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2025.09.09ブログ

命令は止まり、問いは動かす――新時代のリーダーシップ 合言葉は「どう思う?」

忙しい「あなた」へ 1分で読める要約文

  • 経営者・リーダーの関心は「どう伝えるか」「同じ方向を向いてもらうか」。

本稿は質問と言葉を使うコーチングで若手育成や採用に活かす方法を述べる。

  • 地方紙の話題:高校生は「給与より居心地」「指示より相談型」を重視。
  • 相談型とは「こうしろ」ではなく「どう思う?」「あなたなら?」と問い、本人に考えさせること。

         だが実践は難しく、相手が詰まると教える(ティーチング)に戻りがちで、相談者は「理解されていない」と感じやすい。

  • 失敗例:失恋相手へ「大丈夫、もっといい人がいる」は励ましのつもりが否定に聞こえ逆効果になることがある。

まず相手の感情に寄り添う姿勢が重要。

コーチングの基本:信頼・感情・論理のバランス

  1. 信頼(土台)
    専門性/誠実さ(言行一致・約束遵守)/好意・共通点で「この人なら」と思ってもらう。
  2. 感情(エンジン)
    共感、物語、情熱で心を動かす。数字の号令だけでは人は動かない。ダイエットの例のように「なりたい姿」への共感が推進力。
  3. 論理(道しるべ)
    理由・証拠・一貫性で安心して行動できる状態に。未来のイメージ(ワクワク)も効果的。

まとめ

  • 人を動かすのは力ではなく、相手の心が自発的に動く場づくり
  • 信頼を築き、感情でエンジンをかけ、論理で道筋を示す。
  • 質問と言葉を上手に使い、**「指導・強制」より「相談・自主性」**の関係を目指そう。

 

 

本文

経営をしていたり、チームを率いていたりすると、

「どうやったら相手に伝わるかな?」「同じ方向を向いてもらうには?」

そんなことを考える機会、きっと多いはず。

今日は、「質問」と「言葉」を使った「コーチング」による

若手人材の育成、ひいては採用時にも役立つ方法について書こうと思う。

本稿が、ジェネレーションギャップや指導方法に悩む方々の参考になればうれしいです。

 

先日、地元地方紙の記事に

「高校生の地元就職促進を」と題した記事が出ていた。

地元企業と高校の先生が意見交換したそうです。

記事によると、最近の高校生は

1. 給与より居心地

2. 「指示」よりも「相談型」の指導方法

傾向として、このようなことが大切で

「上の世代からの歩み寄りも大事」との声が企業側から出たそうです。

 

 

「給与よりも居心地」

具体的に居心地の示すものが何なのかが、私にはわかりませんが

ようは、人間関係や職場の雰囲気まで含めた

「労働環境」がいいということなのだろうと思う。

 

「指示」よりも「相談」するような伝え方が求められている

相談型とは、一体何なのか、私には全く理解できなかった。

よくよく考えた結果、昭和世代が若いころ言われてきた

「こうしろ!」とか「こうだ!」ではなく

「どう思う?」とか「あなたなら、どうする?」という

「問いかけを使って、新人さん自身に答えを考えさせる」ということなのかなと

私は理解した。

 

しかしこれ、簡単なスキルではない。

私自身も、もう何年も毎月練習と実績を積んできましたが

未だに、自身の感覚としての完成形には、たどり着いていません。

 

一般的に言う「コーチング」のという技術を使うわけですが

実際にやってみれるとわかりますが、スタート時点では「どう思う?」

問いかけることができるのですが、だんだん相手が悩んだり、迷ったりして

答えに詰まってくると、経験や実績や知恵がある人間はつい、「こうしてみたら」

いうセリフが口をついてしまいます。いわゆる「ティーチング」になってしまうのです。

 

現代の「相談型」を求めている相談者や部下ならば、この「こうしてみたら」のセリフは

「理解してもらえてないな」と感じてしまうものなのです。

では、コラムにて、コーチングの「失敗例」をみてみましょう。

 

 


コラム  励ましのつもりが逆効果?

 

最近、失恋を経験した女性が、とても落ち込んだ表情で口を開きました。

「相談したい事があるの。実は私、昨日、彼と別れたの」

「お互い、あんなに大好きだったし、将来の二人の姿だって・・・」

大勢の人の前でも、涙が止まらない女性。そんな女性にあなたは

「大丈夫だよ。男なんて星の数ほどいるし、あなたなら、もっといい男がみつかるはず」

と、やさしい心からあふれ出た言葉を発しました。

 

しかし、「大丈夫だよ。・・・」のセリフを聞いた女性はどう思ったでしょう?

