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「わからない」は最大のチャンス ~元・数字オンチ社長の告白~
2025.07.23
私は最近、右ひじに余計なカルシウムができ
そのせいで、少し負荷をかけると
右ひじから手先までが痛む。
二人の医師に診察してもらったのですが
私の症状に対してかけられた言葉が正反対で驚いた。
一人は
「痛いなら、動かさなければいいでしょ」
もう一人は
「以前のように動きたいから、治療を受けに来たんだよね」
どちらが、患者にとって前向きに希望を持ち
手術やリハビリに前向きに取り組めるか
答えは、言うまでもありませんよね。
このように、同じ現象や症状に対してでも
「使う言葉」によって全く違う効果や結果が出ることが
ご理解いただけると思います。
本日は、その病院の待合時間に読んだ本
「言いかえ 便利帳」
著者 みらいクリニック院長 今井一彰 より、
寺田寅彦の言葉を基に、財務や決算書が苦手で
その知識が必要なのはわかっているが
後回しにしてしまうことが多い経営者向けに書いていきます。
もちろん一般論として、なかなか最初の一歩を踏み出せないという方の
参考にもなると思います。
「病人には回復という楽しみがある」
「健康な人には病気になるという心配があるが
病人には回復するという楽しみがある」
この言葉を残したのは、物理学者で随筆家の寺田寅彦です。
私たちは、とかく今の状態を「良い」「悪い」
と決めつけてしまいがちです。
しかし、視点を変えるだけで、見える景色は一変します。
これは、経営や財務にもまったく同じことが言えます。
財務は「未来の地図」
中小企業の経営者の多くが、「数字は苦手で」とおっしゃいます。
決算書を見てもピンとこないし、資金繰り表も税理士さん任せ。
「ウチの経営は、感覚と経験が頼りなんだよ」と。
確かに、創業経営者の方々は、鋭い感覚と
豊富な経験を持っている方が多いのは事実です。
しかし、2代目以降は、そうはいきませんよね。
だからと言って、立ち止まっているわけにはいきません。
まずは、視点を少し変えてみてほしいのです。
財務の数字は、あなたの会社の「健康診断書」であり、
「未来への地図」でもあります。
そして、もし今その数字が芳しくないのだとしたら、
それは「伸びしろ」であり、「回復という楽しみ」があるということなのです。
数字が見えないと、不安になる。
数字が見えると、希望が持てる。
たとえば、資金繰りが厳しいとき、
「もう終わりだ…」と感じてしまうのは当然です。
でも、冷静に数字を整理してみると
「売上は変わっていないのに
利益が減ってる。固定費が増えたせいだ」
「在庫が増えて資金が詰まってるだけだ」と
原因と対策が見えてきます。
それはまるで、暗闇の中で光を見つけたような感覚です。
このように、視点が変われば、やるべきことがわかり
行動が変わるはずです。
そして、行動が変われば、結果も変わるはずです。
「わからない」は「チャンス」でもある
私は様々な業種の経営者とお会いしてきました。
どの社長さんも、最初は「わからないことが恥ずかしい」
と思っておられました。
そりゃそうですよね。
経営者という立場にも関わらず、経営数字が読めないだなんて
大っぴらに言えるはずはありません。
何を隠そう、私も7~8年前までは
決算書を読み、戦略や計画を立てるなんて
大企業のやることであり、必要ないだろうと
思っていましたし、それを言い訳にして
全く学ぼうとも思っていませんでした。
1つ1つの勘定科目の意味すら知りませんでした。
しかし、今なら経験上ハッキリ言えます。
「わからないなら、学べばいい」
「わからない」は、「わかるようになれる」という
大きなチャンスだと。
むしろ、今の段階で「数字が見えていない」からこそ
