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【在庫は悪?】眠れる在庫が会社を蝕む!?資金効率UPで黒字経営!
2024.12.16
いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にしたい」
そのために、一生懸命書き続けます。
では、スタート!
「年に1個しか売れない商品も、販売チャンス逃したくない」
その気持ち、よく分かります。でもちょっと待ってください!
その在庫、もしかしたら会社の未来を暗くしているかもしれません。
今回は、「在庫が会社のお金に与える悪影響」 に焦点を当て、
具体的な改善策と合わせて解説していきます。
▼ 本記事の内容
1. 在庫過多の危険性とは?
2. 「資金効率」が悪化するってどういうこと?
3. 今すぐできる!在庫管理改善策3選
この記事を読めば、在庫管理の重要性と、
それが会社にもたらす明るい未来が見えてきます。
ぜひ最後まで読んで、明日からのビジネスに役立ててください!
在庫過多は会社の財政を悪化させる!?
「在庫 = 会社の現金」ということを忘れていませんか?
売れない在庫は、ただ倉庫のスペースを占領しているだけではありません。
会社の資金を眠らせることとなり、
本来、現金として使えたはずの資金が自由に使えないこととなります。
1. 資金効率の悪化
在庫として商品を購入するということは、
会社の資金(現金)が商品に形を変えているということ。
そして、売れない在庫はいつまで経っても現金として戻ってきません。
よって、資金が固定化され、新たな事業投資や設備投資の機会を逃すことになりかねません。
「年1回の販売機会のロス」と「会社の将来へ向けた機会ロス」
どちらを選ぶべきか再考する必要があります。
2. 利益の減少
売れない在庫は、当然ながら利益を生み出しません。
それどころか、保管費用や管理費用などのコストが発生し、利益を圧迫します。
つまりは、せっかく稼いだ「利益」を倉庫の中で寝ている「在庫」が
「溶かしている」ことになります。
3. 資金繰り悪化のリスク
在庫が増えすぎると、商品に投資された資金が回収できず、
会社の資金繰りが悪化する可能性があります。
さらに、金融機関からの評価にも悪影響があることも。
金融機関は、企業の「売上」と「在庫」のバランスを注視しています。
売上に対して在庫が増えすぎている状態、
もしくは、売上が落ちているのに在庫が増えている状態は
経営の健全性や決算内容が疑われ、
融資の判断時に良くない影響を与える可能性があります。
「在庫」は「財庫」にもなれば「罪庫」にもなることを
是非、認識してください。
いますぐできる!在庫管理3つの改善策
では、具体的にどのように在庫管理を改善すればよいのでしょうか?
すぐに実践できる3つの方法を紹介します。
1. 需要予測の精度向上
過去の販売データや市場トレンドを分析し、
需要を細かく予測することで、過剰な在庫を抱えるリスクを減らすことができます。
2. 在庫回転率の向上
在庫回転率は、在庫がどれだけ効率的に販売されているかを示す指標です。
適切な在庫管理システムを導入したり、
販売促進活動を見直したりすることで、在庫回転率を向上させることができます。
売れ筋商品を把握し、重点的に販売する
季節外れ商品をセールで販売する
顧客のニーズに合わせた商品開発を行う
3. 受注後生産や発注の導入
これは、「今すぐ」というわけにはいきませんが
在庫の減少には高い効果があります。
例えば、「オーダー型」の商品販売をしている会社なんかが
その見本です。
自社の商品の中で「受注後生産」ができる商品はないのかを
再検討することは、在庫数の改善、しいては資金繰りの改善に
大きく役立つことでしょう。
また、サプライチェーン全体を可視化し、
サプライヤーとの連携を強化することや、
「長い付き合いだから」ではなく、効率的に仕入れや卸ができるように
することも大切です。
こちらも一度立ち止まり、「なぜ、この会社から仕入れているのか?」
を検討し、仕入れ先への改善提案や最悪、変更なども
考えていく必要があります。
(ローカルベンチマークを用いた業務改善策作成の際などに
このような考えが出てきます。「ロカベン」で検索してみて下さい)
在庫管理は会社の未来を左右する!
