2025.08.26ブログ
「半分の水」思考で成果を出す——10分でできる経営改善
みなさんも聞いたことがあると思います。
「コップに半分の水」の話。
本稿は、この話を中小企業のビジネスにどのように生かすかを
書きたいと思います。
ベースとなるのは「最善主義」と視点こそ違え「フレーミング効果」
最後に、自分を動かすための「ペップトーク」です。
コップの中の水を、ビジネスでいう「時間・人・お金」と捉え
「まだ、半分もある」という視点で見て
「ないものを嘆くのではなく、今あるものを使い切る」考え方への転換の
ヒントになれば幸いです。
なお、恥ずかしながら本稿は、以前、私の会社で実際に起きていた「困り事」を
ベースに「どのように改善していったのか」(現在も改善中なのですが)を
書いています。
まず、視点を整える:フレーミング効果の一言メモ
同じ事実でも、言い換え次第で行動が変わります。
(例)「生存率90%」と「死亡率10%」は同じ情報です。しかし受け取り方が変わると思います。
経営でも、
-
「会議を30分短縮」=「30分の売上づくり時間を確保」
-
「在庫20%削減」=「倉庫に眠る現金を20%通帳に戻す」
のように、「ある」側から言い換えるのがコツです。
最善主義の3つのアクション
最善主義=完璧を待たず、今あるものを使い切る。
そのために、やることは3つだけです。
1. 10分だけやる:大きな計画より、確実な一歩を。
2. 半分に削る:やることを絞り、ムダを落とす。
3. 完了の一行を決める:「何ができたら終わりか」を先に決めてから着手する。
合言葉:「できる、できる、私ならできる」(背中を押す短いペップ)
ケーススタディ:いますぐ試せる3つの改善術
ケース1:時間(会議が長くて仕事が進まない)
こんな心当たりありませんか?
会社の定例会議。時間が90分。
話をしている人は、いつも決まった人ばかりで
結局は「何も決まらない」「とにかく、やれ」のみ。
正直、私も聞かされる立場だった時は「うんざり」でした。
会議開始前から「どうせ、いつもと同じ」としか思っておらず
結果も、ほぼ予想の範囲内。何も決まらず「情報の共有」程度で終了。
なので、思い切って この「無駄な時間」を半分に削ってみました。
(現実的には30分)
やること(3ステップ)
1. 事前に情報共有:資料は会議前に送る
2. 決めることを絞る:議題は「決めること」3つに限定
3. 終わり時間を先に宣言:「今日は60分で終了します」
完了の一行 「次回の議題=次回の会議で決めること3つを決める」
見える変化
- 会議時間が90→60分に
- 会議1回で決定が最低3つ出る
- 浮いた30分で売上に結び付きそうなことを1つやる
ケース2:人(人手が足りない気がする)
新しい人が欲しい。でもなかなか採用ができない。
採用の前に、今のいる人を活かしきっていますか?
「今いる人」というリソースを最大限に活かす方法を考えましょう
やること(3ステップ)
1. 強みを書き出す:各メンバーの得意なこと3つをメモ
2. ズレを減らす:得意じゃない仕事を減らす
3. 強みを増やす:得意な仕事を増やす
完了の一行 「担当(仕事)を1つ入れ替える合意できたら完了」
見える変化
- 同じ人数でも仕事の効率が上がる。
- ミスが減る。
- メンバーの表情が少し軽くなる。
ケース3:現金(黒字なのにお金が残らない)
売上は出ているのに、月末の通帳は心細い。
この状態は、「現金」の流れが見えていないことが原因です。
やること(3ステップ)
1. 見える化:30日先までの入出金と残高を1枚にまとめる。
2. 止血:まずは、1つの支出項目の支出金額を半分だけ止める。
3. 全社員共通の言語を導入:お金や利益に関する共通言語
「お金のブロックパズル」を導入する。
完了の一行 「毎日、今月の入出金3件ずつを資金繰り表に書き込めたら完了」
見える変化
- 来月末の残高が前もって見える
- 今月の出費が必要最小限に締まる
- 経営者と社員間のお金や利益に対する認識のズレが解消できる
最後の宿題(やることは、本当に1つだけです)
この記事を閉じた後、たった10分だけ時間をつくってください。
そして、ノートかスマホのメモ帳に、上記を参考に、
すぐにできそうな「最善の施策」を書き出し、「最善の一歩」を1つだけ実行してみてください。
くれぐれも「完了(ゴール)」の設定も忘れずに。
そして、完璧ではなくても最善に向けて一歩でも進めば「今日の私は合格」と
自分に「OK」を出しましょう。
完璧な計画はいりません。この小さな一歩が、明日を変える最も確実な打ち手です。
できる、できる、あなたならできる。
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