2025.04.09ブログ
「二代目社長が知るべき“宿命”と“武器”──受け継ぐ使命と変わる勇気」 ②
いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にしたい」
そのために、一生懸命書き続けます。
すいません。月曜日にアップする予定でしたが
遅れてしまいました。
4. 変化を恐れずに挑戦する勇気
時代の変化は激しく、現状維持は衰退を意味します。
新たな技術やビジネスモデルを導入するなど、
変化を恐れずに挑戦していくことが求められます。
とはいえ、新たなことに挑戦するには
相応の覚悟や勇気は勿論、「時間」と「お金」が必要となります。
「時間」に関してはDXなど、
最新の技術や今まで手作業だったものを
機械やデジタルの力を利用することにより
大幅に削減することが可能となりました。
私も、様々なデジタル技術やAIの活用により
かなりの時間を創出することができました。
ここへの投資は、「経費削減」という観点からみると
非常に有効な投資だと実感しています。
では「お金」はどうでしょうか?
2代目経営者として、会社のお金を減らすことは
当然ながら避けたいことです。
なぜなら、会社のお金が0になったら
引き継いだ会社は、なくなってしまうからです。
そういうことにならないようにするためには
「売上を上げる」か「経費を減らす」以外にありません。
「投資をする」と答える方もいると思いますが
間違いなく、自社もしくは自身に投資するのが
一番リターンが大きいはずです。
投資で得られる利益は、5%程度ではありませんか?
もしも、自社の商品を販売して得られる利益が5%以下なら
投資をすることをお勧めします。
というより、「利益5%以下」ならば、
はっきり言って、そんな商売はやめましょう。
お金の垂れ流し状態でしょうから。
では、何をするべきかというと
やはり「財務」の勉強をすべきだと思います。
「経理」や「決算書」の勉強ではありませんよ。
「財務」の勉強です。
「売上をあげるためには、どこに手を打つべきか」
「どこの経費を削減するのが、一番効果的か」
そして、このような手を打つことにより
「どれだけ利益が増えるのか」
「自社が存続するために、最低限必要な売上高はいくらか」
「自社が存続するために、最低限必要な現金はいくらか」
など、経営に必要な数字はもちろん
「会社を潰さない」ために知らなければならない数字があります。
しかし残念ながら、こんな大切な数字さえ知らずに
会社経営に挑んでいる方々が、ほとんどなのが現状です。
では何故、創業社長は、このような数字や財務を知らなくても
なぜ会社を経営できたのでしょうか?
様々な要因が考えられます。
1 時代背景 2 市場 3 想いの力 4 肌感覚の鋭さ
時代背景として「物がない時代」「情報がない時代」でしたので
今よりは、物を作れば売れる時代だったのです。
ですから、「どうやってたくさん作るか」
「他社商品との性能の違いをどう伝えるか」などを
考えて商売することにより、勝利へと近づいていきました。
また、市場も「拡大」していましたから
分母にあたるお客様の総数は、黙っていても増えたわけです。
そして、「想いの強さ」からくる
「がむしゃらさ」や「懸命さ」などにより
売上は支えられていました。
見習うべき所はたくさんありますが
現代に、そのまま持ってきたのなら、
一瞬で倒産してしまう可能性が高まります。
法令にもひっかかりますよね。
「ブラック企業」て言われ兼ねません。
そして、伝えようがないのが「肌感覚の鋭さ」
「この時期やこの取引をするとお金が足りなくなるな」
ということを、長年の経験から来る、勘と肌で、わかってしまうのです。
これは、苦労を重ねた創業社長だけに備わった「技」です。
しかし、そんな創業社長にお聞きしても
「できることなら、財務の勉強をしてみたかった。
必要なのは、わかっている」
このような言葉が出てきます。
2代目社長の皆さんは、どうですか?
これだけ変化のスピードが速い時代
周りの環境が目まぐるしく変わっていく時代に
「勘」という武器も
「肌感覚」という鎧も
ないままに、裸でライバルひしめく市場で戦うのですか?
と、このまま不安をあおって〆たいところですが
それでは、このブログの価値が下がるで
現実を踏まえた、逆の考え方をお勧めします。
現実的に、市場で戦っているライバルも
今なら、ほぼ全員「裸」です。
体の大きさで勝負しているのが現状です。
もう、おわかりですね?
相手は、「裸」で、しかも「丸腰」。
そこに財務という鎧と武器を持った2代目社長が
戦いを挑んだら・・・
勝てそうじゃありませんか?
いやもう、「勝ち確定」では、ないでしょうか。
5. 企業理念や価値観の継承と進化
2代目社長に課せられた使命は
とてもデリケートなものが多いと思いますが
創業社長が築き上げた
企業のアイデンティティをしっかりと継承しつつ、
時代の変化に合わせて進化・変容させていくことで、
社員の心を一つにし、企業の永続的な発展につなげることができます。
二代目社長は、創業者ではないというコンプレックスや、
周囲からのプレッシャーに直面することもあるでしょう。
しかし、創業社長が築き上げた礎の上に立ち、
新たな時代を創造していくことができるのは、
二代目社長である、あなたしかいません。
困難な課題に立ち向かう勇気と、
未来を創造する情熱と
経営者に必要とされる新たな武器と鎧を纏い、
市場やライバルと戦い、勝ち続けることにより
企業の成長、発展に貢献していきましょう。
私は、いつでも、応援に駆け付けます!
私も「二代目」です。
「できる できる 君ならできる」
関連タグ一覧