2025.07.10ブログ
自分を動かす魔法の言葉 〜決断を支えるセルフトーク術〜
数あるブログの中から、私のブログへの訪問、有難うございます。
函館はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」
そのために、一生懸命書き続けます。
~言葉ひとつで、心は変えられる~
「やるべきか、やめるべきか」
経営をしていると、判断に迷う場面は日常茶飯事です。
新規事業への投資、値上げのタイミング、
社員の処遇、資金繰りの判断・・・
どれも正解がわからないまま、
最後は「自分で決める」しかありません。
そんなとき、実は私たちの行動を
大きく左右しているものがあります。
それが「セルフペップトーク」です。
セルフペップトークとは何か?
まず、「セルフトーク」とは、
「自分が自分に対して無意識に語っている言葉」のこと。
たとえば、
-
「失敗したらどうしよう」
-
「きっとまたうまくいかない」
-
「自分にはムリかもしれない」
こうした「内なる声」は、知らないうちに心を縛り、
判断を鈍らせ、足を止めさせてしまいます。
逆に、こういう言葉をかけているときはどうでしょうか?
-
「この経験も、きっと次につながる」
-
「今は耐えるとき。必ず突破口はある」
-
「過去にも乗り越えたじゃないか。今回も大丈夫」
同じ状況でも、かける言葉によって
自信や判断の質は大きく変わるのです。
そうです。これが「セルフペップトーク」
自分自身を励まし、前向きにさせ、
最初の一歩を踏み出せるように、そっと背中を押す。
このような、自分で自分にかける
ポジティブな言葉や声かけを言います。
経営判断を左右する「言葉の選び方」
セルフトークには、大きく分けて
「ネガティブ」と「ポジティブ」があります。
❌悪いセルフトークの例
-
「またうまくいかないかも」
-
「自分には能力が足りない」
-
「社員にも理解されないかも」
こうした言葉は、自分のエネルギーを削り、
不安を拡大させるだけです。
まるで「ブレーキをかけながらアクセルを踏む」
ような状態になってしまいます。
これを俗に「セルフプッペトーク」と言います。
(ペップの反対を表現した造語で
ペップをひっくり返しプッペとしてものです)
✅良いセルフトークの例
-
「今回はうまくいかなかったが、きっと次につながる」
-
「今は学びのとき。成長のチャンスだ」
-
「不安なのは挑戦している証拠だ」
前向きな言葉は、自分に「行動する勇気」を与えてくれます。
不安がゼロになるわけではありませんが
「一歩踏み出す力」は確実に高まります。
これが「セルフペップトーク」です。
迷ったときに試したい
「セルフペップトークの実践法」
では、具体的にどうすれば
前向きなセルフペップトークを身につけられるのでしょうか?
様々なやり方があると思いますが
ここでは、私自身が特に効果を実感している
3つのステップをご紹介します。
①「いま、何をつぶやいているか」に気づく
まずは、迷っているときに
自分がどんな言葉を口にしているか、
あるいは心の中でつぶやいているかを
客観的に観察してみましょう。
ノートに書き出してみるのがおすすめです。
②「それ、本当に事実?」と問いかける
多くのネガティブセルフトーク(プッペトーク)は、
感情に基づいた、もしくは、
それまでの失敗などに基づいた「思い込み」です。
たとえば「失敗したら終わり」という言葉は、
本当に「終わり」でしょうか?
多くの場合、そんなことはありませんよね。
事実ではなく、「恐れ」が語らせていることに気づくだけでも、
冷静さを取り戻せます。
コラム
この「思い込みに気づく」プロセスについて、
私が好きなバンドの歌詞に、
まさにぴったりの一節があります。
back numberの曲「高嶺の花子さん」
の後半の歌詞がまさにこれです。
「気になる人の恋人候補は、きっと容姿端麗
俺なんか一つも勝てるところがない」と
勝手に想像したものの、このように気づくのです。
「いや待てよ? そいつ誰だ?」
きっとそれまでの失恋経験から
「また、だめだろう」「俺なんかだめだ」
もしくは、「また傷つきたくない」と「恐れ」が
先行してしまい、悪い想像ばかりしてしまうわけです。
③「未来に向かう言葉」に言い換える
最後に、自分を責める言葉を、
「未来に向かう言葉」に変えてみましょう。
たとえば、
「こんな自分じゃダメだ」
→「この経験を活かせば、もっと良くなれる」
「失敗したらどうしよう」
→「失敗しても、またやり直せる」
「資金繰りが厳しい」
→「大丈夫。これまでも乗り越えてきた。突破口があるはずだ」
言葉の方向を「過去」から「未来」へ向けるだけでも、
自然とエネルギーが湧いてきますよね。
まとめ:経営者の武器は「自分にかける言葉」
経営者の仕事は、決断の連続です。
そしてその決断は、いつも「自分自身との対話」
の上に成り立っています。
だからこそ、自分にどんな言葉をかけるかは、最重要ポイントです。
迷ったときほど、こうつぶやいてください。
「これは自分が成長するためのチャンスだ」と。
あなたの言葉が、あなたを前に進めてくれます。
そして、あなたの進む姿が、
社員や家族、周りの人を勇気づけていくのです。
「全力で前進!!」(しすぎです!!)
関連タグ一覧