「在庫管理は会社の未来を左右する」と書くと
非常に大袈裟に聞こえるかもしれませんが
在庫を抱える企業である以上、永続的に関わる問題です。
その上、「資金繰り改善のために売上を伸ばす」ような施策と違い
ある程度は「自社だけの工夫」で改善できるものです。
つまりは「手が付けやすい改善策」となりますので
積極的に取り入れてほしい施策の一つです。
まとめ
在庫管理は資金効率や収益性に影響を与える重要な業務の1つです。
資金繰りの改善、収益性の向上、しいては、企業価値の向上を実現できます。
まずは、自社の在庫状況を把握し、課題を明確にすることから始めましょう。
人口が増え、自然発生的に市場が拡大する時代には
どんなに頑張っても20年以上はかかります。
財務も在庫も以前と同じ「ドンブリ」では経営は成り立たなくなります。
最後にもう一度
「在庫」は「財庫」にも「罪庫」にもなる
在庫、積み上がってませんか?
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気づかぬ財務悪化のリスクに備える!在庫管理の重要性
2024.10.02
資金繰りの悪化の予兆を見逃さないために大切なことの1つに、「在庫管理」があります。
以下では、在庫増加が引き起こすリスクと、決算書の落とし穴について説明します。
1. 在庫増加のリスク
販売不振による影響
販売が計画通りに進まないと、在庫が積み上がります。これが続くと、デッドストックが増え、いずれ廃棄や値下げが必要になり、損失を生みます。
デッドストックのコスト
売れ残った商品はただの在庫ではありません。管理費や保管スペースのコストがかさみ、結果的に利益を圧迫する要因になります。
資金繰りの悪化
在庫を増やすことで、仕入れ代金の支払いが先行し、現金が減少します。
特に「支払いが先、回収が後」という一般的な商流の中で、現金が気づかぬうちに減っていきます。
2. 在庫管理とキャッシュフローの重要性
運転資金はビジネスの生命線の1つです。
商品が売れなければ、現金が在庫に変わるだけで、資金繰りがどんどん悪化します。
そのため、在庫管理を怠らず、現金と在庫の増減を定期的に確認することが重要です。
3. 決算書だけでは見えないリスク
損益計算書(P/L)や貸借対照表(B/S)は経営状態を表す重要な資料ですが、これだけでは全てのリスクを把握できません。
特に在庫や資金の流れを細かく見ていないと、足元に迫る危機に気づけないことがあります。
なぜか。決算書などの財務諸表の「勘定科目」の並び方が、そうさせるのです。
P/L(損益計算書)の一番上(トップライン)は「売上高」
そこから、仕入れ値や様々な経費が引かれていくかのように書かれています。
勘のいい方なら、もうお気づきですよね。トップラインの時点で、実際の商売とはかけ離れているわけです。
「代金回収が先」「支払いが後」と書いてあるわけです。
B/S(貸借対照表)でいうと、今度は左側の一番下「資産の合計額」
現金が在庫に化けただけですから、科目が現金と商品だけなら、合計額は変わりません。
もちろん、現金と商品在庫の数字を見れば、増減はわかりますが、
「対前年」や「対前月」という見比べ方をしていなければ気づきません。
どうでしょうか。P/LとB/Sだけ見ていると、一見順調に見えても、足元には危険が忍び寄ってる。
「全てのお客様の注文に対応したい」「チャンスを逸したくない」
気持ちは、十分わかります。
ですが、適切な在庫数の管理と商品ラインナップの見直しは常に必要となります。
「在庫」は「財庫」 お金が形を変えただけです。
「在庫」は「罪庫」 これくらいならいいだろうが、後々大変なことになりかねません。
いかがでしたか?
在庫管理の大切さと決算書(財務諸表)を鵜呑みにすることの危うさにお気づきいただけたでしょうか。
現場の状況や資金の動きを把握することは、健全な経営の鍵です。
「現場に任せている」「経理に任せている」「税理士の先生に任せている」
現場も経理の人も、ましてや、税理士の先生も、あなたの会社を管理してくれません。
当然ですが、責任もとってくれません。
社員さんや税理士さんの出してくれた数字の意味を「理解」し「活用する」ことは
経営者にしかできない仕事です。
経営者って、大変なお仕事なんですね(時期ズレですが)
2024.12.16
いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にしたい」
そのために、一生懸命書き続けます。
では、スタート!