財務の力で会社を大きく変えることができるのです。
社長にしかできない「視点の転換」
良い悪いではなく、当たり前のこととして
社員は自分の「給与を守ること」で精一杯です。
でも社長だけは、視点を変えることができる存在です。
売上が減った →「 ピンチだ」ではなく
売上が減った → 「利益構造を見直すチャンスだ」
資金繰りが悪い → 「不安だ」ではなく
資金繰りが悪い →「 ビジネスモデルを見直す好機だ」
こんなふうに、同じ現象を「どう見るか」で
行動が変わり、未来が変わります。
視点を変えることは、新たな武器を手に入れる
チャンスとも言えます。
経営は常に「決断の連続」です。
そして、その決断は「視点の質や位置」によって変わってきます。
私自身の例ですが
経営の勉強をし、自分の会社の存在意義や目的を明文化し
そのうえに、財務の考え方を積み上げた結果
内部留保は、ここ5年間で5倍以上に増やすことができました。
その結果、今年と2年後に、大きな投資が可能となりました。
ちなみに私は、大学で経済や経営を学んできたわけではありません。
(今、とある市長のおかげで名前が出てくる大学の文学部教育学科卒です)
こんな私だからこそ言います。
「悪いところは良くなるだけ」
「わからないことは、のびしろである」
最後に、寺田寅彦の言葉を、
私の解釈に置き換え、要約してみます。
「不安」は、「希望」の裏返し
「苦手」「わからない」は、「のびしろ」の別名
「売上」や「利益」だけでなく、数字を見る視点を変えれば、
財務や決算書は「経営判断の力強い味方」になります。
さあ、今日から視点を変えて、未来を動かしましょう。
あなたの会社やあなた自身には、まだまだ伸びしろがあるはずです。
「いつか、必ず上がるはず! 可能性は無限大」
(個人的に、この絵ずら大好きです)
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言葉の力で組織を鼓舞する──再挑戦・視点変換・挑戦文化の育み方
2025.05.23
いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
ビジネスでは、誰もが何度も壁にぶつかります。
「もうダメかもしれない」と思う瞬間を乗り越える時に、
ポジティブな「言葉の力」が役に立ちます。
今回は、世界的な偉人たちの言葉から、
仕事に活かせる3つの名言と
その具体的な使い方を紹介します。
────────────────────────
1.トーマス・エジソン
「私たちの最大の弱点はあきらめることにある。
成功するための最も確実な方法は、
常にもう一度だけ試してみることだ」
発明王として知られるエジソンのこの言葉は、
諦めずに挑戦することの大切さを教えてくれます。
「プレゼンテーションがうまくいかなかった」
「重要な契約を逃してしまった」
そんな時こそ、この言葉を思い出してみてください。
「もう一度だけやってみよう」という小さな一歩が、
大きな成果につながる可能性を秘めています。
チーム全体を鼓舞したい時にも有効です。
社長や上司が部下に対して
「諦めるな」と叱咤激励するよりも、
「もう一度、挑戦してみよう」
と優しく声を掛けることで、
前向きな行動を促せるでしょう。
この「諦めるな」と「もう一度だけ」
という言葉遣いは、何も「きれいごと」を
言っているのではありません。
脳科学的にも心理学的にも言われていることなのです。
「諦めるな」は「諦め」+「てはいけない」と
分解できます。そうすると人間の脳は
「諦め」という言葉に反応し
「諦め」をイメージしてしまうそうです。
つまり「もうダメだ」と考えがちになるのです。
また、冷静に考えるとわかることなのですが
うまくいかなかった際に
次に起こしてもらいたい行動は
「再チャレンジ」ではないですか?