もちろん、「そうだよね」と思った人もいるでしょう。

さっさと切り替えて「次のいい男探し」の旅へ出発 これはこれでよしですよね。

 

しかし、「何言ってるの!あんなに好きだった、あれほどの男の代わりなんていない!」

「もっといい男がみつかるだなんて、無責任なこと言わないで!」

こう思う人だっているのです。

このように「味方だよ。元気出して。」の思いからでたやさしい言葉ですが

逆効果に終わることもあるのです。


 

「コーチング」(相談型の指導)の基本とは

様々なコーチング理論がありますので、その中の1つとしてお読みください。

 

1.人を動かす「本物の影響力」とは?〜信頼・感情・論理のバランス〜

「人に影響を与え、巻き込み、同じゴールを目指し一緒に歩む」

なかなか難しいことですよね。

しかし、それを可能にするのが「質問」と「言葉」を使った「コーチング力」

ですが、その力をフルに発揮するには「信頼」「感情」「論理」という3つの条件が必要になります。

このバランスが整ってこそ、相手の心に届く「本物の影響力」が生まれます。


1. 信頼 〜影響力の土台は「この人の言うことなら」〜

どんなに良いことを言っても、

「この人、信頼できるなぁ」って思われていなければ、言葉は届きません。

信頼を築くために大事なのは、

  • 専門性:「この分野のことをよく知ってる人だ」と思ってもらうこと

  • 誠実さ:言葉と行動が一致していて、約束をちゃんと守ること

  • 好意や共通点:「この人、なんか話しやすい」「考えが近いな」と感じてもらうこと


2. 感情 〜人を動かす「エンジン」〜

人は、最終的には「心が動いたから行動」するのです。

理屈による動機付けだけでは、長続きしません。

  • 共感すること:「わかってくれてる」と思えると、自然と心が開く

  • 物語で伝える:データや理屈よりも、リアルなエピソードは心に残る

  • 情熱を見せる:「この人、本気なんだな」と思える熱量は、相手の背中を押す

例えば経営でも、「数字が大事」とわかっていても

「この未来を一緒につくりたいんだ」という社長の想いに共感したとき、

社員一丸となって、会社は動き始めます。

だから「売上目標1億円だ!」といくら叫んでも

社員さんたちには、「シラケた空気」が漂ってしまうのです。

つい、やってませんか?

もっと身近なことで言えば「ダイエット」

「カロリー計算して食事をとるぞ」「基礎代謝を上げるために運動をするぞ」

「ゆっくり、たくさん噛んで食べて満腹感を感じるようにしよう」

どれも正解です。  では

「痩せて異性にモテたい」「カッコよく服を着たい」

「今度のパーティーは、この服を着ていきたい」

さて、あなたなら、どちらの方がダイエットを頑張れそうですか?

答えは、明らかですね。


3. 論理 〜感情を「安心して行動」に変えるための道しるべ〜

感情が動いたあと、次に必要なのは「なぜそれをやるのか?」という「納得感や使命感」が必要になります。

また、論理的ではないとしても目標を達成できた自分の姿を思い浮かべ

「ワクワク感」を感じてもらうのもいいでしょう。

  • 明確な理由:「なぜ今それが必要か」を、分かりやすく、短い言葉で話す

  • 証拠やデータ:数字や実績があると、安心して進める

  • 話の一貫性:言ってることが筋が通ってると、信頼がより深まる

論理は、「安心して進める」もしくは「未来を想像させる」根拠になります。

だからこそ、情熱だけじゃなく、冷静さや道筋も大切です。


 まとめ:3つの条件を整え、「質問と言葉」を上手に使おう

人に影響を与え、あなたの望む行動をとってもらうには、「力で押す」ではなく、

「相手の心が、自ら動き出す」状況をつくることが大切です

  • 信頼という土台を築き、

  • 感情というエンジンをかけて、

  • 論理という道しるべで照らす。

この3つを意識するだけで、あなたの想いや言葉は、もっと伝わりやすくなるはずです。

あなたが最近、「人に伝えるのがむずかしいなぁ」と感じた場面はありましたか?

また、逆に「うまく伝わったなぁ」と感じたとき、どんな要素が整っていましたか?

ぜひ、そんな経験もシェアしてくれたら嬉しいです。

「指導や強制」ではなく、「相談と自主性」というような

やさしくも力強い風が吹くような関係を築いていけたらいいですね。

 

さて、長くなってしまいましたので、今回はここまでにします。

次のブログで、実際の現場で使うと効果が出る「実践編」をお送りします。

「自身に投げかける言葉」「相手に投げかける言葉」など

そのまま使えるセリフをご紹介します。効果抜群です。

 

 

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