「年に1個しか売れない商品も、販売チャンス逃したくない」
その気持ち、よく分かります。でもちょっと待ってください!
その在庫、もしかしたら会社の未来を暗くしているかもしれません。
今回は、「在庫が会社のお金に与える悪影響」 に焦点を当て、
具体的な改善策と合わせて解説していきます。
▼ 本記事の内容
1. 在庫過多の危険性とは?
2. 「資金効率」が悪化するってどういうこと?
3. 今すぐできる!在庫管理改善策3選
この記事を読めば、在庫管理の重要性と、
それが会社にもたらす明るい未来が見えてきます。
ぜひ最後まで読んで、明日からのビジネスに役立ててください!
在庫過多は会社の財政を悪化させる!?
「在庫 = 会社の現金」ということを忘れていませんか?
売れない在庫は、ただ倉庫のスペースを占領しているだけではありません。
会社の資金を眠らせることとなり、
本来、現金として使えたはずの資金が自由に使えないこととなります。
1. 資金効率の悪化
在庫として商品を購入するということは、
会社の資金(現金)が商品に形を変えているということ。
そして、売れない在庫はいつまで経っても現金として戻ってきません。
よって、資金が固定化され、新たな事業投資や設備投資の機会を逃すことになりかねません。
「年1回の販売機会のロス」と「会社の将来へ向けた機会ロス」
どちらを選ぶべきか再考する必要があります。
2. 利益の減少
売れない在庫は、当然ながら利益を生み出しません。
それどころか、保管費用や管理費用などのコストが発生し、利益を圧迫します。
つまりは、せっかく稼いだ「利益」を倉庫の中で寝ている「在庫」が
「溶かしている」ことになります。
3. 資金繰り悪化のリスク
在庫が増えすぎると、商品に投資された資金が回収できず、
会社の資金繰りが悪化する可能性があります。
さらに、金融機関からの評価にも悪影響があることも。
金融機関は、企業の「売上」と「在庫」のバランスを注視しています。
売上に対して在庫が増えすぎている状態、
もしくは、売上が落ちているのに在庫が増えている状態は
経営の健全性や決算内容が疑われ、
融資の判断時に良くない影響を与える可能性があります。
「在庫」は「財庫」にもなれば「罪庫」にもなることを
是非、認識してください。
いますぐできる!在庫管理3つの改善策
では、具体的にどのように在庫管理を改善すればよいのでしょうか?
すぐに実践できる3つの方法を紹介します。
1. 需要予測の精度向上
過去の販売データや市場トレンドを分析し、
需要を細かく予測することで、過剰な在庫を抱えるリスクを減らすことができます。
2. 在庫回転率の向上
在庫回転率は、在庫がどれだけ効率的に販売されているかを示す指標です。
適切な在庫管理システムを導入したり、
販売促進活動を見直したりすることで、在庫回転率を向上させることができます。
売れ筋商品を把握し、重点的に販売する
季節外れ商品をセールで販売する
顧客のニーズに合わせた商品開発を行う
3. 受注後生産や発注の導入
これは、「今すぐ」というわけにはいきませんが
在庫の減少には高い効果があります。
例えば、「オーダー型」の商品販売をしている会社なんかが
その見本です。
自社の商品の中で「受注後生産」ができる商品はないのかを
再検討することは、在庫数の改善、しいては資金繰りの改善に
大きく役立つことでしょう。
また、サプライチェーン全体を可視化し、
サプライヤーとの連携を強化することや、
「長い付き合いだから」ではなく、効率的に仕入れや卸ができるように
することも大切です。
こちらも一度立ち止まり、「なぜ、この会社から仕入れているのか?」
を検討し、仕入れ先への改善提案や最悪、変更なども
考えていく必要があります。
(ローカルベンチマークを用いた業務改善策作成の際などに
このような考えが出てきます。「ロカベン」で検索してみて下さい)
在庫管理は会社の未来を左右する!
