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2025.04.11ブログ

若手経営者のための財務入門:視覚で理解する貸借対照表の基本とリスク判断

いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。

地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にしたい」

そのために、一生懸命書き続けます。

 

 

本日は、決算書の活かし方のうち

「とても大切」でも「ほとんど見てない」

そうです!

「貸借対照表」(バランスシート) 略称 B/S

についてのお話です。

 

多くの経営者は、「損益計算書」(プロフィト&ロスステイトメント)

略称 P/Lは見ていると思います。

多くの会社がこれから迎えるであろう「決算」

その数か月後に「決算説明」と言う名の

税理士さんからの説明。

残念ながら、その場でも税理士さんからの説明のほとんどの時間は

P/Lの説明だと思います。

うちの会計事務所も、そうなんです。

 

しかし、大切なので何度でも言います。

「会社は、P/Lでは潰れません。B/Sで潰れるのです」

経営者として、自分の会社を倒産させてもいいなんて人は

一人もいないと思います。

そのためにもまずはB/Sから見る癖をつけましょう。

決算書の並びもB/S ⇒P/L⇒C/Fの順に並んでいます。

普通、本を読む場合だって、いきなり、真ん中からは

読まないと思います。それと同じことです。

 

 

「でも、B/Sて、どう見ればいいの?」

 

この疑問を持っている方いるのではないでしょうか?

色々な見方はあります。

分析の仕方が難しく、普通の会計の勉強した人には

なかなか理解しづらいため、浸透していないが

自社の弱みがわかる「資金別貸借対照表」なんてものもあります。

しかし、これを普通の経営者が使いこなすのは

正直、「時間とお金」の無駄です。

見つけるのは難しいかもしれませんが

使いこなせるコンサルタントを探して

アドバイスを受けましょう。

 

では、どうするのかですが

B/Sを「色分けした箱」にしてしまいましょう。

 

色分けの方法は、とても簡単

B/Sの見た目通りに分けるだけなんです。

 

まずは、B/Sの基本の形から。

このように、5つの箱で作られています。

 

まずは、それぞれの項目別に、合計金額を把握します。

次に、資産の中で「流動資産」が何割あるのか

「固定資産」が何割あるのかを把握します。

負債の方も同じように、3つの項目が何割づつあるのかを

把握してください。

 

コピー用紙に、縦横15cmの正方形を書きます。

その正方形の中に、それぞれの項目が資産や負債に

占める割合に合わせた線を書きこみます。

例えば、流動資産が50%なら、上から7.5cmの

ところに横線を入れます。

それぞれの項目を色分けすると、

感覚的にとらえやすいかもしれません。

作業は、これだけです。簡単ですよね。

数字をブロックにしただけですので

「ブロックB/S」と名付けました。

 

「ブロックB/S」の使い方

 

使い方というか、分析の仕方もいたって簡単です。

まず、見るべきところは

「流動資産」の大きさです。

どうしても大きな「固定資産」をかかえなければならない業種も

存在しますが、大切なのは「流動資産」です。

 

では、その流動資産の箱の大きさが

どのようになっていればいいのかですが

究極の結論から言うと「資産のすべてが流動資産」

ということになりますが

会社を解散する時以外は、あまりにも、非現実的ですので

現実的に言うと

「流動資産の箱は大きいほどいい」

「安全な経営をしている」

ということになります。

 

次に、負債側の箱の大きさとの対比ですが

流動資産の箱の大きさが「流動負債」と「固定負債」の

2つの箱より大きい場合「very good」

同じ、ほぼ同じ場合「good」

逆に、大きさが小さい場合は、

小さければ小さいほど「bad」

「経営が安定していない」ということになります。

 

「固定資産」についてですが

流動資産で負債の全てを、賄い切れていない場合に

固定資産を売却することにより、現金を捻出し

負債を返すという考え方が基本です。

中小企業の場合、土地などが一番大きな固定資産

となる場合が多いと思いますが、

決算書上は「買った時の価格」のままになっていますので

土地が持つ本当の実力を表していません。

本来であれば、決算書上に出ている土地の金額は

時価に引き直すと、より実態に近い状態での分析ができます。

 

とりあえず、小難しいことは抜きにして

流動資産と固定資産の合計の箱が流動負債と固定負債の

合計の箱より大きいのが「good」な状態です。

逆に「資産の合計の箱」より「負債の合計の箱」が

大きい場合は、財務上は「危険水域」ということになります。

聞いたこと、ありますよね?

「債務超過」というやつです。

債務超過だからといって、会社がすぐに倒産してしまう

わけではありませんので、ご安心を。

ただし、銀行からの新規の融資がとても受けずらいなど

非常に苦しい状態に追い込まれることは事実です。

 

もう一つ、形があります。

「流動資産+固定資産」<「流動負債」

業種によっては「流動資産」<「流動負債」

言葉にすれば「短期の支払いに回す資金が足りない」

この状態を、これまた聞いたことがあると思います。

そうです「自転車操業」というやつです。

この状態も、避けなければなりませんね。

 

「別に、数字で見比べればいいじゃん」と

思われる方もいるかもしれません。

上級者は、それでいいと思いますが

「これから」という若手や次世代の経営者の方は

「図形」を使った数字の捉え方の方がお勧めです。

感覚や視覚で、数字を捉えることは

経営感覚を磨く上で、とても有効です。

今回のB/Sに限らず、ストラック図や

お金のブロックパズルも図形による経営判断の

助けとなりますし、「ラーメン屋さん」に入った時でも

経営感覚を習得するトレーニングができます。

お勧めです!

 

 

いかがですか?

このようにB/Sは、「会社の健康状態」を表しています。

自分の体に不調をきたした時に、病院に行き

診察・検査・治療・投薬・手術など

健康な体に戻すため、様々なことをやっていると思います。

企業だって同じです。

現在の医療は「予病」つまり「病気の予防」

軸足が移っています。歯科業界に関しては

とっくの昔から、そうなっています。

 

しかし、多くの場合、会社が「余命何か月」となってから

相談にこられるのですが、そこまでいくと

打てる手は、限られてきます。

経営者の皆さんも是非

「ご自身の体」と「会社の財務」は

「予病」をメインとしたメンテナンスを心がけてください。

 

元気が余っています! 「遊んでください」

 

 

 

 

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