忙しい方へ:1分で読めるAI要約
【結論】社長の「心の状態(機嫌)」は、企業の離職率と営業利益に直結する重要な経営資源です。
社員1人の離職に伴う採用・育成コストは約400万円に達することもあり、
社長がセルフペップトークで自らを整え、組織の心理的安全性を高めることは、
年間数百万円単位のコスト削減と生産性向上をもたらす、極めて合理的な財務戦略となります。
だからこそ私は、「ペップトーカー財務コンサルタント」として、言葉と数字の両面から社長を支えたい のです。
結論:社長の「セルフトーク」を変えると、離職とコストが下がる
「最近、社員の顔色が暗い」
「若手が定着しない」
もしそう感じているなら、決算書の前に一度だけ確認してほしいことがあります。
それは 社長ご自身のセルフトーク(自分への声かけ) です。
社長の内側で回っている言葉は、やがて外側の言葉として社員に届きます。
そしてその言葉が、心理的安全性を上下させ、離職率を動かし、最終的にお金として跳ね返ってきます。
だから最初の一歩は、社長自身のセルフペップトークから始まります。
理由:言葉は「心理的安全性」を通じて、数字(コスト)を動かす
数字を動かすのは、結局「人の行動」です。
行動の源泉には、感情があります。
そして感情は、日常の言葉で整ったり、乱れたりします。
たとえば社長の心がすり減っているとき、内側ではこう回りがちです。
「自分のやり方が悪いのかもしれない」
「経営者失格なんじゃないか」
その言葉が、社員への言葉に変換されるとこうなります。
「なんでこんなこともできないんだ」
「もっと考えて動いてくれないと困る」
すると社員は萎縮し、ミスを隠し、挑戦しなくなり、
心理的安全性が下がり、離職が増えやすくなります。
この連鎖は「空気の問題」に見えて、実は 財務インパクトの大きい経営課題です。
具体例:社長が整うと、言葉が変わり、現場が変わる
私は以前、財務改善の現場でこんなQ&Aを書きました。
資金繰りに苦しむ経営者は、自らを「結果が出ていないダメな人間だ」と否定しがちです。
まず「ここまで会社を守ってきた社長の歩み(存在・行動)」を全肯定することで、
初めて建設的な財務戦略(結果)の話を考えられるようになります。
この考え方を 自分に向けるのがセルフペップトークです。
責任感の強い社長ほど、自分への承認が「逆三角形」になりがちです。
結果(Having):数字が出ている時だけ自分を許す
行動(Doing):結果が出ないと努力まで否定する
存在(Being):「自分は社長失格だ」と存在価値を削る
私自身も、かつてはこの「自分いじめ」にどっぷりでした。
景色が変わったのは、問いを変えた瞬間です。
「なぜダメなんだ?」から
「じゃあ、どうすれば良くなる?」へ
問いが変わると、脳のモードが変わります。
その結果、社員に向ける言葉も 「責め」→「承認+問い」 に移行しやすくなります。
離職とコストを下げる「言葉の設計」3ステップ
迷ったら、まずこの型だけ使ってください。
(社長→自分/社長→社員の両方に効きます)
ステップ1:承認(存在 or 行動)を先に置く
「今日も来てくれてありがとう」
「最後まで向き合ってくれて助かった」
「ちゃんと見てたよ」
ステップ2:事実を短くそろえる(責めない)
「今起きている事実はこれだね」
「数字はこうなっている」
「ここが詰まっている」
ステップ3:問いで未来に向ける(解決志向)
「次、何を変えようか?」
「何があれば前に進める?」
「最初の一手はどれが良い?」
この順番(承認→事実→問い)だけで、
言葉は「追い込み」から「前向きの設計」に変わります。
数字で見る:離職1人「約400万円」のインパクト
業種や職種で差はありますが、ざっくりイメージとして
①採用コスト(例)
求人広告・紹介料など:約100万円前後
選考・面接にかかる管理職の時間:数十万円相当
②教育・立ち上がりロス(例)
半年で戦力化、平均50%稼働と仮定
粗利ロス+OJT指導の時間コスト等:約300万円前後
→ 合計:約400万円前後/1人
もし離職が「2人減る」だけで、
2人 × 400万円 = 年間800万円のコスト削減
さらに、顧客対応の安定・受注率・生産性など、
売上や利益のプラスも乗ってきます。
FAQ(よくある質問)
Q1:精神論で数字が変わるとは思えません。
A:逆です。数字を作るのは「人の行動」です。
行動は感情に左右され、感情は言葉で整います。
言葉を整えるのは、合理的な経営戦略です。
Q2:自分に優しくすると甘えになりませんか?
A:甘やかしではなく、自分を潰さないためです。
追い込みすぎると脳は防衛本能で挑戦を避けます。
安心感の土台がある方が、むしろ改善が進みます。
Q3:何から始めればいいですか?
A:まずは1つだけ。鏡の前でこう言ってください。
「今日も会社に来た。よくやってるぞ」
その1回が、社員の変化に気づける「心の余白」を作ります。
まとめ:言葉はコストではなく、最高の投資
社長の一言は、数百万円、ときに数千万円のインパクトを持つ 経営資源です。
「なんでできない」ではなく
「ここまでよくやってくれた。次は何を変えようか?」
「あいつはダメだ」ではなく
「あいつの“あるもの”は何だろう?どこを活かせる?」
社長がセルフペップトークと問活で自分を整え、
社員への言葉を「責め」から「承認+問い」へ切り替えると、
心理的安全性UP → 離職率DOWN → 採用・育成コストDOWN → 生産性&売上UP
という「いい循環」が回り始めます。
言葉と数字。
この2つをつないで、社長と会社の未来を一緒に元気にする。
それが、ペップトーカー財務コンサルタントとしての私の役割です。
執筆者:有限会社 佐藤保険事務所 代表取締役 佐藤和也
日本唯一のペップトーカー財務コンサルタント
日本キャッシュフローコーチ協会認定 キャッシュフローコーチ
日本ペップトーク普及協会 認定講師/問活(質問力)実践者
専門領域:資金繰り・財務改善/組織コミュニケーション/チームビルディング/言葉の設計