「在庫管理は会社の未来を左右する」と書くと
非常に大袈裟に聞こえるかもしれませんが
在庫を抱える企業である以上、永続的に関わる問題です。
その上、「資金繰り改善のために売上を伸ばす」ような施策と違い
ある程度は「自社だけの工夫」で改善できるものです。
つまりは「手が付けやすい改善策」となりますので
積極的に取り入れてほしい施策の一つです。
まとめ
在庫管理は資金効率や収益性に影響を与える重要な業務の1つです。
資金繰りの改善、収益性の向上、しいては、企業価値の向上を実現できます。
まずは、自社の在庫状況を把握し、課題を明確にすることから始めましょう。
人口が増え、自然発生的に市場が拡大する時代には
どんなに頑張っても20年以上はかかります。
財務も在庫も以前と同じ「ドンブリ」では経営は成り立たなくなります。
最後にもう一度
「在庫」は「財庫」にも「罪庫」にもなる
在庫、積み上がってませんか?
2024.10.02
資金繰りの悪化の予兆を見逃さないために大切なことの1つに、「在庫管理」があります。
以下では、在庫増加が引き起こすリスクと、決算書の落とし穴について説明します。
1. 在庫増加のリスク
販売不振による影響
販売が計画通りに進まないと、在庫が積み上がります。これが続くと、デッドストックが増え、いずれ廃棄や値下げが必要になり、損失を生みます。
デッドストックのコスト
売れ残った商品はただの在庫ではありません。管理費や保管スペースのコストがかさみ、結果的に利益を圧迫する要因になります。
資金繰りの悪化
在庫を増やすことで、仕入れ代金の支払いが先行し、現金が減少します。
特に「支払いが先、回収が後」という一般的な商流の中で、現金が気づかぬうちに減っていきます。
2. 在庫管理とキャッシュフローの重要性
運転資金はビジネスの生命線の1つです。
商品が売れなければ、現金が在庫に変わるだけで、資金繰りがどんどん悪化します。
そのため、在庫管理を怠らず、現金と在庫の増減を定期的に確認することが重要です。
3. 決算書だけでは見えないリスク
損益計算書(P/L)や貸借対照表(B/S)は経営状態を表す重要な資料ですが、これだけでは全てのリスクを把握できません。
特に在庫や資金の流れを細かく見ていないと、足元に迫る危機に気づけないことがあります。
なぜか。決算書などの財務諸表の「勘定科目」の並び方が、そうさせるのです。
P/L(損益計算書)の一番上(トップライン)は「売上高」
そこから、仕入れ値や様々な経費が引かれていくかのように書かれています。
勘のいい方なら、もうお気づきですよね。トップラインの時点で、実際の商売とはかけ離れているわけです。
「代金回収が先」「支払いが後」と書いてあるわけです。
B/S(貸借対照表)でいうと、今度は左側の一番下「資産の合計額」
現金が在庫に化けただけですから、科目が現金と商品だけなら、合計額は変わりません。
もちろん、現金と商品在庫の数字を見れば、増減はわかりますが、
「対前年」や「対前月」という見比べ方をしていなければ気づきません。
どうでしょうか。P/LとB/Sだけ見ていると、一見順調に見えても、足元には危険が忍び寄ってる。
「全てのお客様の注文に対応したい」「チャンスを逸したくない」
気持ちは、十分わかります。
ですが、適切な在庫数の管理と商品ラインナップの見直しは常に必要となります。
「在庫」は「財庫」 お金が形を変えただけです。
「在庫」は「罪庫」 これくらいならいいだろうが、後々大変なことになりかねません。
いかがでしたか?
在庫管理の大切さと決算書(財務諸表)を鵜呑みにすることの危うさにお気づきいただけたでしょうか。
現場の状況や資金の動きを把握することは、健全な経営の鍵です。
「現場に任せている」「経理に任せている」「税理士の先生に任せている」
現場も経理の人も、ましてや、税理士の先生も、あなたの会社を管理してくれません。
当然ですが、責任もとってくれません。
社員さんや税理士さんの出してくれた数字の意味を「理解」し「活用する」ことは
経営者にしかできない仕事です。
経営者って、大変なお仕事なんですね(時期ズレですが)