#自己肯定感 に関連するブログ
-
「自分」を励ます番が来た――オリンピックの氷上で五輪の魔物が教える、自分を信じる技術
2026.02.16
2026年ミラノ・コルティナ五輪、フィギュアスケート団体戦。競技を前に、
ペアの木原龍一選手がチームメイトにかけた言葉は、魂が震えるような「ゴールペップトーク」でした。
「俺は本当に史上最強のメンバーだと思ってる。
13年前に団体が始まったとき、日本がこういう立場になるなんて思えなかった。
でも、みんなが積み重ねてきて、今、挑戦できるチャンスを持っている。
だから、自分たちが積み重ねた練習を信じて、絶対ポジティブにいけば、
最後の最後で、みんなが積み上げてきたものは絶対に出る。
みんなで、ぶっちぎって行こう!
絶対挑戦できる。絶対いける」
この力強い言葉に導かれるように、日本チームは一丸となり、見事「銀メダル」を掴み取りました。
言葉が持つ力が、最高の成果を引き寄せた瞬間でした。
「言葉」が牙をむくとき
しかし、オリンピックの魔物は、その後に行われた個人戦で魔物のような姿を見せます。
2年間負けなし、世界が「4回転の神」と恐れたアメリカのマリニン選手。
ショートプログラムで完璧な演技を見せながら、フリーではまさかの失速で8位に沈みました。
演技後のインタビューで、彼はこう漏らしました。
「人生で経験した思い出したくない出来事が頭の中を駆け巡り、ネガティブな思考が押し寄せた」
どんな記憶が彼を襲ったのかは分かりません。それでも、たった一つの言葉や記憶が、
トップアスリートをも一気に「ネガティブループ」へ引きずり込んでしまう。
私たちは言葉や記憶の「怖さ」を、その背中に見せつけられたのです。
「自分」を励ます番が来た
そして、あの感動的な言葉を仲間に届けた木原選手自身にも、過酷な試練が訪れます。
メダルをかけたペア競技。ショートプログラムでミスが重なり、5位発進。
演技後の氷上やキス&クライで、うつむき、自分に失望しているような彼の姿が画面に映し出されました。
私は心の中で、強くつぶやかずにはいられませんでした。
「木原選手。あなたは団体戦の前に、あんなに素敵な言葉をみんなに届けていたじゃないか。
今度は、その言葉を自分自身にかけてあげる番だよ!」
「ここまで積み重ねてきた練習は、ミス一つで消えたりしない。
あなたなら、ここからもう一度、ぶっちぎっていけるはずだ!」と。
誰もが経験している「自分いじめ」
これは木原選手だけに向けた言葉ではありません。
失敗した自分を責め、下を向いてしまう私たち一人ひとりにとって必要な「セルフペップトーク」です。
私たちは、仲間のピンチにはあんなに温かく、前向きな言葉をかけられるのに、
いざ自分がミスをした瞬間、とたんに自分を全否定し、厳しい言葉を浴びせてしまいます。
そんなときこそ、「さっきまで仲間にかけていた言葉」を、自分にもかけ直してほしいのです。
「積み上げてきたもの」を信じるという心の矢印を、もう一度自分自身に向け直すこと。
自分を突き放すのではなく、自分自身の「最強の味方」になる。
その一歩が、再び前を向いて「ぶっちぎる」ためのエネルギーになるはずです。
自分のいちばん近くにいる「応援団長」は誰か
失敗した自分を突き放すのではなく、「一番の理解者」として、もう一度自分のそばに立ってあげる。
それは、トップアスリートだけでなく、日々プレッシャーの中で戦う、私たち一人ひとりにとっても、明日を切り拓くための大事な技術です。
仲間にかけたあの言葉を、自分にもかけ直してみる
「ここまで積み重ねてきた自分」を、ちゃんと認めてあげる
そして、小さくてもいいから「ここからもう一度、行こう」と自分に言ってあげる
木原選手のゴールペップトークと、その後の試練は、
「誰かを励ます言葉」と「自分を励ます言葉」が、本当は同じ根っこから生まれている
そんなことを静かに教えてくれているように思います。
「やれるぞ!日本! やれるぞ! 自分!」
追記:りくりゅうペアが見せてくれた「ぶっちぎる力」
りくりゅうペア(三浦璃来選手・木原龍一選手)、悲願の金メダル、本当におめでとうございます。
ショートプログラムを終えた時点では5位発進。
誰が見ても「ここから逆転優勝はさすがに厳しいだろう」と思うような状況から、
あのフリーの完璧な演技で頂点まで駆け上がった大逆転劇は、日本フィギュアの歴史に刻まれる瞬間でした。
試合後、木原選手はこんな趣旨の言葉を口にしています。
「昨日のショートが終わった時点で、