もし、言葉を投げかける相手が
自分の子供だったら、家族だったら
間違いなく「再チャレンジしてほしい」
となるはずです。
となると、かける言葉は「やってほしいこと」
すなわち「もう一度、挑戦してみよう」と
なるはずです。
「もうダメだ」ではなく「もう一度」
このわずかな言い換えが、
組織の再挑戦意欲を大きく左右します。
────────────────────────
2.フェデリコ・フェリーニ
「もう終わりだと思うのも、
さあ始まりだと思うのも、どちらも自分だ」
イタリアを代表する映画監督
フェリーニの言葉です。
プロジェクトの頓挫、部署の閉鎖など、
一見「終わり」と思える状況でも、
新たなスタート地点になり得ます。
重要なのは「それをどう捉えるか」
というあなたの視点です。
変化の激しい現代社会において、
この「終わりを始まりに変える」柔軟な思考は、
企業の成長を大きく左右するでしょう。
過去の失敗を糧に、
新たな挑戦へと踏み出す勇気を与えてくれる言葉です。
この言葉の使い方は
「自分に話しかける」です。
ネガティブになりそうな自分を
ポジティブなポジションに持っていく。
そのような場面の際に使ってみましょう。
これを「セルフペップトーク」と言います。
一言で言えば、「自分を励ます」行動です。
私たちは、全く意識していませんが
人は毎日、自分と3千~4千回も会話や問いかけを
しているのそうです。
さすがに、「息をしよう」「心臓を動かそう」は
問いかけることはないですが
「腹が減った」⇒「飯を食おう」
「何を食べるか」⇒「ラーメンにしよう」
「どこの店に行く」⇒「あそこの店にしよう」
この後も、「どうやって行く」「時間は何時に」
「味は何にする」などなど
全て自分で自分に問いかけ、出した答えにのっとり
行動をしています。
だからこそ、自分に投げかける言葉こそ
良質で前向きな言葉を使うべきなのです。
そのようにして、常に前向きで、
バイタリティーあふれる生活を送っていると
幸運やチャンスが、向こうから寄ってくるものなのです。
「終わり」という事実を「新たな挑戦への始まり」
と位置付けることがビジネスの場でも大切になります。
────────────────────────
3.カール・ルイス
「失敗したことのない人間は成功することもない。
たゆまざる挑戦が成功につながるからだ」
陸上競技界のレジェンド
カール・ルイスの言葉は、
失敗を恐れないことの大切さを伝えています。
特に若手社員の育成や新人研修の際に、
この言葉を共有することで、
失敗を前向きに捉える組織文化を築くことができます。
「チャレンジした結果の失敗は評価される」
という雰囲気を作ることで、
社員一人ひとりの成長を促し、
ひいてはチーム全体の能力向上につながります。
失敗を許容する心理的安全性が確保された職場は、
高いパフォーマンスを生み出す土壌となるのです。
私は、今でも鮮明に覚えている。
サッカー女子ワールドカップ決勝の対アメリカ戦
PK戦で、優勝を決めるゴールを決めたのが
今や日本代表のキャプテンであり精神的支柱である
札幌出身の熊谷選手。道民として誇らしい!
あの当時は、まだチーム最年少くらいのはずでしたが
見事に優勝のPKを決めてみせました。
実は私は、「PK」には、とても苦い思い出があります。
同列に並べるわけではありませんが
その当時のコーチに投げかけられた言葉を紹介します。
日本代表監督の言葉同様、「言葉の持つ力」を感じてください。
私も10歳の時から23歳までサッカーをやってきて
「これを決めなければ、負け」という場面のPKキッカー
という経験がある。見事に相手キーパーにセーブされ敗退。
優勝を逃して、上のステージに行けなかった。
今でも、はっきり覚えていますし、
「なぜあの時、自分の一番得意なキックで
得意なコースに蹴らなかったのか?」と
後悔というよりも、「トラウマ」のように
心に刺さっています。
中学生だった私は「もうサッカーなんてやらない」と
声を出して泣きました。
そんな私にコーチが
「そうだよな。悔しいよな。
ならば、その悔しさを晴らすには
どうしたらいいだろう?」
「そうだ、サッカーを続けるんだ。
高校で、その悔しさは晴らすんだ」
そう言われたことを今でも覚えています。
一方、ワールドカップのあのPK戦
日本の佐々木監督は全員で円陣を組み
こう言ったそうです。
「思いっきり楽しんで来い」
選手は、監督の言葉通り自分の持てる力を全て発揮し
とんでもないプレッシャーさえ乗り越え勝利しました。
一方、アメリカの監督はなんと言ったでしょう?
確証はありませんが、広く伝えられている話によると
当時、何年も負けなしで断トツの「世界トップ」
であったアメリカチームだからこそでしょうか
「私たちは、勝てねばならない」と言ったそうです。
「楽しんで来い」vs 「勝たねばならない」
どちらの方が、普段の力が出せるでしょうか?
どちらの方が、目標に向かい挑戦できるでしょうか?
