2026.02.06ブログ
ガス欠の日の処方箋 ~「ありがとう」を1つ増やすだけで景色が変わる~
忙しい方へ:1分で読めるAI要約
- 結論:「ないもの」ばかり見える日は、心が「欠けた1ピース」に目を奪われている状態です。
そんなときは、無理に前向きにならず、「あるもの」を1つだけ確認するだけで十分です。
- 理由:脳は危険や不足に注意が向きやすく(ネガティビティ・バイアス)、視野が狭くなりやすいから。
- 具体策:難しい言葉はいりません。「ありがとう」をいつもより1つ多く言う/受け取る。
- ポイント:「あるもの承認」はポジティブ思考ではなく、事実の棚おろしです。
結論:元気が出ない日は「あるもの」を1つだけ思い出せばいい
「自分には何もない」
「今のままじゃダメだ」
「あの人に比べて自分はダメだ」
そんな気持ちになる日は、誰にでもあります。
その状態から抜け出すために必要なのは、気合いや根性ではなく、
「ないもの」ではなく、「あるもの」を1つだけ確認すること
それが、私が伝えたい 「あるもの承認」です。
背中を強く押すための言葉ではなく、心が少しだけやわらかくなる見方です。
理由:心は「足りない1ピース」に目を奪われるようにできている
このジグソーパズルを見てください。

100ピースのジグソーパズルがあって、99枚は揃っている。
でも、最後の1枚だけが見つからない。
目はどうしても、その「1枚の穴」に向かいます。
- 「ここさえ埋まれば完璧なのに」
- 「この1ピースがないせいで全部ダメに見える」
人生や仕事も、少し似ています。
本当は「積み上げてきた99枚」が確かにあるのに、
心の中では 「足りない1枚」だけが目立ってしまう。
これは「弱いから」ではありません。
脳には不足や危険に注意が向きやすい、自然な仕組みがあるからです。
この考え方は「ネガティビティ・バイアス」や「スコトーマ(心理的盲点)」
の観点から研究されており、「心理学」を使い理論建てされ
「脳科学」の研究でも示唆されている心理現象です。
具体例:病室で必要だったのは「応援」より「普通の一言」だった
実は先日、娘が入院しました。
幸い命に関わる状態ではありませんが、病室のとなりのベッドから聞こえたのは、
「寂しいな〜」
「会いたいな〜」
という声でした。
その場で「頑張れ」や「元気出して」と声をかけるわけにもいかず
私は、帰りました。
では、こんな時、どんな言葉をかければよいのでしょう。
もし、「寂しいな~」「会いたいな~」のセリフが娘からだったら、
難しい言葉も、かっこいいセリフもいらない
できるなら
「ありがとう」を、いつもより1つ多く
例えば「昨日よりも元気そうだね」(元気でいてくれてありがとう)
「点滴治療、頑張ってるね」(治療、頑張ってくれてありがとう)
「アイスクリームやプリン。退院したら一杯食べようね」(治療に専念してくれてありがとう)
これだけで、人の心は少しだけ満たされることがあります。
ガス欠の日に効く「あるもの承認」3ステップ
もし、元気や活気が出なかったら、これだけで十分です
① いまの気持ちを否定しない(0点を認める)
- 「今日は元気が出ない日なんだな」
- 「そう思えない自分も、いていい」
② 「ある」を1つだけ「事実で拾う」(小さくてOK)
- 「目が覚めた」
- 「温かい飲み物を飲めた」
- 「帰る場所がある」
- 「挨拶できた」
- 「今日を終えられそう」
③ 「ありがとう」を1つ増やす(自分にも他人にも)
- 「今日もよくやった、ありがとう(自分へ)」
- 「いてくれてありがとう(相手へ)」
※思いつかない日があってもOKです。
「今日は出てこない」と気づけたら、それも「ある」です。
FAQ(よくある質問)
Q1:あるもの承認って、無理に前向きになることですか?
A:いいえ。ポジティブになる必要はありません。
「事実としてゼロではないこと」を、そっと確認するだけです。
Q2:「そんなの『ある』うちに入らない」と思ってしまいます
A:それで大丈夫です。
「そう思えない日」を責めないことが、最初の承認です。
Q3:言葉が思いつかないときはどうすれば?
A:「今日は何も浮かばない」を認めて終わりでOKです。
可能なら最後に一言だけ、「今日もここまで、ありがとう」で締めてください。
Q4:周りの人にかける言葉は何がいい?
A:基本はシンプルで十分です。
「ありがとう」を1回増やす。これが一番失敗しにくい応援です。
もし、「ありがとう」が上手く言えない状況ならば
「事実を言う」だけでもOK(例:今日も元気に挨拶してくれた)」
Q5:チームビルディングにおいて「あるもの承認」は効果がありますか?
A: 絶大です。リーダーがメンバーの「できていないこと(欠損)」ではなく、
「当たり前にやっていること(存在・行動)」を言葉にすることで、組織の心理的安全性が劇的に向上します。
「君がチームにいるから、会議の雰囲気もよくて助かるよ」
「プレゼンのあの資料、すごく見やすかったよ」
たとえ結果が上手くいかなかったとしても、その手前にある「存在や行動」
ここに目を向けると、全ての人を、褒めたり認めてあげたりできるはずです。
甘やかしているわけではありません。失敗や上手くいかずに落ち込んだ際には
心が落ち着いた後に、「じゃあ明日どうする?」「どこから改善すべきかな?」と
自発的な行動を促すような声かけをしていきましょう。
ここでとても大切な注意点が1つ
それは、リーダー自身の「ガス欠」に注意すること!
元気やエネルギーが足りない時は、まずは自分の「あるもの承認」から
スタートしましょう。
私は、ガス欠時には、一人、トイレに入り個室にて
「ここまで、頑張ってこれた!俺には、応援してくれる、家族や仲間がいる」
と自分に声掛けをします。
まとめ:「あるもの」は、もうあなたの中にある
幸せや自信は、遠くにある「すごい何か」を手に入れたときだけに生まれるものではなく、
今ここにある「あるもの」に気づいて、
それを 「確かにある」と認めるところから育っていくものだと思います。
もし今、元気が出ないなら、
この文章をここまで読んだこと自体を、そっとほめてあげてください。
「しんどさを抱えながらも、今日を生きた人がここにいる」
次の一歩は、いつ決めても大丈夫です。
決めないまま、お茶を一杯飲んで終わりにしてもいい。
どうか、あなたのペースで。
そして、もしできるなら
「ありがとう」を、いつもより1つだけ多く、自分にも周囲にも。
その一言が、あなたや大切な誰かの心を守る、小さな灯りになります。

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