2025.07.29ブログ
視力検査の「C」が教えてくれた「人と組織を伸ばす方法」
数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
地元函館や北海道はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
◆ ランドルト環を見て、ふと思ったこと
視力検査でおなじみの、あの「C」のマーク
正式には「ランドルト環(かん)」って言うそうです。
円の一部が切れていて、どこが空いているかを答えることで視力を測るものだけど、
あるときふと、こんなふうに感じたんです。
「なんで切れているところを見させるんだろう?」って。
私たちの社会も、家庭も、会社も、私自身も、
知らず知らずのうちにこの「ランドルト環の構造」
みたいな視点になってないかな〜って
つまり、「できてないところ」「欠けてるところ」にばかり目を向けて、
それを指摘することに慣れてしまっている…そんな空気、ありませんか?
◆ 本当は「Cの黒い部分」が主役かもしれない
ランドルト環って、よく見ると「切れてる部分」は、ほんの少しで、
ほとんどの部分は『黒く塗られている=すでに「ある」もの』ですよね。
もしかしたら、本当に大事なのはこっちじゃないかって思ったのです。
人は誰でも、「すでに持っているもの」がある。
頑張ってきたこと、工夫していること、
うまく言葉になってない努力だってたくさんあるはずですよね。
でも、そこに気づいてもらえないと、
自信や一歩踏み出す勇気は育たない。
逆に、ちょっとでも
「ちゃんと見てもらえてる」「認めてもらえてる」と感じたとき
人の目はパッと輝き、言葉が前向きになり、心が動き出し
行動につながっていくと思うのです。
◆ 「足りない」より、「ある」に目を向ける関わり方
たとえば…
経営者が社員のミスばかりを指摘するのではなく、
「君のその行動、前より確実に良くなってるよ」って
「ある部分」に光を当てたらどうでしょう?
社内の雰囲気が変わって、報連相が増えて、利益も上がり、
離職も減ったという話をよく聞きます。
人手不足と言われている医療・介護などの業界で
採用や離職防止で実績があがっているのも事実です。
(林田一子さんの研究論文より)
親が子どもに「ここがまだできてない」って言う代わりに、
「この前より、ちょっと工夫してたね!」って伝えたら
その子はきっと、自分の工夫に誇りや自信を持つようになるはずです。
「なぜできない」ではなく
「ここまで、できるようになった」に光を当て
言葉に出すことは、とても大切なことなのです。
自分自身にも、「まだ足りない」って責める代わりに、
「でも、ここまではちゃんとできた」と言ってあげられたら
少しずつ、自信を取り戻していけるはずです。
「相手にやさしく、自分に厳しく」が理想だと言われていますが
頑張った自分を責めたり、追い込んだりしても
よほどの人間ではない限り、成長は止まってしまいます。
脳に「やってもダメな自分」という記憶を残してしまうより
「ここまで、できた。ここまで頑張れた自分」という記憶を
残してあげることは、脳科学的にもとても大切なことであるのは
専門家の間では、広く認知されています。
(ピグマリオン効果 教育心理学 より)
◆ ランドルト環の見方を変えると、関係が変わる
もし、ランドルト環の「切れてる部分」ばかり探すクセに気づいたら、
ちょっとだけ視点を変えてみてください。
黒く塗られた部分=「もうすでに、あなたや相手が持っている力」に
目を向けるようにしてほしいのです。
その見方が、会社に活気を生み、家庭にやさしさを増やし、
そして、あなた自身の心にも、じんわりと温かさを届けてくれるはずです。
その結果は、すぐには現れなくとも
必ず確実に成果として、空気や雰囲気として現れ
いつのまにか、あなたの周りに「前向きでパワー溢れる人間」を
必ずや引き寄せるはずです。
◆ 最後に:今日も、あなたの「C」は輝いている
完璧じゃなくていい。
切れてるところ(足りないところ)があってもいい。
どんな人にもちゃんと「ある」もの(できているところ)が、あるはずです。
それに気づけたとき、人は一歩前に進める。
それを伝えてあげると、人や組織に活力が溢れる。
だから今日も、あなたの「Cの黒い部分」に、そっと目を向けてあげ下さいね。
私も忘れがちです・・・
「いつも心にランドルト環」
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