答えは、わかりますよね。
言葉自体は、軽い感じですし
あの場にふさわしい言葉とは感じられない
かもしれませんが
圧倒的に「言葉の持つ力」が違いますよね。
緊張して体が硬くならないはずはありません。
ビジネスの場でもそんな場面
いくらでもあるはずです。
そんな場面に遭遇している相手に
「緊張するな」は逆効果なのです。
悔しくて泣きじゃくっている私に
「なんだ、このくらいのことでやめるなんて」は
前に進む気にはなれない私には
なんの励ましや後押しにはならないのです。
①「悔しい」という事実を受容し
②「悔しい気持ちを晴らす」つまりプラス方向に
もっていくための言葉に変換し
③「自分の力で悔しさを晴らしてほしい」
優しく促し、顔を上げらせ
④「サッカーを続けるんだ。
お前なら、その悔しさを晴らせる!」
と背中を押す
子供を持つ親や
社員や部下をもつ立場の人
そして、どちらにも該当する私も含めて
今一度、自分の言動を振り返ってみてほしいと思います。
新人研修の場や子育ての場で
「失敗はチャレンジの証」と明言し
挑戦しないことこそリスクだと理解させる
経営層や親が、自らの失敗談とともにこの名言を語り、
心理的安全性の風土を醸成する。
失敗を咎める文化では、
イノベーションや前進する力は生まれません。
ルイスの言葉は、挑戦を賞賛する組織文化の礎となります。
まとめ:名言を「行動トリガー」に変える
名言は「読むだけ」で終わらせてはもったいないと思います。
●モチベーションが下がったとき
●部下が落ち込んでいるとき
●判断に迷いが生じ、前に進めないとき
そんな瞬間に引き出しから取り出し、
「具体的な次の一歩」と結びつけてこそ威力を発揮します。
エジソンで「再挑戦」を促し
フェリーニで「視点転換」を行い
ルイスで「挑戦肯定」の文化を育む
これら3つの名言を、
あなた自身とチームの行動指針として使いこなし、
壁を乗り越え続けるビジネス人生を歩んでいきましょう。
「できる できる 君ならできる!」
2025.07.23

私は最近、右ひじに余計なカルシウムができ
そのせいで、少し負荷をかけると
右ひじから手先までが痛む。
二人の医師に診察してもらったのですが
私の症状に対してかけられた言葉が正反対で驚いた。
一人は
「痛いなら、動かさなければいいでしょ」
もう一人は
「以前のように動きたいから、治療を受けに来たんだよね」
どちらが、患者にとって前向きに希望を持ち
手術やリハビリに前向きに取り組めるか
答えは、言うまでもありませんよね。
このように、同じ現象や症状に対してでも
「使う言葉」によって全く違う効果や結果が出ることが
ご理解いただけると思います。
本日は、その病院の待合時間に読んだ本
「言いかえ 便利帳」
著者 みらいクリニック院長 今井一彰 より、
寺田寅彦の言葉を基に、財務や決算書が苦手で
その知識が必要なのはわかっているが
後回しにしてしまうことが多い経営者向けに書いていきます。
もちろん一般論として、なかなか最初の一歩を踏み出せないという方の
参考にもなると思います。
「病人には回復という楽しみがある」
「健康な人には病気になるという心配があるが
病人には回復するという楽しみがある」
この言葉を残したのは、物理学者で随筆家の寺田寅彦です。
私たちは、とかく今の状態を「良い」「悪い」
と決めつけてしまいがちです。
しかし、視点を変えるだけで、見える景色は一変します。
これは、経営や財務にもまったく同じことが言えます。
財務は「未来の地図」
中小企業の経営者の多くが、「数字は苦手で」とおっしゃいます。
決算書を見てもピンとこないし、資金繰り表も税理士さん任せ。
「ウチの経営は、感覚と経験が頼りなんだよ」と。
確かに、創業経営者の方々は、鋭い感覚と
豊富な経験を持っている方が多いのは事実です。
しかし、2代目以降は、そうはいきませんよね。
だからと言って、立ち止まっているわけにはいきません。
まずは、視点を少し変えてみてほしいのです。
財務の数字は、あなたの会社の「健康診断書」であり、
「未来への地図」でもあります。
そして、もし今その数字が芳しくないのだとしたら、
それは「伸びしろ」であり、「回復という楽しみ」があるということなのです。
数字が見えないと、不安になる。
数字が見えると、希望が持てる。
たとえば、資金繰りが厳しいとき、
「もう終わりだ…」と感じてしまうのは当然です。
でも、冷静に数字を整理してみると
「売上は変わっていないのに
利益が減ってる。固定費が増えたせいだ」
「在庫が増えて資金が詰まってるだけだ」と
原因と対策が見えてきます。
それはまるで、暗闇の中で光を見つけたような感覚です。