正直「ああ、もう終わったな」と思ったんですけど、
(三浦)璃来がずっと支えてくれたんです」
ショートの悔しさで「終わった」と感じるほど追い込まれていた心を、
となりにいる三浦選手が、言葉や態度で支え続けていた。
そう思ってあらためてフリーの演技を見返すと、
ただの技術のすごさではなく、「二人の言葉と信頼」が氷の上に立ち上がっていたように感じられます。
もしかすると三浦選手は、こんなペップトークをかけたのかもしれません。
「大丈夫。ショートはもう終わった。
二人で積み重ねてきたものは、あれっぽっちじゃ消えないよ」
「りくりゅうなら、ここからまだぶっちぎれる。
一緒にやろう」
団体戦の前に、木原選手がチームに向けて放ったゴールペップトーク
それを今度は三浦選手が、パートナーである木原選手に向けて
「ペアペップトーク」(私の造語です)として返し、
二人で自分たちにもセルフペップトークをかけ直していった。
「ショートは上手くいかなかった。
でも、ここまで積み重ねてきた練習は、あれでは消えない」
「ここからぶっちぎって行こう。二人なら、まだやれる」
ゴールペップトーク(仲間への言葉)
+ ペアペップトーク(目の前の大切な人への言葉)
+ セルフペップトーク(自分自身への言葉)。
その三つが重なったときに、「逆転の金メダル」という結果が
氷上に引き寄せられたのかもしれません。
そして、このシーンは私たちにも問いかけてきます。
誰かを励ましたあの言葉を、そのまま自分に向けてい話せているだろうか
目の前でうつむいている大切な人に、どんな一言をかけられるだろうか
「やれるぞ、日本!」
「やれるぞ、私たち」
「やれるぞ、自分!」
オリンピックの氷上で起きたこのドラマは、
そんな「小さくて、短い」言葉の力が、
結果を、そして未来を変えていくことを、静かに、でも力強く教えてくれているように思います。
-
ガス欠の日の処方箋 ~「ありがとう」を1つ増やすだけで景色が変わる~
2026.02.06
忙しい方へ:1分で読めるAI要約
結論:「ないもの」ばかり見える日は、心が「欠けた1ピース」に目を奪われている状態です。
そんなときは、無理に前向きにならず、「あるもの」を1つだけ確認するだけで十分です。
理由:脳は危険や不足に注意が向きやすく(ネガティビティ・バイアス)、視野が狭くなりやすいから。
具体策:難しい言葉はいりません。「ありがとう」をいつもより1つ多く言う/受け取る。
ポイント:「あるもの承認」はポジティブ思考ではなく、事実の棚おろしです。
結論:元気が出ない日は「あるもの」を1つだけ思い出せばいい
「自分には何もない」
「今のままじゃダメだ」
「あの人に比べて自分はダメだ」
そんな気持ちになる日は、誰にでもあります。
その状態から抜け出すために必要なのは、気合いや根性ではなく、
「ないもの」ではなく、「あるもの」を1つだけ確認すること
それが、私が伝えたい 「あるもの承認」です。
背中を強く押すための言葉ではなく、心が少しだけやわらかくなる見方です。
理由:心は「足りない1ピース」に目を奪われるようにできている
このジグソーパズルを見てください。
100ピースのジグソーパズルがあって、99枚は揃っている。
でも、最後の1枚だけが見つからない。
目はどうしても、その「1枚の穴」に向かいます。
「ここさえ埋まれば完璧なのに」
「この1ピースがないせいで全部ダメに見える」
人生や仕事も、少し似ています。
本当は「積み上げてきた99枚」が確かにあるのに、
心の中では 「足りない1枚」だけが目立ってしまう。
これは「弱いから」ではありません。
脳には不足や危険に注意が向きやすい、自然な仕組みがあるからです。
この考え方は「ネガティビティ・バイアス」や「スコトーマ(心理的盲点)」
の観点から研究されており、「心理学」を使い理論建てされ
「脳科学」の研究でも示唆されている心理現象です。
具体例:病室で必要だったのは「応援」より「普通の一言」だった
実は先日、娘が入院しました。
幸い命に関わる状態ではありませんが、病室のとなりのベッドから聞こえたのは、
「寂しいな〜」
「会いたいな〜」
という声でした。
その場で「頑張れ」や「元気出して」と声をかけるわけにもいかず
私は、帰りました。
では、こんな時、どんな言葉をかければよいのでしょう。
もし、「寂しいな~」「会いたいな~」のセリフが娘からだったら、
難しい言葉も、かっこいいセリフもいらない
できるなら
「ありがとう」を、いつもより1つ多く
