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有限会社佐藤保険事務所

2025.06.25ブログ

眠れるキャッシュを呼び戻す! 法人保険“見直し”で資金繰りが劇的改善

いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。

地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にする」

そのために、一生懸命書き続けます。

 

はじめに

経営者の皆さまにとって、

資金繰りは常に頭を悩ませる

重要課題の1つではないでしょうか?

 

売上や利益が安定していても、

なぜか手元の現金が足りずに焦る経験はありませんか?

その原因のひとつに「法人保険の見直し不足」

「法人保険の設計ミス」が挙げられます。

 

多くの企業が過去の加入契約をそのまま継続し、

現状に合っていない支出が続いているケースだったり

そもそもの目的に合致していない契約が見られます。

本記事では、法人保険の見直しが

なぜ資金繰り改善につながるのか、

その理由と具体的な進め方をわかりやすく解説します。

 

 

1.法人保険が資金繰りに与える影響とは?

 

法人保険は、企業のリスクヘッジや

退職金準備などに役立つ重要な財務ツールです。

しかし、加入当初は適切だったプランも、

経営環境や会社のフェーズが変われば、

必ずしも最適とは限りません。

また、「一時の利益」に対する「節税や利益の先延ばし」

のような「近視眼的」な設計が多数みられます。

それにより、

以下のような問題点が放置されることが多いのです。

 

・保険料が高額で、キャッシュフローを圧迫している

・解約返戻金のピークを過ぎてしまい、資金効率が悪化している

・保険目的が曖昧で、出口戦略もない

・解約返戻金に多額の法人税が発生

 

これらは見過ごすと、毎月の無駄な固定費となったり、

解約し現金化したのはいいが、想像以上の税金が発生したりし

経営の柔軟性を奪います。

逆に言えば、法人保険の見直しは、

短期間で確実に支出削減と資金改善を実現できる有効策なのです。

 

 

2.見直しで改善できる3つのポイント

 

(1)無駄な保険料の削減

多くの企業が複数の保険に加入していますが、

契約内容を整理せずに支払いを続けているケースが目立ちます。

たとえば、既に解約返戻金のピークを過ぎている保険や、

重複した保障が含まれている場合は見直し対象です。

また、保険販売側の知識不足により、最悪の場合

多額の借金だけが残されるような保険

契約している場合も、相当数みられます。

これらを整理するだけで、

年間数十万円〜数百万円の削減も可能です。

 

(2)資金効率の改善

法人保険には貯蓄性のあるものもありますが、

契約形態や解約のタイミングによっては、

将来受け取れる解約返戻金の額が

期待より低くなることがあります。

最適なタイミングで見直しや解約を行うことで、

手元資金を早期に確保でき、

資金繰りにゆとりが生まれます。

 

(3)財務戦略の一環として活用

法人保険は単なる保障ではなく、

経営戦略の一部として活用できます。

例えば、退職金の準備や事業承継資金の積み立て

として計画的に運用することで、

税務面のメリットも享受できます。

目的を明確にしたプラン設計が重要です。

 

 

3.法人保険見直しの具体的な進め方

 

ステップ1:現在の契約内容を「見える化」する

まずは加入している保険契約の一覧を作成します。

契約期間、保険料、被保険者、

解約返戻金の状況、支払い原資が

「経費扱い」なのか「現預金からの支出」なのかなどを整理し、

実態を把握しましょう。

 

ステップ2:保険の目的と経営課題を再確認

契約時と現在の経営環境や目的が一致しているかを検証します。

不要な保障や重複する保険はないか、

資金繰りに負担をかけていないかを見極めます。

 

ステップ3:改善案を検討し実行

専門家のアドバイスを受けながら、

解約や契約変更、新規加入を検討します。

また、単なる解約ではなく

払い済みや失効制度などを使うことにより

自社の現在の財務状況に最も適した対策

取ることができます。

しかし、残念ながら「最も適した」対策を提案できる

保険屋さんや会計事務所は非常に少ないのが現状です。

 

 

コラム

つい数か月前に実際に起きた悲劇をお伝えします。

10年くらい前に契約した、いわゆる「節税保険」

「解約返戻金がピーク」ということで

解約された会社があります。

しかし、多額の節税保険の支払いができるほどの会社ですから

当然「黒字経営」「繰越欠損金」も、なしでした。

解約返戻金が、「数千万円」・・・

もう、おわかりですね。

今まで、せっせと行ってきた「節税」は、一瞬で水の泡に。

今期は、多額の法人税を支払う羽目に・・・

 

毎月、素早く試算表を作るシステムを

企業・会計事務所双方で導入していなかったとはいえ

決算書を作り始めてすぐに、

会計事務所も頭を抱えていました。

関係のない私も「解約前に相談してくれれば」と・・・

まさに、「財務を知らない保険屋」と「財務を知らない社長」

の間で起きた悲劇です。

 

参考までに、以前に生命保険の使い方を書いたブログが

ありますので、リンクを張っておきます。

【決算に向けて上手に活用】会社で契約した生命保険、解約以外の賢い活用術!

 

4.成功事例:資金繰り改善で経営の安定化を実現

ある中小企業では、法人保険の見直しにより、

年間約150万円の保険料削減に成功

さらに、解約返戻金の活用で約500万円の現金を確保し、

それを有効活用。

結果として、銀行借入依存度が下がったり、

資金繰りが楽になったり、

財務の健全化と経営の安定が実現できました。

 

 

5. 最重要「苦しいから解約」で更なる苦境へ

 

資金繰りが苦しくなった時に使おうと契約した生命保険

「苦しくなったから解約」して何が悪い?

おっしゃる通り、何も悪くはありません。

赤字の補填や設備投資の原資に充てるのであれば

合理的な判断でしょう。何の問題もありません。

 

しかし、被保険者である社長の体況が悪く

新契約ができないとしたら、どうしますか?

 

もし、病気で長期入院してしまったり

亡くなってしまった場合、銀行からの借入は

「誰が、どのようにして」返済なさるのでしょうか?

 

借入金の「保証人の地位」は、立派な相続財産です。

配偶者だけでなく、未成年の子供であっても

その地位からは、逃れられません。

この記事では、詳しくは書きませんが

法人契約の生命保険の死亡保険金の受取のために

一時、配偶者が事業を承継した場合でも

正しい順序で継承手続きをしなければ

最悪、相続放棄もできなくなります。

 

相続放棄したとしても、残された家族は

「家無し」「金なし」となります。

(これを簡単に防ぐ方法はあります)

 

 

6. 法人保険は「最も簡単な資金繰り改善方法」

 

資金繰りの不安は、経営者にとって大きなストレス源です。

法人保険の見直しは専門的な作業に思えますが、

適切なサポートを受けながら進めることで、

確実に、またスピーディーに効果を実感できます。

会社のお金の「見える化」と「目的の明確化」を行い

今一度、保険契約の棚卸しを検討してみてはいかがでしょうか。

もし詳しい見直し方法や具体的な相談が必要であれば、

お気軽にお問い合わせください。

あなたの経営を力強くサポートします。

 

 

「力強い!」 意味が違います!

 

 

 

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