このように、視点が変われば、やるべきことがわかり
行動が変わるはずです。
そして、行動が変われば、結果も変わるはずです。
「わからない」は「チャンス」でもある
私は様々な業種の経営者とお会いしてきました。
どの社長さんも、最初は「わからないことが恥ずかしい」
と思っておられました。
そりゃそうですよね。
経営者という立場にも関わらず、経営数字が読めないだなんて
大っぴらに言えるはずはありません。
何を隠そう、私も7~8年前までは
決算書を読み、戦略や計画を立てるなんて
大企業のやることであり、必要ないだろうと
思っていましたし、それを言い訳にして
全く学ぼうとも思っていませんでした。
1つ1つの勘定科目の意味すら知りませんでした。
しかし、今なら経験上ハッキリ言えます。
「わからないなら、学べばいい」
「わからない」は、「わかるようになれる」という
大きなチャンスだと。
むしろ、今の段階で「数字が見えていない」からこそ
財務の力で会社を大きく変えることができるのです。
社長にしかできない「視点の転換」
良い悪いではなく、当たり前のこととして
社員は自分の「給与を守ること」で精一杯です。
でも社長だけは、視点を変えることができる存在です。
売上が減った →「 ピンチだ」ではなく
売上が減った → 「利益構造を見直すチャンスだ」
資金繰りが悪い → 「不安だ」ではなく
資金繰りが悪い →「 ビジネスモデルを見直す好機だ」
こんなふうに、同じ現象を「どう見るか」で
行動が変わり、未来が変わります。
視点を変えることは、新たな武器を手に入れる
チャンスとも言えます。
経営は常に「決断の連続」です。
そして、その決断は「視点の質や位置」によって変わってきます。
私自身の例ですが
経営の勉強をし、自分の会社の存在意義や目的を明文化し
そのうえに、財務の考え方を積み上げた結果
内部留保は、ここ5年間で5倍以上に増やすことができました。
その結果、今年と2年後に、大きな投資が可能となりました。
ちなみに私は、大学で経済や経営を学んできたわけではありません。
(今、とある市長のおかげで名前が出てくる大学の文学部教育学科卒です)
こんな私だからこそ言います。
「悪いところは良くなるだけ」
「わからないことは、のびしろである」
最後に、寺田寅彦の言葉を、
私の解釈に置き換え、要約してみます。
「不安」は、「希望」の裏返し
「苦手」「わからない」は、「のびしろ」の別名
「売上」や「利益」だけでなく、数字を見る視点を変えれば、
財務や決算書は「経営判断の力強い味方」になります。
さあ、今日から視点を変えて、未来を動かしましょう。
あなたの会社やあなた自身には、まだまだ伸びしろがあるはずです。
「いつか、必ず上がるはず! 可能性は無限大」
(個人的に、この絵ずら大好きです)
2025.05.23

いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
ビジネスでは、誰もが何度も壁にぶつかります。
「もうダメかもしれない」と思う瞬間を乗り越える時に、
ポジティブな「言葉の力」が役に立ちます。
今回は、世界的な偉人たちの言葉から、
仕事に活かせる3つの名言と
その具体的な使い方を紹介します。
────────────────────────
1.トーマス・エジソン
「私たちの最大の弱点はあきらめることにある。
成功するための最も確実な方法は、
常にもう一度だけ試してみることだ」
発明王として知られるエジソンのこの言葉は、
諦めずに挑戦することの大切さを教えてくれます。
「プレゼンテーションがうまくいかなかった」
「重要な契約を逃してしまった」
そんな時こそ、この言葉を思い出してみてください。
「もう一度だけやってみよう」という小さな一歩が、
大きな成果につながる可能性を秘めています。
チーム全体を鼓舞したい時にも有効です。
社長や上司が部下に対して
「諦めるな」と叱咤激励するよりも、
「もう一度、挑戦してみよう」
と優しく声を掛けることで、
前向きな行動を促せるでしょう。
この「諦めるな」と「もう一度だけ」
という言葉遣いは、何も「きれいごと」を
言っているのではありません。
脳科学的にも心理学的にも言われていることなのです。
「諦めるな」は「諦め」+「てはいけない」と
分解できます。そうすると人間の脳は
「諦め」という言葉に反応し
「諦め」をイメージしてしまうそうです。
つまり「もうダメだ」と考えがちになるのです。
また、冷静に考えるとわかることなのですが
うまくいかなかった際に
次に起こしてもらいたい行動は
「再チャレンジ」ではないですか?