例えば「昨日よりも元気そうだね」(元気でいてくれてありがとう)
「点滴治療、頑張ってるね」(治療、頑張ってくれてありがとう)
「アイスクリームやプリン。退院したら一杯食べようね」(治療に専念してくれてありがとう)
これだけで、人の心は少しだけ満たされることがあります。
ガス欠の日に効く「あるもの承認」3ステップ
もし、元気や活気が出なかったら、これだけで十分です
① いまの気持ちを否定しない(0点を認める)
「今日は元気が出ない日なんだな」
「そう思えない自分も、いていい」
② 「ある」を1つだけ「事実で拾う」(小さくてOK)
「目が覚めた」
「温かい飲み物を飲めた」
「帰る場所がある」
「挨拶できた」
「今日を終えられそう」
③ 「ありがとう」を1つ増やす(自分にも他人にも)
「今日もよくやった、ありがとう(自分へ)」
「いてくれてありがとう(相手へ)」
※思いつかない日があってもOKです。
「今日は出てこない」と気づけたら、それも「ある」です。
FAQ(よくある質問)
Q1:あるもの承認って、無理に前向きになることですか?
A:いいえ。ポジティブになる必要はありません。
「事実としてゼロではないこと」を、そっと確認するだけです。
Q2:「そんなの『ある』うちに入らない」と思ってしまいます
A:それで大丈夫です。
「そう思えない日」を責めないことが、最初の承認です。
Q3:言葉が思いつかないときはどうすれば?
A:「今日は何も浮かばない」を認めて終わりでOKです。
可能なら最後に一言だけ、「今日もここまで、ありがとう」で締めてください。
Q4:周りの人にかける言葉は何がいい?
A:基本はシンプルで十分です。
「ありがとう」を1回増やす。これが一番失敗しにくい応援です。
もし、「ありがとう」が上手く言えない状況ならば
「事実を言う」だけでもOK(例:今日も元気に挨拶してくれた)」
Q5:チームビルディングにおいて「あるもの承認」は効果がありますか?
A: 絶大です。リーダーがメンバーの「できていないこと(欠損)」ではなく、
「当たり前にやっていること(存在・行動)」を言葉にすることで、組織の心理的安全性が劇的に向上します。
「君がチームにいるから、会議の雰囲気もよくて助かるよ」
「プレゼンのあの資料、すごく見やすかったよ」
たとえ結果が上手くいかなかったとしても、その手前にある「存在や行動」
ここに目を向けると、全ての人を、褒めたり認めてあげたりできるはずです。
甘やかしているわけではありません。失敗や上手くいかずに落ち込んだ際には
心が落ち着いた後に、「じゃあ明日どうする?」「どこから改善すべきかな?」と
自発的な行動を促すような声かけをしていきましょう。
ここでとても大切な注意点が1つ
それは、リーダー自身の「ガス欠」に注意すること!
元気やエネルギーが足りない時は、まずは自分の「あるもの承認」から
スタートしましょう。
私は、ガス欠時には、一人、トイレに入り個室にて
「ここまで、頑張ってこれた!俺には、応援してくれる、家族や仲間がいる」
と自分に声掛けをします。
まとめ:「あるもの」は、もうあなたの中にある
幸せや自信は、遠くにある「すごい何か」を手に入れたときだけに生まれるものではなく、
今ここにある「あるもの」に気づいて、
それを 「確かにある」と認めるところから育っていくものだと思います。
もし今、元気が出ないなら、
この文章をここまで読んだこと自体を、そっとほめてあげてください。
「しんどさを抱えながらも、今日を生きた人がここにいる」
次の一歩は、いつ決めても大丈夫です。
決めないまま、お茶を一杯飲んで終わりにしてもいい。
どうか、あなたのペースで。
そして、もしできるなら
「ありがとう」を、いつもより1つだけ多く、自分にも周囲にも。
その一言が、あなたや大切な誰かの心を守る、小さな灯りになります。
2026.02.16
2026年ミラノ・コルティナ五輪、フィギュアスケート団体戦。競技を前に、
ペアの木原龍一選手がチームメイトにかけた言葉は、魂が震えるような「ゴールペップトーク」でした。
「俺は本当に史上最強のメンバーだと思ってる。
13年前に団体が始まったとき、日本がこういう立場になるなんて思えなかった。
でも、みんなが積み重ねてきて、今、挑戦できるチャンスを持っている。
だから、自分たちが積み重ねた練習を信じて、絶対ポジティブにいけば、
最後の最後で、みんなが積み上げてきたものは絶対に出る。
みんなで、ぶっちぎって行こう!
