うのも、
さあ始まりだと思うのも、どちらも自分だ」
イタリアを代表する映画監督
フェリーニの言葉です。
プロジェクトの頓挫、部署の閉鎖など、
一見「終わり」と思える状況でも、
新たなスタート地点になり得ます。
重要なのは「それをどう捉えるか」
というあなたの視点です。
変化の激しい現代社会において、
この「終わりを始まりに変える」柔軟な思考は、
企業の成長を大きく左右するでしょう。
過去の失敗を糧に、
新たな挑戦へと踏み出す勇気を与えてくれる言葉です。
この言葉の使い方は
「自分に話しかける」です。
ネガティブになりそうな自分を
ポジティブなポジションに持っていく。
そのような場面の際に使ってみましょう。
これを「セルフペップトーク」と言います。
一言で言えば、「自分を励ます」行動です。
私たちは、全く意識していませんが
人は毎日、自分と3千~4千回も会話や問いかけを
しているのそうです。
さすがに、「息をしよう」「心臓を動かそう」は
問いかけることはないですが
「腹が減った」⇒「飯を食おう」
「何を食べるか」⇒「ラーメンにしよう」
「どこの店に行く」⇒「あそこの店にしよう」
この後も、「どうやって行く」「時間は何時に」
「味は何にする」などなど
全て自分で自分に問いかけ、出した答えにのっとり
行動をしています。
だからこそ、自分に投げかける言葉こそ
良質で前向きな言葉を使うべきなのです。
そのようにして、常に前向きで、
バイタリティーあふれる生活を送っていると
幸運やチャンスが、向こうから寄ってくるものなのです。
「終わり」という事実を「新たな挑戦への始まり」
と位置付けることがビジネスの場でも大切になります。
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3.カール・ルイス
「失敗したことのない人間は成功することもない。
たゆまざる挑戦が成功につながるからだ」
陸上競技界のレジェンド
カール・ルイスの言葉は、
失敗を恐れないことの大切さを伝えています。
特に若手社員の育成や新人研修の際に、
この言葉を共有することで、
失敗を前向きに捉える組織文化を築くことができます。
「チャレンジした結果の失敗は評価される」
という雰囲気を作ることで、
社員一人ひとりの成長を促し、
ひいてはチーム全体の能力向上につながります。
失敗を許容する心理的安全性が確保された職場は、
高いパフォーマンスを生み出す土壌となるのです。
私は、今でも鮮明に覚えている。
サッカー女子ワールドカップ決勝の対アメリカ戦
PK戦で、優勝を決めるゴールを決めたのが
今や日本代表のキャプテンであり精神的支柱である
札幌出身の熊谷選手。道民として誇らしい!
あの当時は、まだチーム最年少くらいのはずでしたが
見事に優勝のPKを決めてみせました。
実は私は、「PK」には、とても苦い思い出があります。
同列に並べるわけではありませんが
その当時のコーチに投げかけられた言葉を紹介します。
日本代表監督の言葉同様、「言葉の持つ力」を感じてください。
私も10歳の時から23歳までサッカーをやってきて
「これを決めなければ、負け」という場面のPKキッカー
という経験がある。見事に相手キーパーにセーブされ敗退。
優勝を逃して、上のステージに行けなかった。
今でも、はっきり覚えていますし、
「なぜあの時、自分の一番得意なキックで
得意なコースに蹴らなかったのか?」と
後悔というよりも、「トラウマ」のように
心に刺さっています。
中学生だった私は「もうサッカーなんてやらない」と
声を出して泣きました。
そんな私にコーチが
「そうだよな。悔しいよな。
ならば、その悔しさを晴らすには
どうしたらいいだろう?」
「そうだ、サッカーを続けるんだ。
高校で、その悔しさは晴らすんだ」
そう言われたことを今でも覚えています。
一方、ワールドカップのあのPK戦
日本の佐々木監督は全員で円陣を組み
こう言ったそうです。
「思いっきり楽しんで来い」
選手は、監督の言葉通り自分の持てる力を全て発揮し
とんでもないプレッシャーさえ乗り越え勝利しました。
一方、アメリカの監督はなんと言ったでしょう?
確証はありませんが、広く伝えられている話によると
当時、何年も負けなしで断トツの「世界トップ」
であったアメリカチームだからこそでしょうか
「私たちは、勝てねばならない」と言ったそうです。
「楽しんで来い」vs 「勝たねばならない」
どちらの方が、普段の力が出せるでしょうか?
どちらの方が、目標に向かい挑戦できるでしょうか?
答えは、わかりますよね。
言葉自体は、軽い感じですし
あの場にふさわしい言葉とは感じられない
かもしれませんが
圧倒的に「言葉の持つ力」が違いますよね。
緊張して体が硬くならないはずはありません。
ビジネスの場でもそんな場面
いくらでもあるはずです。
そんな場面に遭遇している相手に
「緊張するな」は逆効果なのです。
悔しくて泣きじゃくっている私に
「なんだ、このくらいのことでやめるなんて」は
前に進む気にはなれない私には
なんの励ましや後押しにはならないのです。
①「悔しい」という事実を受容し
②「悔しい気持ちを晴らす」つまりプラス方向に
もっていくための言葉に変換し
③「自分の力で悔しさを晴らしてほしい」
優しく促し、顔を上げらせ
④「サッカーを続けるんだ。
お前なら、その悔しさを晴らせる!」
と背中を押す
子供を持つ親や
社員や部下をもつ立場の人
そして、どちらにも該当する私も含めて
今一度、自分の言動を振り返ってみてほしいと思います。
新人研修の場や子育ての場で
「失敗はチャレンジの証」と明言し
挑戦しないことこそリスクだと理解させる
経営層や親が、自らの失敗談とともにこの名言を語り、
心理的安全性の風土を醸成する。
失敗を咎める文化では、
イノベーションや前進する力は生まれません。
ルイスの言葉は、挑戦を賞賛する組織文化の礎となります。
まとめ:名言を「行動トリガー」に変える
名言は「読むだけ」で終わらせてはもったいないと思います。
●モチベーションが下がったとき
●部下が落ち込んでいるとき
●判断に迷いが生じ、前に進めないとき
そんな瞬間に引き出しから取り出し、
「具体的な次の一歩」と結びつけてこそ威力を発揮します。
エジソンで「再挑戦」を促し
フェリーニで「視点転換」を行い
ルイスで「挑戦肯定」の文化を育む
これら3つの名言を、
あなた自身とチームの行動指針として使いこなし、
壁を乗り越え続けるビジネス人生を歩んでいきましょう。
「できる できる 君ならできる!」