もし、言葉を投げかける相手が
自分の子供だったら、家族だったら
間違いなく「再チャレンジしてほしい」
となるはずです。
となると、かける言葉は「やってほしいこと」
すなわち「もう一度、挑戦してみよう」と
なるはずです。
「もうダメだ」ではなく「もう一度」
このわずかな言い換えが、
組織の再挑戦意欲を大きく左右します。
────────────────────────
2.フェデリコ・フェリーニ
「もう終わりだと思うのも、
さあ始まりだと思うのも、どちらも自分だ」
イタリアを代表する映画監督
フェリーニの言葉です。
プロジェクトの頓挫、部署の閉鎖など、
一見「終わり」と思える状況でも、
新たなスタート地点になり得ます。
重要なのは「それをどう捉えるか」
というあなたの視点です。
変化の激しい現代社会において、
この「終わりを始まりに変える」柔軟な思考は、
企業の成長を大きく左右するでしょう。
過去の失敗を糧に、
新たな挑戦へと踏み出す勇気を与えてくれる言葉です。
この言葉の使い方は
「自分に話しかける」です。
ネガティブになりそうな自分を
ポジティブなポジションに持っていく。
そのような場面の際に使ってみましょう。
これを「セルフペップトーク」と言います。
一言で言えば、「自分を励ます」行動です。
私たちは、全く意識していませんが
人は毎日、自分と3千~4千回も会話や問いかけを
しているのそうです。
さすがに、「息をしよう」「心臓を動かそう」は
問いかけることはないですが
「腹が減った」⇒「飯を食おう」
「何を食べるか」⇒「ラーメンにしよう」
「どこの店に行く」⇒「あそこの店にしよう」
この後も、「どうやって行く」「時間は何時に」
「味は何にする」などなど
全て自分で自分に問いかけ、出した答えにのっとり
行動をしています。
だからこそ、自分に投げかける言葉こそ
良質で前向きな言葉を使うべきなのです。
そのようにして、常に前向きで、
バイタリティーあふれる生活を送っていると
幸運やチャンスが、向こうから寄ってくるものなのです。
「終わり」という事実を「新たな挑戦への始まり」
と位置付けることがビジネスの場でも大切になります。
────────────────────────
3.カール・ルイス
「失敗したことのない人間は成功することもない。
たゆまざる挑戦が成功につながるからだ」
陸上競技界のレジェンド
カール・ルイスの言葉は、
失敗を恐れないことの大切さを伝えています。
特に若手社員の育成や新人研修の際に、
この言葉を共有することで、
失敗を前向きに捉える組織文化を築くことができます。
「チャレンジした結果の失敗は評価される」
という雰囲気を作ることで、
社員一人ひとりの成長を促し、
ひいてはチーム全体の能力向上につながります。
失敗を許容する心理的安全性が確保された職場は、
高いパフォーマンスを生み出す土壌となるのです。
私は、今でも鮮明に覚えている。
サッカー女子ワールドカップ決勝の対アメリカ戦
PK戦で、優勝を決めるゴールを決めたのが
今や日本代表のキャプテンであり精神的支柱である
札幌出身の熊谷選手。道民として誇らしい!