絶対挑戦できる。絶対いける」
この力強い言葉に導かれるように、日本チームは一丸となり、見事「銀メダル」を掴み取りました。
言葉が持つ力が、最高の成果を引き寄せた瞬間でした。
「言葉」が牙をむくとき
しかし、オリンピックの魔物は、その後に行われた個人戦で魔物のような姿を見せます。
2年間負けなし、世界が「4回転の神」と恐れたアメリカのマリニン選手。
ショートプログラムで完璧な演技を見せながら、フリーではまさかの失速で8位に沈みました。
演技後のインタビューで、彼はこう漏らしました。
「人生で経験した思い出したくない出来事が頭の中を駆け巡り、ネガティブな思考が押し寄せた」
どんな記憶が彼を襲ったのかは分かりません。それでも、たった一つの言葉や記憶が、
トップアスリートをも一気に「ネガティブループ」へ引きずり込んでしまう。
私たちは言葉や記憶の「怖さ」を、その背中に見せつけられたのです。
「自分」を励ます番が来た
そして、あの感動的な言葉を仲間に届けた木原選手自身にも、過酷な試練が訪れます。
メダルをかけたペア競技。ショートプログラムでミスが重なり、5位発進。
演技後の氷上やキス&クライで、うつむき、自分に失望しているような彼の姿が画面に映し出されました。
私は心の中で、強くつぶやかずにはいられませんでした。
「木原選手。あなたは団体戦の前に、あんなに素敵な言葉をみんなに届けていたじゃないか。
今度は、その言葉を自分自身にかけてあげる番だよ!」
「ここまで積み重ねてきた練習は、ミス一つで消えたりしない。
あなたなら、ここからもう一度、ぶっちぎっていけるはずだ!」と。
誰もが経験している「自分いじめ」
これは木原選手だけに向けた言葉ではありません。
失敗した自分を責め、下を向いてしまう私たち一人ひとりにとって必要な「セルフペップトーク」です。
私たちは、仲間のピンチにはあんなに温かく、前向きな言葉をかけられるのに、
いざ自分がミスをした瞬間、とたんに自分を全否定し、厳しい言葉を浴びせてしまいます。
そんなときこそ、「さっきまで仲間にかけていた言葉」を、自分にもかけ直してほしいのです。
「積み上げてきたもの」を信じるという心の矢印を、もう一度自分自身に向け直すこと。
自分を突き放すのではなく、自分自身の「最強の味方」になる。
その一歩が、再び前を向いて「ぶっちぎる」ためのエネルギーになるはずです。
自分のいちばん近くにいる「応援団長」は誰か
失敗した自分を突き放すのではなく、「一番の理解者」として、もう一度自分のそばに立ってあげる。
それは、トップアスリートだけでなく、日々プレッシャーの中で戦う、私たち一人ひとりにとっても、明日を切り拓くための大事な技術です。
仲間にかけたあの言葉を、自分にもかけ直してみる
「ここまで積み重ねてきた自分」を、ちゃんと認めてあげる
そして、小さくてもいいから「ここからもう一度、行こう」と自分に言ってあげる
木原選手のゴールペップトークと、その後の試練は、
「誰かを励ます言葉」と「自分を励ます言葉」が、本当は同じ根っこから生まれている
そんなことを静かに教えてくれているように思います。
「やれるぞ!日本! やれるぞ! 自分!」
追記:りくりゅうペアが見せてくれた「ぶっちぎる力」
りくりゅうペア(三浦璃来選手・木原龍一選手)、悲願の金メダル、本当におめでとうございます。
ショートプログラムを終えた時点では5位発進。
誰が見ても「ここから逆転優勝はさすがに厳しいだろう」と思うような状況から、
あのフリーの完璧な演技で頂点まで駆け上がった大逆転劇は、日本フィギュアの歴史に刻まれる瞬間でした。
試合後、木原選手はこんな趣旨の言葉を口にしています。
「昨日のショートが終わった時点で、
正直「ああ、もう終わったな」と思ったんですけど、
(三浦)璃来がずっと支えてくれたんです」
ショートの悔しさで「終わった」と感じるほど追い込まれていた心を、
となりにいる三浦選手が、言葉や態度で支え続けていた。
そう思ってあらためてフリーの演技を見返すと、
