2025.03.19ブログ
「なぜ資金繰りが苦しい? 経営者がチェックすべき“キャッシュフロー”の真実」
いつも、ブログを読んでいただき、有難うございます。
地域はもちろん、「日本中の中小企業を元気にしたい」
そのために、一生懸命書き続けます。
「うちは黒字経営だし、銀行とも問題なく取引できている。
なのに、なぜか資金繰りが厳しい」
そんな悩みを抱えている経営者の方はいませんか?
実は、それは「決算書で見るべき数字」を
誤っている可能性が高いのです。
本日は、黒字経営でも資金繰りが苦しくなる
意外な落とし穴について解説します。
利益が出ているのに資金繰りが厳しい?そのワケは?
企業の資金繰りを左右する重要な要素の一つに
「キャッシュフロー」があります。
簡単に言うと、手元資金の出入りを表す指標です。
簡易なキャッシュフローは、以下の式で計算できます。
当期税引き後利益 + 減価償却費 = キャッシュフロー
健全な資金繰りのためには、このキャッシュフローが、
とても大切な数字となります。
実は、ここを確認していない経営者は意外と多いのです。
経営者の方はよく「損益計算書」(P/L)は
確認していると思います。
P/Lの中でも「営業利益」や「経常利益」の確認をし
たくさん利益が出ていると「節税」が頭をよぎり
車や、そのうち使う備品を購入したり
保険やリースなどを契約なさったりすると思います。
しかし、上記のキャッシュフローとは、
P/Lの一番最後にある「税引き後利益」が基礎数字
となります。
その数字に、「減価償却費」を足した数字ですから
決算書を見ただけでは、決してわからない
書いていない数字なのです。
では、その書いていない数字である
キャッシュフローと言われるお金から出ていくものは
どんなものがあるのでしょう?
まずは、「銀行からの借入金の元本部分の返済金」
利息部分は経費となりますが
元本部分は経費ではなく「最後に手元に残ったお金」からの
返済となります。
これ以外ですと、「将来の設備投資など計画的に貯めるお金」や
予期せぬ事態が発生した際に会社が「生き延びるためのお金」
生命保険の「資産計上部分にあたるお金」
などとなります。
「銀行への返済がきつい」と感じる原因は
これなのです。税金も支払った後に残った
「乾いたタオル」であるお金から支払っているのです。
では、資金繰りを改善するためには
どんなことを実行すればよいのでしょう。
1.キャッシュフローの確認
2.毎月の銀行への返済額の確認
3.会社の将来への貯金目標額
4.生命保険の資産計上分の金額
5.銀行からの借入金の借り方の変更
最初に書いときます。5番に関しては
ここには書きません。長くなるので。
しかし、効果は「爆発的」にあります。
キャッシュフローを意識した経営をなさるならば
細かなことはおいておいて、
まずは上記の4つを確認しましょう。
4つの数字を確認できたら、
キャッシュフローの金額から、2~4番を引いてみましょう。
1-2-3-4
この計算式の答えがプラスなら
キャッシュフローが健全であるということです。
しかし、残念ながら、多くの中小企業では
マイナスやほぼ0という企業が多いのが現実です。
マイナスはおろか、ほぼ0とは
家庭で言えば「貯金0」ということになります。
どうですか?
生きていくうえで、貯金0円の生活て。
会社経営なら平気だが家庭に置き換えると、
その危うさを実感なさると思います。
これが、マイナスとなるとどうでしょう?
家庭において、毎月のお金が足りないとなると
どこにお金を借りに行くでしょうか?
銀行に「生活費が足りないのでお金貸してください」
と言っても、貸してくれませんよね。
ところが、これが「会社」となると銀行は「融資」
と言う名のもとに、お金を貸してくれます。
そして毎年、足りないとなると「返しては借りる」
ということを繰り返します。
ここで、経営者は、お金が借りれるので、
つい安心してしまいます。
しかしここで立ち止まって、考えてみてください。
「もう貸しません」と言われたら、どうなるのかを。
通常の流れとして、貸してもらえなくなったら、
それまで社長個人が貯めていたお金を会社につぎ込みます。
やがて、そのお金は尽きます。
様々な、金策をし、お金をかき集めますが
それも、手が尽きます。
ゴールは、見えましたね。
最近は、そうなる前に「リスケジュール」という手段を
使うのが一般的です。
ざっくりいうと銀行に返済金額や期間の変更を願い出たりして
資金繰りを改善することです。
金融庁の指導の下、ほぼ全ての案件は承認されています。
しかし、当然ですが、リスケを承認してもらうためには
たくさんの資料を提出することとなりますし
提出した再建計画に沿って、会社を立て直す必要があります。
ここで、私が伝えたいのは
「財務状態が悪くなればなるほど、
たくさんの資料作成と費用がかかる」ということなのです。
本日の主題である「キャッシュフロー」の計算とは
比べ物にならないほど大変な思いをします。
当然、読者のみなさんには、そんな思いを
してほしくないので、キャッシュフローが
「プラスかマイナスか」は是非、
確認していただきたいと思います。
解決策はないの?
当然あります。
企業ごとに様々なので基本的には
私たちのような財務の専門家の力を借りて
どこに手を打つべきかをみつけ
地道に改善していくことをお勧めします。
なので、ここでは一般的な解決策を書きます。
1. 節税をしない
2. 資金繰り表をつける
3. 借入金の「借り方」を変える
4. 生命保険の上手な「見直し」
5. 手を付けるべき経費はどこか見極める
1と2は、専門家の手を借りなくてもできます。
3と5は、専門家と一緒にやるのが賢明です。
4に関しては過去のブログを参考にしてください。
とはいえ、財務に精通した保険担当者がいると
心強いでしょう。
重要なのは、現状を正しく認識し、
経営者自身が財務の知識が十分ではないのなら
早めに専門家に相談することです。
とかく財務に関しては
「明日、会社が倒産するわけではないし・・・」と
「重要だけど、緊急ではない」問題として認識してしまいます。
また、多くの経営者は、
資金繰りの厳しさに漠然とした不安を抱えながらも、
「こんなものかな」と諦めてしまいがちです。
そんな経営者に提案です。
財務に関わらず「重要だけど緊急ではない」物事に
着手するための考え方として
まず手始めに「周りの人」を見てください。
配偶者や子供、社員、取引先、ロータリー・ライオンズの仲間
商工会議所や法人会の仲間 などなど
あなたの会社に万が一のことがあった際に
どれだけ多くの方に迷惑や心配をかけますか?
ましてや、配偶者や子供に大変な思いは
してほしくないはずです。
そうです! 「あなたのために」行動は起こせなくとも
「周りの大切な人」のためになら
行動を起こせるはずです!
後回しにせずに、今度こそ一歩前に踏み出してみましょう。
その一歩が、「大切な人を守る一歩」となります。
「ライバルの一歩前に出る」こととなります。
私が応援します。声かけてください。
「力の限り、かじります!」
「か、硬ったいな~」
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