あの当時は、まだチーム最年少くらいのはずでしたが
見事に優勝のPKを決めてみせました。
実は私は、「PK」には、とても苦い思い出があります。
同列に並べるわけではありませんが
その当時のコーチに投げかけられた言葉を紹介します。
日本代表監督の言葉同様、「言葉の持つ力」を感じてください。
私も10歳の時から23歳までサッカーをやってきて
「これを決めなければ、負け」という場面のPKキッカー
という経験がある。見事に相手キーパーにセーブされ敗退。
優勝を逃して、上のステージに行けなかった。
今でも、はっきり覚えていますし、
「なぜあの時、自分の一番得意なキックで
得意なコースに蹴らなかったのか?」と
後悔というよりも、「トラウマ」のように
心に刺さっています。
中学生だった私は「もうサッカーなんてやらない」と
声を出して泣きました。
そんな私にコーチが
「そうだよな。悔しいよな。
ならば、その悔しさを晴らすには
どうしたらいいだろう?」
「そうだ、サッカーを続けるんだ。
高校で、その悔しさは晴らすんだ」
そう言われたことを今でも覚えています。
一方、ワールドカップのあのPK戦
日本の佐々木監督は全員で円陣を組み
こう言ったそうです。
「思いっきり楽しんで来い」
選手は、監督の言葉通り自分の持てる力を全て発揮し
とんでもないプレッシャーさえ乗り越え勝利しました。
一方、アメリカの監督はなんと言ったでしょう?
確証はありませんが、広く伝えられている話によると
当時、何年も負けなしで断トツの「世界トップ」
であったアメリカチームだからこそでしょうか
「私たちは、勝てねばならない」と言ったそうです。
「楽しんで来い」vs 「勝たねばならない」
どちらの方が、普段の力が出せるでしょうか?
どちらの方が、目標に向かい挑戦できるでしょうか?
答えは、わかりますよね。
言葉自体は、軽い感じですし
あの場にふさわしい言葉とは感じられない
かもしれませんが
圧倒的に「言葉の持つ力」が違いますよね。
緊張して体が硬くならないはずはありません。
ビジネスの場でもそんな場面
いくらでもあるはずです。
そんな場面に遭遇している相手に
「緊張するな」は逆効果なのです。
悔しくて泣きじゃくっている私に
「なんだ、このくらいのことでやめるなんて」は
前に進む気にはなれない私には
なんの励ましや後押しにはならないのです。
①「悔しい」という事実を受容し
②「悔しい気持ちを晴らす」つまりプラス方向に
もっていくための言葉に変換し
③「自分の力で悔しさを晴らしてほしい」
優しく促し、顔を上げらせ
④「サッカーを続けるんだ。
お前なら、その悔しさを晴らせる!」
と背中を押す
子供を持つ親や
社員や部下をもつ立場の人
そして、どちらにも該当する私も含めて
今一度、自分の言動を振り返ってみてほしいと思います。
新人研修の場や子育ての場で
「失敗はチャレンジの証」と明言し
挑戦しないことこそリスクだと理解させる
経営層や親が、自らの失敗談とともにこの名言を語り、
心理的安全性の風土を醸成する。
失敗を咎める文化では、
イノベーションや前進する力は生まれません。
ルイスの言葉は、挑戦を賞賛する組織文化の礎となります。
まとめ:名言を「行動トリガー」に変える
名言は「読むだけ」で終わらせてはもったいないと思います。
●モチベーションが下がったとき
●部下が落ち込んでいるとき
●判断に迷いが生じ、前に進めないとき
そんな瞬間に引き出しから取り出し、
「具体的な次の一歩」と結びつけてこそ威力を発揮します。
エジソンで「再挑戦」を促し
フェリーニで「視点転換」を行い
ルイスで「挑戦肯定」の文化を育む
これら3つの名言を、
あなた自身とチームの行動指針として使いこなし、
壁を乗り越え続けるビジネス人生を歩んでいきましょう。
「できる できる 君ならできる!」