ただの技術のすごさではなく、「二人の言葉と信頼」が氷の上に立ち上がっていたように感じられます。
もしかすると三浦選手は、こんなペップトークをかけたのかもしれません。
「大丈夫。ショートはもう終わった。
二人で積み重ねてきたものは、あれっぽっちじゃ消えないよ」
「りくりゅうなら、ここからまだぶっちぎれる。
一緒にやろう」
団体戦の前に、木原選手がチームに向けて放ったゴールペップトーク
それを今度は三浦選手が、パートナーである木原選手に向けて
「ペアペップトーク」(私の造語です)として返し、
二人で自分たちにもセルフペップトークをかけ直していった。
「ショートは上手くいかなかった。
でも、ここまで積み重ねてきた練習は、あれでは消えない」
「ここからぶっちぎって行こう。二人なら、まだやれる」
ゴールペップトーク(仲間への言葉)
+ ペアペップトーク(目の前の大切な人への言葉)
+ セルフペップトーク(自分自身への言葉)。
その三つが重なったときに、「逆転の金メダル」という結果が
氷上に引き寄せられたのかもしれません。
そして、このシーンは私たちにも問いかけてきます。
誰かを励ましたあの言葉を、そのまま自分に向けてい話せているだろうか
目の前でうつむいている大切な人に、どんな一言をかけられるだろうか
「やれるぞ、日本!」
「やれるぞ、私たち」
「やれるぞ、自分!」
オリンピックの氷上で起きたこのドラマは、
そんな「小さくて、短い」言葉の力が、
結果を、そして未来を変えていくことを、静かに、でも力強く教えてくれているように思います。
2026.02.06
忙しい方へ:1分で読めるAI要約
結論:「ないもの」ばかり見える日は、心が「欠けた1ピース」に目を奪われている状態です。
そんなときは、無理に前向きにならず、「あるもの」を1つだけ確認するだけで十分です。
理由:脳は危険や不足に注意が向きやすく(ネガティビティ・バイアス)、視野が狭くなりやすいから。
具体策:難しい言葉はいりません。「ありがとう」をいつもより1つ多く言う/受け取る。
ポイント:「あるもの承認」はポジティブ思考ではなく、事実の棚おろしです。
結論:元気が出ない日は「あるもの」を1つだけ思い出せばいい
「自分には何もない」
「今のままじゃダメだ」
「あの人に比べて自分はダメだ」
そんな気持ちになる日は、誰にでもあります。
その状態から抜け出すために必要なのは、気合いや根性ではなく、
「ないもの」ではなく、「あるもの」を1つだけ確認すること
それが、私が伝えたい 「あるもの承認」です。
背中を強く押すための言葉ではなく、心が少しだけやわらかくなる見方です。
理由:心は「足りない1ピース」に目を奪われるようにできている
このジグソーパズルを見てください。
100ピースのジグソーパズルがあって、99枚は揃っている。
でも、最後の1枚だけが見つからない。
目はどうしても、その「1枚の穴」に向かいます。
「ここさえ埋まれば完璧なのに」
「この1ピースがないせいで全部ダメに見える」
人生や仕事も、少し似ています。
本当は「積み上げてきた99枚」が確かにあるのに、
心の中では 「足りない1枚」だけが目立ってしまう。
これは「弱いから」ではありません。
脳には不足や危険に注意が向きやすい、自然な仕組みがあるからです。
この考え方は「ネガティビティ・バイアス」や「スコトーマ(心理的盲点)」
の観点から研究されており、「心理学」を使い理論建てされ
「脳科学」の研究でも示唆されている心理現象です。
具体例:病室で必要だったのは「応援」より「普通の一言」だった
実は先日、娘が入院しました。
幸い命に関わる状態ではありませんが、病室のとなりのベッドから聞こえたのは、
「寂しいな〜」
「会いたいな〜」
という声でした。
その場で「頑張れ」や「元気出して」と声をかけるわけにもいかず
私は、帰りました。
では、こんな時、どんな言葉をかければよいのでしょう。
もし、「寂しいな~」「会いたいな~」のセリフが娘からだったら、
難しい言葉も、かっこいいセリフもいらない
できるなら
「ありがとう」を、いつもより1つ多く
例えば「昨日よりも元気そうだね」(元気でいてくれてありがとう)
「点滴治療、頑張ってるね」(治療、頑張ってくれてありがとう)
「アイスクリームやプリン。退院したら一杯食べようね」(治療に専念してくれてありがとう)
これだけで、人の心は少しだけ満たされることがあります。
ガス欠の日に効く「あるもの承認」3ステップ
もし、元気や活気が出なかったら、これだけで十分です
① いまの気持ちを否定しない(0点を認める)
「今日は元気が出ない日なんだな」
「そう思えない自分も、いていい」
② 「ある」を1つだけ「事実で拾う」(小さくてOK)
「目が覚めた」
「温かい飲み物を飲めた」
「帰る場所がある」
「挨拶できた」
「今日を終えられそう」
③ 「ありがとう」を1つ増やす(自分にも他人にも)
「今日もよくやった、ありがとう(自分へ)」
「いてくれてありがとう(相手へ)」
※思いつかない日があってもOKです。
「今日は出てこない」と気づけたら、それも「ある」です。
FAQ(よくある質問)
Q1:あるもの承認って、無理に前向きになることですか?
A:いいえ。ポジティブになる必要はありません。
「事実としてゼロではないこと」を、そっと確認するだけです。
Q2:「そんなの『ある』うちに入らない」と思ってしまいます
A:それで大丈夫です。
「そう思えない日」を責めないことが、最初の承認です。
Q3:言葉が思いつかないときはどうすれば?
A:「今日は何も浮かばない」を認めて終わりでOKです。
可能なら最後に一言だけ、「今日もここまで、ありがとう」で締めてください。
Q4:周りの人にかける言葉は何がいい?
A:基本はシンプルで十分です。
「ありがとう」を1回増やす。これが一番失敗しにくい応援です。
もし、「ありがとう」が上手く言えない状況ならば
「事実を言う」だけでもOK(例:今日も元気に挨拶してくれた)」
Q5:チームビルディングにおいて「あるもの承認」は効果がありますか?
A: 絶大です。リーダーがメンバーの「できていないこと(欠損)」ではなく、
「当たり前にやっていること(存在・行動)」を言葉にすることで、組織の心理的安全性が劇的に向上します。
「君がチームにいるから、会議の雰囲気もよくて助かるよ」
「プレゼンのあの資料、すごく見やすかったよ」
たとえ結果が上手くいかなかったとしても、その手前にある「存在や行動」
ここに目を向けると、全ての人を、褒めたり認めてあげたりできるはずです。
甘やかしているわけではありません。失敗や上手くいかずに落ち込んだ際には
心が落ち着いた後に、「じゃあ明日どうする?」「どこから改善すべきかな?」と
自発的な行動を促すような声かけをしていきましょう。
ここでとても大切な注意点が1つ
それは、リーダー自身の「ガス欠」に注意すること!
元気やエネルギーが足りない時は、まずは自分の「あるもの承認」から
スタートしましょう。
私は、ガス欠時には、一人、トイレに入り個室にて
「ここまで、頑張ってこれた!俺には、応援してくれる、家族や仲間がいる」
と自分に声掛けをします。
まとめ:「あるもの」は、もうあなたの中にある
幸せや自信は、遠くにある「すごい何か」を手に入れたときだけに生まれるものではなく、
今ここにある「あるもの」に気づいて、
それを 「確かにある」と認めるところから育っていくものだと思います。
もし今、元気が出ないなら、
この文章をここまで読んだこと自体を、そっとほめてあげてください。
「しんどさを抱えながらも、今日を生きた人がここにいる」
次の一歩は、いつ決めても大丈夫です。
決めないまま、お茶を一杯飲んで終わりにしてもいい。
どうか、あなたのペースで。
そして、もしできるなら
「ありがとう」を、いつもより1つだけ多く、自分にも周囲にも。
その一言が、あなたや大切な誰かの心を守る、小さな灯りになります。